あらすじ
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」幼馴染の島崎みゆきにそう宣言したのは、中学二年生の成瀬あかり。閉店を間近に控える西武大津店に毎日通い、ローカル番組の中継に映るといいだした。さらに、お笑いコンビ・ゼゼカラでM-1に挑み、高校の入学式には坊主頭で現れ、目標は二百歳まで生きること。最高の主人公の登場に、目が離せない! 本屋大賞を受賞した圧巻の青春小説!(解説・森見登美彦)
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面白かった!成瀬の唯一無二な癖強キャラが好きすぎる。でも最後の「ときめき近州音頭」の話で、島崎と離れ離れになることに動揺してる成瀬にちょっと人間味を感じてより好きなったな~。続編も出ているみたいだし、ぜひ読みたいなと思いました。
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手に取ったきっかけはポジティブな人を見て自分も元気になりたいなあくらいに思ってました。
実際に読んでみると、本当に成瀬は周りを気にせず自分の生きたいように生きていました。そして、それを支えてくれる友達の存在もあり青春友情物語で、自分の気持ちも明るくなりました。
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自分らしくというのがとても良かった。
自分もそうだが、色んな人にどう思われるかが気になる人にとっては、とても印象深い小説のように思う。
大人になっていくにつれてこういう感情も覚えていくものだが、誰しも小さい時は自分らしく振る舞っていたことを思い出させてくれる、そんな本であった。
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文庫版を改読してようやく「ときめき江州音頭」の三人称記述のへの気づきと解釈が出来たよ❗
成瀬シリーズは基本「成瀬以外」の関係者の一人称で綴られている。だが「
ときめき…」においては何故か誰のモノローグもなく、しかも「神視点」とも言えないような、「どのメタ立ち位置の人?」的な三人称記述になっている。
これって、相当こじれた「成瀬視点」という解釈もアリなのかもしれないが、もっと単純な「原作者ナレーション」なのでは?という解釈をし、それならばそれがすごく良い‼️と思ってしまったのであった。
成瀬の自覚無き葛藤の語り手として、…成瀬自身の要請というわけではなく、著者が余計なお世話覚悟で敢えてしゃしゃり出ちゃった感じなのかな?
という私の勝手な解釈でした~
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本屋大賞作品が単行本化、という事で購入。
成瀬のキャラがとても良い!
真っ直ぐで他人の目を気にせず自分の目標に向かって努力する姿は憧れる所がある。
それでいて自己中だったり、他人に不幸をばらまいたりしていないのが良い。
そして成瀬は毎話いろんな事に取り組んでいくが上手くいかない事もあり、成瀬のキャラ以外は現実味があるのも共感性があった。
それでも目標に向かって努力した事が後に役立ったり他人の人生を少しだけ前向きにさせていくのが素晴らしい構成。
自分もこういう人間になりたい。
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滋賀県大津市を舞台に成瀬あかりがM-1に挑戦など、様々な突飛な計画で「天下」を目指していく青春小説。彼女の失敗を恐れぬ情熱や破天荒さに焦がされる周囲の憧れと呆れのバランスがとてもリアル。読後は何か新しいことに挑戦したくなるような前向きな気持ちになれた。
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前から気になっていたけども、
3巻目が出たところでようやく読みました。
コロナ禍、西武の閉店
現実世界と繋がっていそうな感じも面白い。
これは、2巻目3巻目一気に読みたくなる。
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とても読みやすく面白い、本屋大賞に相応しい小説だった。
今の若者が、自分がどうしたいかよりも周囲の人間にどう思われたいかを気にして生きている、というのを聞いた。
成瀬はそのカウンターで、周囲の目を気にせず圧倒的な自己実現欲求で、その上結果を出していく事で、我々を惹きつけるのだろう。
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この本を読んで、おやつ昆布を食べ、けん玉の練習を始めました。
成瀬と島崎のすれ違いのパートがだいすき!
