あらすじ
★★★祝・W1位!!★★★
日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!!
これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない!
◎第167回直木賞候補作◎
◎各書評で大絶賛!!◎
☆☆☆
東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!
自称・スズキタゴサク。
取調室に捕らわれた冴えない男が、
突如「十時に爆発があります」と予言した。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
爆破は三度、続くと言う。
ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、
警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。
炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。
【業界、震撼!】
著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。
ーー大森望(書評家)
この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。
ーー千街晶之(書評家)
登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。
ーー瀧井朝世(ライター)
この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。
ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店)
爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。
ーー本間悠(うなぎBOOKS)
自分はどちらの「誰か」になるのだろう。
ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)
※電子版には特典として、『法廷占拠 爆弾2』の「試し読み増量版」を収録しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
作中の終盤でタゴサクが事件を起こした動機としてプロファイルされた「まあいいや」と「もういいや」の言葉の対比は背中に冷水を掛けられるようなゾッとした感覚を覚えた。
多くの人々は社会の中で生きるために「まあいいや」と不満・不平・理不尽に対して折り合いをつけているだろう。だが、それは謂わば我慢しているということに他ならない。人によって器の大きさは違われど、一度そこから溢れ出せば誰しもが「もういいや」と社会の中で生きることを諦め、タゴサクと成りうるのだという当たり前で、目を背けていた事実を眼前に突きつけられたからだ。
Posted by ブクログ
佐藤二朗の見事な演技を観てから小説を読んだ。
スズキタゴサクという、狂気と無邪気と鋭い頭の切れが混在したキャラクターをよく演じ切ったと思ったし、小説と映画どちらを取っても面白かった。
タゴサク構文として話題にもなっている特徴的な話し方からもそうだけど、悪役でありながらとても魅力的なキャラクターであると思う。
ほんとうは悲しくも優しい人物なのではと思わせるラストの真相もそう。
良い悪役がいたからこそ格段に良いミステリになっていると思う。
Posted by ブクログ
とにかくスズキタゴサクがかっこよすぎる。汚い貧相な人間として描かれているのに台詞回しが本当にいやらしい、屁理屈で納得させるのがうまい。辰馬たちをあたかも翻弄してきたかのようにずっと思わせておいて真相は全然違う。
前半のタゴサクが永遠に話しているのが面白すぎたのに、後半は少し静かになるのが寂しくて、読むスピードが落ちたけど、類家がどんどん爆発してきて、他のキャラクターも生きてきて、、全員の心の闇を引っ張り出しつつ、ギリギリ前向きになっている。
敵役として素晴らしい、ずっと読んでいたい会話劇だった。クイズの出し方も秀逸だし、周りがそのクイズに集中する様子、普通に考えればクイズを聞く必要なんてないはずなのに、自然とクイズを解かなければならない雰囲気にしているのがほんとにかっこいい。
最後の爆弾が見つからないところも後を残す感じで好き。爆弾2も読もう。
Posted by ブクログ
映画から。引き込まれて一気見。
佐藤二郎さん適役
心理学に長けているのかと思いきや無邪気。
あの家族の中で1人でも悪でない人がいて少しほっとした。
誰かのために自分が悪になるパターンは多いけど、いくらなんでも関係ない人ころしすぎ!
最後がはっきり解決しないまま終わってしまい、小説の最後が気になったが同じなのかな?
