あらすじ
馬桂(ばけい)は愛娘を殺され、悲嘆にくれていた。青蓮寺(せいれんじ)は彼女を騙して梁山泊への密偵に仕立て上げ、ひそかに恐るべき謀略を進めていく。一方、宋江(そうこう)は、民の苦しみと官の汚濁を自らの眼で見るため、命を懸けて過酷な旅を続けていた。その途中で、純真さゆえに人を殺してしまった李逵(りき)と出会う。李逵は次第に宋江に惹かれていくが、そこに思わぬ悲劇が待ち受けていた。北方水滸、波乱の第四巻。
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閻婆惜の死によって運命の歯車がまわりだす宋江、雷横、そして馬桂。これだけ数多くの登場人物がありながら、人物描写をおざなりにせず、魅力あるストーリー展開を構築する北方謙三さんが凄い。北方謙三水滸伝の魅力を的確に言語化している池上冬樹さんの巻末解説は必読です、
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宋江が逃げた後の雷横、馬桂を操る李富、宋江は旅先で新たな漢たちと出会う(簡単あらすじ
雷横が好きー!今まで名前しか出てなかったけど、こんなに漢気があるとは!
宋江が旅を始めて点を線で繋ぎ出す。コレが最後面になるかと思うとワクワクする!
梁山泊側の描写もいいなぁ。湯隆に友達ができて私は嬉しい。白勝、ありがとう……。
穆兄弟、いいねぇ。チーム李俊も。こういう荒くれ者たちがガチになるの、好き。
あと、李逵ね。裏面のあらすじ読んでたら小柄で華奢な子なのかと思っていたから(思い込み激しい)びっくり!でも純真で良き……
宋江とのやりとりにほっこりする。武松が兄貴っぽくなるのもいいなぁ。
それにしても、ドラマ効果すごいな……今回私宋江のセリフは全部織田裕二が話しているように変換されるんだが(笑)こんなん初めてで感動してる。私の脳内キャラと実写化が一致するとは!!
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今晩からWOWOW放映開始! 4巻まで読み終わりました
あちこちで個性豊かな同志が育ち、本拠地も整って、叛乱の準備着々
人間と馬が駆ける速さでしか情報が伝わらないってタイヘンだよなぁ
相変わらず漢字二文字か三文字ばかりの登場人物が続々出てきて……紹介ページは3ページに渡る(汗)
読み進めるのにパワー要るけれど、おもしろくてやめられない
最後の3行でゾワッとし、すぐに5〜6巻を買いに走った次第でございます
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続けて読み出すと他の本が読めなくなってしまう、と連続読みは避けると決めていたのに、3巻4巻で早くも挫折、、、
だって面白いんだもの!
宋江が旅に出で、さらにまた登場人物が増える。なのに全く苦にならない。全ての人物の個性が際立っているから。
そしてその宋江についに手の者の手が!(笑)
いや本当、一気読み不可避ですよ。
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今後の大活劇に向けて静かに時を重ねる第四の巻です
こういった大長編では仕込みの回ともいえる落ち着いた巻が必ずあるんですが、そんなんも超面白い『北方水滸伝』でございますよ
これまでも何度か書いてるんですが、面白いヒロイックファンタジーを産み出すには、いかに魅力的な敵を生み出せるかにかかっていると思うんです
え?『水滸伝』てヒロイックファンタジーだったの?っていうのは今いいじゃない
今いいじゃないそれは
で、この『北方水滸伝』はめちゃくちゃ魅力的な李富という敵を生み出しています(もちろんアニキの創作キャラ)
いやもうこの李富がさ、ちょっと油断すると好きになっちゃいそうなのよ
もう悩みまくりで、そんで愛情深くてつか愛に溺れて、要するにめちゃくちゃ「人」なのよ
そして彼なり志を持ってるの
そんで梁山泊と対峙するわけ、もちろんかなり悪どいことしてくるんだけどさ、やっぱり官軍てこともあって自分たちこそ「正義」だと思ってるし、彼らなりに国や民のことも考えてるわけ
つまり「正義」対「正義」の闘いなのよ
どっちも「正義」であるがゆえに、そこからいろんな悲劇が生まれるのよね
そして官軍側もこれからまだまだ魅力的な人物が出てきそうで楽しみ
物語はさらに不穏な空気をまといつつ次巻へ!
