あらすじ
梁山湖(りょうざんこ)に浮かぶ天然の寨(さい)には、世直しを志す者たちが集まっていた。しかし頭領である王倫(おうりん)の堕落により、今は盗賊同然の集団となっている。宋江(そうこう)の命を受けた林冲(りんちゅう)は、安道全(あんどうぜん)とともに寨に入りこんだが、そこには幾多の罠が待ち受けていた。一方、晁蓋(ちょうがい)は、巨額の税が賄賂として宰相に贈られることを知る。民の苦しみの結晶であるその荷を奪うための秘策とは。熱く血がたぎる「北方水滸伝」、第二巻。
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2巻です。
腐敗政治による国家の危機に立ち上がった者たちが少しづつ組織化され、国との戦に備えるべく体制を整えていきます。
初恋のために故郷を去ったのに彼女を犯し自殺に追い込み苦悩する武松、彼を再生させるべく手を差し伸べる王進。
脱獄後、林冲が王倫から梁山泊を奪い、魯智深は、相変わらず旅に出て同志を増やしている。公孫勝が致死軍を作り・・・と、宋江、晁蓋の下にはこれ以外にもたくさんの同志が集まってきます。
林冲が王倫から梁山泊を奪うさまが鮮やかで見事!そして、かっこいい!
政府から賄賂を横取りする手口もスマートでね、流石でした。
今のところ登場人物では林冲と王進が好き★
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梁山泊の敵となる青蓮寺も輪郭がさだまりつつある第二巻でございます
官軍の諜報機関みたいな存在なんだけど
うーん、この青蓮寺チームがまた良いのよ!
彼らなりの志もありそうで、なんていうかカッコいい敵が生み出されていて参りました
そりゃあそうよ!高俅みたいな軟弱な奴らじゃ、北方梁山泊の敵役は務まりませんよ!
突然ですが、一〇八星全然違うやん!のコーナー!(ドンドンドンパフー!)
はい、『北方水滸伝』後発も後発のワタクシですが、さらに信者を増やすために微力ながら少しでもこの魅力を伝えたく、『北方水滸伝』が好漢たちをいかに鮮やかに生まれ変わらしているかオリジナルと比較しながら語って行きたいと思います
第一回は梁山泊第八十四位の好漢、地幽星の病大虫(びょうだいちゅう)薛永です
オリジナルでは元々武門の家柄でしたがお父さんの代で没落し、自慢の武芸を見世物にしつつ軟膏売りをしながら各地を流れ歩いていました
とある事件で宋江とお友だちになりゆくゆくは梁山泊へ
梁山泊合流後は歩兵の隊長になっていましたが、特に活躍することもなく戦死します
『北方水滸伝』では、天才薬師です
医師の安道全と最強コンビを組んでどんな病も治して…しまわないのがまたいいんですよね
治せない病もあることを受け入れ、死と生と向き合っている
そして少しでも助ける人を増やせるよう、死にものぐるいの努力を続けます
また剣の達人ですが、人を斬るのは好まずオリジナルと違って実戦では全くの役立たずです
生かすほうに己を捧げているんですな
『北方水滸伝』はただの暴れん坊たちだけでなく、きちんと裏方で生きる漢たちもカッコよく描いているのがまた魅力的なんですわな〜
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4.2
みんな人を見抜く力が卓越してる。ただ物語として、読者に対して簡易な分別としての役割を与えているってのもあると思う。けど争いが当たり前な当時を生きる人は、無駄な事が多い現代を生きる人間よりも、その能力が必然的に養われているんだとも思う。ましてや軸となってる大物なんかは特に。
現代を生きている自分なんかでも、本能的に何かを感じとるって瞬間はゼロではないしね。
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官能的な部分の表現が直接的すぎて、女としてはちょっと、引いてしまう。
ところもあるんだけども!!
