ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 秘密結社Ladybirdと僕の6日間

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    年末年始に読んで良かったと思える一冊。こんなにも自分の考え方に影響を与えるとは思ってなかった。それくらい、ズドンと刺さる本だった。今の年齢になって読むからこそ、より響く言葉の数々。仕事始めから気持ちが立て直せそうだ。

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    2026年01月03日
  • モヤ対談

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    「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」の著者の対談本。前作は題名がキャッチーであるも、内容はしごく真面目な本で楽しく読ませていただいたが、本書も楽しくお読ませていただいた。ちょびちょび味わいながら読んでいたら3ヶ月もかかってしまった。当たり前だが書店員の著者が好む著者ばかりであるが、こちらの好みとも合っていて、知らない著者もいるが、共通するのは多様性を認める内容で、著者の話の聞き方、引き出し方のうまさに感じ入った。本書より参考となる所も多数ありポチってしまった。

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    2026年01月03日
  • クライマーズ・ハイ

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    ネタバレ

    とても面白かった!
    日航機墜落事故を追う記者たちの衝突や心の葛藤、それぞれのエゴのぶつかり合いが描かれていて、生々しい感情が出てくる度にドキッとした。
    でもその生々しさがこの小説の醍醐味だったな、と思った。悠木の心の揺れがとても人間臭くて、でも共感できる部分が多かった。
    そして佐山の心の動きも良かったな、と思う。最終的に自身の子供に悠木の名前を文字って名付けているのも涙腺が緩んだ。
    読み返すとするならば、悠木が退職するのを周りの人達が止めるシーン、あの場面に至るまでの人間関係も相まって、とても胸が熱くなった。
    カクさんがずっと好きだった。読めてよかった。

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    2026年01月03日
  • 方舟

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    ちょっと設定が面白い、ありきたりなミステリーかなあと思ってた。。良い意味で裏切られたし、最後のあっさりさに拍子抜けしてしまった。
    皆んなの感想を漁らずにはいられない。。。。

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    2026年01月03日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    ネタバレ

    衝撃の展開ながらもサクサク読める。
    だが情報量が凄い。それぞれの思惑が絡み合って、統治するのって本当しんどいだろうな、という感想。

    単行本の表紙も印象的だが、文庫本の表紙も印象的。
    280ページの「あーあ。   だから、駄目だと言ったのに。」
    何が駄目なのか。自分の読解力の低さが恨めしい。
    己の性格上、忠誠を誓った行動が駄目だったのか、
    己の性格上、他者の想い渦巻く中央に身を置く進路自体が駄目だったのか、
    垂氷で生涯を終える事が、己にとっては一番の選択だったのか。。

    長束の「お前は落ち込んだりしないのか?」という投げかけもしんどい。
    浜木綿の「お前はだたの一度だって、奈月彦を選ばなかった」

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    2026年01月03日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    今まで太宰治の作品はYouTubeの朗読で聴いていたけど、目で読む方が自分に合ってることに気づきました。
    難しい、よくわからない、という印象がガラッと変わりました。
    こんなに繊細さとユーモアを兼ね備えた美しい文章だったなんて!
    食べるものがない、病気の子どもを病院に連れていけない、いつ家が焼かれるかわからない、ひしひしと伝わってくる戦時下の切迫感。
    「ああ、みんな焼けちゃったね。」という幼い子供の一言に、戦争の残酷さと愚かさが詰まっているように感じました。
    もっと太宰の作品に触れたくなる一冊でした。

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    2026年01月03日
  • ネット世論の見えない支配者 フェイクニュース、アルゴリズム、プロパガンダを操るものの正体

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     最近、職場でCopilotが推奨された。相談事を入れてみると、まずは共感してくれる。
    「それはお困りですね。」「よくそこに気づきましたね。」「あなたがそう考えるのも、もっともです。」
     