Posted by ブクログ
スズキタゴサクさんが爆弾事件を予言する、お話(?)。
スズキタゴサクさんは本当にテロ犯なのか、警察は次々と起こる爆発に掻き乱されながらも、真相に近づいていく。
背後にある死、爆弾クイズ、異常性欲、死の選別、等。
スズキタゴサクさんはやべぇなぁ、と。
めちゃくちゃすごい人間なのかもしれない。
Posted by ブクログ
最後の、女の子が老人を助けてたとわかったシーンで泣いた。
SNSに投稿するためにスマホを向けたのかと思ったがそうじゃなかったことに、自分を恥じた。
世間に対して問いかける内容の小説だった。
映画もあわせて最高です。
確かに爆発すればいい
佐藤二朗さんが犯人?役をやると聞いて「絶対にやべー作品だ!」と確信し一気読み。
結論としては、社会風刺をふんだんに盛り込んだリアルタイムサスペンスで大満足。
東京に散らばる爆弾が、正義と理性を吹き飛ばすのは爽快感と悍ましさが共存しており、脳がしびれる。
現代社会が生んだ爆弾の弾けるさまをぜひとも読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
暴行事件で取調を受けていたスズキタゴサクは霊感を使えると爆破の予告する。予告は現実になる。さらに三度爆破は起こると予告。警視庁特殊犯係の交渉術を学んだ清宮と類家は次の爆破情報を聞き出そうとする。スズキタゴサクは愚鈍そうな見た目の卑屈な男である。というのは擬態であり、実は知能が高く博識の愉快犯で、しかも饒舌である。それらを清宮は見抜いて、あえて誘いに乗ったが爆破を阻止できず、逆に暴行を扇動されてしまう。自身は下等で他者を見下さない平等主義者だと言い。社会の建前は命は平等であると言いながら、命に格差が存在している欺瞞を証明した。しかし、全体的に幼稚な主張でもある。類家に対しては正直だからこそ嘘つきだとして同族嫌悪を抱いている。犯罪者側に引き入れようとしたが決別された。スズキは自身を誰にも相手にされない路傍の石と形容、そのためか他者からの憎悪でさえ承認欲求を満たして射精していた。彼はスズキタゴサク偽名のままのっぺらぼうとして話は終わる。事件も時間の経過と共に忘れ去られた。小説はスピード感があり、ジェットコースターのように次々事件が起こり飽きさせない。巧みな文章は臨場感を感じさせた。映画は見ていませんが好評だったようです。
Posted by ブクログ
母が映画を見てすごかった!と言っていたので、気になっていた作品。
滑り出しからスピード感よくサクサク進んでいく。もう中盤から止まらない、止められない。
スズキタゴサクのおぞましさ、不快感がすごい。読みながら鳥肌が立つレベル。途中「うっ…」って声に出してうめいてしまった。ただ、彼の言いたいことがほんのりわかってしまう自分もさらに怖くて、不気味でゾワゾワした。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」っていうニーチェの言葉がなんとなく浮かんできた。
なぜか私の中で類家はエバースの佐々木で再生されてた。
2026-17
Posted by ブクログ
上司にすすめられて読んだ。
絶対に一気読みすべしだ。今回は爆弾犯が刑事より上手だったということか。
人の命の重さは同じ、と皆言うけど、本当にそういう場面が訪れてもそう言える???
人はいろんなところで無意識的に優劣をつけてる。
これまでもこれからも、タゴサクは生まれるべくして生まれていくのだろうと思った。ただ、それを妨げるのも進ませるのも、人間。
私にできることって何なんだろうか。
スズキタゴサクを憎めない悔しさ
映画からの原作です。
映画を見た際に、サスペンスというより群像劇だなと感じましたが、小説を読んでその印象はさらに強くなりました。
類家だけじゃなく、等々力、倖田、清宮、鶴久、それぞれエピソードを見せられて、誰しもがそれぞれの人生の主人公であり空っぽな人間なんていないのだと強く感じました。伊勢のエピソードもうちょっと深掘りしてほしかったー
そして誰しも主人公というのはスズキタゴサクにも当てはまることで、倫理観がぶっ壊れてること(それすら本当かわからないですが)をのぞけばとても人間味があり、ある意味魅力的な人物でした。
巻末の爆弾2の導入が良すぎてすでにキャスティングが気になっています(気が早い笑)