…面白い…そろそろほんとに人物覚えきらなくなるんだけど、個性があるからなんとかなってる。
さて、早く3巻にとりかかりたい。
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原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。
水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。
最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。
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かの有名な梁山泊が発足されるまでの、林冲を中心としたお話。1巻までは王進の影に隠れていた林冲でしたが、不屈の精神で何事にも挑む様は本当にカッコいい。極寒の牢獄に入れられたら、もしくは、3千人の敵の中で暮らすとしたらあなたはどうしますか? 常に命懸けのハラハラした場面ばかりで、目が離せない1冊でした。
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梁山湖にある山寨には王倫を頭目とする盗賊集団3000人がいた。元々は世直しの志を持った者の集まりであったが、頭目の王倫の堕落により、盗賊集団となっていた。
宋江の命を受け、林冲は山寨に入り込み、王倫を殺し、山寨を乗っ取ろうと画策する。
晁蓋は賄賂として送られる荷を奪い、策を講じて、林冲とともに、梁山湖の山寨を奪取し、ついに梁山泊が誕生する。
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たまらん。
面白い、、、夢中です、、
ラストの宋江が、
会いたいと思った。思ったら、林冲は必ず来るという気がした。だから、夜明けに家を出てここで待っていた。おまえは、わたしを待たせる資格がある数少ない男のひとりだ。会いたいと思って待っていれば、必ず会えるのだと、おまえが駆けてくるのを見て、本気で思ったぞ。
には。
痺れて動けなくなりました。
か、、、、カッコいい、、、、、、
水滸伝燃ゆる。笑
水滸伝読んでから息子を産むってなったら、もしかしたら九紋龍史進って名前にしたかもしれん。。。かっこよすぎる。。。。
これは、、、、これは。、、、
はぁ。カッコいいぃ、、、、、
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水滸伝第二巻。組織作りのエピソード群。メインキャラの1人の林冲は梁山湖の寨に入り込むが、堕落した頭領の王倫から命を狙われ続ける。晁蓋は政府が賄賂として準備した財を奪って梁山に向かう。林冲と杜遷と宗万は王倫を殺害してクーデターを起こし晁蓋たち7名を受け入れる。寨の名前が梁山泊となる、というところまで。
北方謙三の文体は、登場人物たちがみな革ジャンきてタバコすってそうな雰囲気。手をつけてから読むのに10ケ月かかった。
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メインの登場人物は大体分かったので(サブという言い方は失礼だがサブの人は、え、このひと!誰!となる時もある)、物語として楽しみ出してる。それぞれのやり取りとか。林冲に無視される安道全。王倫は可哀想やけどやむを得ない。し。多分、朱貴の奥さんの死から、人の死がはじまっていくんだろうなと。
欲望って切っても切れないんだなと武松の話を読んで思った。どの時代でもきっとそうよね。性欲に正直な宋江が私は結構好きです。
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ついに梁山泊が出てきた。こういう流れだったのか。名前だけは知ってたけど。
相変わらず宋江さんは一人下世話な部分もあって、なんか普通で良い。志が!という、なんか耳が痛いというか、ちょっとグサっとくるような時もあるけど、このおっさんが志とか言ってばっかりじゃしんどいわー、とか言ってるとちょっと救われる。
そろそろ本格的に戦い出すのかな。ワクワクしてくるわね。
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「梁山泊」誕生の巻。全共闘世代の筆者らしいアレンジ。キューバ革命をモチーフにしたというだけあって、描かれる豪傑たちも無頼漢というより革命家のイメージの方が強い。もちろんハードボイルド色も濃厚。有名な武松と潘金蓮のエピソードは大胆に改変されていてびっくり。
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死にたくて仕方ない武松に手を差し伸べたのは、兄貴でもあり戦友でもある魯智深だった。
志高き2人の大将のもと、それぞれの志を掲げて闘う戦士たちが、己の弱さと向きあい葛藤する様に注目した!
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2巻目にして、梁山湖の自然の要塞に巣くう盗賊の首領を排除し、主役たちが揃い、名前も新たに梁山泊と改め、この地を拠点に世直しがはじまる模様。3巻目がたのしみである。
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●1回目 2008.8.18
初巻では豹子頭林冲の苦闘を描いたが、第2巻では武松の煩悶と罪を描く。
武松の暴力的な犯罪を描くには、作者にも相当気力がないと無理だろう。
●2回目 2014.12.14
第1巻は2007年と2008年と2014年で3回目だが、2度目の2008年は1巻だけで中断した。
なので、これから以降の巻を読むのは2回目。
とはいえ、ストーリーはすっかり忘れているので、実際は、初めて読むのと同じ。
こういうのも、なかなか楽しい。
豹子頭林冲の活躍で、梁山泊を奪取。晁蓋らが乗り込み、「替天行道」の旗が翻る。
九紋竜史進登場。
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梁山泊を手に入れるまで。
宋江たちの仲間は全国で徐々にその数を増やしてきているが、敵も青蓮寺に集結し組織力を駆使して反乱軍の正体に迫ってくる。
宋江たちの根幹にあるものは志。
その中で、元盗人の白勝だけは、志を持たない。
彼は、自分の命を救ってくれた林冲と安道全の恩に報いるだけ。
そんな生き方もある、と。
そして武松。
切ないね。
女心が分からないことこの上ないけど、切なすぎる。
修業して出直してくれることを期待します。
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武松の兄嫁への恋慕、悲しい結末。絶望を抱えた漢は再生することはできるのか。
公孫勝が特殊部隊・致死軍を組織し、「替天行道」の旗が立てられ梁山泊が誕生する。官軍も闇の組織・青蓮寺が暗躍し
包囲網を狭めつつあり、高揚感も緊迫感も高まっていく。
ページ数は少ないが林冲と揚志の対峙は見物!
