小説・文芸の高評価レビュー
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この家はおかしい・・・
ギャリック家でハウスメイドとして働くことになったミリー。
そして、ギャリックから提示されるルール。
ゲストルームには入ってはいけない
ゲストルームではギャリックの妻ウェンディが静養中。
しかし、ゲストルームから泣き声が聞こえたり、ナイトガウンに異常な量の血がついていたり、どうしても顔を見せようとはしない妻ウェンディ・・・
この家はおかしい・・・
といったあらすじ。
前作が面白かったので、「ハウスメイド2」を期待して読みましたが、その期待を大きく上回る物語でした。
四部構成となっています。
第一部で、ミリーの学業、恋愛、仕事が語られ、徐々にゲストルーム -
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ネタバレ1947年生まれ、現在(2026年)79歳のグリーンランドでは知らない人はいないという伝説の猟師、そして現役の猟師である著者・大島育雄さん。
1972年、初めての海外がグリーンランドで、そこで待っていたのはあの植村直己さんと、キビヤの洗礼だった。「ツバメとハトの中間くらいの大きさの小鳥が五、六羽。その姿がすごい。道端で見かけるぐしょぬれの小鳥の死骸そのものだ。独特の臭いが漂ってくる。まったくなじみのうすい刺激臭だ・・・・植村さんの食べ方を、見よう見まねでやってみる。左手で頭部をつまんで、右手で羽をむしっていく。意外とすめすめ抜けるものだ。赤っぽい鳥肌がむき出しになる。植村さんはその首筋あ -
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第1話 ささげやの名物豆餅はお玉の夫が亡くなってから、美味しく作れない。一方手相占いは人気で目当てで来る人がいる。夕刻、庭から指のちぎれかけた男性が入ってきて手当して匿う。
第2話 老夫婦がやってきて、娘夫婦はうまくやっているが、娘が遊びすぎてお金を使うので、お金の入った巾着を託された。が、どこにやったかわからないので、占ってほしいときた。街で占いをしているお玉の噂をきき、探し出そうとする。
第3話 花の苗を育てて売っている伊織。息子が出て行ってだいぶになる。ある日お玉に占ってもらう。
第4話 ちょっとばかし未来の見えるおかつは、そのために嫌われていく場所がなく、ささげやに置いてもらって -
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ネタバレとてもよかった。
エミル(若年性アルツハイマーになった青年)とジョアンヌ(一緒に旅をする女性)の物語。
Tout le bleu du ciel
病気の診断があったエミルが残り2年の人生を旅する。旅する中でこれまでの人生を振り返る。ローラ(元カノ)との日々。どう考えて生きてきたか。そしてローラとは正反対の女性、ジョアンヌとの旅を通して様々な発見を得る。
「真の旅の発見とは新しい景色を求めることではない。新しい目を持つことだ」プルースト
「最も偉大な旅人とは自分自身を見つめ直すことができた旅人だ」孔子
これが正しいかは分からないが段々とジョアンヌに惹かれていってるのではないかと思ってる。だけど -
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成瀬あかり。
現実の世界だけでなく、小説の世界でもめったに出会えないキャラでした。
京都大学の学生という設定も珍しい。
京都大学出身の女性と言えば八木麻紗子アナウンサーしか浮かばない。
作者の宮島未奈さんが京都大学卒なので書き易かったのでしょう。
成瀬あかりは、びわ湖大津観光大使でもあるが、びわ湖大津観光大使は実際にあり歴史も古いんですね。
滋賀県大津の物語で始まったが、成瀬が大学生になって舞台が京都寄りになった。
最後は成瀬が入院してどんな終わり方になるのだろうと心配したが、ここでも島崎が登場し成瀬も復活し舞台も大津に戻った。
レビューは多くの皆様とほぼ同じなのでこれ以上は書かなくていい -
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四谷のカルチャースクールで出会った同い年の4人の少女―千鶴、桃、真紀、公子。学校も性格も悩みもそれぞれ違う4人の少女が関わり合いながら成長する物語。『日曜は憧れの国』の第2巻。
