ゲーテはすべてを言った

ゲーテはすべてを言った

1,699円 (税込)

8pt

【第172回芥川賞受賞作】
高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。
ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。
ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。
若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!

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ゲーテはすべてを言った のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最近の小説ではなかなかの面白さ。アカデミックを全面に押し出して手強いような文章だが、史実や現実にフィクションがうまく融合して、後半につれてグッと視界が良好になり、結局は凡ゆる人への賛美と愛の物語だと知らされる。誰の言葉でも自分に響いたならええじゃないかええじゃないか、とゲーテが言ったとか言わなかった

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    いやぁ〜、面白かった。
    ちょっと時間もかかって、休み休みで間延びしながら読む結果になってしまったけど…
    前半に文語体?的な表現が多用されているのが原因のひとつであると思う。が意図的だと後半気づく。
    「真実」ってなにか。と言うのがテーマのひとつ。かな。いろいろとある中、そこを感じた。

    ネタバレ、あら

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    想像力が天才だった
    圧倒的な知識量にビビりつつアカデミックな世界を覗き見出来た感じがして嬉しかった
    大学とか大学院とか博士とか程遠い世界過ぎて生態系がナゾだが頭いい人たちはこんな感じなのかな、と想像したりした 
    アカデミックな会話のくだりは全然理解できなかったのだが理解できないなりに楽しく読んだ

    0
    2025年09月13日

    購入済み

    意外と読みやすく面白い

    2025年初めの芥川賞受賞作で、2作のどちらにしようかと迷って初めは登場人物の名前も難しそうでどうかと思ったが、読み始めるとすらすら読めた。1年に1000冊も読む読書家の作ということだし、いろいろな方面のことがよくわかって書かれているし、日常のことを描写するところも面白い。この本だけでなくURLに飛

    #笑える #ほのぼの #スカッとする

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    文学研究者を”過去に書かれた言葉を聖典のように扱い研究する職業”として捉え、未だ書かれていない言葉、自らの言葉を獲得するに至る葛藤を描く。

    研究者の「原典に当たる」という日常の動作、職業倫理は今なお重要であるとは、研究者の端くれである自分としてもひしひし感じはするものの、書かれていることしか言えな

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    ゲーテ学者が出典がわからないゲーテの言葉を調べる壮大な物語です。
    ゲーテ学者は博把統一(ひろばとういち)に義父は芸亭學(うんていまなぶ)とまた難しい人名ですが、とても心の豊かな人たちでした。

    ゲーテという人は音楽の世界でも詩の世界でも登場する人ですが、少し近くに感じられました。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    すごく芥川賞、文学的な小説を読んだ気がする。選者に「ペダントリー」という表現があったけどほんとに読む人を置いていくレベルの高い研究者の話ばかりでゲーテとか西洋文学の文学的研究がほんとにこんなものなのかは分からないけど文学に造形が深く学問を心から楽しんでいる父と娘の会話が言葉と知識が文章に根付いている

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて、最後まで聴きました。

    ゲーテの言葉を探し求めて、アカデミックな世界で主人公が新たな発見をする物語。

    偉人の名言はこのようにして現代に伝わってきたのか。
    名言を大層に語った経験は誰しもありますが、その存在は実にあやふやなのだと気付かされます。

    「ごったにカクテル」を飲んでみたい

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    大学時代の先生がこの本について言及していて、手に取った。途中、アカデミック過ぎてついていけないところも…。けれど、ゲーテが言ったと言われる言葉を探す旅が、とても面白い知の探求。

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだことのない着想の小説でした。
    「ゲーテはすべてを言った」「愛はすべてを混淆せず渾然となす」と云う名言(?)の出所を追い求めますが、たくさんの伏線が小説後半に続々と明らかにになり、ちょっとミステリックな感じも、言葉(言霊)を一緒に探している感じも…
    登場人物の名前もちょっと意味深では…

    0
    2025年09月28日

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