ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • さよならジャバウォック

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    複数の物語が絡まり合い最後に結び付くカタルシスの作り方、ユーモラスな会話の中に力強いメッセージを軽やかに入れてくる感性、そして読んだ後は人間や世界に対して希望が何となく湧いてくる感じがする。要素は変わらない気がするのに全く違う体験として味わえるのは伊坂作品の魅力。

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    2025年12月12日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    難しいらしいし〜、頁数多くて萎えるし〜、と敬遠してきたことが心底悔やまれる
    無知蒙昧な私が想像していたワケワカランお堅い文学ではなかった
    とりわけゾシマ長老の言葉は、彼の柔和な佇まいとは裏腹に鬼気迫る迫真性があり、思わず息を呑んだ

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    2025年12月12日
  • 変な家2 ~11の間取り図~

    購入済み

    おもしろかった!けど…

    雨穴さんの作品は全て読ませてもらっています。
    この作品も、気になって一気読みしてしまいました!
    ただ、終わりがあまりにも悲しすぎて切なすぎて。
    この気持ちをどうすればいいのかと、未消化なまま本を閉じてしまい、今とてもモヤモヤしています。
    誰かと感想を共有したい!他の人はどう思ったんだろう。それぐらい、人によって捉え方が変わってくるんじゃないかと思う作品でした!

    #ダーク

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    2025年12月12日
  • 天と地の方程式 3

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     富安陽子先生の物語と五十嵐大介さんの絵による1巻から続いた大長篇も、いよいよ本巻で完結となった、このシリーズは、神からのメッセージを如何に理解するかが鍵となった頭脳戦の面白さと、最初はあれだけいがみ合っていた中学生たちの心の成長を実感しながらの熱い友情とが、見事に融合された独特さが魅力となっております(2016年作)。

     天ツ神から選ばれたアレイを始めとした七柱のカンナギたちと、黄泉ツ神率いる得体の知れない故の怖さがある影たちとの戦いについて、『古事記』だけではなく、世界に散らばる不思議を贅沢に盛り込んであるのが、それらに興味を促せてくれるという点に於いても素晴らしいと思って、それはドイツ

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    2025年12月12日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #7

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     「NO.6」文庫版の全9巻のうちの#7です。
     人の命は等しく重いと信じていたい私は、しかし物語の中の、名前も明かされず数行しか現れない人たちがどんな運命を辿ろうとも、紫苑とネズミの二人が果たしたいことを果たして欲しいと願ってしまい、矛盾で苦しい巻でした。

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    2025年12月12日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    心があたたまりほっこりする物語でした。
    とはいえ内容は、現代社会において皆がなんらかの不安や悩みを抱えている、自分にもどこか当てはまる登場人物達が、軽井沢のホテルの手紙室で千色あるインクの中から自分だけの琴線に触れた色でペンを紙にすべらせていく、そのうちに内側にあった気持ちに気付かされ、救われていく。

    自分の気持ちを持て余し見えないように蓋をしがちだが、手紙を書くこととはその蓋を少し開けるようなことなんだろう。

    インクにも興味があるし、私もペンで手紙を書いてみたい!軽井沢のホテルを本当に探してしまいそう。

    シリーズものなので、疲れて一日を終えたあとの寝る前読書に、とてもオススメです。

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    2025年12月12日
  • ウクライナとともに 涙と笑顔、怒りと感謝の365日

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    B.T本として紹介
    これは、第一章でいいから読んでほしいと思った。日本も他人事じゃいられない。
    **********
    ★2025.12(1-1、1-2)

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    2025年12月12日
  • こちらあみ子

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    なんとも言えない気持ちを引きずっています。
    あみ子は純粋でおおらかで人を喜ばせたいと思える子。だけど常識的に関わるのは難しく、適切な対応が必要な子なんだと想像できます。
    診断されて「支援が必要」となれば周囲も「そういう子」として付き合えたかもしれない。この子は違うんだから、と。
    でもその区別なしに皆に受け入れられる事は難しい。同級生はあみ子を全く理解できないし、迷惑を被ることだってある。
    明確に区別された方があみ子はあみ子のままでいられると考えてしまう自分にもモヤモヤ。うーん。そうなの?どうなの?モヤモヤ。
    家族も周りもどんどん疲弊して壊れていくのを、あみ子はどう受け止めていたんだろう。
    あみ

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    2025年12月12日
  • そして、バトンは渡された

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    読み終わった後の幸福感が今までにないような感覚で思わず投稿。今後の人生の節目でまたこの本を読み返したい、それくらい、それくらい、いい本と出会った、、
    この本でとても印象に残ったのが「母親になってから明日が二つになった」「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくる」梨花さんの言葉。こんな表現を今まで聞いたことがなかったなぁと同時に素敵すぎる!ってなって、心に刻まれた感じ。
    森宮さんと優子ちゃんのやりとりも、仕事の休憩中の私をホッコリさせてくれた。オムライスのシーンはほんとに思わずフッと笑ったけど、周りに人がいなくて助かった。あと早瀬くんとシュークリーム食べてるところも

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    2025年12月12日
  • デスチェアの殺人 下

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    ここがハイライトだろ!という胸くそ悪さなのにまだ半分以上紙面が残っていてどうしようかと思った このあとどうやってつづきを読んだらいいんだ…

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    2025年12月12日
  • ハウスメイド2 死を招く秘密

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    待ってました!ハウスメイド2!
    前作から4年後のお話しです。
    冒頭から付きまとう不穏さは相変わらずですが、第一部のラストでえっ⁉︎と驚き、第二部からはどういうこと⁉︎と展開が気になり過ぎて一気読みでした。
    前作と比べて更に面白くなっています。
    2025年の海外小説の中で、1番楽しませてもらったハウスメイドシリーズ。続編も楽しみです!

