あらすじ
最終決戦の秋(とき)が訪れる。童貫(どうかん)はその存在の全てを懸けて総攻撃を仕掛けてきた。梁山泊は宋江(そうこう)自らが出陣して迎え撃つ。一方、流花寨(りゅうかさい)にも趙安(ちょうあん)が進攻し、花栄(かえい)が死力を尽くし防戦していた。壮絶な闘いによって同志が次々と戦死していく中、遂に童貫の首を取る好機が訪れる。史進(ししん)と楊令(ようれい)は、童貫に向かって流星の如く駈けた。この国に光は射すのか。漢(おとこ)たちの志は民を救えるのか。北方水滸、永遠の最終巻。
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Posted by ブクログ
読み切りました。この3ヶ月、走り切りました。
途中、梁山泊の仲間が死んでいくのが辛すぎて、他の本で休憩を挟みながらでしたが、梁山泊と宋江の最期を見届けました。もう、脱力です。
そして、戦う漢たちのかっこよさに、酔いしれています。
最期を迎えた宋江から楊令に繋がれていく志の光。
さぁ、楊令伝を読まなければ。
Posted by ブクログ
脱力。
本当。それの一言。
走り切った。
梁山泊。
やりきった。梁山泊。
皆のものを讃えよ。
もう。なにも言うまい。
駆けろ!駆けろ!楊令!!!!
あぁ、、、童貫まであと一歩、、、
あと一歩だった、、、、
19巻駆け抜けた。
いい男選手権。
ぶっちぎりの19冊でした。
最後の最後までみんないい男だった、、、、
あぁ。
虚無。
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#とうとう終わった
#だめだ
#もう
#ギリギリまで読まないでとっておいた
#とうとう読んだ
#読み終わった
#楊令伝に続くのが救い
#楊令
#漢気を受け継いで走れ
Posted by ブクログ
「志」とはなんなのか?
「替天行道」とはなんなのか?
宋江は言った、それは「光」だと
そして楊令はそれを信じて前に進むと決めた
どが〜ん!!!(急な爆発音)
これでもかと死にまくる『水滸伝』最終巻!
読みたくなかった!
「志」なんか捨てて生きてて欲しかった!
『楊令伝』なんていらんねん!
宋江から楊令への魂の受け渡しなんていらんいらん!
梁山泊大勝利!!でええやんか!
ええやんか〜。゚(゚´Д`゚)゚。
ええやんか〜〜。゚(゚´Д`゚)゚。
はい、最後の一〇八星ぜんぜん違うじゃん!はもちろんこの人!!
梁山泊の好漢百八人中の序列第一位の好漢
天魁星の呼保義(こほうぎ)宋江です!
保義はあまり位の高くない役職で、呼保義は「あっしのことは小役人って呼んでくだせえ」って意味です
まぁ謙遜してるってことなんだけど、自分で言うとなんかいやらしいw
オリジナルでは見た目的にはかなり貧相ですが、義に厚く誰彼かまわず助けちゃうので、なんやかんやでみんなに好かれちゃいます
そこに葛藤みたいなんもあって、なんで自分こんな人気者なの?って思い続けていて、オリジナルでもなかなか頭領になろうとしません
もうぐだぐだ言うなや!と思います
ここまではオリジナルも『北方水滸伝』も一緒なんです
最大の違いは、オリジナルの宋江はあくまでも「反乱」を起こしてるんですよ
世の中が乱れてるのは役人が好き勝手やってるのが悪い!そいつらを片っ端からやっつけて宋という国を立て直そう!というのがオリジナル宋江の掲げる「替天行道」なんですよね
加えてオリジナルの「替天行道」には「忠義双全」という言葉もくっついていて
これは宋の皇帝に忠義を尽しますということで、実際オリジナルでは梁山泊は官軍に取り立てられて地方の反乱を討伐にいったりすんですよ
対して『北方水滸伝』は宋という国そのものを打ち倒して新しい国家を作ろうとしているわけです
これはそう「革命」ですよね
なので『北方水滸伝』には「忠義双全」って一切登場しません
「替天行道」ってまぁめちゃくちゃわかりやすくいうと「天に代わっておしおきよ!」ってことなんだけどオリジナル宋江と北方宋江では「天」の捉え方がぜんぜん違うのです
よーし『楊令伝』だ!
