【感想・ネタバレ】水滸伝 五 玄武の章のレビュー

あらすじ

宋江(そうこう)の居場所が青蓮寺(せいれんじ)に発覚した。武松、李逵と共に長江の中洲に築かれた砦に立て籠るが、官軍二万に包囲される。圧倒的な兵力に、宋江は追い詰められていく。魯智深(ろちしん)は、遼を放浪して女真族(じょしんぞく)に捕縛される。一方、青蓮寺は、楊志(ようし)暗殺の機をつかむ。妻と幼い楊令と共に闇の軍に囲まれ、楊志はついに吹毛剣(すいもうけん)を抜いて斬りまくる。北方水滸、衝撃の第五巻。

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ネタバレ

山場が多すぎて、ドキドキしながら一気読みでした。
なんとなく女真族も魯智深が仲間に引き入れて凱旋帰国するって安易な展開を期待していたので、まさか囚われていただなんて!それどころか、腕を失うことになるなんて(涙)
でも、何はともあれ、魯智深が戻ってこれてよかったです。
とはいえ、今後の女真族と梁山泊の関係性が気になるところ。壮大な物語なだけにこれで女真族の出番は終わりってことはないよね?!って気がして・・・

更に、そんなところで衝撃を受けていたら、大黒柱のひとりである楊志が早々に死んでしまって思考停止(号泣)
裏切者はあの女だぞ!早く見つけろ梁山泊!!
って言っても楊志は戻ってこないし、彼女の裏切も微妙なんだけどさ。

いろいろ差し迫っている中で、宋江ひとりだけのんびり魚釣りとか、ありえないと思うんだけどみんなは受け入れています。
こういう役割の人って軍には必要なんですかね?

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2024年10月30日

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凄まじい一冊というべきか。
宋江の居場所が青蓮寺に発覚し、梁山泊の本隊が本格的に闘う一戦となった。官軍2万に包囲されるが、すぐにかけつけた李俊、穆弘らの3000の軍と、梁山泊からの林冲の騎馬隊の活躍により、窮地から脱出する。
李富により密偵にされた馬桂により、楊志は暗殺される、すぐに官軍により、ニ竜山、桃花山への攻撃か実施されるが、楊志に託された石秀、周通らの命をかけた奮闘により、官軍の攻撃を撃退することに成功する。
漢の生き様というか、惹きつけられる一冊。

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2024年10月04日

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第5巻。官軍の作戦が鋭く厳しさを増し、梁山泊のリーダー達に危機が訪れる。グイグイと物語に引き込まれる。

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2023年09月20日

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やってくれたなー!
やってくれはりましたなー!

一〇八星、集結しないんかーい!ってね
『水滸伝』一番の胸熱クライマックス、一〇八星大集結!!描かれないんかーい!っていうね

もう『水滸伝』違うやん
それやってもうたら『水滸伝』違うやん
そもそも『水滸伝』てのはね
洪信ていうお馬鹿さんが、天界を追放された一〇八の魔星の封印を解いちゃうところからお話が始まってだね
それがいかにまた集まってくるかって物語なわけでね
それが一〇八星集結するまえに死んじゃう人出て来るんかーい!

いやーやっぱすげーわ
すげーわ北方謙三アニキ
分かる、分かるよ
こんな賊徒どもがしっかり官軍にマークされまくった状態で、108人もすんなり集まれるわけないやろ!ってんでしょ?
んもう!そんなリアリティいらんわい。゚(゚´Д`゚)゚。

でもねやっぱりそこがオリジナルとの一番の違いであり、一番の素晴らしいところなんですよね
見る者聞く者がやんやと喝采をあげるための講談ではなく、読者の見たくないものも突き付け、そこに大切なことを込めようとした小説ということなんかな〜


はい!一〇八星ぜんぜん違うやん!のコーナー!
今回は第三十三位の好漢、天慧星の拚命三郎(へんめいさんろう)石秀です
愚直で一本気、思い立ったら即行動で失敗も多い性格
すぐ誰かを助けに行っちゃうけど失敗して助けられる側にまわる人
梁山泊合流後は歩兵の隊長となり長くいろいろな戦いに従軍し、時に偵察や潜入などの任務もこなします
『北方水滸伝』では始め公孫勝率いる闇の軍団致死軍の隊長となりますが、そのやさしすぎる性格から向いてないと判断され任を解かれ二竜山で青面獣楊志の補佐にまわります

