ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    登場するピアノ曲を合間合間に聴きながら。
    何度も涙が込み上げてきて、夢中になれた本でした。
    本から音楽が聞こえるような、宇宙を感じるような
    唯一無二の経験ができました。

    読むきっかけはふと知人におすすめないか聞いたことから。
    出会えてよかった。

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    2026年08月14日
  • わたしの知る花

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    ネタバレ

    女子高生も、昭和頑固親父も、女手一つで床屋を切り盛りしたおばあちゃんも、子どもを諦めた40代の女性も、みんな心情豊かで胸に迫るものあり。
    単なるすれ違い恋愛ものではなく、一時代を生きた人生を描きつつ、円環収まるごとく収束する物語の着地点に心揺さぶられる。
    アクの強いじいさんひしめく中、存在感の薄い父が最後に明かす名、等。途中で分かってはいたけど、最後の種明かしにグッとくる。
    人生の最期にひまわりを渡せて、受け取ってもらえて平さん、よかったね。

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    2026年08月14日
  • 無関係な死・時の崖(新潮文庫)

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    短編10話。一つひとつの話が短いので読みやすい。

    『箱男』『砂の女』『燃えつきた地図』など、安部公房の有名作品を思い起こさせるような内容もあり、非常に面白かった。
    星新一のショートショートと少し雰囲気が似ている話もあるが、やはり安部公房はぶっ飛んでいる。
    それでいて決してふざけているわけではなく、あくまでも真面目に描かれているからこそ、グイグイ引き込まれる。

    『賭』は、奇妙な会社に巻き込まれていく展開がすごくワクワクして好き。
    『無関係な死』は、無関係であることを証明しようとすればするほどドツボにハマっていくのだが、読んでいてなぜかすごく共感できる。
    『人魚伝』は、アドレナリン分泌の有無が

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    2026年08月14日
  • ヤラセと情熱 ―水曜スペシャル 川口浩探検隊の「真実」―

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    水曜スペシャル川口浩探検隊の裏側を描いた本。ヤラセといってたたかれての終焉だったが、そもそもドキュメンタリーでもなんでもない。どちらかといえば、インディ・ジョーンズを作るつもりだったので何言ってんだ?というのが当時のスタッフの答え。目から鱗。当時のロマンがいっぱいの作品。

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    2026年08月14日
  • バチカン奇跡調査官 法王の魔導書

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    そういえば、って感じで、久々にローレンさん登場で楽しかった
    最近の主要メンバーそれぞれのオムニバスで、
    現状だったり過去だったりが垣間見えて、よりキャラが際立った感じ
    で、最後は、いよいよ奇跡じゃねぇの?って事件が起きましたけど
    結局、サウロさん現地登場でも、奇跡ではなく・・・人の所業でした・・・
    やっぱりまだまだ部落差別ってのはあるんだろうあぁ〜っと
    ということで、メイン2人の活躍は薄かったですが、周りを固める個性豊かなメンバーの物語を堪能できたのでした。

    で、そういえば、本筋って・・・どうなったんだ?

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    2026年08月14日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    作品を読み終えてからしばらく、言葉が出ませんでした。

    最初は、死を目前にしたエミルの物語として読んでいました。

    「最後になんでもいいから、何かつかみたい」

    という小さな決意。けれどジョアンヌと旅をするうちに、物語の中心は少しずつ「どう生きるか」「どう世界を見るか」へと移っていったように思います。

    ジョアンヌは最初、本当に不思議な存在で、
    世間の常識やしがらみに縛られない一方、人の心の奥を感じ取る繊細さと、誰かを傷つけないための強さを持っているなと思いながら、、
    振り返れば、彼女の行動はずっと「愛」だったのだと思います。エミルを変えようとするのではなく、エミルが最後まで自分自身として世界

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    2026年08月14日
  • ドリトル先生のサーカス

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    岩波少年文庫本のドリトル先生シリーズとしては
    4巻目だけど時系列的には郵便局の後。
    なので航海記よりも前の話。

    サーカスの話だけど半分近くドリトル先生は
    サーカスを離れている。その間も大変だった。

    そしてサーカスに戻ってきて
    お人よしの先生はダブダブに叱られるほど
    お金に無頓着。

    ドリトル先生は一冊ごとに牢屋に入ってるのではないだろうか。

    今回も面白かった。

    マシューが頑張ってたな。それを思うと、航海記で船に乗りたがったのも仕方がない。

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    2026年08月14日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    今、私はこの本をホテルで読んでいる。すごく居心地がいい。ちょっとした旅行、いいな。パーっと弾けるんじゃなくて、のらりくらりと街を歩く。

