ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 教誨師

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    死刑囚に教誨師という存在があることは知っていたが、色々と考えさせられる本だった。
    多くの死刑囚が、社会なり親なりからの被害者感覚があるという点。誰か一人でも罪を犯す前に理解者がいれば犯罪者にならなかったのではないかという人物。
    やるせない話が多く、なかなか読み進められなかった。
    教誨師である僧侶の渡邉普相はとても謙虚な人物だと感じた。だが、最後のウイスキーのくだりではちょっと笑ってしまった。僧侶とはいえ、苦悩も弱い部分も受け入れた、人間味にあふれた人物だったのだろうと思う。
    死刑の是非の議論とは別に、渡邉普相の教誨を受けられたことは死刑囚にとって救いだったと思う。

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    2026年05月29日
  • 容疑者Xの献身

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    初めて読んだミステリー作品だったと思う。トリックにも驚かされたが、ラストシーンの2人の姿に心打たれた。

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    2026年05月29日
  • 百年の時効

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    500頁を超える大作でしたが、後半、ページが止まりませんでした。
    昭和平成令和の三世代に渡る刑事達の勘と、コミュニケーション能力と、情報収集力、そして事件解決への執念、仕事への情熱に感動しました。
    最後は事件の全容が分かってすっきりしました。
    実際の事件でも、もしかしたら犯人と思しき人が早い段階で分かっていても、決定的な証拠が無くて逮捕出来ない、という例もあったのかもな…なんて思いました。
    現代の科学捜査の発展に感謝です。

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    2026年05月29日
  • チョコレートコスモス

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    圧巻!
    女優、脚本家、大学の演劇サークルなど、世間的には華やかな世界の登場人物たち。彼らが自分の答えを見つけるためにもがき、考え、体当たり。天才少女の危うさにヒヤヒヤさせられ、オーディションの熱気には手に汗握り…。
    ざらっとした後味の残る、ビターチョコレートのような物語だった。
    続編のダンデライオン、まだ刊行されていないらしい。出たら絶対読みたい。

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    2026年05月29日
  • お探し物は図書室まで

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    労働に搾取されてしまった人間が自分の時間をどう取り戻していくか、図書室で出会った本をきっかけにそれぞれの人の心情の変化が描かれていると思った。

    心に残る言葉がいっぱいあった。

    「食うために仕事してるのに、仕事してるせいで食えないなんて、そんなのおかしいと思ったんだ。」

    本当にその通りだと思う。豊かな生活をするためにお金を稼いで働いているのに、働いていることで豊かさが失われて自暴自棄になるような生活はおかしい。何が一番大事なのかよく考えて働くことと生活することのバランスをとらないといけないと思う。

    「つながっているんですよ、みんな。ひとつの結び目から、どんどん広がっていくんです。そうい

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    2026年05月29日
  • チョウセンアサガオの咲く夏

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    わたしが読み始めた時点で評価が3.25…なぜ!?
    短編もさすがの柚月裕子でおもしろかった。佐方シリーズが大好きなので、それを読みたくて手に取った。
    時代背景はバラバラながら、どの作品も綺麗に伏線回収していて、一石投じるようなエピソードも含まれ、読み応えたっぷりなショートショートでした。

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    2026年05月29日
  • いつか月夜

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    夜中に歩いてる人たち同士で、偶然合って、だんだんと繋がっていく姿、支えようとしている姿にあたたかみを感じました。
    最後はやっぱり家族だなあと、しみじみと感じました。
    元カノの伊吹さんと特に色々とあったけど、最終的には伊吹さんの方からいなくなって、これでお互い良かったのではと思った。それぞれの優しさも伝わる物語だなと感じた。

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    2026年05月29日
  • 複数の時計

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    ネタバレ

    コリン・ラムを見て「チムニーズ館の秘密」に出てくるアンソニーを思い出したのだが、クリスティってこういう男性キャラ好きだよね。
    シェイラと二人で幸せになって欲しい。
    老齢のポワロは殆ど出てこなかったけど、見るも鮮やかな(聞くも鮮やかな?)推理を披露して解決に導く様は見事。ゼラルディンはとても頭の良い女の子で推したくなる。
    好きだなとは思ったけど、まあなんというか複雑な話だったなあ。

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    2026年05月29日
  • 超知的!しもねた部

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    旧Twitterで見かけて気になっていて、かわいい絵で好きな漫画家さんと、面白そうな原案なので購入!本屋で探していたら、表紙見せで棚に目立つように、たしかサブカルコーナーに配架されていた。さすがジュンク堂♪

    思ってたよりも知的な内容でびっくり。タイトルに偽りなしでした!

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    2026年05月29日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    タイトルから気になって読んだ本。
    初読みの作家さんでワクワク。

    資産家一家の名前が難解すぎたが、冒頭に海外小説のように家系図があったので助かった。

    資産家一家のメンバーが順に登場して、殺人を計画するというストーリーを想像していたので、
    第一話や第二話は、殺人を依頼された人物目線で話が進んでいくのが予想外で、おもしろかった。
    そして、その殺人計画を未然に防いで、しかもトリック返しをする探偵が、タイトル通りに早すぎるし、有能すぎる!