性格も正反対に描かれていますが、やはり最大のぜんぜん違うじゃん!は二竜山を守るために奮闘し、一〇八星集結を待たずして戦死してしまうことですよね
オリジナルではだいぶ長いこと生き残ります
最後は迷いをすて、楊志の息子楊令に自分の剣を託して死んでいきますが、その最大の功績は自分たちの志を次の世代に繋げたことだったのかもしれません

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2023年09月07日

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ネタバレ

楊志よ、永遠なれ。
あなたの志は楊令が引き継いでくれるよね。
私はこんなにかっこいい人たちに今まで出会ったことがないよ。石秀、周通。戦う姿にとても心を打たれました。どうしよう読み終わって一晩経っても二人のことを思うと涙が出てくる。本当に…。
魯達カムバもとても嬉しかったです。

林冲達が助けに来るシーンの胸熱っぷりといったらもう…。あとは、馬桂のやり口、きったねぇ。こんなこと許していいのかよ。最低だよ。(初の寝返りに心に暗影が落ちる私の図)

水滸伝の解説がとてもとても大好きでね、解説っていうか、「私と水滸伝」っていう題名の作文。笑
子供の頃に読んだ水滸伝と比べて北方水滸伝は整合が取れすぎている!と憤って(最高を叫んで)いた、志水辰夫さんの後書きが読んでてとても面白かったです。 

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2022年03月21日

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帝国の逆襲である。
腐った兵を率いて落日に向かう帝国で苦闘する姿こそ男の本懐というか。盛り上がるライジング・サンとも言うべき梁山泊に比して実に暗い李富さんが夜日なると荒れ狂うぜ眠らせないぜハニーってなる熟年カップルにも熱いものを感じるけど、何しろ今回は頑張るダークサイドっぷりにグッと来た。まぁ最後は負けるんだろうけど、頑張って欲しいのよ。

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2021年11月17日

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全編クライマックスのような怒涛の展開に圧倒されっ放しだった。完全オリジナルの北方版。もう自分の知っている水滸伝とは全く別物と割り切り、頭を空にして楽しむことにする。

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2021年05月07日

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4.6

怒涛すぎる巻。一章どころか一節読むたびに、展開の面白さにも感動し、そして何より自分の心情が揺れ動き、発狂しながらタバコ吸ってた。

梁山泊側の死人が相次ぐ中で、その最後の勇姿に最大の敵すら舌を巻く。映像作品や漫画でそんな光景は見てきたけど、活字でもここまで美しく伝わるのか。てかもはや過去のどの映像作品よりも美しく脳内で再生されてしまう。そのくらい初心者にもたやすく響く活字たちが連なってる書なんだ。

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2020年11月28日

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北上次郎さん、
大沢在昌さん、
勘のいい方は、もうここまでで
ははーん と思われたことでしょう
続けると、
逢坂剛さん、
池上冬樹さん
そして
志水辰夫さん
そうです
各巻の「文庫」につきものの
解説を書いておられる
作家さんたちのお名前です

単行本では味わえないのが
この文庫化された時の
各巻末の「解説」ですね
四巻目までは、まぁ なぁるほど
という感じでしたが
この五巻目の
「志水辰夫」さんに至っては
おぉ 大御所が…
という思いを強く持ちました

単行本の時では
味わえなかった
大きなボーナスを
もらったような
気にさせられました。

むろん、
これ以降も 読み進めますが
敢えて、解説のところは
「今度は どなたが…」
のお楽しみと とっておく
楽しみが できています。

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2019年02月24日

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ネタバレ

まさに衝撃の一冊。

前巻で宋江を包囲し、魯智深の行方は知れず、楊志の妻子の存在が青蓮寺にばれた。
その全てがこの巻で動き出す。

古典文学に(古典を題材にした文学に)、ネタバレは許されないのかどうかわかりませんが、早々に主要登場人物が姿を消すということだけ記しておきます。
現在の視点だけで考えたらそれはとてつもなく大きな穴となりますが、長い目で見たら梁山泊の要を作る出来事になったかもしれません。
それは今後を読まないと分かりませんが。

ただ、その大きな喪失は確かに衝撃的ではありましたが、私が泣いたのはそこではなく。
喪失をもって敗北としないように、次に繋げるために必死で戦う遺された者たちの姿。
理性ではなく、本能でもない。
彼らが戦う意味は一体なんなのか。