小説は購入済みなのでこのまま読みに行ってきます。
映画も楽しみ
はじめのうちスズキタゴサクのグダグダした会話に少しウンザリしたが、次第に読者もだんだん事件に巻き込まれる感じが。
今まで読んだことのない実に不思議な推理小説であるがこの世の実態をよく表している気もする緻密な表現はたいしたものである。
映画でスズキタゴサクを誰が演じるのかと思っていたらフジTVのCMに佐藤二朗の顔が出て、さもありなんと。
匿名
酔っ払って人を殴って捕まった男の取り調べから始まり、霊感と称して男が爆弾が爆破する予言をする。そこからは凄かった。取調室の中だけでしかスズキタゴサク存在しない。気持ち悪いほどスズキタゴサクの言葉遣いや表情が伝わってくる。言葉遊びも見おとさないようにと、読み進めました。それぞれの刑事目線からの物語もあり、取り調べに全神経を注いでるのにはハラハラしたり、タゴサクに上手く乗せられてる刑事には腹が立ったり沢山の感情がグルグルまわりました。爆弾2ではどんな展開が待ってるのか早く読みたいです。
Posted by ブクログ
★80点
・あらすじ
自称スズキタゴサクは、酒に酔って暴れたため警察取調べでを受けた際、爆弾の爆発があると霊感で分かると予言し、本当に爆発が起こる。
また爆発があると話すスズキから情報を引き出すため、スズキと警察で知能戦が展開される。
展開は大まかに予想通りで、警察と犯人の密室でのやり取り、警察の現場での捜査で、物語が進む。
スズキと警察との知能戦や、スズキの掴みどころがなく得体がしれなく不気味さが、本作の魅力。
だけど、スズキの背景の深堀りがないので、スズキの人物像、能力の根拠付け、動機の部分で若干の消化不良があった。
Posted by ブクログ
暴力を振るった酔っぱらいスズキタゴサクが調書中に霊感として爆発事件を予期する。警察は彼を首謀者として次の爆弾の位置を探ろうとする。取調室で頭脳戦が始まる。
一気読みした。スズキタゴサクの話術と中身に隠された爆弾のヒントを追いながらページを読み進めた
群像劇のようにいろんな立ちいちの人間が出てくるがその人たちのキャラにもう少し深みが欲しかった
Posted by ブクログ
映画を観てから読みました。どうしても映画の役者さんを頭に浮かべながらの読書になってしまうのですが、まさに配役がピッタリ当てはまってることに感心しました。
前半の取調室での謎解きから、後半への一気に動き出す展開が、ストーリーが分かっていても惹きつけられていきました。
Posted by ブクログ
面白かったし、一気読みした。推理しながら読めるし楽しい。けど、個人的にはもう少し人間関係が見たかったな。なぜ、その人がそうしたのか、なぜその行動をしたのか、真実をもっと詳しく知りたいと思った。
Posted by ブクログ
読んでいるとき、タゴサクのことをずっといやらしい人間だと思っていた。けど、読み終わったあとには悲しい人間だなと思った。
最初っから最後まで、タゴサクの話し方が素晴らしかった。何を言おうとしているのか、隠したいのか。どんな風に自分を見せたいのか。俗に言う“無敵の人”とは違った“無敵の人”だったな、と思う。
等々力、清宮、類家とタゴサクの、それぞれの駆け引きにハラハラドキドキして両方の推理力に感嘆。発想力がありすぎる!あの話からどうやって導き出すのか、読んでるときはサッパリでした…
地理に詳しくなかったとだけ言い訳しておきます。
映画はまだ観ていないんですが、他の人の感想を見る限り、やっぱりタゴサクの姿を佐藤二郎さんで思い浮かべる人が多いですねー
私はずっと佐藤二郎さんだと思って想像していた顔が野生爆弾のくっきー!さんでした笑
『爆弾』とあやふや佐藤二郎顔から来たんでしょうかね笑
Posted by ブクログ
映画化もされ話題となったミステリー小説。
取り調べの最中、東京中に爆弾を仕掛けたと供述する容疑者と刑事の心理戦がとてもスリリングだった。
容疑者がまくしたてるような長い台詞は印象的で、現代社会を批判する極端に単純化された思想でありながら、どこか納得させられる部分もあり、その思想とこのキャラクターの存在感が作品に強い印象を残す。
無敵の人という現代社会の闇を体現したような人物が、物語の中心人物であり、ミステリーとしての面白さもありながら、現代社会の在り方や人間の偽善についても考えさせられる小説だった。