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    2025年12月12日
  • 氷平線

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    やっぱり好きだ!
    この曇天のような灰色で息苦しい、そして覗き見しているような生々しい背徳感。そんな桜木紫乃作品を無性に読みたくなった。

    6話短篇集は全部、北海道が舞台。
    ご出身の釧路だけでなく、十勝やオホーツク海の入江の町など。『雪虫』がデビュー作。

    閉鎖的な場所に留まる人、土地を捨てる人、行き場のない人。どの作品も完成度高い。哀しいけど逞しくもある男女の物語に、溺れそうになった。
    今年の上位に入る!

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    2025年12月12日
  • カフネ

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    ミステリ的な要素があり、ヒトは多面形で見る角度によって色も形も全く異なって見えることを思い知らされました。
    反対側からどう見えているかを知るには根気よく対話するしかないし、その過程で傷つくことを恐れない勇気というか、覚悟が大事だと気付かされました。
    また、月並みですが自分の日常がいかに恵まれていてそれが自分のコントロール外の運に拠っていて、その幸運に感謝したいと強く思いました

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    2025年12月12日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    たまたま本屋で見かけたので、読んでみました。

    読み終わりたくないな、と思う読書体験は久々でした。
    物語の主要人物であるシャールはもちろん、キャラクター全員が魅力的かつ、お話の構成もサクサクと読みやすく、本当に素晴らしい本でした!!
    続編もあるとのことなので、引き続き読んでみようと思います。

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    2025年12月12日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    地面師たちの続編。今回は追われる立場としての緊張感が加わり、騙すところでの緊張感と合わさり、より面白かった。次を匂わせる展開にも期待。

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    2025年12月12日
  • 月の立つ林で

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    ずっと気になってた青山美智子さんの作品。

    それぞれの話に登場する人物が見えないながらにも繋がっててそれぞれの助けになってて、後半読みながら「すごっ!」と呟いてた!繋がった瞬間が気持ちよすぎるし、どの話も心優しくて泣きそうになった。三章のお天道様は、特に目頭が熱くなってしまった。

    仕事上いろいろありすぎて不安と苦悩の毎日だったけど、とても勇気と元気をもらえた。自分にとって大切な1冊になったなぁ。
    青山美智子さんの他作品も読むぞ!!

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    2025年12月12日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    店長の、そして周りの人間のキテレツぶりに拍車がかかっていて、変な人が増えてる!
    3作目が一番スラスラ読めて、久しぶりに読書中に声に出して笑いました( ◠‿◠ )
    1人で読むことをおすすめします!

    さらば!と言いながらもまた続きが出るのでは?と思わせる最後でした。

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    2025年12月12日
  • それから(新潮文庫)

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    『三四郎』(夏目漱石)以上に、心理描写に引き込まれました。

    主人公の長井代助、30才。裕福な家のお坊ちゃんで、親の脛をかじっている。働かないで暮らせる。インテリと頼りなさが同居した感じ。

    読み始めからゾクゾクします。不倫の話。代助の不倫相手は友人、平岡常次郎の妻(三千代)。代助と三千代は、互いに好意を持っていました。しかし、代助は平岡と三千代の結婚をとり持ってしまう。自分の気持ちより、友人の思いを優先して。

    三千代との再会で過去の恋が再燃すると、頼りなげな代助が、大人の男性になっていくように思いました。しかし2人のやりとりから、三千代の方が度胸が座っていると感じる面も。彼女は病気持ちで、

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    2025年12月12日
  • 踊りつかれて

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    隠れた真実が見えてくるにつれて、心がギュッと締め付けられる。それぞれの関係性や想いの強さ絆が痛いほど伝わって、後悔する者たちの苦しい心情が切なかった。最後の場面は鳥肌が立つほどよかった。

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    2025年12月12日
  • 熱帯

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    千夜一夜物語になぞらえて、誰かの物語の物語の物語…が無限に続く構造になっていて、脳がバグっちゃいそうでした。自分がどこにいるかわからなくなるような夢の中にいるような感覚に襲われます。
    1〜3章の熱帯に現実が侵食されていく狂気も好きだったし、4章以降がシンプルにファンタジー冒険活劇もので、自分が度々ありえないことが起こる世界を探索してるようで、ワクワクして一気読みしてしまいました。
    読んでて「君たちはどう生きるか」を初めてみたときのあの意味分かんなさすぎて圧倒される感じが思い出されました。また読んだら、1〜3章とそれ以降のつながりがもっとみつけられるのかも。失踪した読書会メンバーはそれぞれの物語

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    2025年12月12日