“兵力、武装、指揮。あらゆる要素を考え、作戦の指示すら出す。頭の中には、いく通りもの戦の予想がある。しかしいま見る戦場は、予想したものとはまるで違っていた。剥き出しの生命が殺し合っているようでもあり、なにか非現実の、夢の中にいるようでもある。
戦の指揮とは、このすべてを現実として捉え、的確な判断をし、命令を出し続けることだ。戦場を、たとえ掌の上でさえ、再現できることだ。
執務室で考えている戦は、戦らしいものであり、戦ではなかった。”

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2017年02月05日

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ネタバレ

序盤のヤマ場。揚志の早すぎる最期。
青蓮寺の刺客100人以上に取り囲まれながら鬼神の如き闘いぶりで死してもなお倒れることのなかった揚志。
身を挺して息子を守った潘仁美。
再び両親を失い悲しみを抱える息子・揚令。

後半は胸を締め付けられる思いで一気読み。

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2016年11月08日

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梁山泊側のピンチが続きます。
宋江の危機。
魯智深の衝撃。
楊志の死。
二竜山と桃花山の陥落寸前。
幾人の仲間が死んだが、ここからどう挽回するのか。

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2015年11月09日

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ネタバレ

前半はいつもの水滸伝・・・

青面獣はどんなピンチも潜り抜けると思ってた。
水滸伝は同士が全員揃うまで誰も死なないと思ってた・・・


この5巻を読んで6巻以降を読んでいくのが怖いと思いました。
でも早く次を読みたいと思わされました。

北方謙三おそるべし!

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2015年10月25日

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5巻から梁山泊軍と官軍の激しい戦いが始まります。
戦の中での駆け引きもあり、主要人物の生き様など読み所満載!
6巻はどうなるんだろう・・楽しみ!

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2015年03月25日

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熱くなってきた。
官軍の宋江包囲網を梁山泊をはじめ、叛乱軍が一丸となって宋江を助ける様は感動!豹子頭林冲がかっこ良かった!
北では魯智深が!
そして二竜山・桃花山では命を賭して守りきった頭領達の姿に感動した。
次巻が楽しみ。

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2014年04月18日

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原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。

水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。


最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。

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2014年01月08日

Posted by ブクログ

ああ、完全にはまった。
正直に告白すると、電車の中で読みながら泣いた。

あの人がああなってこうなってあんなことになるなんて。それからあの人もあの人も。

もう続きが読みたくて仕方がないモード。

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2013年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ではまず恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。

地進の星: 出洞蛟・童威
地闘の星: 火眼狻猊・鄧飛
地会の星: 神算子・蒋敬
地空の星: 小覇王・周通

さて、ここまでの巻では梁山泊に集う(必ずしも梁山泊に籠ったわけではないけれど ^^;)豪傑たちはひたすら増える一方だったけれど、この巻ではとうとう亡くなる方が出てきてしまいました。  著者はどこかのインタビューか何かで「俺の水滸伝では人が死ぬんだよ」と仰ったらしいのですが、それにしても早いですねぇ。  

確かに官軍と戦いながらも同志がひたすら増える一方で108人が梁山泊に勢揃いという原典のプロットではあまりにもリアリティがなさすぎだけど、正直なところ KiKi は1つだけ疑問に感じてしまったことがあります。  それはね、原典では1人も欠けずに(晁蓋を除く)108人が勢揃いして、だからこそその108人が108星の生まれ変わりというお話になっているわけで、しかもその108星が道教の世界では結構重要だったりもするわけで、そんな宗教的なバックグラウンドを活かしたお話になっているのに、晁蓋より先に星の生まれ変わりの人たちが死んじゃっていいんだろうか??

この KiKi の Review では冒頭で108のお星さまと豪傑の名前の一覧表を各巻・各章のサブタイトルに合わせてご紹介しているわけだけど、実はこの108星の中に晁蓋に該当する星はありません。  初期の梁山泊は晁蓋の力によってまとめられていると言ってもいいほど最重要人物の1人であるにも関わらず、梁山泊に豪傑108人が揃う前に戦死してしまうために108星には含まれないということになっていたはずなんですけどねぇ・・・・・。

まあ、現代日本には108星な~んていうのは文化的にもまったく浸透していないわけだし、北方さんもそんな文化的な背景へのある種のオマージュとして各章のサブタイトルにのみこの108つのお星さまを登場させている・・・・っていうことなのかもしれません。

