ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 木曜日にはココアを

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    ネタバレ

    12の短編集がなっているのだが、それぞれのストーリーが繋がっていて、あの時の場面はこういう意味だったの?とか、あそこに出てたあの人ってこの人のこと?みたいに話がふんだんに繋がっていて、そして、出てくる登場人物がみんな愛おしくて、読み終わってほっこりできた小説だった。
    それぞれの登場人物がとても人として魅力的だった。
    最初のカフェに突如正社員と雇われた男性の小さい子どもにもちゃんと敬意を払って敬語を使うのも素敵だなーと思ったし、ラルフとシンディのもどかしい恋の行方も素敵だと思ったし、マスターみたいに未来の芽を見出して即行動できる人も素敵だと思った。

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    2026年08月15日
  • 孤独な夜 上

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    4作目にして1番面白いかも。
    主人公ケイトの自己肯定感ゼロは相変わらず。
    ケイレブも、他登場人物すらダメなヤツばっかりで、全然かっこよくないのですが、それでも愛着が湧いてきます。ケイトの持つ孤独や私ダメだわ感は誰かしらどこかに持ってるものだからかな。
    点で起きる事件がどう繋がって行くのか、それはスリリングで読むのが止まらず。いざ下巻へ。

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    2026年08月15日
  • 流星の絆

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    東野圭吾さんが亡くなってから読んだ作品。圧巻の展開と読み易さにとてつもない才能を感じた。もう新作は出ないのかと思うと寂しくなるが、まだ読んでいない作品をこれからも楽しんでいきたい。本作は兄弟の個性が重なり合い、助け合って犯人を追い詰める展開がハラハラした。兄弟の絆の深さに感動するお話。

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    2026年08月15日
  • PRIZEープライズー

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    ベストセラー作家、なのに賞とは無縁の作家が直木賞を欲してもがく話。
    展開が面白く、文章もいいので一気読みした。終盤の展開はドラマチック。
    出版業界の舞台裏を見る楽しさもあった。

    主人公天羽カインは初版で5万部を刷れる作家。日本の作家の最上位層に属する人だろう。なのに文学賞とは無縁。「無冠の帝王」と呼ばれていることを内心恥ずかしく思っている。エゴが強く、ハラスメント気質なんだけど、作品に対する気持ちはまっすぐなので憎めない、味のあるいいキャラ。自分は好ましく思った。夫に対してだけは弱気になるのがまた妙にリアル。

    富は十分にある。あとは権威ある他人からの評価が欲しい。
    「欲するだけの評価を受け

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    2026年08月15日
  • グデリアの死んだ家

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     冒頭から、81歳の老女グデリアが土の上に横たわり、追想している。現代において、どうしたらこんな状況になるというのか。不可解さ全開で始まる。しかし読み進めるうちに、ドイツ版『熟柿』ともいうべき、救いのない世界が広がっていく。
     グデリアは、それまで親子3人、仲睦まじく暮らしていた。ところが、突如ひとり息子を失い、その喪失のあまり、人生が大きく狂いはじめる。
     物語は、グデリアが81歳である2024年、息子を失うこととなった1984年、そして人生を見失っていく1998年が行き交い、読み進めるほどに絡まった糸が徐々に解けていく。だが、真相が明らかになればなるほど、事態は悪化していく。
     時代が交錯

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    2026年08月15日
  • 方舟

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    ネタバレ

    衝撃だった、言葉にならない。
    叙述トリックがすごいと聞いて読み始めたが、エピローグを読むまでは何が叙述トリックなんだ?と思っていた。最後の最後のどんでん返し。衝撃と、自分ならどうするか?という問いがずっと心の中に残っている。

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    2026年08月15日
  • 首都感染

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    ネタバレ

    ウイルスが蔓延した場合における様々な現実を思い知らされた。徹底した事前準備や、政府の初動及び柔軟性は、やはり大事な要因になりそうである。この本自体は2010年に出版されたものだが、コロナ禍を予言したようなものだと言える。特に、各家庭で最期まで生きることを諦めなかったものの、誰にも気づかれずに一家全員が倒れていってしまう現実が映し出されていた。歴史には残らない、そんな残酷な現実が予期されて、虚しさと絶望感が伝わってきた中で、自分の知らない"コロナ禍"を知れた気がする。コロナの怖さを、改めて実感できた。

