小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったーー。
まず『古代エジプト人の愉快な日常』という題名だけでもう好奇心くすぐられる。ヒエログリフを読み解いてからというもの、ありとあらゆる文章を翻訳していく作業はかなり興奮するだろうなぁ。
1400円でこんなにもカラー写真や絵図を差し出してくれるの凄い!本当に、実際のヒエログリフを一つ一つ訳しつつ明示してくれているから、本気で集中して法則を身につけようとするなら、ヒエログリフを読解できるようになりそうなぐらい。ヒエログリフの教科書といっても過言ではない。
今から4000年以上も前の人たちがお酒や女性に溺れて仕事を欠勤していたり(名前と日付と欠勤理由もちゃんと記録されている)、 -
Posted by ブクログ
どこまでも自由で熱くて、報道に真剣に取り組んでいた筑紫さんが、一緒に「ニュース23」作っていた金平さんの温かい視点で描かれていく。「ニュース23」前の、「こちらディスク」で、出会った筑紫さんは、画面越しにいつも真っ直ぐに、私たちがさまざまな視点で物事を捉えることの大切さを語ってくれていた。エープリルフールに、宇宙人との交信に成功した、という報道をしたことがあり、とてもびっくりさせられたが、そんなユーモアも許される報道側の自由もあったのだと思う。
“筑紫哲也の“とあるだけあって、多事争論など、自分の言葉で誠実に、さまざまなニュースへの彼の意見からは、とても学びが多かった。報道されるままに物事を -
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八原博通の考えは、今を生きる私たちから見ても非常に現実的だったのではないかと感じた。八原はアメリカ留学を経験し、実際にアメリカの国力や軍事力を見てきたからこそ、日本軍の考え方に危機感を持っていたのだと思う。
日本軍について「主観が勝って、客観が弱い」「自信力が強過ぎる」等々といった趣旨で批判している部分は、沖縄戦の結果を知っている現在の私たちからすると、非常に的を射ているように感じた。一方で、大本営は現実の戦力差やアメリカ軍の圧倒的な物量を十分に踏まえないまま、打開しようとしていたように見える。
八原は実際にアメリカを見て、その国力や軍事力を理解していたからこそ、感情や理想ではなく、現実を見た -
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人間が噂話を好きなのはDNAに刻まれた生存本能という話を聞いたことがあるけど、人間の本能とインターネットって本当に相性が悪いな……とつくづく思った。インターネットに限らずだけど、噂話、特に「『本当は』どうだったの」って言葉はどうしても興味を持ってしまう。
登場人物や噂が引き起こす出来事に対して嫌気が差すと同時に、お前も無関係じゃない、なり得るんだぞって言われてる気がした。
「誰も当事者にならないし、反省しない」という噂の性質を理解して、人を傷つける可能性がある噂の扱いに慎重になる人が増えてほしいと思った。
それと同時にネットリンチを行うような一番読んで欲しい層には届かないんだろうなと思い少し悲 -
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Posted by ブクログ
序盤からがっつり心を掴まれ、そのままハイスピードで読み終わってしまった。
本の厚みからして長そうだなとは思ってたけど、私はそんなに気にならない、むしろ終わってしまうのが切なくなってしまうほど、キャラクター達に感情移入してしまった。
コロコロと展開のスピードが速いのと章ごとに転換していく形式なので(元々連載してたからね)、長編苦手!飽きそう!って人でも楽しめると思う。
修行僧の旅って聞くと過酷だったり質素だったり、険しいものを想像してしまうけど、人の温かさが全面に出ている。何度目頭が熱くなったことか…
旅の序盤とラストでは旅をしたキムや老僧に限らず、価値観の変化や成長が伺える。そこでまた目頭が -
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1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事故の場所が、群馬県であったことから地元の新聞社に巻き起こった登場人物の葛藤や、組織内の軋轢、人間模様を、元新聞記者の作者だからこそ描ける非常に現実感のある話しは、傑作が保証されていたように思う。
40年以上前であるから、この生々しい組織内の派閥や上下関係が成り立っているのか、この時代も新聞社の中ではこと本のようなことが毎日行われているのか分かりかねるが、新聞社の毎日の戦いが理解できて興味深く読み進められました。
一方で、世界一遭難死亡事故が多い谷川岳一ノ倉沢の衝立岩を絡めた人間模様を、時間軸を変化させて、人の想いの振り返りを上手く使っている