さて、この巻で亡くなってしまったのは以下の3名です。

天暗星: 青面獣・楊志
天慧星: 拚命三郎・石秀
地空星: 小覇王・周通

周通さん、出てきたと思ったらすぐ死んじゃったよ・・・・・ ^^;

原典には出て来ない体制側の裏の仕事請負人とも言うべき青蓮寺の暗躍による最初の被害者が宋建国の英雄・楊業の末裔である楊志、そして続くそれに続く大掛かりな掃討の第一段が楊志が籠っていた二竜山で、楊志亡き後の二竜山の大将2人が山寨を守るために戦死という筋立てには説得力があったけれど、それにしても全19巻もある中でこの第5巻でいきなり戦死者が出てくるのはかなり意表をついていました。

初読の時にはひたすらビックリ仰天で「え?!  ええ~?!」と開いた口がふさがらなかった KiKi だけど、今回は筋を知っていたからという以上に「楊家将」 - 「血涙」 - 「水滸伝」 - 「楊令伝」 という一連の流れを考えてみると、ここで楊志が亡くなるのは言ってみれば「楊令伝」への布石とでも言うべきものであることがよくわかります。  

「楊令伝」への布石は養父・楊志の死とそれを見つめていた幼い楊令という画のみならず、遼国に潜入し、女真族との呼応を画策していた魯智深がそれに失敗し、鄧飛の活躍により救出されるという物語にもひっそりと忍ばされているあたりも、なかなか憎いねぇ・・・・・(苦笑)

もう1つちょっと感心してしまったのは、遼国から救出された魯智深がその逃亡の際に自ら切り落とした腕が化膿しちゃって生死の境を彷徨うことになった以降のお話です。  結局、安道全に腕全体を切り落とされちゃうことになるわけだけど、何とその切り落とされた腕を魯智深と林冲は食べちゃったという・・・・・。  そのシーンだけを想像するとグロテスクというかシュールに過ぎると感じるわけだけど、原典の水滸伝には「食人肉」の話があっちこっちに出てきているから、言ってみればその名残みたいなものがこの「片腕を食べちゃう話」なのかなぁ・・・・と。

前巻で発生した2つの不穏な空気のうち、宋江絡みの大戦の方は何とか凌ぎ切った梁山泊だけど、楊志と彼の副官2人を失った二竜山を何とかしなくちゃいけません。  とりあえず林冲に一時的に任せることにしたみたいだけど、林冲さんは組織を束ねて方向性を示すマネージメントタイプというよりは誰かに示された方向性へ向かうために力技で活路を開くゲリラ・スタッフタイプ。  要するに大将というよりは遊軍に近いところで力を発揮するタイプです。  そろそろヘッドハンティングが必要な雰囲気をプンプン漂わせながら第6巻へ進みます。

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2013年08月01日

Posted by ブクログ

まさかの…!
初めての本格的な戦いと、犠牲。
その戦いは映像的。
感性で描かれているなぁ。

でも一番心に響いたのは、魯智深を連れての鄧飛の逃避行。
人が誰かの為に限界を超えてまで成し遂げられるものか、と読んでいて胸に迫るものがあった。それがまた、魯智深の人間性に深みを与える。

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2013年07月21日

Posted by ブクログ

楊志、、、ここにて、、、、倒れる、、、、

もう、手に汗握る展開に、うぉーー!!!!!!と、わたしも本に全身の力を込めて、馬に乗って斬りかかって行く気分でありました。

林冲!!!!!!
と、叫び!!!!楊志!待っとけ!!!!って叫び狂い、童威と童猛に歓声をあげ、一瞬自分の立っている場所がどこだかわからなくなるほどにのめり込んでます。

もう、一瞬で水滸伝に呑まれる日々です。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

2021.11.12
うぉー、動いて来たなぁ。
楊志は惜しすぎる。梁山泊にとって本当大き過ぎる損失だ。
5巻のハイライトは江州の戦いの林冲騎馬隊の登場シーン。

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2021年11月12日

Posted by ブクログ

梁山泊と官軍の戦いで多くのひとが亡くなってゆく。人肉を食べたり、賄賂が横行したり、今の中国社会を予感させる国民性がいくつもある。楊志、宗江、晁蓋、楊令の父母を無くすつらさ、替天行動、武松、魯智深、石秀、等特徴のあるキャラクターが多い。これからどちらの軍が勝っていくのか?

