あらすじ
人間嘘発見器+演説名人+天才スリ+精確無比な体内時計=4人は史上最強の銀行強盗…のはずが、思わぬ誤算が。奪われた「売上」を取り戻せ!伊坂幸太郎ブームはここから始まった。「陽気なギャング」シリーズ第1作、お手頃価格でお届けします。
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Posted by ブクログ
ただのコメディ系の本なのかなってイメージだったんだけど、読んでみたら、確かに笑える部分もいっぱいあったり、読んでてすごく楽しかったけど、なんだか、かっこいい、、とか、スカッと、とか、男の子なら絶対好きでしょ!って感じになってて、ほんとに読んでて楽しかった!さすが伊坂さんという感じで、一人一人のキャラもしっかりしてて、どれも面白くて、ほんとに読む手が止まらないって感じでした。超面白かった
Posted by ブクログ
Twitterで掛け合いがおもしろいと話題だったから読んでみた。
ひとつひとつのフレーズがおもしろかったし、ここでそれがつながるんだ!?っていうのがいくつもあった
リズムが自分に合ってたから、ほかのギャングシリーズ?も読んでみたいとおもう。
Posted by ブクログ
本作を読んで最も心に残ったのは、成瀬・響野・雪子・久遠の四人のやりとりに漂う、穏やかで揺るぎない信頼関係でした。言葉を交わすたびに、互いを尊重し合う姿が感じられ、読んでいる自分までその輪の中に入れてもらえたような温かさがあります。
中でも中心となる成瀬は、まさに“頼れるリーダー”そのものでした。状況を冷静に読み、仲間の気持ちを誰よりも理解し、鋭い判断力で道を開いていく姿は、ページをめくるたびに「さすが成瀬だ」と唸らされます。特に、雪子の元夫である地道の裏切りをあらかじめ見抜き、あえて仲間に引き入れたうえで偽の会議情報を流す場面は圧巻でした。
しかしその一方で、地道の携帯に盗聴器が仕掛けられ、神崎に嘘が見破られるというハラハラする展開もあります。けれどそれすらも成瀬は読み切っており、すべてを把握したうえで、雪子をほんの少し驚かせたいという茶目っ気を忘れない。そのギャップが魅力的で、仲間たちが彼を信じてついていく理由がよくわかります。
読後、私は「自分も成瀬のようなリーダーを目指したい」と強く感じました。厳しい状況を的確に判断できる鋭さと、仲間を大切にする優しさ。その両方を兼ね備えた成瀬の姿は、これからの自分の仕事や人間関係において目標となる存在です。
本作は、ただのドラマチックな物語ではなく、信頼とは何か、仲間とどう向き合うかを教えてくれる作品でした。
Posted by ブクログ
とにかく面白い。4人がもつ特殊能力。それぞれどんな時にその能力を活かすかのかとてもワクワクした。また自分なりに展開を予想して読んでいたが物の見事に予想が覆された。成瀬達が自分の予想していた展開を見透かしていたかように全く異なる展開が用意されておりとても面白かった。ちなみに自分は響野さんがお気に入り。
Posted by ブクログ
本作品に限ったことではないが、嘘を見破るという能力は非常に便利だと感じる。本来なら読者に任せられる解釈を「嘘だ」という成瀬の一言で話を一本道にできる。彼や彼らの波に飲まれてしまうような感覚になり、とても面白かった。伊坂氏が描く、嫌味を含んだ極端な言い回しの、登場人物同士の掛け合いがとても好みで、読み進める中で何度もニヤニヤさせられていた。私が何を読んでいるか知らない周りの人には嗤われていたと思う。
友人からの薦めで読ませていただいたが、読んで良かった。シリーズ作であるとのことなので、自作も読みたい。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったですはいまさに伊坂節全開最高でした!
