あらすじ
十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた――。世直しへの強い志を胸に、漢(おとこ)たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作、待望の電子書籍版配信開始。
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面白かった。ぶっちぎりに面白かった。
読み始めた動機は不純です。織田裕二という俳優が好きで、この本を原作としたドラマが始まるという事で読み始めました。
もうでもそういうの忘れちゃいますね。個々のキャラがまた立ってる。最後に出てきたお医者さん、好きです。それぞれの英雄のこれからの活躍が楽しみです。
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王進のお母さんが鮑旭に根気よく教育をしてあげるシーンで、なんか涙がこぼれてとまらなかった。「母は褒めてくれるだろう。」ってもう…母って偉大すぎる。
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高校の頃に、何かの問題文として出題され、それ以来ずっと読みたかったけど、巻数が多いことから手を出さなかった。
なんてもったいないことをしてきたんだ、めちゃくちゃ面白かった! 早く続きが読みたい! どうして手元に続きがない? 明日、買いに行きます。
林冲〜〜! かっこいい〜!
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学生時代に楊令伝まで読みましたが、岳飛伝が完結しておらず、そのままになっていました。10年以上の時を経て岳飛伝を読もうと思いましたが、すっかりそれまでの話を忘れてしまったので水滸伝から読み直すことに。
久々に読みましたが、やはり素晴らしく面白かったです。早速2巻へ…!
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男性に勧める。まさに中国古典を再構成したハードボイルド?小説。
林沖を中心に話しが進む。この章は、僕にとっては。
男の哀しさとは。
仕事にいそしんでいただけ、自分の志に拘っていただけ?
でも
妻を自分のせいで亡くし、自分の中の思いとは何なのか?どうして自分が生きているのかなんて考えられない忙しさの中で、彼の物語は進んでいく。
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最近中国史を勧める方にお会いする機会が多く(職場の上司にまで)、読み始めたら沼だと思いつつ長編小説に手を出してしまいました。。
噂通り、登場人物が多いのに分かり易くて読みやすい。
ハードボイルドの巨匠なだけあって男臭くてカッコイイ。
志や友情や男気が胸を熱くさせます。
これぞ英雄!
一巻では腐敗政治による国家の危機に、宋江、晁蓋を中心として各地で男たちが立ち上がるまでが描かれていました。
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第一章を読み終えると同時に、長い長い旅の始まりを告げる鐘が打ち鳴らされるのが聞こえた
ぶったまげた!
なんだこれは?なんなんだこれは?
『水滸伝』じゃないじやないか!
いや『水滸伝』なんだけども、確かに外側は『水滸伝』なんだけども、中身はぜんぜん違う
もちろん『水滸伝』は読んだことがある
未完に終わったが吉川英治の『新・水滸伝』も読んでいる
その上でぜんぜん違うと感じるのだ
人物の造形力が図抜けている
そして元々あった器にひとりひとり新たな「魂」を入れ込んでいる
しかもそれぞれに重なることもなく、魅力的で、納得感もある「魂」
これを登場人物全員にやっている
信じられない
信じられないが、その信じられない作品の第一巻を今まさに読み終えたのだ
これを最後までやったのか?
『水滸伝』の何百人という登場人物全てに「魂」を入れたのか?
信じられない
信じられないが、それをやったから名作と称えられるのだろう
とんでもない作品を読み始めてしまったという震えがある
とんでもない作品に出会えた喜びがある
覚悟は決まった
『北方水滸伝』という長い長い旅が遂に始まったのだ
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「三体」をおすすめしてくれた人が「水滸伝も面白い」と言っていたので読みました。
「坂の上の雲」を挫折したので、歴史小説ましてや中国の人名がややこしそうだったので、読み切る自信はなかったのですが、「坂の上の雲」の3倍くらい読みやすくて感情移入できる物語でした(「坂の上の雲」と比較してすみません)。
もともと「幻想水滸伝」というゲームにハマっていたことがあり、だいぶ昔にプレイしていたのでググってみました。108人の仲間を集める冒険をするというゲームの世界観を思い出し、そのままちょっとファンタジーな気分で水滸伝の小説を読みました笑
印象に残ったところ
史進が王進と別れるシーン、もっと学びたい、修行したいと行った史進の王進が
「別れもまた修行だ」
と言ったところ。まさに悲しみや寂しさから切り替えて前にすすむのを「修行」と表現するにふさわしいと感じました。
この物語は、腐った世の中を変えたいという想いを胸に、漢たちが立ち上がりますが特に魯智深のセリフによってこの国の悲惨さがよくわかります。
「罪もない人間が首をはねられる。それがめずしくもないと言うこの世のなかを、俺は糺たい。」
「それが、この国だ、林冲。下っ端の役人まで腐っているが、悲しい腐り方なのだ」
至極まっとうな捉え方なのですが、なぜここまで人・国が腐ってしまうのか。という悲しい気持ちと共に、魯智深の志にとても好感を持ちました。
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北方謙三中国史(宋末期以降)ワールドのオープニング。水滸伝の世界を再構成して、政治経済をリアルに考えている・・・が、それを味付けにした漫画的な世界か。
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推し甲斐がある人数〜〜!!!!
