小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレミステリー要素や人間ドラマが詰め込まれていて、物語としての完成度がすごく高く面白かった
「噂」をテーマにした物語。事件そのものではなくその事件に付き纏う噂の正体がどれほど軽薄でどれほど無責任なものか。噂の出処も分からなければ責任の所在もない。当事者意識も加害者意識もない。なんなら善人を装っている人もいる。
責任のない噂話が被害者にこうも影響をもたらすのかと怖くなったと同時に自分も加害者になる事もありうると感じた。
気遣う気持ちとともに、噂が広がる一因となるのはまぎれもなく私たちの興味と好奇心だ。
悪意だという感覚すらなく、わかりやすい真実を求めて、地元だからと事件に前のめりになる。
伝える事の -
Posted by ブクログ
そんなことはすべて脇において、人間も尻尾を振ろう!
「さくら、おいで!」
飛行機の中で一気読みして、そして号泣している。西加奈子さんの2作目、さくら。すごく普通で普通じゃないファミリーのお話。
主人公は長谷川家の次男、薫。タイトルになる犬のサクラ。完璧な長男、一(はじめ)に、美しくも暴力的な妹、美貴(ミキ)。溌剌としたお母さんと、寡黙なお父さんの4人家族の物語。子どものころの公演までの冒険談から、大晦日の動物病院探しまで、波瀾万丈ななかに、家族の美しさと苦しさともどかしさ、すごく等身大であり、奇想天外でもあり、西加奈子さんのあたたかく大らかな小説。読んでよかった。15歳のおばあちゃん犬にな -
Posted by ブクログ
前作の『山田』同様、感情の振り幅がとにかく大きい作品だった。333人の石井による凄惨なデスゲームと、石井有一の捜索という2つの軸で物語が展開される中、笑いあり、涙あり、切なくなったり、真相に驚いたりで、著者は相変わらずいろんな方向に感情を揺さぶってくるのがお上手な作家さんだなぁ、と思った。
息を呑むほど容赦なく血生臭いデスゲームと、石井有一を探す伏見・蜂須賀の軽妙なやり取りとの対比がとても印象的だった。
それにしてもなんだろう、金子先生の会話劇って、凄い自分的に刺さるんだよなぁ。今回は、伏見と蜂須賀のやり取りで、蜂須賀のチャラチャラしたキャッチーなノリと、伏見の冷静なツッコミに何度もフフって -
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『ミカの一人勝ち』
やはりメディアだけで知る情報は憶測や推測が多く正確な情報は得られていないんだなと感じました。
読む前までは今村、渡邊の関係性は!?
藤田、小島の役割は!?
知らないことだらけで面白かったです。
フィクションとしても十分物語になるような事件ですね。
また、『順調に詐欺稼業が続けられた理由』『転機』『没落』全てが明確で分かりやすかったです。
「日本で起こる詐欺事件はほぼ100%海外から行われているんだろうな」と思いました。
以下、批判覚悟
タンス預金が市場に流れるのであれば、被害者の感情云々は置いといて経済が回るので、個人的にはそこまで詐欺は悪質なものとは思えません。
ただ -
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Posted by ブクログ
余命宣告をされた海野雫が瀬戸内のレモン島にあるライオンハウスに入居し、スタッフに『人生のさいごに食べたいおやつは何ですか』と聞かれる。生きる事を諦めていた雫はそのおやつを通じて、自分はまだ生きたいと言う本当の気持ちに気付く。私は小学三年生の娘がある朝、『学校に行きたくない』とダダをこねたシーンを思い出した。前日に友達の家で友達のお母さんが作ってくれたおやつをたべてからの様子がおかしい。娘は母親の私が自分の為におやつを作ってくれるのかと言う疑問の気持ちで、一杯になったのだろう。登校拒否は私のへの試しの行動だと感じた。私は娘の気持ちを受け止めるのは今しかないと決断した。仕事を休む。私はおやつを作ら
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