あ、王英さんの散り様…かなりかっこよかったです
ありがとう北方謙三アニキ(´Д⊂ヽ
Posted by ブクログ
1ヶ月強で水滸伝19巻を完走。我ながら暴走族。面白かった、小説を読んでこんなに泣いたのは初めてでした。
今回は最初に解説コーナー
読みながら憤りしか生まれてこない解説だった。最終巻なのに。この感想の最後に怒るのは嫌だったのでここで成仏させておく。イイオトコばかりの北方水滸伝は女の桃源郷だと。笑わせんな。よし。怒るのはこれでおわります!
感想
「呉用殿を好きでも、嫌いでもない。それは他の人でも同じです。そういうことは、考えないようにしているのですよ」と言う燕青に、好きだ、と思われたい。(ここにきてリアコ発動)
王家で育った史進と楊令の兄弟弟子の戦場でのやり取りが良かった。負けた楊令に喝を入れる史進。これでこそ漢よ!!!
恐怖を抑えて眠る童貫と星を見る宋江という対比に震えた。二人に性格診断してみてほしい。
「宋江は、星を見ていた。」この一文だけで胸がぎゅっとなる。星の下で自分の存在意義を、死んで行った同志たちを想う宋江。空のように高いその心がみんなには必要なのだから。
ここまではメモとりながら読めてたんですよ。
でももう居た堪れなくなって、静かな場所を求めて近所の公園へ。星が綺麗だった。
流花寨。
趙安まで惜しかった。流花寨はできた時からずっと苦しかったよね花栄。防壁が破られて、もう無理だと判断した花栄が出す「散れ」という合図。方々に散るっていう令ではあるけど、花栄が流花寨と共に散ることを決意した場面。流花寨を奪われるということは、命を奪われることと同じ。絶対にそうするって分かってた。秦明と同じことをするって。最期に弓を使う手を切り落とされても流れなかった花栄の執念。花は栄えど枯れなかった。
童貫との戦い、苦しかったね。どうしても呼吸を止めて読んでしまった。休む間も無く童貫がしつこく攻めてくるのが本当にしんどかった。将校たちも数多く死んで行ったけど、それぞれが戦い抜いたのを見届けられて良かった。王英!最期かっこよかったで!!!
梁山泊。
職人達が死んでいくのが本当に悲しかった。凌振、かっこよかったよぉぉ。泣
李雲も湯隆も戦わんと逃げてほしかった。
大大大好きな安道全も弟子達に託して…薛永とは絶対に良いペアになるって一巻で私確信してたの!その通りやったね。。。薛永が剣を振るう姿、かっこよかったよぉ。李逵。李逵。李逵が死ぬはずないと思ってた。武松と一緒に生き延びるって。泳がれへん水の中で怖かったやろうな。李逵。李逵が料理するところも人と上手くやれないところも石を割るところもずっとずっと見たかったよ。悲しすぎる。
呉用と宋江は梁山泊の一部だったから、もう死ぬしかないとは思っていた。
すぐに顔に出ちゃう呉用の嘘。ずっとずっとずーーーっと、文句を言われようが全てに目を配って戦い続けた呉用。裏で嫌われる呉用を見るのが辛くて目を背けてしまっていたなぁ。
そして、最期まで自分の弱さと向き合った宋江。それが強いんやけど。替天行道という志を楊令に受け継いで死んで行った宋江。
楊令と宋江の会話、何度でも読み直したい。最期まで宋江が宋江らしくて救われた。
二人の存在の素晴らしさは讃えきれない。
二人だけじゃない、百八人の豪傑たちが見せてくれた生き様と死に様がこの物語にはある。自分の中にも志を。豪傑のような生き方を。全う出来ずともその姿勢であり続けたい。
推しの生存率が高めで嬉しかった。
楊令伝、いくぞー!!!!!!!!
