あらすじ
梁山湖(りょうざんこ)に浮かぶ天然の寨(さい)には、世直しを志す者たちが集まっていた。しかし頭領である王倫(おうりん)の堕落により、今は盗賊同然の集団となっている。宋江(そうこう)の命を受けた林冲(りんちゅう)は、安道全(あんどうぜん)とともに寨に入りこんだが、そこには幾多の罠が待ち受けていた。一方、晁蓋(ちょうがい)は、巨額の税が賄賂として宰相に贈られることを知る。民の苦しみの結晶であるその荷を奪うための秘策とは。熱く血がたぎる「北方水滸伝」、第二巻。
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Posted by ブクログ
2巻です。
腐敗政治による国家の危機に立ち上がった者たちが少しづつ組織化され、国との戦に備えるべく体制を整えていきます。
初恋のために故郷を去ったのに彼女を犯し自殺に追い込み苦悩する武松、彼を再生させるべく手を差し伸べる王進。
脱獄後、林冲が王倫から梁山泊を奪い、魯智深は、相変わらず旅に出て同志を増やしている。公孫勝が致死軍を作り・・・と、宋江、晁蓋の下にはこれ以外にもたくさんの同志が集まってきます。
林冲が王倫から梁山泊を奪うさまが鮮やかで見事!そして、かっこいい!
政府から賄賂を横取りする手口もスマートでね、流石でした。
今のところ登場人物では林冲と王進が好き★
Posted by ブクログ
キャラクター達が増えてきて、それぞれの活動がどんどん前進していく過程が面白い。私も仲間のような感覚になり、引っ張られている(笑)戦も策略も読んでいて面白いが、実は私は王進のもとにいる2人がどうなっていくかが気になっている。そして、王進の不器用さが好きだ。林冲も報われてきて嬉しい。
19巻中の2巻目。これから死んでいく者も出てくるのかと思うと苦しい。それぐらいハマってきている。
Posted by ブクログ
死にたくて仕方ない武松に手を差し伸べたのは、兄貴でもあり戦友でもある魯智深だった。
志高き2人の大将のもと、それぞれの志を掲げて闘う戦士たちが、己の弱さと向きあい葛藤する様に注目した!
Posted by ブクログ
梁山泊を手に入れるまで。
宋江たちの仲間は全国で徐々にその数を増やしてきているが、敵も青蓮寺に集結し組織力を駆使して反乱軍の正体に迫ってくる。
宋江たちの根幹にあるものは志。
その中で、元盗人の白勝だけは、志を持たない。
彼は、自分の命を救ってくれた林冲と安道全の恩に報いるだけ。
そんな生き方もある、と。
そして武松。
切ないね。
女心が分からないことこの上ないけど、切なすぎる。
修業して出直してくれることを期待します。
Posted by ブクログ
武松の兄嫁への恋慕、悲しい結末。絶望を抱えた漢は再生することはできるのか。
公孫勝が特殊部隊・致死軍を組織し、「替天行道」の旗が立てられ梁山泊が誕生する。官軍も闇の組織・青蓮寺が暗躍し
包囲網を狭めつつあり、高揚感も緊迫感も高まっていく。
ページ数は少ないが林冲と揚志の対峙は見物!
達人同士のバトルの迫力はかなりアツい。