小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレいや、期待以上に面白い作品だった。
「方舟」以来の衝撃……
テーマが一貫して統一してるのがすごく良かった。
「紫陽花」「挿し木」「宗教」「妹」「遺伝子」……
ここで色々な目論見があって、誰かが何かを達成するために死ぬ気で動いてるのが見ていて本当にドキドキした。
保育士の経験もあるので、その人の人間性を作るのは「育ち」(環境)だと思ってたけど、すべて「遺伝子」によるものだと言う意見もあることが今回よく伝わった。
遥のお母さんよっぽど美人だったんだろうな、だからきっと紫陽も綺麗なのかなと思った。
唯(真理)も、紫陽に恋に近い感情があって、それによく似た遥かにもう一度恋をしたのかなーなんて思ってみた -
Posted by ブクログ
ネタバレとても好き。
高校の空気感をそのままパッケージングしたみたいな作品だった。
孤立しないために、クラス内のカーストとか、人からの見え方とかを気にしないといけない、あの雰囲気。息苦しさ。
映画研究部の賞の授与のときや、ブラバンがカラオケで練習したとき、桐島がチームのための言葉をきつく言ったときに、笑われたり、バカにされたり、浮いたりしてしまう。
でも、そんな空気の中で、それがどうでもよくなるくらい本気になれるものがある人は「ひかり」そのものだと、頑張っている人を、肯定してくれていると感じた。
「大丈夫、お前はやり直せるよ。と桐島に言ってやろう。お前は俺と違って、本気で立ち向かえるものに今まで立ち -
Posted by ブクログ
「あいつらにはジャズと呼ばせておけ」これは痺れる。
ジーン・リースについては、英国植民地ドミニカ生まれ育ちの白人に対する、本国イギリス人からの蔑視(こいつらは本物のイングランド人ではない)を抜きにしては語れない。
生まれ育った故郷であるカリブの島では支配層でありながら、母国であるはずのイギリスでは一段下の存在として扱われる。同時に、育った島は白人プランターへの憎悪を募らせてゆき、支配者としての一族は没落してゆく。
どこにも居場所がない感覚、帰属先を失った異邦人。
そしてもう一つは、女性が社会的、経済的に男性の管理下にあった時代への反逆だ。
コーラスガールやモデル(マヌカン)として働いたジー -
Posted by ブクログ
哲学というものについて、これまでなんとなく興味はあったけど哲学書を読むというところには至らなかった。
これは哲学書なのか、と言われたらどうなのかはわからないが、哲学者が書いた本なのできっとそうなのだろう。
千葉雅也さんを知ったのは坂口恭平さんとの対談をyoutubeで見てから。何度も書籍は書店で見かけていたが、難しそうだと敬遠していた。
この本で語られる、「勉強とは自己破壊である」という事について、深く納得させられた。
自分も数年前に断酒をし、たくさん本を読むようになった。
それによって、今まとは明らかに違う自分になっていった。そして、それに伴う寂しさがあった。
これについてモヤモヤしていたが