ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ゲーテはすべてを言った

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    言葉は未来に投げかけられた祈りである。言葉が自分の手から離れた途端にそこに常に付き纏う誤謬の可能性に打ちのめされそうになる、それでも、そうやって、どう言葉が変貌を遂げるのかは神のみぞ知るんだという感覚がある。あなたに言葉が届くことを願って祈り続ける。

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    2026年02月14日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    美味しそうな食べ物が出てくる物語が好きなので、読んでいてとても楽しかった。
    と同時に、登場人物それぞれに人生があって、それが少しづついろいろな出来事によって変化していく様も、興味深く面白かった。
    ただ、途中の怜子の行動が突飛すぎて疑問符がつく場面があったが、あれは必要だったのかな?
    人に欺かれ、傷つけられたりするけれど、それでもやはり人によって救われるのだと、そう思える作品でした。

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    2026年02月14日
  • さよならドビュッシー

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    ヒューマンドラマとしても完成度が高くてそこにミステリーも加わって、大満足の作品でした。

    度重なる不幸に対して、ピアノに傾注することで乗り越える主人公の姿に感動しました。ピアノに関して全然知識のない私でも、弾いている姿が目に浮かぶような繊細な心情描写がとくに素晴らしいと感じました。

    また、忘れた頃にミステリーだと思い出させるトリックには度肝を抜きました。

    「探偵さんには何言ってんだこの人。そんなわけあるわけないだろう。」

    それが正直な感想でした、びっくりしました。
    最後にとんでもない伏線が回収され、ミステリーの醍醐味を味わえました。

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    2026年02月14日
  • 殺し屋の営業術

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    「私、ノルマを達成できなかったことが、今まで一度もないんです」
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    殺人現場を目撃した凄腕営業マンが、口封じを回避する為、金で殺しを請け負う「殺し屋」に代わり、殺しの営業セールスに名乗りをあげる。殺しの依頼を請け負うために、持てるスキルをフル活用してノルマの金額を稼いで稼いで稼いで稼いで稼いでいくストーリー。
    強力なライバル(競合相手)との騙し合い、罠の仕掛け合い、裏工作の読み合いなど「能力バトル」を魅せられているようでサクサク読める。
    そしてきっと騙される、アナタも。

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    2026年02月14日
  • 正欲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    もう多様性なんて言葉は気軽に使えない。
    そんな言葉に踊らされず、まずは八重子の言うように話し合うしかないのではないか、と八重子の言動にイライラしながらも最終的に思い至った。社会全体の雰囲気から自ら塞ぎ込んでいては、生きづらさは消えようがない。でもそういう塞ぎ込みの要因をつくっているのが今の「多様性」推進社会なのだと思う。もっと個人にフォーカスして、お互いを知っていくことが大切なんじゃないかと感じた。

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    2026年02月14日
  • ある翻訳家の取り憑かれた日常

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    単なる日記なのにこの面白さはなんだ!!
    人の日記見て何がおもろいねん!
    これが、寝る間も惜しんで読むほどおもろいのだ。皆さんの評価を見よ!
    わいは、パート3でも4でもずっと読みたいぞ

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    2026年02月14日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    Audible。小林聡美さんのナレーションがとても良い。レイチェル・カーソンはこころざし半ばで亡くなられたそうだが遺してくれたものは大きい。沈黙の春を読めば、ただ自然を楽しんでいただけの人ではないとわかる。

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    2026年02月14日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    ネタバレ

    あとがきにあるように寓意は込められていない。登場人物たちに親しみを感じられる人間味のある作品だった。人間というのはそれぞれが主人を持っていて、常に理性に従って動くわけじゃない、という人間の本質的な部分が描かれていたのだと思う。人間はいかなる場合も内なる主人の精神の満足を求める機械である、というマーク•トウェインの人間観が思い起こされた。

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    2026年02月14日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    それぞれの目線で交互に展開される世界を読み解いて、何が起きたか追っていくのが楽しくてあっという間に読み終わった。最後の終わり方も好きだった。
    友人とも他人とも言えないような関係性の人に対してこういう風に思えたら素敵だし、そう思いたいと思った。

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    2026年02月14日
  • さよならジャバウォック

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    ネタバレ


    流れ石

    破魔矢↔︎翔のミスリードも良かった
    1時間寝ていたと言われ「そんなに」と答えた量子に笑う破魔矢や
    斗真のシーンに切り替わる時に「2人が量子を覚してから2年前』という書き方など、2週目にして分かることがたくさんあった
    「息子さん有能」
    ひまわりの花言葉

    中国語の部屋
    おかえりを言わなければいけない
    →翔くんがおかえりを言うの、すごい良いシーンだった

    バイバイブラックバードと作品名似てるな

    田中徹は別作品で出てきたのかな?
    凍朗、天狗、燕など特徴的な名前だったのは、不思議の国のアリスからくる「童謡」を連想させるためなのか??