Posted by ブクログ
4.3
ちょうど4ヶ月。活字初心者が仕事をしながら読み切った。今後の人生で、これほどまでに読みたくて仕方がなくなる作品に出会えるのだろうか。
俺が宗の民だったら、俺が梁山泊の兵士だったら、どんな感情だったのだろう。
実際に体験しているわけではなく、ただ連なる文字を読んでいるだけなのにここまで心が動くとは、4ヶ月前の俺は全く想像していなかっただろう。
Posted by ブクログ
遂に読み終えた。全19巻。
何が心を照らす光となるのか。
志、友、絆、伴侶、子ども、、、
そうやって言葉にしてしまえるほど
単純ではないのだが
自分にとっての光となるものを見つけ、
それを守り貫くために
懸命に生きた漢たちがいた。
梁山泊の中には、抜きん出て強い者もいるが、
泳ぎの得意な者、
筆跡を真似るのに長けた者、
名医、薬剤師、馬泥棒、
大砲作りに魅せられた者など
実に多様な人材が揃っていた。
梁山泊は如何なる者をも活かす場所であり
それは私達の社会においても
参考にされるべき点だろう。
王進の住む子午山では、
自分たちは生かされているという意識のもと
晴耕雨読の丁寧な暮らしが為されていた。
時間に追われて生きる現代の私達にも
こういったゆったりした一時が必要ではないか。
いろいろな場面で、こんなにも大きく心が揺さぶられる作品を読み終えることができて幸せだ。
物語は楊令伝へと続くが、今後ますます成長するであろう楊令を見る前に、自分自身を成長させたい。今よりも成長できたと思えたときに、楊令伝を読み始めることにしよう。
Posted by ブクログ
ついに最終巻まで読破。達成感と虚無感と満足感と…、様々な感情が浮かんできて上手く表現できないが読んで良かったと心の底から思う。
やはり魅力的な男を描かせたら北方謙三に敵う作家はいない。
原典も読んでみようかとも考えたがやめておく。
自分にとってはこのドラマチックな物語こそが「水滸伝」!
「楊令伝」「岳飛伝」も読まざるを得ない。
Posted by ブクログ
終わってしまった!!
達成感・満足感・喪失感など様々な気持ちの残し読破となりました。
三国志はバッドエンドではないですが、水滸伝はバッドエンドに近いような…。
残った者もいるのはいるが。
次々と敗れながらも奇跡の勝利を信じて。
その光景が目に浮かびハラハラしながらあっという間の19巻でした。
楊令伝も読むゾ!!
Posted by ブクログ
いよいよ最終巻。
童貫の首か、宋江の首かというまさに最後の死闘。
正々堂々と戦う軍神:童貫との戦は最期に相応しく魅せられました。
最後の楊令の【生きる】という言葉は、まさに今までの同志の想いを背負って「替天行道」の志そのものが生き続ける気がして余韻も楽しめます。
北方水滸伝最高です!
Posted by ブクログ
原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。
水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。
最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。
Posted by ブクログ
最初から最後まで、胸熱な巻。涙を流さずにはいられなかったです。
いきなり梁山泊メンバーがバタバタと死んでいってしまうのが、とても切ないです。特に、楊春。そして、せつえい。せつえいの最後は、超絶切なかった。
童貫に負けたことによって、楊令までも、心に黒いものを抱えてしまうのはうわーと思いましたが、さすが宋江様というか。
宋江様は、いつでも皆の道を示したり、光のある方をさしてくれる人なんだなと、最後の最後で改めて思いました。
そしてこの先は楊令伝へ。
早く、楊令伝が読みたくなりました。
Posted by ブクログ
ようやく読み終わった。長い長い物語だった。しかし一度も飽きることがなかった。もっと先が読みたい、でもそうしたら物語の終わりに近づいてしまう。久しぶりにそんな風に思った。北方本人は「革命のロマンチシズム」だという。それもキューバ革命の。それはかつての学生運動に身を投じた北方の熱い残り火なのだろう。それが消えていないことが驚きで、それをこのような物語に昇華させることができる、北方のバケモノじみた妄執が凄すぎる。