Posted by ブクログ
善良な市民が積み上げてきた「日常」という秩序は、彼の一言や小さな仕掛けだけでいとも簡単に崩壊し、瓦礫へと変わる。その圧倒的な破壊力と、感情を削ぎ落としたような冷徹な論理の前では、どれほどの知恵や正義も無力にさらされる。たごさくはそれを嘲笑うかのように、常に一歩先へと進んでいく。
彼が纏っているのは単なる恐怖ではない。そのさらに奥にある、底の見えない虚無だ。彼が悪魔なのか、それともこの歪んだ社会が必然的に生み出した「答え」なのか。読み進めるほどに、自分の中にあったはずの倫理観が静かに侵食されていく。
そして物語の終盤、たごさくがすべてを悟ったかのように「守ろう」とした人物の正体には言葉を失った。現実的ではあるが、受け入れがたく、どうしても好きになれないその存在が残した感情は、後味の悪さを通り越して、ただただやりきれない。
気づけば私は、物語の中の彼とどこかで共鳴してしまっている。完全に拒絶することもできず、その思考の冷たさや合理性に一瞬でも「わかる」と感じてしまう自分がいる。
自分にもそうだった時期があったのではないか、今でも身を滅ぼすような衝動を抱えているのではないか――。
この本は、単なるミステリーの枠を超え、自分の中に眠る「爆弾」の危うさを直視させる儀式のような時間だった。読後、心地よい達成感とともに残る鉛のようなやりきれなさは、物語の登場人物たちが抱えたものと、私自身の内面が混ざり合った、消えることのない爪痕である。
Posted by ブクログ
ガッツリネタバレの感想です。
「爆発しても、べつによくないですか?」
スズキタゴサクはいわゆる無敵の人を描いている。無敵の人、秋葉原…どうしても秋葉原無差別殺傷事件が頭をよぎる。あのころ私は何を思っていただろう。自分の近くではないから関係ない、無差別ならしょうがない、運が悪かったと感じていた。新情報が報道されるのを今か今かと楽しみにしていた。
登場人物のほとんどが何かしらの黒い感情を抱く場面があったが、みな踏みとどまることができた。
もし私が黒い感情に襲われ、自由に使ってよい爆弾を手にした時、踏みとどまることができるだろうか。私もタゴサクと変わらないのではないか。
仲間だと思っていた人に爆弾魔の肩代わりをしてくれと頼まれたらそりゃあ裏切られた気分になるだろう。気持ちはわからなくもない。
タゴサクの「もういいや」が芥川龍之介 著 羅生門に出てくる「きっと、そうか」に似ていると感じた。
タゴサクの行いは悪だが、私がそれを糾弾できるかは胸を張って言うことはできないだろう。
じわじわと心を抉る心理戦が面白かった。
続編があるので気持ちが落ち着いたら読んでみたい。
Posted by ブクログ
かなり長い作品であることと、面白いのになかなか読み進みにくい一冊でした
映画はノンストップですが、小説は読み戻りが出来るのでなかなかノンストップで読み切るということができませんでした
スズキの一言、謎解きの言葉に前のページに戻って確認…などとやっていたせいですね
1本目の指を立てた時に何と言った?とページを戻って確認 笑
映画を観た後に小説を読むのは頭の中で役者さんを当てはめて読めるので楽です
特に登場人物の多い小説とかは混同せずに助かります
その分、この言葉はこの事象の布石だったのかと集中できます
後半ますますスピードアップしていく筆力は圧巻です
Posted by ブクログ
映画が面白かったので、原作も読んでみたくなった。
それぞれの登場人物の内面や思考が描かれていて、映画とは違うものとして面白かった。
スズキタゴサクも勿論だけど、類家の視点での描写はない分、より類家の不気味さも増している気がする。
刻々と変わる状況と心理
映画化もされた話題作。
映画館では観ないだろうけれど、内容を知りたくて読み始めました。
犯人のビジュアルは映像とは違うなぁ、というのが最初に感じたこと。
そんなのんびりした感想の後は、刻々と変わっていく状況に引き込まれていました。
ある時は取調官に、ある時は捜査員に、そして…
犯人が関わった人達になって、犯人と対峙しながら事件は進んでいきました。
一応の決着をみて終わりますが、そのまま…
続編読みます。
映画より原作が上!