    作品全体としては、流れるような展開で一気読み出来た。特に、登場人物は役人

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    2026年08月15日
  • 翻訳はおわらない

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    2025年刊。2014年に出た『翻訳教室』の改題増補文庫版。もとの10章に、「AI翻訳なんか怖くない」の章が追加されている。
    語り口が軽めの、翻訳をめぐるエッセイ。音楽会に行くなどの日常も織り込みながら、仕上げたばかりの翻訳の裏話。ヴィアン『うたかたの日々』、ウエルベック『地図と領土』、ネミロフスキー『フランス組曲』も出てくる。
    引き込まれたのが森鷗外。4つの章に登場する。始まりは、好んで聴くマーラーの交響曲第8番の話(翻訳作業のBGM)。この曲の題材として使われているのがゲーテの『ファウスト』。マーラーは『ファウスト』をどう曲として翻訳しているか。そこから話は、鷗外の『ファウスト』の日本語訳

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    2026年08月15日
  • 6カ国転校生 ナージャの発見(集英社インターナショナル)

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    自分も色んな国にいた経験がある中声に出して共感するほど面白く、かつとても共感できる作品でした!これから筆者さんがした経験の元で培った考え方を参考に自分も柔軟に生きていきたいです!

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    2026年08月15日
  • 本日は、お日柄もよく

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    ネタバレ

    くぅ~~~!!!
    これはいい本に出会えた!
    ずっとニヤニヤしながら読んでた!
    言葉で人を熱くし、心を動かすスピーチライター。

    「あのひとの操る言葉は、ひとつひとつ、すべてに生命が宿っている。」
    言葉って魅力的だなあと思った。輝くよなあと思った。

    そしてなんといっても、こと葉vsワダカマがやばい。
    心が震えて仕方ない。
    あのワダカマと闘う覚悟を決めたこと葉と、あくまで公平な勝負を望むワダカマ。
    2人ともアツすぎる。

    厚志vs黒川もアツい。
    厚志よく頑張った。
    なんだこれは超胸熱バトル漫画か。
    こと葉も厚志も右も左も分からない場所に飛び込んですごく頑張る姿勢に涙出そうになった。

    そして本当

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    2026年08月15日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    ネタバレ

    人物にしてもエピソードにしても掴みどころがありそうでない、エッセイのようにも感じる作風で、リアルを書いてるだけのようにも感じる。不思議と心地よい本だった。
    登場人物が詩的な面を持っているため、自分の持っていない知識が多くネタに共感できない場面もあったし、序盤のつらつらと過去を語る部分で辛くなったが、気付くと世界観に引き込まれていた。

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    2026年08月15日
  • 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚

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    ネタバレ

    ・走れメロスは自分も読んだことがあるため、ただただ他人の読書を面白く観ていた
    ・自分が読んだことのない作品に差し掛かった時、自分では思いつきもしなかった発想の豊かさに羨ましさと嫉妬心が芽生えた
    ・それ故に、かまどさんの後書きが刺さった
    ・「読書は自由で良い」を忘れずにいたい
    ・みくのしんさんの読書体験、これからも観続けたい

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    2026年08月15日
  • ふたり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    昔読みまくっていた赤川次郎作品だったが、
    ふと目にした【いもうと】の文字に手が伸び、
    その前にこの【ふたり】があることを知り読み始めた。
    衝撃的な始まり取ったが、
    身内が死んでしまうという自分と同じ境遇に引き込まれてしまった。
    この小説のように、
    頭の中でもいいから、死んでしまった大事な人にそばに居て欲しいと思いながら読み進めた。
    やはり赤川次郎作品は読みやすい。
    その場にいるような描写やセリフが
    まるでドラマを観ているようだった。
    さて続き(いもうと)を読むぞ。