林冲〜〜不憫!からの!!!爆イケぇ⤴︎⤴︎
宋江!!!!!好色!!!!鬼熱!!!
花栄!!!!イケメン軍人大好物!!!
燕青!!!!!!君は絶対カッコいいね!!
阮小五よ!!!萌!!!!!!
若者たちよ!!!(史進と鮑旭)大志を抱け!!!!!
安道全よ!!!私は君が好きだ!!!!
薛永との絡みが楽しみだ!!!!!!!
晁蓋!!!!!!!あなたに魂をふるわされたい!!!早く出会わせて!!!!!!
冷静になっても、兄弟たちの話は涙なしでは読めなさそうで不安。登場人物が増えるたび、その人の死に方まで想像しながら読んでるよ。せめてもの心の防御術。あと18巻も楽しい読書時間が待っていると思ったら楽しみで仕方ないな。
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絶筆で未完となった吉川英治版以来の水滸伝。十代の頃本当にワクワクしながら読んだ。 108人全員集合したところで終わり(いわゆる70回本相当)、あれはあれでいいと思っていた。年を取り北方版も気になってはいたが、今更感があってスルー。たまたま WEB 上の筆者インタビュー記事を目にして興味再燃。とりあえず 1 巻だけと手に取ったら、林冲登場の冒頭からテンションアップ。アッと言う間に読み終えていた。「平成の 30 冊」にも選ばれた大水滸伝シリーズ全 51 巻。手を出してしまった以上しょうがないので、時間をかけて完読を目指そうと思う。
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4.3
趣味の合う大学の先輩に、お前はマジでコレ読め って言われたから読んだけど2,3日で読めてしまった。
今のところ、映像作品だけどGOT、漫画だけどキングダム、あとは活字の三国志とか、今まで自分が通ってきた好きな作品の要素を感じれてとてもとても好み。
ついつい1冊読み切るのに時間をかけてしまう自分がこんなにもスラスラ読んじゃうのは滅多にない。先輩に何回もありがとうと言いたい。
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北方謙三版水滸伝。十二世紀の中国北宋。世は乱れ、役人は腐敗している。乱れ切った政府を打倒しようとして、漢たちが立ち上がっていく。
魯智深がストーリーテラーのように、各地をまわり、仲間を増やしていく。
弱さを持ち合わせていた林冲が、試練を乗り越えて、真の強さへと変貌していく。
王進は母とともに、ケダモノのような若者を、志をもつ漢へと鍛え直していく。
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30年以上前?にファミコンで水滸伝をやっていたから武将?の名前が大体分かり(ふりがなもあるから分かりやすい)これからどうなっていくのが楽しみ。
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友人におすすめされて読みました。
「19巻あるのか…長いな」と読むのを迷っている方は、とりあえず1巻を読んでみてから考えても遅くないと思います。ちなみに私は19巻まで面白く読めました。もちろんそれなりに時間はかかりますが、読んでよかったです。
およそ人間とは思えない高い身体能力と、人間らしい心の動きが泣けるし笑えるしで飽きません。
あ、解説は各巻ネタバレが盛りだくさんなので最後に読むことを強くおすすめします。
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あーーーーー久々に面白い長編との出会い!!!!!
たまらん!
胸が熱くなる。。、
これは、絶対面白いやつ!!!!!!!