Posted by ブクログ
まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。
地満の星: 玉旛竿・孟康
天威の星: 双鞭・呼延灼
地醜の星: 石将軍・石勇
地明の星: 鉄笛仙・馬麟
天捷の星: 没羽箭・張清
天魁の星: 呼保義・宋江
この巻単体で物語の評価をするなら正直なところ KiKi にとってはさほど面白い本ではありませんでした。 過去にも似たような記述を読んだような気がする戦闘シーンが全体に占める割合が多く、さもなければ続編に続く布石の物語のオン・パレードという印象なんですよね。 滅びの物語だから仕方ないとは言え最後の3巻ぐらいは好漢たちの死にざまの描写もどこか淡々としているし(まあ数が多いうえに戦場のお話だから仕方ないとも言えるけど ^^;)、周辺情報の描き方も物語の最初の頃に比べるとやっぱり雑さ加減が散見されます。
よくよく思い出してみるとこの印象は2周目だから・・・・・というよりは初読の時にも感じていたような気がするんですよ。 ただ初読の時はこの世界全体の結末がどうなるのか早く知りたくて、どうせ革命第一世代の物語は残念な結果に終わってしまうことは見え透いていたので最後の方は KiKi 自身が半ば飛ばし読みしていたような気がするんです。 つまり北方さんもそうだったのかもしれないけれど読者である KiKi 自身の気持ちの方もとっくに「楊令伝」に飛んでいた・・・・・そんな気がするんですよね。
でもね、今回は2周目の読書なわけです。 そういう意味ではこの「水滸伝」の世界、革命第一世代の物語をもっともっと堪能したいと思って2周目に手を出したはずなのに、途中から「楊令伝」への布石のお話(しかもそれが結構唐突だったりする)がボロボロと出てくると、何て言うかちょっと冷めちゃうんですよ。 特にこの最後の最後に至っていきなり子持ちであることが判明する花栄とか呼延灼の話なんかは、「はぁ??」っていう感じ・・・・
楊令君の描き方に関しては前巻の Review でも触れたけど、それでも彼の場合は楊志に拾われ、楊志の死にざまを目撃し、二竜山で育ち、その後子午山で修行し、魯達から遺言を受けと絵に描いたような「革命第二世代」としての育てられ方をストーリー上もされているからまあよしとして、父親とずっと離れて梁山泊とはある意味隔絶された環境で育った花栄や呼延灼の息子たちのお話は、どこかいただけない・・・・・。 もっとも初読の際にはそれが花栄という人、呼延灼という人の人となりを表すエピソードかもしれないと割とスンナリと読んじゃった(そしてそんなことを唐突に語られたことを忘れちゃっていた)ことは白状しておきますけどね(苦笑)
でもね、結局そのお話に深みはほとんどなかったし、「楊令伝」を一読した今となって感じるのは「なんだ、これも布石かよ。」っていう感じ?(苦笑) それに同時に別の疑問が KiKi の心に沸きあがってきちゃったんですよ。 つまりね、「彼ら子供世代が本当に幼い頃はともかくとして、どうしてある程度の年齢に成長した時、彼ら父子はそれでもず~っと別居状態を続けなくちゃいけなかったんだろう??」っていうこと。
ま、それはさておき、案の定というか何と言うか「童貫軍 vs. 梁山泊の決着は次の『楊令伝』でね~。」という終わり方をしてしまった北方水滸。 ありえないほど強くなっちゃった2人の英傑の物語は「楊令伝」に引き継がれちゃったし、さらに言えば本家本元の「水滸伝」(100回本や120回本)では語られる方臘征伐のお話も「楊令伝」に引き継がれてとうとう宋江さんまで死亡。 こうして魯達のみならず宋江さんからも遺言を受け取ってしまった重荷背負いまくりの楊令君なのでした。