…マリアビートル大好きなのですが、伊坂幸太郎作品を人におすすめするとなったらこっちかなと思う程、刺さりましたねー!この文体がハマる人はどんどん伊坂さんの作品を読み進めていって欲しいですね。とても良きです。
内容に触れていなくてすいません。
Posted by ブクログ
最近本を読むようになったけど、本当に無駄な文章が一切無い、読んでて心地よい小説だと感じた。
成瀬が嘘を見抜けるだけにとどまらずシンプルに優秀過ぎる。その反面、演説の達人が強盗として存在意義どーなんやろって感じ。昔馴染みのこの2人の掛け合いはめっちゃ好き。
Posted by ブクログ
嘘を見抜く成瀬、スリが得意な久遠、お喋りモンスター響野、体内時計を持つ雪子は個性を活かして銀行強盗をしているが、ある日の強盗後に現金輸送車ジャック犯に手柄を横取りされてしまい、それを取り返すために奮闘する。テンポ良く話が進み、点と点が線になり、どんどん繋がっていくのが面白くて、読みやすかった。伊坂作品はこれで3冊目で、どれも登場人物の個性がしっかりしている印象があるが、今回もキャラクターが引き立っていて、銀行強盗以外の人たちも物語を支えていたように感じた。読み終わりもすっきりしていて良かった。
Posted by ブクログ
読んでいて気持ちがよく痛快な作品だった。
主人公たちは傍から見るとただの犯罪者なのだろうが、題名通り陽気で憎めない。
ひとつひとつの何気ない比喩や表現が巧みで、頭の中の情景にすっと入り込んできた。
特に響野の演説には思わず聞き入ってしまい、銀行で襲われた客たちの感じたであろう後味の良さを体感することができた。
もっとミステリー要素の強い伊坂幸太郎作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
ギャングが主役の小説。ギャングとは本来悪党なのに、そんな感じが全然しないのがこの作品の特長。
軽やかな会話とテンポが魅力的。思いもよらない展開続きで面白い。サスペンスなのに極上のエンタメ小説!
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女の4人組。このギャングのキャラクター設定がとても良い。
綿密に計算された計画でうまく銀行強盗ができる展開だったが、別の強盗に横取りされるという予想せぬ展開になる。
4人組はどうするのか?横取りされたお金を取り戻すのか?仕返しをするのか?何もしないのか?どんなエンディングになるのか早く知りたくなってページをどんどんめくっていく。
伊坂幸太郎お得意の伏線回収もお見事。最後はタイトル通りに決めてくれた。
Posted by ブクログ
街で出会う警察官とのやり取りからお話が始まります。のっけから面白く、通勤電車の中でニヤけてしまいました。終盤にはあの時のあれがこう繋がってくるんだ!と驚きスカッとして終わります。章ごとにある辞書風の文章も、一癖あって面白いです。読みやすかった!
四人の天才?たちの銀行強盗が思わぬ方向に。犯罪ではあるのだが、できるだけ周りの迷惑にならないように仲間内で相談してスマート?な犯罪を目指している所が面白い。
仕事は手早くをモットーに犯行中は演説で巻き込まれた人々のケアも忘れないなど、鮮やかな手口で犯行を重ねるどこか憎めない強盗団の活躍が痛快。
今回も軽妙な会話の中に巧みに伏線が仕込んであるのが最後に繋がって面白かった。
タダシの電話が予言のようだったというのが、グラスホッパー幻覚説の元になった田中の話みたいだなと思った。
Posted by 読むコレ
正直、安かったから買ったんですが、やはり伊坂幸太郎、すごく面白かったです。こういう展開になるんだろうな、と予想はできましたが。辞書形式の文字?がなるほど〜と思えます。
サクサク読める
殺し屋シリーズが好きな人は多分好き。
どんでん返しとかは無いけど、ちょっとした伏線が多くて面白い。この4人が揃ったら無敵だなって安心しながら読める。どうせ成瀬が裏の裏まで見通してる、人生の解説書を読んでる男大好き。
Posted by ブクログ
何年か振りの伊坂幸太郎。
相変わらずキャラクターが魅力的で、会話がいちいち小粋で読んでいて楽しい。
私の推しは、仲裁好きの響野です。
調べてみると、殺し屋シリーズの前の作品なのですね。
伏線の張り方とか、なんに使うの?といった小道具とか伊坂幸太郎ブームの先駆けになったというのも頷けます。
心理的にジメジメ、ジワジワといった物語ばかり読んでいたので、久しぶりのカラリとスッキリでした。
Posted by ブクログ
☆☆☆ 2025年10月 ☆☆☆
銀行強盗を生業とする4人が主人公。
伏線回収系の痛快ミステリー。
序盤で登場するニセ警官の話、外からは開けられるけど中からは開けられない自動車の話、それぞれのキャラクターの持つ特殊能力…。
それぞれが物語が進むにつれてつながっていく面白さ。
伊坂幸太郎の本を久々に読んだが、展開のスピード感、テンポが良く
一気に読み終えた。
Posted by ブクログ
特殊な能力を持った4人の銀行強盗がとあるハプニングによって盗んだ金を奪われてしまい、そのお金を奪還しようと画策し実行する話。
伊坂幸太郎ワールド全開で登場人物はみな個性に溢れており、各々キャラクターが頭の中で容易に想像できる点が読んでいて飽きを感じさせず、この本の世界観に没頭させてくれて良かったです!