    本人はもういないのに本人が触れていたものから『本人』を解っていくなんて、そんなの耐えられない。
    どんなにわかっているつもりでも、話し合っていかなければならないときがある。

    たとえ、どんなに苦しく、その人を嫌いになってしまうような話でも。

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    2026年08月14日
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉

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    館シリーズ大好きです。時々、「えっ?」というトリックもありますが、こちらはなるほど…と唸りました。鹿谷門実=島田潔が大好きなので今作もめちゃくちゃワクワクしながら読みました。私の中の鹿谷門実のイメージは、もう少し若い頃の作家の竹田恒泰氏です。あの方を思い浮かべながら読んでいます笑
    今作の伏線回収、えっ?そこから?ってところから始まっていました。ほんと毎回びっくりです。読み終わりたくないけど読み進めたい、毎回葛藤しながら読んでいます笑

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    2026年08月14日
  • 彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方 III

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    ネタバレ

    おいこーシリーズで一番好きな巻です。
    かれんのお見合いの話、まるでコメディーのやり取り好きですわ。
    海に行って恋人、恋人してるが好き
    結局、やれなかったのも、この二人ぽいなと思います。

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    2026年08月14日
  • 晴れの日の木馬たち

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    原田マハさんの新作長編!
    期待値が爆上がりだったにもかかわらず、それを上回ってくるのがマハさん!!本当に素晴らしかった。

    明治の終わりから大正にかけて、小説家を目指す女性のお話。
    岡山で育った山中すてらは、病気の父親を助けるため、女工として働くなか、小説を書き始める。その才能を見いだした周囲のサポートもあり、すてらは女文士(小説家)として歩み出す。

    マハさんがインタビューで「これは、私の話であり、あなたの話でもあります。自分の物語として読んでほしい」と言っていたけど、まさに私も、すてらと一緒に物語の中で生きているような気持ちになって、一緒に泣いたり苦しんだり笑ったりした。

    小説家は一流の

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    2026年08月14日
  • 容疑者Xの献身

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    永遠の記憶を読んで、また戻ってきた。
    何度も何度も読み返したのに、変わらずに涙が流れるミステリーを私は知らない。

    初めて呼んだのは確か中学生の頃。
    10年も経てば受け止め方も変わってくる。
    読み返すほどに張り巡らされた伏線と石神の愛の深さに気づく。湯川の友人への思いも、草薙の仕事に対する意識も、より理解できるからこそ読んでいて苦しい。
    それでもまた読みたいと思う、本当に素敵な作品だ。


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    2026年08月14日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    科学読み物好きな私にはぴったりはまった。

    驚きの研究内容、創意工夫された実験の数々。
    論文を書き上げるまでには、反論の余地がないよう実験を重ねる地道な努力がある。

    子どもたち(中2、6年、4年)もすぐに読んで楽しかったとのこと。

    著者は、ドキュメンタリー(情熱大陸)にて、子ども時代は図鑑に、自分の見たものとの相違点を書き込んでいたと話していた。やはり研究者になる人は、本ではなく、いつも自分の目で実際に観察したことを信じるのだなと。

    冒頭の卒業研究でのエピソード
    ノーマルごはん、お湯ごはん、水ごはんの三大ごはんレシピで1ヶ月乗り切った話から、やはり突き抜ける人は違う!と感じた。

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    2026年08月14日
  • 百年と一日

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    何か起きそうで起きない
    無さそうでありそう、あったのでは?
    と思えるような思えないような短編というより
    「断片」

    神様の視点で、ググッとある時代のある場所のある場面が描かれ、突然サッと終わる。

    私達は人間で生きれて百年ちょいの人生の中で全人類の全エピソードに触れることなんてできなくて、繋ぎ合わさった断片の断片をチラッと見るくらいしか出来ない。と、思わされだからこそ一瞬を大切にしたいなと少しだけ思いました。

    なんてそんな教訓めいても無いんですよ
    本当に断片だから、普通に生きてたら教訓めかないし…暮らしていくだけだから、ほんと
    感想文だと小綺麗にまとめたくなってしまうけど、コレは絶妙なバラン

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    2026年08月14日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    「ミュージアム」のパクリかと思ったことをここに懺悔します。こっちが先。