はぁ、それにしても長かった。 この「北方水滸」(&「楊令伝」や「楊家将」や「血涙」)に最初に手を出したのが今年の2月。 「水滸」だけは2周目も含めてだけどほぼ7か月を北方節とお付き合いしてきたことになります。 超娯楽歴史もの大作としてかなり楽しめたのは事実だけど、今はちょっと No More Kitakata-Bushi っていう感じです。 このブログではそのうち「楊令伝」の Review も書いておきたいとは思っているけど、とりあえず暫くは北方節からは離れてみたいと思います。 恐らく次の Book Review は初心に戻って(それに宮崎駿さんもアニメ映画から引退するらしいし)「岩波少年文庫」にいくことになるだろうと思います。
Posted by 読むコレ
水滸伝というと、最後は梁山泊が宋に負けちゃう、という結果は避けられないので、愛着ある無頼漢が斃れるシーンを読むのがしんどい、と思っていたが、読みだすと止まらないね。後半、敗色濃厚の梁山泊に次世代のリーダーの雰囲気を醸し出す楊令が登場するシーンが強烈で、読者にも希望を与えてくれる。仙人や妖術といったウルトラCが最後まで出てこなかった。そこがとても助かった(笑)。
Posted by ブクログ
1巻で「えっ!?」とのけぞってからこの最終巻まで、ずーっと魂を揺さぶられ続けました。
読み終えたのは4年前でそろそろ『楊令伝』を読むにあたり、また読み返したいなぁと思っているのですがなぜか躊躇してしまう自分がいます。
粗筋が分かっていながらも、またぐわんぐわんと魂を揺さぶられるのが怖いのかもしれません。
2020.9.20再々読
『岳飛伝』を読むにあたって読み返しました。
梁山泊そのものと言える存在でありながら、今まで茫洋として掴み所のなかった宋江が強い光を放つ最終巻。
誰よりも弱いけど強いその姿に心を揺さぶられつつ、ここまで楽しませてもらった水滸伝の幕引きに例えようのない寂しさを感じました。
Posted by ブクログ
ついに読み切った水滸伝。
梁山泊の壮絶な最期、そして楊令伝へと物語は続く。
ラストが「続く」って感じだったのがちょっと物足りなかったです。
全19巻をまとめて星5つ。
Posted by ブクログ
全19巻の最終巻。その全体の感想。
やっと読み終えました。
いや〜、長かったです。一年近くかかりました。
途中、他に寄り道したり、そもそも記憶力のない私にとって、余りにも人が多すぎ覚えられな為、何度も読み直してもわからず、最後はノートに記録を取りながら進めました。
しかしながら著者の北方さんの素晴らしさはその多くの人物一人一人にドラマを持たせ魅力的に描いている所です。
個人的には戦いより、戦いの合間などで発したふとした言葉が北方流でそれが楽しみでした。
ただ、男女のまぐわいに関してはこれも哲学的に述べていますが、ただのエロだろ?とツッコんでしまいますが。。。
この後、話は楊令伝、岳飛伝と引き継がれ楽しみは尽きません。
Posted by ブクログ
ついに終わってしまった。
んが。これだけ頑張って読んで、最後があからさまにseason2に続く、みたいになってると、ちょっとヘコむんだよなぁ。個人的にはピシっと終わってほしかった。余韻がないのよなぁ。
と言ってもラストが全てって物語でもないので、最後まで熱くて良かったのよ。
戦争で一番面倒な兵糧とか物資の問題を闇塩で片付けてるので、太平洋戦争みたいに飢えやら諸々不足して大変てのがなくて、ちゃんと戦えてたのが、戦争ものには大事なんかね。
とりあえず今回も登場の王英さんが光ってたよ!さらば青春。
Posted by ブクログ
続編ありきの終わり方。救いがあると言えばあるけれど、気になる伏線の回収がなくモヤモヤ感も。できれば楊令と直接関係ないエピソードはいったん完結してほしかったが…。まあそれはともかく、読む方も力が入りまくる最終決戦は、まるで壇ノ浦の戦いのよう。好漢たちの壮絶な死に様と、梁山泊岩山のラストシーンが頭から離れない。それまでの水滸伝のイメージを覆す、ハードボイルドな北方版も悪くなかった。いやむしろ本家を超える面白さと言ってもいいくらい。もっと早く読み終えていれば、今頃はチンギス・カンを追っていただろうに。
Posted by ブクログ