ハイテンポな会話の中に現れる無意味だけれど知性を感じさせられる内容や、一見全く関係ない内容が後のストーリーに繋がってるのが好きです!
Posted by ブクログ
4人の強盗グループのキャラが立ってて、視点がどんどん入れ替わるし展開も多いけど、話がすっと入ってきてあっという間に読めます。登場人物多いと混乱することも多いけど伊坂幸太郎すごい!
銀行強盗って悪いはずなのに、全く悪党に感じないし、割とすごい特殊能力持ってるのにファンタジーに感じない、設定や世界観のバランス感が絶妙です。
Posted by ブクログ
それぞれ特殊能力を持った4人。テンポ感よく4人の銀行強盗から始まり巻き込まれるトラブル。家の外でしか読書できない私だけど、家でも続きが気になって家事をそっちのけに読み耽ってしまった。
Posted by ブクログ
途中の雪子が街で見たのが誰なのかとか怪しい人物が誰なのかとかわかってしまって最後やっぱりねって感じだったし、成瀬好きすぎて、裏の裏をかかれたときも成瀬はその裏をかいてるんでしょって思ってハラハラはしなかった!でも散りばめられた伏線もわかりやすかったし伏線回収も綺麗だったから読みやすかったし読後すっきりー
伊坂さんによく出てくるお喋りが止まらないキャラのお喋りの内容好き!
Posted by ブクログ
クライムノベルなのに明るい。
伏線張りまくりで、終盤次々に回収されて、
二転三転、一気に物語が進んで爽快だった。
読み始めから何故か、川瀬七緒さんの賞金稼ぎスリーサムのイメージがつきまとっていた。人数は違うけど男女の混成グループでわちゃわちゃしてる感じが似てると頭のどこかで感じてたかも。
Posted by ブクログ
題名の通りのコミカルなクライム系小説。
伊坂幸太郎らしい爽快な伏線回収と、読者を騙す技術がふんだんに詰め込まれた一作。
ハラハラする場面多いが、成瀬が基本なんとかしてくれるという絶対的信頼があるので読み込みやすく、登場人物全員の頭のネジが外れているのでバカになって読むことができる。
雪子は今回は損な役回りだったが、次回作からは強みを活かしてほしいところだ。
響野にとっては全てがロマンなのではないか?
Posted by ブクログ
ロマンはこの本の中だ!銀行強盗って犯罪だよね?あなたたち悪い事してる自覚ある?そう問いかけたくなる。裏の裏の裏で最後はスッキリ!やっぱ伊坂幸太郎さんのセリフ回しは面白すぎ、私にすごく合っています。
Posted by 読むコレ
伊坂さんの本はずっと以前に「重力ピエロ」を読んで以来2冊目です。
日本を代表するミステリー作家であろう氏の作品に手が伸びなかったのは、ひとえに「重力~」が性に合わなかったからであり、今回も半分構えた感じでページを開き始めました。
しかし、本作は非常にキャラクターが秀逸で、最初の数ページで引き込まれていました。意外性のあるストーリーではありませんでしたが、本を読み終わることに寂しさすら感じる一冊でした。
面白かった!
Posted by ブクログ
なんだかクスッと笑えるような話が読みたくて、伊坂幸太郎を選んだ。
確かに陽気なギャング!会話が面白い。
ドタバタしながらも4人のキャラが冴え渡っていたなあ。続編も読んでみようっと。
Posted by ブクログ
アップテンポの会話が心地よくて、とても銀行強盗犯とは思えない明るさだった。
成瀬さんと響野さんのキャラがごちゃっとしてしまった。
ラストの伏線回収がとても面白かった。
Posted by ブクログ
予想を上回る展開があと一つ欲しかった。
というのも成瀬が策士すぎて、なんとかなるだろうという心のもちようが変わらなかったのがもったいなかった。
成瀬自身が、死んだり仲間を裏切ったらもっと作品に入り込んでいたと思う。
Posted by ブクログ
愉快な銀行強盗グループを描いた痛快エンターテインメントといった様相の軽いタッチのお話。
それぞれ個性的なキャラクターの4人+αからなる銀行強盗。スマートな強盗が身上の彼らが(犯罪に綺麗も汚いもないかもですが)、ひょんなことから手段を選ばない非道な強盗団と接点を持ってしまい・・・
登場人物の個性と役割がしっかりと立っていること、ストーリーの構成・展開がシンプルであること、細かなユーモアがこれでもかと散りばめられていることが特徴的で、作者の狙い通りにエンタメしています。
個人的にはあまり得意ではない類の作品なのですが、味変として新鮮で、単純に面白い一冊でした。