成瀬は、過剰に人を意識しないけど絶対に人を否定しないみたいな、人との距離の取り方が絶妙で、そこが成瀬の好きなところなんだけど、
島崎はやっぱり成瀬にとって特別だから、距離の取り方がぶれちゃうところがめっちゃよい!!!
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成瀬の獅子奮迅なストーリーかと思いきや(成瀬のストーリーではあるんだが)、島崎あっての成瀬だという事が書かれてる最終話が本当に良かった。あと解説が森見登美彦なのも良い。
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主人公の成瀬さんがとても魅力的。
一般的には「変わっている」と評価されると思われる立ち振る舞いなのに、不思議と、とても感情移入できる。
各章で視点が変わりながら、最後に成瀬さんの視点になることも綺麗な構成だと感じました。
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あんなに話題になったのに今更読み終わった。面白い。なぜもっと早く読まなかったのか。
素直で元気なキャラクターの登場する小説を読む度にスカッとする気持ちと共にあこがれにも似た感情を抱くことが多い。だが、本書では成瀬の超がつくほどの破天荒さ故にそのような感情を抱くことはなかった。宮島先生のキャラクター作りには感服するしかない。
すき
成瀬になりたいし、成瀬と友達になりたい。
あんな人いるとは思えないけどいつか出会えると信じてこれから生きていきたい笑
新鮮だった
今まで出会ったことがない女性が繰り広げる青春群像。まわりの登場人物が逆にいるいるこんな人という秀逸な展開も見事。映像化するなら成瀬は原菜乃華か蒔田彩珠か、なんて思いました。
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数年ぶりに読んだ小説。
普段は仕事に役立たないようなものは避けてきたが、本を読みたくなってオススメによく見かけたので買ってみた。
小説自体読むのが久々だったからなのか『次はどんな展開か。』とワクワクした。
はじめは成瀬を取り巻く周囲の人間からの視点、西武大津店を中心に関わっていく人達との話、成瀬自身の視点など様々な目線から話が進んでいくので色々な環境や心境の人間から見た成瀬に対する印象が妙にリアルに感じた。
成瀬みたいに色々チャレンジしてみなきゃ。
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好みじゃない気がしてなんとなく避けていた成瀬シリーズ。タイトルから野心のある女の子が成り上がる物語と思っていたが、愛する地元の発展を願い、平凡な日々の中にも価値を見出していき、成瀬を取り巻く人達も内省しながら成長していくストーリー。変わり者扱いの成瀬も自分の心を確認しながら進んでいく姿がいじらしくてハマる理由が分かりました。読みやすいので、若者向き。
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読みやすくて、軽い気持ちで読める。
大津出身としては地名がもう感慨深くて。ときめき坂とか西武とか。
成瀬みたいな人がそばに居たら、私は彼女を羨ましく思うかな。自分と比べて嫌だと思うかな。
少なくとも、成瀬の「種をたくさん蒔いて、一個でも花が咲けばいい」ってスタンスはいいなって思う。例え周りから中途半端に見えても。
M-1出るとかも貴重な経験だよね。
やってみよう、を大事にしたいなと思った☺︎
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他人の評価なんて気にしず、芯があって素直でまっすぐな成瀬のキャラがとても良くて好き。時には笑わせてくれることも。
私は周りの目をすごく気にしてしまうタイプだったので成瀬がかっこいいなと感じた。
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感情の起伏がない成瀬が、周りの環境の変化とか人との関わりで新しい気持ちの発見をしていく。
親友目線で成瀬に向けての気持ちを書いている部分と、後半の成瀬本人の気持ちを書いている部分、どちらも少し言葉足らずだけど言葉で言い表せない絆で繋がっているように感じた。
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特別な起伏があるわけではない。
ただ、成瀬あかりが気になるからページをめくる。
島崎が言っている「成瀬あかり史を見届ける」姿勢にさせてくれる本だった。
でも島崎のことも見届けたい。