遂に最終巻。全巻から続く梁山泊滅亡戦の1冊。が、どうも色々とイマイチ。まず尻切れトンボ感が否めない。青蓮寺の李富や聞煥章はこれといって最後まで何もなく、李逵のあまりに呆気無い死、そして宋江のヒネリのない最期。19冊も読んできて、こんなフツーのラストではちょっと物足りない。さらに、最終巻になってあまりに巨大化した楊令の存在。北方水滸伝を別の方角から面白くさせた登場人物であることは認めるが、ここにきていきなり主役級の大活躍を披露していて、あまりにリアリティがないというか、幼稚臭いといってもいい展開。宋江の死に寄り添ったのが楊令であるというアレンジは、明らかに続編『楊令伝』を意識したものとしかおもえず、どこか興ざめだ。出来ればこの最終巻での楊令の活躍は、林冲に演じて欲しかった。出来れば呉用の最期なんかも読みたかったな。まぁいずれにしても、水準を遙かに上回る傑作ではあっただろう。久しぶりに睡魔と闘いながら、本に没頭したように思う。でも『三国志』の方が、あらゆる面で上質なようには感じた。
Posted by ブクログ
●1回目 2007.9.23
最終巻。
いやあ、こういう終わり方になるのか。
これはこれですごい終わり方だが、終わりという感じが全然しないのは、作者が作り出した虚構の世界が勝手に動き出していて、作者がここで巻を閉じようがどうしようが、作品中の人物達はそのまま生きたり死んだり戦ったりするだろうと思わせるからだろう。
だから19巻を最終ページを読んでしまっても、これでジ・エンド、ああ長い長い物語がおわってしまったんだ、思えば遙かな道のりを作者と登場人物と読者である我々は旅してきたものだという、あの大長編小説を読んだ後の感慨は出てこずに、さあ次だ次だと思ってまわりをキョロキョロしてしまう。
作者も当然、書き尽くしたという感じはないはずで(たくさんの主要登場人物達がまだあの世界で作者が活躍の場を与えてくれるのを待っている)、その証拠に続編である楊令伝がはじまっている。現在2巻目が刊行中。全部で10巻はあるらしい。まあなんというか、すごい馬力だ。
●2回目 2015.1.24
ついに最終巻。
童貫対梁山泊軍の最終決戦。
そして楊令伝へ。
Posted by ブクログ
後半、李逵まで死んでしまって、すごくショックを受けて、そこからずっと泣きっぱなし。
安道全など、ほとんどの人間が死んでしまった…。だけど、楊令が生き延びたっぽいので、楊令伝も読もう。
「男がいかに生き、いかに死んでいくのか」が描かれきってて、すごい本だった。
Posted by ブクログ
ついに敗れた…。わかってたっつーか、知ってたんだけどね?『楊令伝』の帯を見たときから。
宋江は自死。でもそうあるべきかも。
ラストは楊令中心で、『楊令伝』への継ぎみたいな。
ウチの好きな史進は生き残ったけど、李逵が死んだよ…。『水滸伝』読んでて、たぶん初めて泣いた。でも戦死じゃないのが、良かったのか悪かったのか…。
武松がどう生きていくのか心配。
『楊令伝』読みてー!!
Posted by ブクログ
血染めの旗とはじまりの巻。長編最終巻ということで感慨深く読み終われると思ってたのに。なんだこれ!19巻も108人もすべて1人の英傑を立ち上がらせるためにあった。
Posted by ブクログ
梁山泊陥落
双頭山、二竜山に続き流花塞が落ちた訳で梁山泊の陥落は時間の問題でした。
しかし、そんな逆境の中でも楊令の騎馬隊の指揮、花栄の剛球、李逵の通り名のとおりの黒旋風、史進の棒術、其々の個の活躍には胸踊らされます。
それにしても、残念な結果でした。
今、振り返ってみると楊志が死んだ辺りから常に梁山泊は防戦をしていた様な気がします。
そして、いつも今あの人が生きていたらが悔やまれます。
関羽の末裔大刀関勝
棒を持たせたら時代別No. 1の豹子頭林冲
水毛剣は伊達じゃない青面獣楊志
などなど・・・
でも、楊令が皆んなの仇をとってくれるんだよね?
Posted by ブクログ
(一旦)最終巻。
1巻読みはじめてから6年かかった…。
この巻の後半は駈け足の印象。
全体を通して断続的に主要キャラが
死んでいくから感覚が麻痺した。
多分北方水滸伝オリジナルの
キャラが主人公の続編は当分読まない。