    最後「何かに取り憑かれたんですか?」と斗真が言うのも

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    2026年02月14日
  • 星の王子さま

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    「たとえば、きみが夕方の四時に来るなら、ぼくは三時からうれしくなってくる。」 これ好き
    読んで後半はずっとうるうるした
    自分の中できっと宝物になるものってあって、それが何かはおとなじゃなくてこどもの方が見つけやすいのか

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    2026年02月14日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    犯人は分かっていたのに、こんなからくりがあったなんて…!
    ・初のトリックが読者を迷宮へと誘う
    ・前人未到のメタ・ミステリー
    裏表紙のあらすじを読んで、「真相を解明してやるぞ」と心して挑んだ。
    なのに、終盤で凄く驚いたし、作者のミスリードにまんまと引っかかったのは私です。いやぁ、面白かった…!

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    2026年02月14日
  • 准教授・高槻彰良の推察12 破られた約束

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    ネタバレ

    辛い、辛すぎる12巻。
    高槻の物語は加速を止めない。
    真相に少しずつ、歩みを止めずに近づいていると感じる。
    今回は鍵を握る祖父嘉克が亡くなり、彰良と家族との関係性の輪郭がくっきりと描かれる。祖母の佐奈子の存在も明らかになり、また山路も再び現れ、異捜との関係性も深くなっていく。
    そんな中、高槻自身の異界との繋がりは、あの行方不明以前からあったのでは…という疑惑とともに、高槻が消える…。
    EXの彰良の父と母の出会いのエピソードでほっこりさせるのかと思いきや、そこで匂わされる「彰良は智彰の子ではなく、清花と異界のものの血を引く子供」であるという事実。
    おそらく引き金は祖父嘉克なのだろうが…。
    思って

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    2026年02月14日
  • ループ・オブ・ザ・コード(新潮文庫)

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    歴史とは、現実であり虚構。
    歴史とは、過去であり未来。
    歴史とは、呪縛。

    過去を“抹消”された国家、《イグノラビムス》を舞台とするSF作品。

    「私」を「私」たらしめている要素とは?
    土地。民族。家系。
    性別。年齢。家族構成。
    身長。体重。髪の色。

    どれかが変わったら「私」ではないのか。
    どれが欠けたら「私」でなくなるのか。

    全てを白紙にしたら、人類には何が起こるのか。

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    2026年02月14日
  • 丘の上の賢人 旅屋おかえり

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    この間「ジヴェルニーの朝食」を読み終わってとても良かったから、また続けて原田マハさんの作品を読みたくて偶然見つけた一冊。
    先日金沢に旅行に行って、すっかり旅熱が上がっている私にとって興味をそそられた本作は旅の代行業のお話。
    本書も原田マハさんらしく、心が暖まる話だった。
    主人公の丘えりかを始め、事務所の仲間が個性豊かで面白い。
    本書は前作「旅屋おかえり」未収録の北海道編。
    読んでいて、本当に北海道を旅しているかのような気分になれた。
    依頼人の女性から頼まれた北海道でしてほしいことは、結構重い内容ではあるのだけど、とにかく主人公丘えりかの天真爛漫な明るさがそれを必要以上に重くさせない。
    人と人の

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    2026年02月14日
  • 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

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    誰にでもあるような悩みを抱えた人たちが、喫茶ドードーに出会って、人生のヒントをもらいながら生きていく様子が描かれていて、自分のそばにもこんな場所があったらなぁと感じさせられます。自分のことをもっと大切にしたいと感じさせられる本でした。

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    2026年02月14日
  • 国宝 下 花道篇

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    喜久雄よくぞやり切った!拍手喝采!!
    役者として最後まで生き切る姿。波乱万丈な人生だったけど、、喜久雄と共に生きたような感覚にさえもなる物語でした。
    歌舞伎の演目の知識が薄い自分が情けない。。なかなか想像ができずで。。丁寧に描写してくださっているのに申し訳ない。
    もう少し歌舞伎を知ってから再度読み直したい。
    が、映画化されている今こそ映像で観てみたい気がしている。

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    2026年02月14日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    とても面白かった。
    やや残念だったのは上巻にくらべて下巻はやや単調というか、予定調和というか。何もかもうまくいきすぎている印象を受けてしまうが許容範囲内でした。
    ロッキー最高。彼の地でのスピンオフとか読みたい。

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    2026年02月14日
  • セツと八雲

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    ラフカデイオ・ハーン(小泉八雲)と、その妻セツの伝記を、ひ孫の小泉凡によって書かれたものである。多くの見えない壁があったであろう時代に、ハーンとセツの豊かな生き方が描かれていました。

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    2026年02月14日
  • 時をかけるゆとり

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    こんな声を出して笑ったエッセイは初めてだよねえ

    痛々しい自分や恥ずかしい自分をありのまま晒け出していて、朝井リョウの人間らしさの中にあるユーモアや優しさや愛くるしさが詰まっている
    朝井リョウの感性とたとえのセンスと造語をつくる能力を持ってたら、私の日常も全部面白エピソードトークにできそうだなと思いながら読んだ

    そんな面白おかしく書かれたこのエッセイの中で、朝井リョウにとって文章を書く事や小説家という仕事をどう捉えてるのかわかる一節があり更なる好感度に繋がった

    "文章をあいだに挟めば、「自分とちがう」と思っていた人たちが、自分に向き合ってくれる"

    そして、自分とは違う

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    2026年02月14日