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2020年02月09日

Posted by ブクログ

北方水滸伝を最も北方水滸伝たらしめている5巻目。
初めて読んだのは10年以上前でしたが、その衝撃は忘れられません。
あの人を除いて108人がなんだかんだありつつも、九天玄女のお導きで、星の定めにより梁山泊の一堂に会する古典“水滸伝”が、予定調和に満ちたぬるま湯のように思えたのを覚えています。
数年前、『楊令伝』を読むために再読しましたが、今は『岳飛伝』を読むための再々読中。
ジェットコースターを上り切った後のように、これからずーっと魂を揺さぶられまくるのが怖くもあり、楽しみでもあります。

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2020年01月21日

Posted by ブクログ

戦の場面が多く、どちらが勝つかなど緊迫感があった。そして何人か重要な人物が亡くなり、これから先の展開も気になる。

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2020年01月07日

Posted by ブクログ

●1回目 2007.8.31

重要な巻。

宋江包囲戦。
鄧飛による魯智深救出作戦。
そして青面獣楊志の戦い。

最初のクライマックスとなる巻である。


●2回目 2014.12.21

衝撃の第5巻。誰もがあっと驚く展開。
最初のクライマックスである。

火眼狻猊(かがんしゅんげい)鄧飛の魯智深救出劇も壮絶。

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2017年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宋江を助けるために、皆が力を合わせて戦った。林冲の登場がすごく格好良かった!
最初はもう少し人間臭かった気がするけど、魯智深が人間離れしてきている。
楊志の妻子に何かあったらめないかもって、前巻のときに思ったけど、まさか…。
涙なしには読めなかった。

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2015年10月28日

Posted by ブクログ

動きが出てきた5巻。
江州への宋江の救出、魯智深の発見と脱出、
そして楊志の最期。
楊志のくだりはかなり力が入った。一人を殺すのに150人を投じ、実に1002人を返り討ちに。
壮絶だった。楊令は?

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2015年10月01日

Posted by ブクログ

楊志が死んじゃった。。。。
北方水滸伝は何度も最後まで読んでいるので、この後、どう展開していくか知っているし、それはそれで楽しみなんだけど、楊志が生きている版の水滸伝も見てみたい。

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2013年07月26日

Posted by ブクログ

「札が、一枚」
最初の赤札。楊令が吹毛剣を刷いて、頭領になっている姿が見たいなぁ。後何年くらいの物語なのか知らないけど。

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2015年08月15日

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「宋江様は、『替天行道』の旗とともにあります。兵が死ぬように、死ぬことは許されていないのです」
「許されていない?」
「はい」
武松の眼に、あるかなきかの、悲しみの光がよぎった。宋江は、黙って眼を閉じた。自分の闘いをしようと、決めたばかりだ。それは、兵として闘うことではない。(p.34)
「魯智深のように、誰にも好かれている男がいる。それだけの、苦労をしたからだ。私は、なんの苦労をした。忙しく駆け回り、頭を搾りはしたがな。嫌われるのが、私の役どころなのだと思っている」
「俺は、嫌いじゃないぜ。それに、呉用殿は苦労している。苦労をしていないのは、チョウ蓋殿と宋江殿ぐらいだろう。あの二人にだけは、苦労をさせてもいかん」(p.208)
「魯智深に訊きたい。痛くなかったはずはない。それを、どうやって克服したのだ。おまえは、わずかな汗しかかいていなかった」
「生きるも無」
「坊主のようなことを言うな」
「俺は、坊主だ」
「耐えられるはずがないのだ、あの痛みに」
「安道全。おまえは、人がこうだと決めてかかっている。そうではない人間がいる。いや、そうではなくなることができる、というのかな。魯智深はそうだ。俺も多分、腕を切り落とすぐらいなら、耐えられる」(p.218)
「林沖は、五百の騎馬隊を指揮して、無敵だ。それは、俺も認める。しかし、五万の軍の指揮はできん。五万の軍を、一兵も無駄にすることなく生かしきれるのは、楊志殿だろう」(p.249)
不安な顔、迷った顔。それを部下に見せてはならない。楊志に、はじめに教えられたことだ。いまは、部屋でひとりだった。いくらでも、不安な顔ができた。身体も、ふるえはじめている。ふるえるだけ、ふるえる。泣いてもいい。ただし、ひとりだけの時だ。兵舎の外では、兵たちのかけ声が聞こえる。やるべきことを与えられているというのは、実に楽なことだ。愉しいと言ってもいい。それに較べて、ひとりというのはなんと苦しいことなのか。(p.324)

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2020年07月15日

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