小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読み始めは弱小チームを強豪に育て上げる監督の話かと思いきや、企業再建に命をかけて臨む社員一人ひとりにスポットを当てていく構成。それに加えて池井戸作品のお家芸「悪は滅びて正義は勝つ」が盛り込まれているストーリー。
「こうなるだろうね」と思って読んでる自分と、答え合わせをしている自分が共存し、楽しみながら読み進められる。読書は娯楽と感じられる作品。
そして池井戸作品には、必ず辞書を引かないと意味もわからない、読めない熟語が散りばめられている。調べればこの文にはこの語しか当てはまらないと思わせる池井戸先生の言葉選びに感服しきり。ただただ自分が勉強不足なだけですが、読めば新たな語彙にも出会える池井戸 -
Posted by ブクログ
ネタバレ朝井リョウさんは、『正欲』に続いて2作品目だが、面白いだけじゃ絶対に終われない、読む前の自分には戻れない、生き方の指針にしたいと思えるような、本当に刺激的な小説だなあと、しみじみと感じています。特に本作品は、1行1行、1文1文の表現が濃密すぎて、まさに物語に没頭して、脳が溶けていく感覚でした。
本を読む前までは、視野を拡げて生きることが自分にとって正しく進む方向だと考えていたが、たしかにそう考えていたがゆえに繋がりが薄れたり、何かに対して没頭して、視野を狭めて楽しむという自分を忘れてしまったりという現状が浮き彫りになって感じられたような気がします。
視野を拡げる視点、視野を狭める視点、視野狭 -
Posted by ブクログ
水木しげるが戦線に参加した体験をもとにした漫画。
本作は、兵士が「お国のため、勇敢に戦い、散った」という美しい物語で決して語ろうとしない。美しく回収されてたまるか、という水木しげるの強い意志が感じられる。
一下級兵士にとっては、戦争とは不条理そのものだ。敵だけでなく、味方でさえも、自分の命を軽んじている。
日本の玉砕の文化は、武士道から来ていると推察する。個人の倫理としては美しいが、集団の倫理として機能するには、あまりに暴力性が高い。この実質無くして形式極まれりの武士道精神は、勝てもしない太平洋戦争の引き金になったとも思う。確か、岡倉天心が茶の本で、日本文化の象徴として武士道が海外に紹介される -
Posted by ブクログ
食べ物を無駄にしない、余分に買わない、使い切る。限られた食材の中での工夫は本当にすごいの一言。
一番食べてみたくなったのが、とろろ芋の茶碗蒸し。
分量が細かく載っている訳ではないので、作り方はいまいち分からないままだけど「実地の経験をして、料理のお悟りを開いてもらいたい」とあったので、失敗覚悟で作ってみようかな。
他に気になったのは、
・湯豆腐の締め(飯が一ぱいよけいにすすむそう)
・雪鍋(大根おろしをつかったぜい沢な湯豆腐)
・きんちゃく豆腐(五目豆腐の袋煮)
・浜名納豆(山椒の皮入り)
本書の中と最後の広告欄で紹介されていた、豆腐百珍(現代語訳)にも惹かれたので近いうちに手に取って
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