2025年12月読了。
原作未読のままで映画を観たのたが、これだけの原作量に対して、圧倒的に尺(時間)が足りなかったため、山田くんのセリフが終盤へ向かうにつれて早口言葉のように速く成ってしまい、正直ストーリーに付いていくのが精一杯な感じで終幕となり、消化不良感満載で原作を読み始めた。
やはり謎解きのロジックはゆっくり分かりやすく説明してもらわないと「???」の連続に成ってしまう。その点でせっかく好演していた佐藤二朗の役どころがよく見えていなかったのが、原作を読んで非常に腑に落ちた感があった。
とは言え、原作にも全く瑕疵が無いとは言えない。山田くんが扮した類家の推理は、仮定や拠り所の薄い土台で論理展開しているので「仮に…、仮に…、」が多く、結果的にそれが当たりと成る辺りは、若干の都合の良さも感じてしまった。
但し、それを差し引いても、犯罪者の独白から始まる序盤の展開の薄気味悪さと、それに対峙する警察との攻防は素晴らしいものだと思う。そして奇抜なストーリー展開は他の追随を許さないリーダビリティも相俟って、極上のミステリーを読めたことに心から敬服する。
そして、この小説には続きがあるので、順次追いかけていきたいと思う。
Posted by ブクログ
個人的な意見だけど、ちょっと内容の割には長いと感じた。それでいて普通のミステリー小説より豊かな理解力や想像力が求められるので、やや読書が得意な人向けの作品だと感じた。
これだけの分量を映画ではどのように収めるのか正直不安である。映画はつまらなくなりそうだと勝手に想像してしまう。
ノンストップの緊張感を堪能
爆弾魔スズキタゴサクと警視庁特殊犯係の類家警部補の対峙は一室に凝縮され、まるで生の舞台さながら。
言葉の応酬が爆弾のカウントダウンと連動し、息を潜めてページをめくってしまうほど。
犯人・タゴサクは、まるで佐藤二朗に当て書きされたかのようなキャラ付け。冴えない風貌の裏に、毒舌と哲学的な悪意を湛えた男。
映画では、コミカルさと不気味さを併せ持つ演技が脳裏に浮かぶ。ネット拡散の現代社会を風刺し、善悪の境界を問う深みもある。ノンストップの緊張感を堪能した。
Posted by ブクログ
珍しく映画の方がよかったと思ったかもしれん。
こちらも面白いけど。内容が面白いから。
佐藤二朗のスズキタゴサクと山田裕貴の類家の演技が強烈すぎて忘れられん。
読んでて全部2人の映像で再生されたわ。。
でも、映画を見てなかったとしても確かに迫力があった。
Posted by ブクログ
スズキタゴサクの話すことは時に筋が通っていたり説得力があったりするので、容疑者の発言ながら反論できなかったり考えさせられたりすることもあった。事件はあれよあれよという間に収束してしまうので、登場人物それぞれの思惑がはっきり分からずモヤモヤした。これでもかというくらい会話が続くので、全体的に少し冗長さを感じてしまった。
Posted by ブクログ
前評判ほどではなかった。前半は面白いが後半は展開が急すぎだし、ちょっと警察がやられ過ぎ、被害者も出すぎで解決した感じがしない・・・。スケールがでかくなるにつれて面白くなくなってしまった・・・あくまで個人的感想です
Posted by ブクログ
映画を先に見たんだけど、良くも悪くも映画そのままでびっくりした!映画の再現性すごいなっていうのと、もう少し小説で深掘りとか解説とかあるのかなと思ってたので、そこはちょっと残念かな。
映画見てだいぶ経ったから記憶抜けてるのはあると思うけど‥若干説明されてたのは等々力の内面ぐらいかなという気がした。あと、ずっと脳内で(覚えてるところは)映画キャストで再生されてたんですが、なぜか等々力はずっと柄本佑さんで再生されてました。
Posted by ブクログ
爆弾の起爆に絡むシーンは切迫感が感じられて面白かったんだけど、九つの尻尾のくだりは冗長で読んでて眠くなってしまった。
タゴちゃんの動機も最後までイマイチピンとこず。
評価の高い作品だけど、500ページは自分には長く感じてしまったなぁ。
映画は未視聴なので、観たら印象変わるかも。
Posted by ブクログ
映画が話題になっていたので、映画も観たいと思いつつ先に原作を読んでみました。
大きく分けると前半の交渉、後半の交渉、それらに付随するエピソードがどれも怒涛の勢いで語られ臨場感が伝わってくる。
一貫して得体の知れないスズキの言動も気持ち悪さと勢いがすごい。
