作品一覧

  • ゲーテはすべてを言った
    3.9
    1巻1,699円 (税込)
    【第172回芥川賞受賞作】 高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。 ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。 ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。 若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!
  • 携帯遺産
    4.1
    1巻1,799円 (税込)
    小雨降る4月の晩、作家・舟倉按は知己の編集者から『文学的自叙傳』の執筆を依頼される。実家の焼失、父の失踪、震災。巡る記憶の果て、その「マイ・ブック」はloueを語りうるのか? たくらみと愛にあふれる、芥川賞受賞第1作!

ユーザーレビュー

  • ゲーテはすべてを言った

    Posted by ブクログ

    エセ座禅。

    世の中は大半そんなもので成立している、のかもしれないし、それって言葉の進化ーとか言ってみてもいいけど、SNS拡散やハラスメントで成長不足が議論される昨今からすると、
    人間そのものは進歩して、、、ない気に強烈にさせられました。


    やっぱり西洋思想史は、死ぬまでに一度は学び直したいなと序盤では思いつつ。
    スパコンか!な脳スペックの違いに絶句。
    やっぱり私には小説止まり、なんてつくづく思わされました。

    超難解な要約サイトみたい。
    でも教授のぶつぶつが面白いので折に触れて再読します。
    でも紙媒体だったら120%挫折してた。

    0
    2026年01月20日
  • 携帯遺産

    Posted by ブクログ

    「愛」について書かれた書。
    モチーフとして出てくるネタはほとんど読んだことのないものばかりだけど、筆致が軽快なのと、登場人物のキャラ立ちが強くて飽きずに読める。
    全体に散りばめられた言葉あそびも楽しい。
    最後にはきれいに愛に収斂していく物語が美しい。
    鈴木結生、天才なんだろうな。

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    2026年01月18日
  • ゲーテはすべてを言った

    Posted by ブクログ

    凄まじい構造の妙。珍しすぎる苗字で遊びつつ、媒介者語りで進むリアリティ。権威委託型フィクションと呼べるが、義父に読ませたら「これ僕じゃないやん」と言われた。みたいな一文を足されることにより、より深まるリアリティ。どこまで本当?と思っちゃった。読ませるために引き込んでるんやろうけど、恐ろしさすらあった。

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    2026年01月16日
  • ゲーテはすべてを言った

    Posted by ブクログ

    少し前に小川哲『言語化するための小説思考』を読んで、「小説とは記述がすべて『伏線』でなければならない」ということを念頭に置いていたが、素晴らしい「伏線」の数々だった。
    ゲーテの出典不明の「名言」を追い求めるという軸だけで物語をこうも動かせるのかと感動した。
    本の半分くらいまでは「伏線」を撒きながら世界設定を丁寧に行い、後半で一気に回収するストーリーラインも見事だった。純文学ジャンルには珍しくハラハラする展開もあり、読後の満足感が大きかった。

    0
    2026年01月04日
  • 携帯遺産

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ゲーテはすべてを言った」に続き、作者の知識量というか、勉強量には感服する。一つの小説として、起承転結が分かりやすくなされているなかで、独特なユーモアや構造主義などの文学的な要素が取り入れられて、一つの作品になっているということが、本当に凄まじいと思う。自分には到底できないことに思え、本当に頭が上がらない。

    0
    2026年01月03日

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