     これは良い。人は潜在的に共感を求めており、先に進む。回答内容も多岐に亘り、いずれを選んだ場合のメリット、デメリットも紹介されている。人間の話は、あっちこっちに思考が飛ぶため、こうは整理されていない。Copilotの方が、よほどわかりやすい。素晴らしい。うまく活用すれば、時間短縮に繋がる。

     ただ、最近もてはやされているAIは、いい事ばかりではない。翻訳ソフトは、生来の日本語に比べれば、ややぎこちない。時

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    2026年01月03日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    オーディブルにて。
    書評などで高評価だった作品に年末年始にチャレンジ。

    性被害、告発、SNS拡散によって、人はこんなにもダメージを受けるのか。

    性は個人的なもので、内面的なもの。
    お互いの同意があり、お互いリスペクトや思いやりがあれば尊い行為なのに、性欲を満たすため、あるいは支配欲、自己顕示欲、単なる憂さ晴らしが入ってくると悲惨なものになる。相手を傷つけ、自分も傷つく。性行為は体だけでなく心にも直結する。

    本書はそこに、告発やSNS拡散が加わる。
    どんな告発や暴露も、される側は大きな痛手だが、性に関することは殊更にセンシティブはもので、たとえよいセックスだとしてもかもされたくないものだし

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    2026年01月03日
  • はじめての

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    辻村さんと森さんに惹かれて手に取った。けど、想定外に他の作家さんの作品もハマった。

    -人は一人で生まれて一人で死ぬ。その当たり前のことが、あの人たちにはね、本当に死ぬことより怖いの。-

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    2026年01月03日
  • 悪い夏

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    あとがきにあるように、遠くから見れば喜劇でしかない。
    当事者でなければ、今が踏みとどまるとき!と思うけれど、転落の最中にいる人はもがけばもがくほどおもしろいように悲劇の渦中に落ちていくんだよね。

    もうホント救いようがないというか、どこから手をつければいいのかという感じで、最後はしっちゃかめっちゃか。

    生活保護に関してはよく分からないシステムだなぁと思うよね。(本当に困っている人もいるだろうから反対ではないけれど)
    不正受給をして毎月ケースワーカーにあれこれ言われるくらいなら、働いて正当にお金を得る方がストレスが少ないと思うけどな。

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    2026年01月03日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    2026年初めの読書として最適だった。
    自分は冒険家ではなく、体力などの点からいって、43歳が頂点かどうかは分からないが、20代、30代、40代、そしてそれ以降と、積み重ねた経験とフィジカルが合致しなくなることは、今年45歳になる自分にはすごく共感。
    そして、自分自身がここ数年、なんかつまんないなぁと思ってた理由も見えてきた気がする。
    今年、大きな挑戦をする自分にとって、とても勇気を与えてくれる一冊だった。

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    2026年01月03日
  • 美味礼讃

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    2026年始まりの一冊はブリア・サヴァランの美味礼讃。著書の名前も本のタイトルも知っているけれど、読んだことがなかった。いい意味で期待は裏切られ、想像以上に楽しく読んだ。それは編訳・解説の玉村豊男さんの力によるものが大きい。フランス人の一端も理解するのに役立つ本。食についての本なのに、女性のことがまぁまぁ出てくる。それは日本人の私にはピンとこないのだけど、なるほどフランス人にとっての食事とは恋愛、アムールも含めてのものなのだと改めて思う。また、フランス革命の及ぼした影響も存分に感じられる。まさにそれは革命だったのだと、食を通しても見えてきた。そして、歴史は移ろいでも、人々の食べる楽しみは変わら

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    2026年01月03日
  • 月の立つ林で

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    小さなつながり。
    自分の仕事や行動が知人だけでなく知らない人の小さな支えになっている可能性がある。
    そして、その逆もある。
    最後の方はホロッとするような内容で終わりも綺麗にまとまっていて良かった。

