作品一覧

  • 携帯遺産
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    小雨降る4月の晩、作家・舟倉按は知己の編集者から『文学的自叙傳』の執筆を依頼される。実家の焼失、父の失踪、震災。巡る記憶の果て、その「マイ・ブック」はloueを語りうるのか? たくらみと愛にあふれる、芥川賞受賞第1作!
  • ゲーテはすべてを言った
    3.8
    1巻1,699円 (税込)
    【第172回芥川賞受賞作】 高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。 ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。 ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。 若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!

ユーザーレビュー

  • ゲーテはすべてを言った

    Posted by ブクログ

    少し前に小川哲『言語化するための小説思考』を読んで、「小説とは記述がすべて『伏線』でなければならない」ということを念頭に置いていたが、素晴らしい「伏線」の数々だった。
    ゲーテの出典不明の「名言」を追い求めるという軸だけで物語をこうも動かせるのかと感動した。
    本の半分くらいまでは「伏線」を撒きながら世界設定を丁寧に行い、後半で一気に回収するストーリーラインも見事だった。純文学ジャンルには珍しくハラハラする展開もあり、読後の満足感が大きかった。

    0
    2026年01月04日
  • 携帯遺産

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ゲーテはすべてを言った」に続き、作者の知識量というか、勉強量には感服する。一つの小説として、起承転結が分かりやすくなされているなかで、独特なユーモアや構造主義などの文学的な要素が取り入れられて、一つの作品になっているということが、本当に凄まじいと思う。自分には到底できないことに思え、本当に頭が上がらない。

    0
    2026年01月03日
  • ゲーテはすべてを言った

    Posted by ブクログ

    あらすじからさぞ難しい本なのだろうと思っていたのだが、とても読みやすく一気に読んだ。いろいろと繋がりすぎ、うまくいきすぎなところは否めないが、ラストは自分でもわけがわからないくらい感動してしまった。言葉は本当に難しい、厄介なものだけれど、本質的には祈りで、自分が信じられればそれでよいのかもしれない。「愛はすべてを混淆せず、渾然となす」、いい言葉、祈りだ。
    そして端書きにあったサイトまでしっかり堪能しました。その作り込みにも拍手。

    0
    2025年12月21日
  • ゲーテはすべてを言った

    Posted by ブクログ

    最近の小説ではなかなかの面白さ。アカデミックを全面に押し出して手強いような文章だが、史実や現実にフィクションがうまく融合して、後半につれてグッと視界が良好になり、結局は凡ゆる人への賛美と愛の物語だと知らされる。誰の言葉でも自分に響いたならええじゃないかええじゃないか、とゲーテが言ったとか言わなかったとかw
    これを2001年生まれの若者が書いたことに感服。

    0
    2025年11月13日
  • ゲーテはすべてを言った

    Posted by ブクログ

    いやぁ〜、面白かった。
    ちょっと時間もかかって、休み休みで間延びしながら読む結果になってしまったけど…
    前半に文語体?的な表現が多用されているのが原因のひとつであると思う。が意図的だと後半気づく。
    「真実」ってなにか。と言うのがテーマのひとつ。かな。いろいろとある中、そこを感じた。

    ネタバレ、あらすじ
    ゲーテ研究の第一人者である主人公の統一。
    物語の最後に、出典の確実性がはっきりしない言葉の引用をTV番組で言い切るさまが爽快だった。

    そう、爽快な気持ちになる読後感。
    哲学的な思考を織り交ぜながら、実に軽快にユーモラスにまとまった作品。

    引用をひとつ
    學のセリフ
    もしかしたら、あらゆる言葉

    1
    2025年09月28日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!