はい一〇八星ぜんぜん違うやん!のコーナー!
今回は第八十八位の好漢、地弧星の金銭豹子(きんせんひょうし)湯隆です
『北方水滸伝』では鍛冶屋一本ですが、オリジナルでは鍛冶屋兼軍人で武術に優れていて戦場でも活躍しています
オリジナルでは博打にはまって落ちぶれていますが、『北方水滸伝』では愚直で手を抜くということを考えたこともない職人で全く正反対です
また、梁山泊入のきっかけは李逵と義兄弟になったことですが、こちらではまだ出会ってもいない状態で、最初から梁山泊にいます
今後二人は仲良くなるのかも見どころかもしれませんね
それにしても北方謙三アニキは戦わない人たちの描き方が本当にうまい
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宋江の旅。で彼に惹かれる彼ら。と対立の位置にいる李富 黄文炳のこだわり。いやぁ梁山泊側も官軍にも悩みまくってる姿がみえるとうんと魅力的に思えてくる。
でも水滸伝 梁山泊 敗れちゃうんだ…
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南へ旅立った宋江の話が中心。
穆弘・穆春・李俊、李逵と出会い、梁山泊も拡大。
いろんな人間が複雑に絡み合い、今後どうなっていくのか楽しみ。
宋江がやばい!?
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一見は百聞に如かず、とはこのことかとなる
文字で識るだけでなく、経験がいかに自分を助けるか身に沁みる
まだ4巻なのに、これは長くなりそうだというのがわかる
登場人物が多くて、名前を覚えきれないのが哀しい
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李逵の登場巻。李逵は中国では人気キャラクターらしいが、殺人を好む悪漢という日本にはなじまなそうなキャラクター。
北方水滸伝では、天真爛漫ゆえに無邪気に殺人をするキャラクターに調整されている。
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あぁ!めちゃくちゃ気になるところで終わってしまった!早く次が読みたい。
今巻も面白かったが、林冲や王進先生などの活躍が見られず残念。一方で、林冲を虐めた李富が主役級に登場するではないか。こんなに出てくる人だったんだ(笑)しかも、恋愛まで持ち込んで。意外ではあったが、官軍側もひとつの思想があって動いていること、人間であることを実感させられた。
馬桂は少し苦手。依存気質に見えてしまう、、、。環境がそうさせたんだろうけども、、、。もっと自分を持って欲しい。利用されないで!
純粋に志を持った女性キャラクターは出てくるのだろうか、いや、出てきてほしい(反語)
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4巻です。
本巻では官軍の大物のひとりである李富がよかったです。
官軍の上層部は、本当に国のことを思って梁山泊を排除しようと思っている人も少なからずいるのです。
彼らなりの義があるので、一概に悪者扱いは出来ない。
犠牲はやむなしという考え方は好きでないけれど、少なくとも私利私欲のため、ではないところは共感出来ます。
今まで、そんな義のためなら冷徹で完全無欠のアンドロイドであった李富が、馬桂との関係が深まるにつれ、恐れや躊躇を抱くようになり、より人間らしく魅力的な人物になってきました。
義を貫くか、情が勝つか・・・
でもきっと、どちらにしてもこの先は悲劇よね・・・
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相変わらずの一気読み。
止まらない。
止まらない!!!!!!
そして、あとがきでの一言、、、待ってまって、楊志が拾ったみなしごの楊令があとあと、、、、
なに!?あとあと!え!!!!
そこがあとで、なに!?まじ!?
ちょっと待って、え!
あぁーーー!!ー
楽しみだぁーーー!へぇーこの子が、えぇあとで?なに?活躍するの?へぇ!あのモノも喋れなかったあの子がねぇ。
と、近所のおばさんになった気持ちになっちゃう今日この頃です。
そんなふうにまで、水滸伝の世界にどっぷり浸かってます。
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晁蓋……あまりにも魅力的すぎませんか???
誰にでも分け隔てなくニコニコ接してくれる部長ポジやん?こんなんみんな好きになるやん??