これはぜひ映像で観てみたいなと思った。
内容もおもしろかったけど、何より登場人物の脳内再生が映画キャストにドンピシャ。山田さんがコメントで「当て書きかと思った」とおっしゃってましたが、類家、スズキ、倖田あたりがぴったりすぎるし、他のキャストも頭に浮かべながら読むとどの方もぴったり(映画観てないけれど)。
映画も絶対に観てみようと思いました。
Posted by ブクログ
夫がNetflix映画が面白いと言うので、私は小説を読んでみた。爆弾を見つける時間との戦いのせいか、読む側も何故か忙しい。
タゴサクの出すヒントを真剣に読もうとするのだけど、イライラする。
なんて気持ち悪いヤツ…。
モラルも何もない卑屈な思考のタゴサク。
なんやねん、コイツ。
後半にようやくまとまりがみえて、そこからは一気読みした。読み応えのある作品だったけど、事件解決というより、負け組が他人のせいにして人生から逃げた記録…みたいに感じたな。
Netflixはどう描いているのだろう。
警察や明日香の揺れ動く心情は上手く描かれているだろうか。そこに注目したい。
Posted by ブクログ
常に心臓を掴まれているような緊張感があった。タゴサクと類家の互いに一歩も譲らない頭脳バトルが面白い。
特に「心の形」についての場面が印象的だった。本当に人の命は平等なのか。口では平等だと言えても、実際に二つの命が天秤にかけられたとき、人は優劣をつけてしまう。そこに人間のどうしようもなさを感じた。
また、事件現場で自慰行為を繰り返す刑事に対し、世間が強い批判を向ける場面も印象に残っている。多くの人が彼を「人として道を外れている」と評価した中、等々力の「わからなくもない」という言葉には、自分もどこか共感した。
「自分は真っ当な人間である」「罪を犯さない」と思っていても、一歩間違えれば人の道を外れ、簡単に落ちてしまうのかもしれない。全体を通して、人間の危うさや脆さを強く感じた。
面白かったけど
ストーリーは意外性もあったし面白かった
ただ、なんと言ったらいいのか、犯人以外の登場人物たちの体温や熱量と読む側の感覚が微妙にズレてる
そんな印象でした
映像で見たほうがたぶんよかったのかもしれない。タゴサクの一人しゃべりが長い。映像だったら面白いのかもしれないけれど、文だと途中で私は飽きてしまった。読み進めるのに苦労しました。
場面もあまり変わらないし、淡々と進んでいくという印象。
匿名
真相究明されずモヤった
好評レビューも多く面白そうな内容だったので期待して読んでみたのですが
非常に読みにくく地味にストレスが溜まりました。
その1番の理由は、誰のセリフかわからない場面が何回もあったこと。
会話の応酬に「」がついていない。警察用語が注釈もなく使われている点。
登場人物も多く、場面転換も多いためこの人誰だっけ?となりがち。
なのでいちいち読む手を止めて前の方のページを遡ったりして読むのに時間がかかりました。
以上の不満は映像化でほぼ解決されるだろうけど、1番の不満は中途半端なところで話がおわってる点。
事件の真相究明がされないまま終わるのでモヤモヤする。
劇場版ではその辺りをある程度スッキリさせてほしい。
この小説で一番面白かったところは
タゴサクが爆破予告ビデオで「〜は〜だから殺します」ってターゲットを列挙するところ
ほぼ全員じゃん!と脳内でツッコミ入れました
匿名
面白いかどうかと言うなら面白いが、読後感が宜しくない。で、星二つマイナス。
スズキタゴサク氏は、私にとってはエイリアンです。言葉通じない、会話できない。場面に登場するだけでストレスが溜まっていく。
続編も面白いに違いないが、またこのストレスと読後感にあうかと思うと買うのは躊躇します。
深みが足りない気がしました
これはシリーズモノの1作目なのかな。
登場人物の掘り下げが少なく、ぶっちゃけ誰が主人公なの!?と思いました。
もう少し、各キャラの役目をはっきり与えてもらえたら読みやすかったかな。
結局、タゴサクが主人公ってことになるのかも知れないけど、パーソナリティも動機も良く分からない理由で、最後まで読んでもカタルシスゼロ、フラストレーションが溜まる一方でした。
タゴサク嘘ツカナイの割に記憶喪失が嘘だしさ笑
あんな大掛かりな連続爆破事件もリアリティが全くないし、、、
作者はもう少し筆力高い方かと思っていましたが、うーん。