それぞれの仲が深まるにつれ、前巻よりも本音で向かい合っていて、それぞれの本質が出てきたように感じられた。ちゃっかりしていて、周りと上手く付き合う力に長けたように見えた真紀が公子や千鶴とぶつかり、時には意地悪な発言をする姿も前巻から比べたら意外だった。
何かを学ぶ場であるカルチャースクールが物語の舞台の要となっているからか、登場人物はそれぞれ、才能や能力を渇望したり自分の価値に悩んだりする。そ -
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物書きとして細々と暮らす小説家"仇甫"の一日を描写した一冊。
全体的に物憂げな雰囲気が漂う作品です。小説家としての活躍を望む青年が幸福とは何かを考えながら街を歩き回り、旧友と出会ったり過去の出来事に思いを馳せたりする。若者特有の漠然とした将来への不安、幸福という曖昧な概念への渇望が端的に記されており、仄かな共感を感じました。
特段驚きのある展開は無く、盛り上がる窮地も無い。煌びやかな喜びも無い。にもかかわらず、読み進める目と指が止まらず、最後には緩やかな充足感すら感じられる不可思議な一冊でした。満たされない人生を歩んでいる時に是非読みたい一冊です。例え今何も持ち得ず、 -
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「文豪」という言葉から連想される人物は誰だろう。様々な作家の名前が浮かぶが、夏目漱石の名前を挙げる人は少なくないと思う。「坊っちゃん」「吾輩は猫である」などを読んだことがある人も多いはずだ。そんな漱石の作品の中で、唯一センター試験で用いられたのが、この『彼岸過迄』である。◆大病による約一年半の休養の後、新聞紙上で連載が開始されたこの作品は、数本の短編が集まって、一つの長編小説が構成されるという形をとっている。作品全体の主人公は、田川啓太郎という青年であるが、短編ごとに主役が異なり、田川はストーリーテラー的な役割のみを果たすことも多い。短編の一つ「停留所」では、田川がある男の行動を調べて報告する
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「えたいのしれない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。」主人公は、肺尖カタルによる熱っぽいからだと生活苦、言い知れない焦燥感に苛まれ、京都の町をあてどなく歩く。そしてふと暗い果物屋の店先に檸檬を見つける。それを手に、以前お気に入りであった書店、京都丸善へと向かう。◆梶井基次郎は、明治三十四年に生まれ、肺結核のため昭和七年三十一歳で夭折した短編作家で、この十二ページほどの「檸檬」は彼の代表作である。この作品の中で、彼は日常のとるに足らない素朴なものを宝物のように拾い上げる。そこには、自分はこんなところにも美しさを見出しているのだよ、という若者らしい得意げな感じが見え隠れするが嫌味はない。画家セ
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「本の雑誌」の大森さんのレビューを読んで購入。
荒俣大先生の章はないのね、と思ったけど、主戦場は工作舎、角川、平凡社だったっけか。
個人的には、国書刊行会といえば、ちょっと前のヴァンス以外だと、「アルクトゥルスへの旅」になる。(あの函入りのデカいやつ、wikiで確認したら荒俣宏訳だった)
昔、サンリオ文庫版で挫折した後、神保町で古本で買って最後まで読んだ、気がする。
装幀が山田英春さん、『あー、あの「石」の人か』と思ったら、社長の理不尽で国書刊行会の社員にならなかった人だった、ということで、それもまた多大なる社会貢献だったんじゃないの、と思うところ。 -
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あまりにも儚く、辛く、そして尊い。
ヤングケアラーや機能不全な家族など、重く息苦しい現実な要素を多く含んだ上で、ここまで美しい着地が出来るのかと圧倒された。
お互いに深く想いあっているが、それぞれの歩幅、タイミングによってどうしても伝わらないのがもどかしい。
それぞれの環境の変化や辿ってきた軌跡をみると、まるで非常に濃密な童話「うさぎとかめ」をみたようだった。
特に心に深く刺さった一文がある。
『きみのそれは優しさじゃない。弱さよ。』
自分の人生での決断を求められる際に浮かび上がってくる気がする。
フィクションの恋愛物語を読んでいるはずなのに、まるで自分に投影して言葉が刺さるのは、ある種
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