・楊志の自虐に顔を上にむけて笑った晁蓋
・湯隆と刀を打つ晁蓋
・宋江に自分が打った刀をあげたい晁蓋
林冲×楊志のシーンもよかった。
強すぎるもの同士でしか築けない絆があるはず。
私も宋江に思いを馳せながら月を眺めたい。
寅年に虎やたら殺されてるけど大丈夫かな。笑
解説も、水滸伝を今!読みました!みたいなリアリティのある文章でとても良かった。
じわじわと各地で広がって行く叛乱。
5巻は激動と聞く。耐え切れるのか、私。
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おっと盛り上がってまいりました感のある4巻。
と言っても男と女のラブゲーム的な、伝聞で聞いた話を信じて裏切られたと思い込む、という、実に古風な展開。まぁ1000年くらい前だろうし、古風も何も、だけんど。
最後は、続きは次週!みたいな終わり方なんでもう気になって夜も眠れないよ!
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4.1
わずかな臭いを嗅ぎつけて忍び寄ってくる青蓮寺のただならぬ恐怖で緊張感が底上げされる。それもそんじょそこらの上がり方じゃない。やめてー!気付かないでー!って思うんだけど、気付いちゃうから面白いんだよな。悪役として圧倒的に優秀なのよ。スーパーヴィラン。デスノートのLみたいなね。
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●1回目 2007.8.25
李俊登場。
そして黒旋風李逵(笑)登場。
国家権力側と革命地下組織との暗闘がはじまる。
晁蓋率いる梁山泊軍、ついに出撃。
近郊の城市のコンミューン化を試みる(というのは大げさすぎるか)。
革命側の姿が、国家権力側におぼろげながら浮かび上がろうとしている。
この水滸伝は全19巻。
あと15巻もある♪
これは楽しみだ。
●2回目 2014.12.20
武松とともに各地を旅する宋江、穆弘と李俊と出会う。
殺戮マシーン 黒旋風李逵(笑)、登場。
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今まで後手に回っていた青蓮寺が、梁山泊をつぶす準備を整えつつある巻。
狙いはふたり。
楊志と宋江。
悲しい行き違いで殺された宋江の妾・閻婆惜(えんばしゃく)。
その犯人と目されている宋江は姿を消し、閻婆惜の母・馬桂(ばけい)は青蓮寺の李富(りふ)に取り込まれ、梁山泊の力をそぐために楊志の妻子に近付く。
宋江は江州へ辿りつくが、それは青蓮寺が予想していたことだった。
宋江は上手く身を隠してはいたが、青蓮寺の手先である江州の通判・黄文炳(こうぶんぺい)は徐々に範囲を絞って宋江を追いつめていく。
あと一押しで反撃を受けてしまう、っていうところで終わっているのでとても続きが気になります。
第一巻に出てきたときは人間らしい温かみを一切見せなかった李富が、馬桂と男女の関係になり、ずぶずぶとはまっていく様子にはびっくり。
こんなに簡単にただの男になってしまうとは…。
しかし本人は自分が馬桂を愛してしまったことを認めてはいない。
このパターンはあれですね、林冲や宋江と同じ匂いがしますね。
喪ってから初めて大事な人であることに気づくという。もっと大切にすればよかったと後悔するという。
中国のいわゆる英雄という人ってそうなの?
それとも李富はちゃんと馬桂と結ばれるの?
ここも気になるところである。
登場人物が増えてきたので、魯智深や林冲、楊志に阮小五などが全然出てこなくなっちゃった。
頭が混乱しないように、人物やストーリーを忘れないように、毎度復習が欠かせないのである。
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今まで順調だったのに、少しずつ綻びが。
楊志の妻子にも青蓮寺の魔の手が忍び寄ってきて、ハラハラした。悪いことが起こりそうで、次巻を読むのに気合がいるなぁ。
解説に楊令の今後が書かれていたので、 史実を知ってる人には楊令のことは常識なのかもしれないけど、できればネタバレありみたいな表記が欲しかった。
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人殺しの手配を受けながらも、宋江は武松とともに旅を続ける。宋江と旅で出会った李俊は反乱軍を組織して官軍と闘い、ついには替天行動の旗を掲げることとなる。
一方、官軍の李富は馬桂を騙して、官軍の密偵にしたてあげる。馬桂は楊志の妻の済仁美、楊令に接触する。
江州に入る宋江には、官軍2万人が集結しつつあり、楊志、宋江を打ち果たそうとする官軍が、きにかかる。
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宋江の正体が露見しとうとう追われる身に。
朱仝が一緒に逃げなければ、その後の馬桂のありようも変ったのでは?と思ってしまう。
武松と旅を続ける宋江は、改めて自分たちの志のために仲間達が直面してきた現実を目の当たりににする。穆弘、穆春、李俊、李逵らとの出会いで
人脈が広がっていくが、印象的だったのは、公淑や李逵に対してみせた思いやり。
閻婆惜を失ってより、人の悲しみに寄り添えるようになってきた。
だからこそ、馬桂にはきちんと向き合うべきだったのでは?