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    2026年01月03日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    最後のほうに、それまではきちんと分けて書かれていた複数の立場の人の発信を、全部1つのページにごた混ぜに、みんながてんでバラバラなことを言ってるように書かれてるシーンがある。
    そこを読んでる瞬間、もうわけがわからなくなって、つまり自分がどの立場からこの話を追ってるのか把握しきれなくなってしまって、大混乱するという体験をした。
    もう立っていられない、みたいな。
    立っているには視点を定めなきゃいけなくて、視野を狭めることは必要なことなんだとわかる。


    本物の気持ちって、「間違っていようが自分はこうしたい」ということかなと思うんだけど、間違いたくなさが圧倒的に上回る。
    絶対に間違えちゃいけない時に「

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    2026年01月03日
  • 任侠楽団

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    新春に読むのにふさわしい一冊だった

    日村さん、恋が始まる?のか
    阿岐本さん、片岡さんの良さを
    日村さんに刷り込んでいる

    続きがあるのかな

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    2026年01月03日
  • 晴れの日の木馬たち

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    【晴れの日の木馬たち】 原田 マハ 著

     これはなかなか良いです。原田マハの育った岡山が舞台で、これまでの画家をベースとしたものではなく小説家の物語。ただ、倉敷紡績社長・大原孫三郎(大原美術館創設者)も登場し、「絵」とまったく無縁ではない構成になっています。

     「最後の場面にたどり着いた読者が、悲しい涙を流すのではなく、幸せな笑顔になるような」、そんな小説を書いて欲しいと言われた「山中すてら」。「史実を横糸に、フィクションを縦糸に」書くのが原田マハの持ち味とのことですが、主人公の「山中すてら」という小説家は見当たらず、ご自身の経験をベースに書かれているものと「推察」します。

     途中には悲

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    2026年01月03日
  • 木曜日にはココアを

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    私立の進学校開成中学の、2018年国語入試に出題された物語が収監されています。
    yellowです。
    ぜひ読んでみてください。

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    大好きな青山美智子さん。

    『月の立つ林で』『赤と青のエスキース』に続いて読ませて頂きました。

    短編だけど繋がりがあり、心の温まるお話でした。
    みんなそれぞれ自分の世界をもがきながら必死に生きている。
    ハッとする気付きもあり、思わずウルッと涙が流れる感動の瞬間もあり。
    大好きだな、こういう本。


    常にカバンの中に入れておいて、時間が空いたら読んでいたい。

    心が疲れた時、悲しい時、そしてもちろん、嬉しい時にもおすすめできる本で

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    2026年01月03日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    美術館に行って、じっくりと絵と向き合いたくなる。子どもたちが純粋に、自由に絵を捉える描写が印象的。こんなにライトで自由でいいのか。

    それぞれの短編のキャラが際立っていて、どれも良い。『道』には泣いてしまう。どの人物も、絵とともにそれぞれ歩み続けるのだろうな。私も、私だけの「人生の傑作」と出会いたい。

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    2026年01月03日
  • コンビニ人間

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    年末年始の帰省中に読みました。
    あっという間に読み終えてしまいました。私はハッピーエンドだと思います。

    「普通の幸せって何?」「普通の生き方って何?」を考えさせられました。
    結婚して、子どもを産んで、安定した仕事に就く——それが“幸せの形”だと無意識のうちに思い込んでいて、それに苦しんでいる人も多いと思います。

    でも主人公のように、コンビニで働くことに喜びを感じ、自分の役割を果たしていると感じられるなら、それは立派な「幸せ」。
    誰にも迷惑をかけず、その人自身が満ち足りているなら、それで十分のような気がします。

    「仕事は?」「結婚は?」「子どもは?」の話題になりがちな帰省中に読んだのも良か

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    2026年01月03日
  • わたしの美しい庭

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    痛みとともに生き続けること。作中の茨城のり子の詩が印象的だった。

    “けれど歳月だけではないでしょう
    たった一日っきりの
    稲妻のような真実を
    抱きしめて生き抜いているひともいますもの”

    たったひとときの夢だったとしても、その幸福が人を一生支える手綱になり得る。表面的な幸せに頼らず、自分を誤魔化さずに生きていけたら。

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    2026年01月03日