    最初に読んだ時は、遺体に対する扱いの惨さに引っ張られて、状況や人物の描写がいまいち頭に入ってこなかった。メインの登場人物がどういった人間なのかを頭に入れた上で再読すると、ものすごく面白い。

    刑法第39条について、社会でどう扱うべきなのか。

    基本的には「人を殺したら死刑だろ」と思う。ただ、過失だったら、動機が仇討ちなら、冤罪の可能性があったら……
    今の社会に「人殺し→即死刑」はあまりに乱暴な理論とも思う。

    被害者側、加害者側、虞犯者、我々は状況次第でどの立場にもなり得るし、心を壊すような出来事がいつ起こるかもわからな

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    2026年08月14日
  • マリアビートル

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    ネタバレ

    おそらく4度目くらいの再読。今だにこれ以上に面白かった本と出会ったことがない。さすがに3回も読んでいたので、大まかなストーリーは頭の中にしっかり刻まれていたが、その分細かいセリフに散りばめられていた伏線(と言うと簡単だけど本当にしれっと貼られているから怖い)やら、拳銃の行方やら、座席の位置など、頭の中で考えられる余裕が生まれて何倍も楽しめた印象。まだ、この本味がする。むしろ、美味い。
    今回改めて思うのは、七尾一番運が良い説。
    ついてないようで、一番ついてる。もし、仮に最初の依頼通り上野に降りていたら、檸檬蜜柑に殺されていただろうし、木村と王子のあれこれも上手くかわしてる上に、最後には蛇のおかげ

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    2026年08月14日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    超良かった。
    俺たちの箱根駅伝は、そこに携わる人たちそれぞれの箱根駅伝。ランナーだけではない、監督、給水係、家族、そしてテレビ。それぞれの熱い思い、熱い戦いに興奮と感動。読みながらこっちまで泣きじゃくりでした。

    何より主役のチームが学生連合なのが良かった。まさに敗者復活戦、リベンジ、二流なりのプライド。チームみんなが個性的なのも魅力的。天才の1〜2年生、ラストランでいろんな思いを込める4年生、因縁のライバルがいる者、悪天候を味方につける者、飲まれて本領を発揮出しきれない者、などなどドラマ豊かの魅力的な最高のチーム作りがものすごくうまかった。
    そしてその個性を最大限に生かすのが監督の役割。箱根

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    2026年08月14日
  • 朗読者(新潮文庫)

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    全3部構成

    第1部、15歳の少年が、21歳年上の女性に惹かれる
    本を朗読し、愛し合い、ともに横たわる

    ​第2部、第3部は、物語の趣がガラリと変わる

    ​隠された秘密と戦争の影
    努力すればするほど大きく傾いていく運命の秤

    ​魂まで刻まれた恋の歯車と、交錯する罪の記憶

    読み進める度に様々なテーマが
    浮き彫りとなり、名作たる所以を深く味わえた

    その結末は、とても言葉では言い表せない


    「辛い結末に終わった人間関係は
     全て辛い体験に分類されてしまうのか?」
    思索を促す問いに
    過ぎ去った日々を追想せずにはいられなかった

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    2026年08月14日
  • 青天

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    ネタバレ

    最初、アリを著者と重ねて読んでいた。第4Qではそんなことは忘れて、総大三高アメフト部を応援していた。
    過去と向き合ったり、未来を考えたりするよりも今、ここに集中することでアリは1秒先が見えるようになる。点差のことは、河瀬とチョモに任せよう。プレイヤーとしてひとつのことに集中するのを選んだアリを通して、本番で結果を出すのはこういう人なんだなと実感した。
    ぶつかることで生きていることを実感していたアリは、ぶつかることで自分を証明する。ぶつからないと、自分がどんな人なのか相手がどんな人なのかわからない。頭の中だけで想像していても、実際どうなのかはわからない。ぶつかり合った末に、チームメイトに心を開い

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    2026年08月14日
  • 僕の人生には事件が起きない(新潮文庫)

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    ハライチ岩井の最初のエッセイが文庫化していたので購入。若くして世に出て今もなお様々な番組や昼の帯番組まで持っていて…岩井は出たてこそ“じゃない方”だったけど、ブレイクから15年以上たってもコンビで生き残り続けて今の立ち位置を確立しているのはかなり凄い。平凡な日常エピソードでも著者のやや捻くれた性格や視点を通して面白エピソードに昇華されている。文庫化にあたり書き下ろされたあとがきの文章にかなり磨きがかかっていて、他の二作品も読みたくなった!

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    2026年08月14日