青蓮寺が楊志を潰しにかかる手段を講じているようで不気味。
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宋江・武松は旅の中で穆弘・穆春・李春らと出会う。中でも
李キがいいキャラ。志や誇りを全く持たない野生児だが憎めないムードメーカー的存在で、しかも抜群の強さ。
そして青蓮寺の幹部・李富は馬桂を二重スパイにするために接近するが、自らも関係に溺れていく。
精密機械のような男が迷いや恐れを抱くようになっていく描写が印象的。
魅力的な敵役はいい作品には欠かせませんね。
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「隊長が、俺達の心に植えつけた志は、隊長が責任を持つべきだと、俺は思う。たぶん、みんな同じだ」
雷横さん決死の逃走劇が熱い。
リキとリキママの微笑ましいやり取りなんかを描写しておけば、より引き立ったのに!
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黒旋風や張順が初登場!
嬉しいです。
梁山泊や他の山寨の体制や兵力が充実してくる中、青蓮寺の不穏な動きが・・・
次巻への伏線多数の本巻となりました!
一点だけ不満を挙げさせて頂ければ、解説が少し今後のネタバレをし過ぎな感じがあります。
本巻のネタバレは構いませんが、次巻以降の展開を描いちゃうのは無しだよねと思いました。
減点1です。
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李俊:「自由に生きたいのですよ、俺は。役人などに阿ったり、指図をされたりもしたくなかった」
宋江:「そしていま、自由なのか?」
李俊が、言葉を詰まらせた。
宋江:「小さな自由のために、おまえは大きな自由を捨てた。ゆえに、私はおまえがやっていることを、一切認めぬ。おまえが駄目なところを、もっと言ってやろうか、李俊」
李俊:「いや、いい。俺は、自分が駄目だと思ったことはない」
宋江:「そこからして、われらとは相容れることがないのだ。自分は駄目だというところから、われらは、いや少なくとも私は、出発している。自分が駄目だと思っていない人間とは、ほんとうは話し合える余地はなにもない」(p.224)
これが、ほんとうにやりたいことだった。いままで、いろいろなことをやってきたが、こんなふうに身体がふるえたのは、はじめてのことだ。役人の裏を掻いて塩の密売に成功した時も、昔は思ってもいなかった大きな屋敷を建てた時も、終るとなんとなく違うと思ったものだった。(p.238)
楊志:「志とは、なんなのだろう、林沖。私も、官軍にいた時、志のようなものを持っていなかったわけではない。それと梁山泊の志と、どちらが正しいかと問われれば、いま自分が属している方の志だ、としか答えられないような気もするのだ」
林沖:「志は、志なりにみんな正しい。俺はそう思う。そして、志が志のままであれば、なんの意味もない」
林沖のもの言いは、冷ややかだったが、間違いではない、と楊志は思った。
林沖:「「おまえが官軍で抱いていた志が実現されれば、それはそれで立派なことだったろう」
楊志:「実現された志こそが尊い、と言うのだな。だから、志を実現させるために、闘わなければならないのだと」
林沖:「「俺は、そう思っている。そして、志についてつべこべ言うことが、好きではない」
楊志:「宋江殿も、そうかな」
林沖:「「いや、宋江殿こそ、志の人なのだ。そしてわれらは、その志にすべてを預けた。われらにできることは、志を実現するために闘うことだけだろう」(p.283)