全19巻!もうすでに一巻からやられてます。
泣けるし。
痺れるし。
なんたって、いい男ばっかりでてくる。
今のところわたしが好きになりそうなのは、林冲かな?笑笑
2巻楽しみすぎる!!!!!!!
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名作と言われる、北方謙三の水滸伝。全19巻についにチャレンジする。12世紀の北宋末期。乱れた国を憂い、政府を倒そうと立ち上がる者たち。まずはいろんな人物が出てきて途中で覚えきれなくなりそうにもなるが、さすがの北方謙三。キャラが立っています。「史記」も抜群に面白かったので、これから19巻まで楽しみ。
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こういうのでええんや、のオンパレードの作品。
熱くて勢いがあって、それぞれの人物の生き様が描かれていてとっても面白い。
梁山泊、英傑が揃うなんてもう、それだけで少年漫画的な熱さの集合体だし、今後が楽しみ。
19巻と長いかもだけど、地道に追っていきたいと思った。
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水滸伝ってそういや昔読んだようなそうでもないような、って思って第一巻。全19巻って、先は長いぜよ。
けっこう登場人物が多いし、中国語でちょいちょい読み方忘れるしで、しょうがないから漢字の雰囲気で覚えてみたり。多分これからも人が増えるだろうから大変だ。
でもまぁそれぞれのエピソードが良い感じに面白くて、まずは楽しげよ。
林冲さんだけは酷い話だけど、、てか奥さんはもっと酷いよ!そして林冲さん大変な時に宋江さん妾とイチャイチャしてるし、ホントに男ってダメねぇ。
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本棚にある古い在庫から数年ぶりに再読。
前回は、登場人物が多く人間関係あやふやになっていたので今回は人物相関図を作りながらの再読。おかげで前回よりよく理解できている。
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長い長い水滸伝の幕開けを感じさせる。この一冊全てがプロローグであり、ダイヤモンドの原石の様な光を放つ様に感じた。志の高さ、人間としての心、何が生きる上で大切で、不器用ながらでも我が道をそれぞれ生きる登場人物がカッコ良すぎる!これからとても楽しみです!!
Posted by ブクログ
北方水滸伝は、吉川英治版の水滸伝とはかなり異なるところが多かった。
魯智深などは、吉川版では大酒飲みで破天荒な、かなりむちゃくちゃなヤツだったけれども、北方版では「バガボンド」の沢庵和尚のような落ち着いた人格者になってしまって、そういう違いに結構驚く。
他のキャラクターも、新解釈として、かなり独自の味付けがされているけれど、しかしそれでも、これは水滸伝だ、という感じがものすごくする。
「水滸伝」という物語の底流に流れる思想を、北方謙三が完全に理解して自分のものにしているから、どのようなアレンジを加えても、それは水滸伝の原型をそこなうことなく、違和感がまったくない形で新たな物語として、読者はそれを受け入れることが出来るのだと思う。
水滸伝の面白さは、組織論としての面白さだ。
登場人物それぞれに個性があり、その資質にあった役割がある。無敵の強さを誇る者、人の説得に長けた者、そこにいるだけで周りが安心する者、大軍の統率力がある者、教育に向いている者、兵糧や塩の管理能力に優れた者。
その他にも、数え切れないほどの職能を持った人間が集まっていて、しかも、その一つ一つを細かく描写しているので、組織というものがどのようにして成り立つのかということがよくわかるし、自分と似た境遇のキャラクターが必ずいて、感情移入もしやすい。
ケンカの腕におぼえのある人間だけが集まればいいという、烏合の衆としての野盗の集まりではなく、特殊な能力を持つものが寄り集まって、一つの巨大な力を持つ組織になるというプロセスは、かなりワクワクする。
これは完全に、現代でいえば、新興のベンチャー企業がどのようにして組織を大きくしていって、既存の大企業に立ち向かっていくか、という構図と重なって、そういうところも、面白さの大きな要素なのだと思う。
ひとりでなにができる、と嗤うだろう。しかし、なんであろうと最初はひとりなのだ。俺は、そう思う。愚直と言われれば、そうだろう。しかし俺は、これと思った人間には必ず自分の言葉で語るようにしている。(p.126)