小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公である青年の家庭は、再婚を経て既に青年を家族という枠から用済みと突き付けた事により、青年の最後の微かな希望さえ酷く傷つけ青年をある意味で解き放ってしまった。
また、青年を見いだした教授も、若くして母を失っている。そして不貞を働く父を恨んでいた。
この2人は決してマザコンとかではない。家庭を、母(妻)を顧みなかった父親が共通点であり、そして青年の向かった村で代々行われていた依代(ヨリ)を辱める行為の末その依代達の溜まりに溜まった怨念の思いが、いわば、ヨリ(達)+(トヨ子)そして青年、教授の三者三様であれど行き着いた思いの先が一致しただけの事である。
それだけの事で、地獄の蓋が開かれてしまう -
Posted by ブクログ
観葉植物を私もルーマー笑 している身としては
これは読みたい!と思って手に取った本。
いとうせいこうって、なんか隙がないし小綺麗でなーんか近寄りがたいなという
私の中のでの偏見があったけど、読み進めたら全くそんなことなかった。
むしろ「ああーわかる!うちと一緒!!」とか「数増えますよねぇ、うんうん」みたいに
謎にめちゃくちゃ親近感が湧いた。
我が家も真っ最中のマンションの大規模修繕工事の話とか
あと、ちょっとだけ野菜の栽培してみたり
季節によってあっちへこっちへ移動したり
今まで幾度となく沢山の植物を枯らしてきたり、それでも育て続けたり。
本当すごく手間だし何も育てない方がもちろん楽なのは分か -
Posted by ブクログ
ネタバレ閉所恐怖症で怖がりな自分にとって最悪のシチュエーション。自分だったら確実に自◯したくなる。でも子供を遺すとおもうと…読者に、自分がこの中の1人だったらどうするか?家族と一緒に方舟に閉じ込められたら?を考えさせ、ずーっと酸欠のような苦しさが続く。
映像がなくても文字だけで暗さ、重さをここまで表現できるのはすごい。ある意味2度と読みたくないな〜と思わせる本。夜読むのはおすすめしません。
犯人であるマイのバックグラウンドが読めないが、生に対して貪欲な姿、なぜ彼女がこう動いたのか?というか、頭の回転はやすぎないか?どんでん返しすら怖かったよ -
Posted by ブクログ
息の詰まるような読書だった
ぐいぐい引き込まれ 終章に入ると
瀬戸内の穏やかな海が見えてきた
備前の窯を受け継ぐ三世代
祖父は人間国宝の 深田路傍
父は轆轤の名手である 深田天河
物心つく前に母を亡くした城は
可愛がってくれる祖父に甘えて育つが
冷徹な父を理解できず苦悩する少年時代を送る
備前焼には親しみがある
良質な土で練り上げ
釉薬をかけない
窯の熱風で睫毛が焦げるほど
高温でニ週間かけて焼き締める
窯出しされた器には
胡麻、桟切り…そして
緋襷の赤が鮮やかに浮かび上がる
本物の備前焼は硬くて割れにくい
人間の"業"は燃え立つ焔!
己の餓鬼に喰い尽くされぬよう
落 -
Posted by ブクログ
今まで読んだ本の中で、これはすごく余韻が残る作品だった。
どの冒頭の描写も独特な雰囲気から展開される10の傷をテーマにした短編からなる。
その中で特に印象に残ったのが、あおたんと指の記憶で、他の話があるから、特にこの2つの物語が際だっていた話だった。
あおたんは、不幸な生い立ちから容姿を捨てて、亡くなったおっちゃんを心の支えに健気に生きていく主人公の生き様が凄く心に刺さった。
もう一つ、指の記憶は、この話が一番生々しく心理的に嫌な描写があるが、主人公ではないが、嫌われ者の千田さんの生き様が心情的に心に残った作品だった。
ぜひ他の人にも読んでほしいと思った1作です。
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