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滋賀の潰れるデパートを舞台にした物語で、登場人物も分かりやすい特徴で物語に入りやすい。
親友、同級生、他校、社会人と各章で目線を変えた章立てで、成瀬を中心にそれぞれの人からどんな人物に映っているのかが見える面白い書き方だった。
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昨年の本屋大賞を取った本ということもあり、気になっていたので読んでみました。
読み始めてから、短編集であることを知りました(笑)。
おそらく小学校の高学年ぐらいからなら読める本だと思うのですが、文庫本を読み始める体験として、この本はとってもいいのではないかと思いました。
小学生にとっては、少し未来のことである、中学生や高校生の生活を知るのにとてもよい内容だと思いますし、主人公である成瀬あかりの同世代にとっても、共感できる部分が多々あると思います。
そして、我々大人にとっても、よいノスタルジーを抱ける作品になっていると思います。
短編ごとに、いろんな人の視点で語られていることで、中高生の人間関係やスクールカーストに対する考えや姿勢がリアルに把握できるようになっている点もよいと思います。
プラスやマイナスの感情だけでなく、プラス寄りのマイナス感情、マイナス寄りのプラス感情、プラスな感情を避ける気持ちや、マイナスな感情を避ける気持ちなど、心の機微もとても丁寧に描かれていると思います。
読んでいて残念だと思ったのは、自分が滋賀県民でも滋賀県出身でもないこと(本に落ち度はないです)。
自分が滋賀県民だったら、もっと面白く読めたんだろうな。
とりあえず自分には、膳所高校出身の知り合いが3人ほどいるので、その知り合いに会ったら、本書の感想を聞いてみたいと思います。
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「島崎、わたしはこの夏を西部に捧げようと思う」「島崎、わたしはお笑いの頂点を目指そうと思う」
冷ややかな目で見られてもおかしくない突飛な行動でも、彼女ならやってくれると思わせてくれる人物を作ってくれたことを作者さんにありがとうと伝えたいです。続編読みたいです。
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マイペースで揺るがない中学生→高校生の、なるせ。言うことや、やることが常識はずれだが、実は、まわりのことも考えている。また、常に冷静にみえるが、ときおり見せる表情などで心の動きを感じる。
なるせの今後の人生も、みてみたい。
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鬼才も1人の女の子でして。
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とても、青春小説。
「小説新潮」掲載作品に書き下ろしを加えた本作。元の二作だけでも完成されていた。同じ[西武大津店]を軸に『成瀬らの青春(α世代)』と『大人の青春(ミレニアル世代)』とが描かれ、対比としても、書き方の試みとしても面白かった。
しかしそれ以上に、本作の書き下ろしでは、成瀬の為人が複数の視点で語られ、『成瀬』と言う存在により深みが増した。
一点、引っかかるのは、成瀬の分人性がなさすぎたことだ。それが彼女の魅力でもあるのだろうが、複数視点で語られても「成瀬すげぇ」となるばかりで、人格の発散はあまり感じられなかった。唯一、成瀬本人の視点では感情の揺れ動きがわかりやすく描写されていた。分人の表現は思ったよりも困難なのかもしれない。
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たまたま旧友から連絡があって。
たまたま用事で卒アル見返してて。
そうして、たまたまこの本を手にして。
前回の選書に続き、
本に選ばれたなぁと感じる読書だった。
Posted by ブクログ
基本的に読むのに何の心構えというか気合いがいらないタイプの本!面白かった!
小学生か中学生の頃読んでた黒魔女さんが通るとか、IQ探偵ムーとかを思い出した、主人公が全く擦れてないからかなあ
エンタメみたいな感じで続編も読みたい
Posted by ブクログ
本屋大賞になっていたので手に取った。
サクッとお手軽に読めてオススメ。
登場人物は10〜30代で、
等身大のお悩みに共感できる。
変人成瀬を含めても、悪い奴がいなくて
心がほっこりした。
Posted by ブクログ
受賞時に作者が「成瀬がやりました!!」と喜んでいたように、作者の自キャラ萌えを強く感じた作品。こういううちのコ萌えだったり、作者と登場人物の交流だったりが地雷な自分にはちょっと苦手な作品だった。話はまあまあ面白い。