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    2026年08月15日
  • 女人太平記

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    ネタバレ

    羽生飛鳥『女人太平記』
    『竹むきが記』の作者・日野名子を主人公に、鎌倉幕府滅亡から建武の新政、観応の擾乱に至る南北朝の混沌を、公家女性の視点から描き出した傑作歴史小説
    日野名子は光厳天皇の典侍を務め、名家の身分のも関わらず西園寺公宗の正室となり関東申次の家の北の方として、政争と戦乱に翻弄されながら足利尊氏に対する思い(=心の闇)と胸に秘めて生きていく
    武士中心の『太平記』世界を、女人の立場から婚姻・血縁・後宮の機微を通して大きく変わる社会を相対化する手法が鮮やか
    赤橋姉妹を介した尊氏と正親町家のつながりに着眼した、花園院(光厳の叔父)の秘策といった歴史の裏を覗かせる作者の手練が憎い(その時代の

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    2026年08月15日
  • 777 トリプルセブン

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    とても面白かった!新幹線を舞台にした『マリアビートル』も良かったけれど、高級ホテルで繰り広げられる本作も最高でした。

    魅力的な登場人物と遊び心あふれる表現が秀逸で、エンタメ感が満載。殺し屋同士が対峙したときの緊迫感や疾走感あふれる展開に目が離せなくなりました。

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    2026年08月15日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

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    自由に生きなさい。周りの事はなんとかなります。還暦前の私が、1985年辺りの自分に言いたいですね。ありがとう成瀬。

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    2026年08月15日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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     伊坂の777を読んだ後に読んだから、序盤の登場人物の複雑さ、意外にゆっくりな物語展開に手が止まりそうになりながら読んだ。いやー、序盤の自分が信じられないね。読後の興奮感たるや。
     「だって最後には捕まるじゃん」ってずっと思いながら読んでたから、結構読んでて苦しい瞬間も多かった。苦しかった理由として、「こうすればいいよ!」っていうのが安易にでてこないところもある。だって相手は大きな権力なわけだし。単純で爽快な解決策なんてなくて、悩みつつ選びとった選択肢が最終的に俯瞰して見ると最善手だったんじゃないかって思える。自分はそれが好きだった。
     冤罪からの逃走劇という分かりやすいアクションなテーマなの

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    2026年08月15日
  • 777 トリプルセブン

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     久しぶりに小説でも読むかーと思って手にとった作品。結果として、読書初心者には大正解だったかも。ポップな狂気も、どんどん進む展開も、終わりのまとまりの良さも、刺激中毒の若者にはすんなり入りやすいしね。
     読んでる感覚としては、洋画みたいだなって思ってた。オーシャンズてきな。読んでる手が止まらなくなるって感覚を久しぶりに味わった、最高。
     この本の後に同作者のゴールデンスランバーも読んでどっちも好きだったんだけど、読後感の種類が違う。ゴールデンスランバーが、ずっしりと誰かに共有したくなるような重みのある感情なのに対して、777は「最高ー!!」と両手をあげたくなるような感情。伊坂さん、すご。

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    2026年08月15日
  • 二律背反

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    ストーリーも面白かったですが
    主人公の野球に対する考え方や言い回しの節々に
    現楽天監督の吉井さん味を感じるなーと思いましたが
    本当に執筆の協力者に吉井さんが入っていたのは
    ビックリでした


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    2026年08月15日
  • 八月の御所グラウンド

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    「十二月の都大路上下ル」と「八月の御所グラウンド」のどちらも凪いだ海にパンチを打ち込むような物語でした。どちらもスポーツを題材にした小説ですが、スポーツ小説としての起承がかなり面白かったのが見事です。そのうえで転の美しさが見所です。読んだ後に駅伝をしたくなるとか野球をしたくなるというような効果はあまりないかもしれませんが、僕は読後、人混みやグラウンドに対する意識が変わりました。一気に引き込まれる転をぶつけられて目が覚めた後に、結が待っています。この結が穏やかに終わるのか、転から転していくのか是非読んで感じてみてください。

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    2026年08月15日