達人同士のバトルの迫力はかなりアツい。
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北方謙三が1999年から2005年まで「小説すばる」連載していた水滸伝の第2巻。第1巻に引き続き、中国全土の志を持った同士を集めています。オリジナルよりも、それぞれのキャラクターの背景に色々なエピソードを持たせていて、それを詳細に描き出す事によって、より感情移入しやすくなっていると思います。主要な人物はほぼ出揃ったかと思います。そして、ついに梁山泊が爆誕します。面白いので読むのが止まりませんね。
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ついに梁山泊GET!!
策謀を張り巡らし侵入する様はなかなか臨場感がありました。
ようやく根拠地を手に入れ今後はどういう展開になっていくのだろうか。
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林沖のますます磨きのかかる槍の鋭さ、
安道全、白勝との脱獄、
武松の畜生にも劣る猛々しさ、
楊志が利用され、いよいよ梁山泊の舞台が整う。
目まぐるしく登場人物が出てくるが、
不思議と混同しないのは作者の力量か。
まだまだ、これから。
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同志が梁山湖を奪おうと色々と企てる。
最後の方は計画が上手くいくのかハラハラドキドキで、のめり込み過ぎて電車を乗り過ごしそうになった。
宗江と林冲が会えて良かった!
それにしても、女性が次から次へと死んでいくなぁ…。
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梁山泊完成!
武昌にはガッカリ・・・
公孫勝の設定はそう来たか!
九紋竜は強くなったし朱武はキレッキレでもっともっとの活躍を期待します。
因みに黒旋風や張順は次の巻で出てくるのかな?楽しみです。
最後に王輪の御冥福お御祈り致します。
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王進ハイスクールに新たな生徒、武松が入学します。彼は魅力的な講師陣のもとで立ち直っていくでしょう。
王進先生はついに陶芸に手を出し、土との対話が始まりました。この巻では出番が少ないので残念です。
その他の見所は吹毛剣の使い手、楊志と林冲のバトル。致死軍の設立。安道全の医療。梁山湖の山寨の攻略から梁山泊の旗揚げでしょうか。
山寨の首領であった王倫の最後が呆気なく物足りないのですが、アジトを手に入れた梁山泊の今後に期待です。
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替天行道。
梁山泊。
水滸伝を読んでいなかった私でも言葉だけは知っていた、あまりに有名な英傑達の標榜する旗と、本拠地となる山寨の名前です。
本作のハイライトは、そんな梁山泊を英傑達が手中に収め、旗を掲げるまでを描いた権謀術数の数々です。
そんなトントンと上手く物事進むか?とか突っ込んじゃいけません。ハリー・ポッターの魔法に突っ込み入れるくらい野暮です←
彼らの真のゴールまで、まだまだ道半ばではありますが、まずは拠点となる場所を得たことで一安心といったところでしょうか。
欲をかけば、王進先生もっと出てきてほしい(笑)。
武松の例のくだりはヤバかった、アレは酷かった。今後、彼がどんなに改悛して善行を行っても、「でも彼、アレしちゃった人だからねぇ…」って半目で読んでしまいそう(汗)。
梁山泊奪取という胸熱巻だったにも関わらず、星3つという無難な評価に止まるのは、ひとえに武松一人の蛮行のせいです、念のため←
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「二人のためなら、命はいらねぇ。山寨にいるなら、俺も山寨に入りたい。そのために、みんなに信用される仕事をしなけりゃならねえんだ。志なんか、くそ食らえなんだよ。」
林冲の山寨潜入から乗っ取りまで。白勝さんの言葉が熱かった。林冲vs楊志も見どころです。
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とうとう梁山泊誕生。林冲が山柴に入ってから命を狙われながらも、山柴の中で繋がりを作っていき、王倫を見事討ち果たす。これからこの梁山泊と各地の同志達がどのようにして繋がって行いくのか楽しみ。
人間何か得意な分野があれば、それを活かしていけば色々な事が実現できるんだなと。。。
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だんだん盛り上がってきた。
2巻の最終盤でようやく梁山泊結成。よかったよかった。
しかし・・・武松は・・・あれはいただけないなあ。そこはやはり、少なくともなんらかの刑事罰は受けるべきであるような・・・。