    探偵の活躍を楽しみに下巻を読みたい。
    家政婦の橋田も只者ではなさそうで、こちらも下巻で明かされるのかなぁ。

    なぞなぞウサギおばけのクイズは全くわからなかったの

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    2026年05月29日
  • 5分後に意外な結末 1 赤い悪夢

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    学校で流行っていると聞いて以前から気になっていたものをついに読んでみた。内容的には、すでにある小話・民話・言い伝え(英語圏寄り)の、作家さんそれぞれによる再構成・再話がメインだったが、正直言ってどれも面白い。『答案用紙』などは、他のバージョンで以前に読んだことがあったが、それよりも訳も内容も分かりやすくなるように工夫してあって、なるほどこれなら小学生にもわかりやすいと納得。そしてこの読書経験は、話を複雑にせず、古い言い伝えを現代的にアレンジすることのヒットの確実性を教えてくれるような気がした。ただし、何か真新しい物語を期待して読むと、すでに読書経験のある読者は「こんなの知ってるよ!」とがっかり

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    2026年05月29日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    平野啓一郎さんのハウツーもの?ですが、実にためになります。かつて速読の技術に憧れ、まさにそのハウツーものに取り組み、挫折を繰り返した身としては、その断罪ぶりに胸がすく思いです。なるほど、本を楽しみ、味わい尽くすためにはスロー・リーディング一択です。本書では実際の小説を題材にした実践の章があり、ここで取り上げられた漱石や鴎外の作品を読みたくなること請け合いです。

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    2026年05月29日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ちょっとホラー味とおかしみのある小編集。かなりよかった。

    第1話 家内ではない3人目の人影がマンション内にいる。彼女にも見えているらしい。物理的な攻撃はできない。会社にまでついてくる。

    第2話 風子は首なしの鶏を飼っている。両親が交通事故で死んでしまい、おばさんと住んでいる。

    第3話 酔っ払うと時間を少し遡ることができる女性を主人公に後輩が小説を書きたいという。競馬を当てさせたらどうかと私はアイデアをだす。

    第4話 小説家には一行も書けないスランプが訪れることがある。Tさんのスランプは深刻だった。妻に離縁までされた。

    第5話 クラスメイトの3人が自分の子を殺した。彼らや、私がいじめて

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    2026年05月29日
  • 旅猫リポート

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     動物に人間の気持ちがわかるというのは本当だ。僕も猫ではないがペットを飼っている。フェレットというイタチの仲間だ。うちの子はトイレもちゃんとできるが、僕が起きてこなくて遊んでもらえないと、寝室の前でウンチをする。おやつがもらえないときは台所でする。僕がもっとも嫌がる場所を心得ているのだ。
     「言葉が話せないんだから、やつらにわかるわけない」。そういうのは一種の言語的去勢である。たとえば「交尾」という言葉がある。要するに生殖行為のことだが、これは動物にしか普通は使わない。まるで「動物がセックスなんて上等なことをするわけがない」とでもいうように。だが、言葉によって僕らはいったい何をわかっているのだ

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    2026年05月29日
  • 新装版 デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫1

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    今回もリィはカッコ良かった。
    騎士団長バルロが新たな推しになりました。
    不穏過ぎる展開になってるし、とても面白いんだけど、デルフィニアの平和な日々のお話をたっぷり楽しみたい願望がとてもあります。

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    2026年05月29日
  • さよならジャバウォック

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    やっぱ凄〜伊坂幸太郎さん
    ビックリのてんこ盛りで面白かった
    伏線回収の天才だからね
    あ〜暫くこの世界に浸りそうです

    個人的に
    文中「音は波?」春はあけぼよみたいに聞こえるが
    伊坂さまと感じちゃいました〜

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    2026年05月29日
  • 呪術師の末裔

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    ネタバレ

    万病に効く水を手に入れてしまった・・・・
    その後、宗教団体やら製薬会社やらに追われてしまって・・・・・・・
    という物語なのだが・・・・
    一番の衝撃は、
    主人公が朝倉恭介の息子であった・・・こと。
    「朝倉恭介」とは、
    楡周平さんの初期の作品である人気シリーズの
    悪のヒーロー・・・
    なのです。
    もしかして・・・シリーズ復活の布石?
    と思ったら、ワクワク、ソワソワ・・・・
    評価も★★★★★となってしまいました。

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    2026年05月29日
  • みかんファミリー

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    シスターフッド!ファミリーフッドかな?女だけの、血のつながらない家族。とてもよかったです。5、6年生読めるかな?

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    2026年05月29日
  • ありか

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    毒親育ちの主人公。
    温かい環境で育った人なら、おかしいと気付けることも、自分を尊重されない事が当たり前すぎて、酷いことをされている自覚がない。

    暴力を振るわれたことはないし、ちゃんと育ててもらったし、シングルマザーだった母親が必死で生きてきたのもわかる。と相手を思いやって、理解しようとばかりする主人公。
    薄情なのは母じゃなくて自分なのだと自分を責め、母は今こんな気持ちだろう。こんな様子だろうとお母さんのことばかり考えている。優しすぎるよ。
    親が子供を育てるのは当然のこと。子どもは未来の塊。親子逆転しちゃダメだよ。

    お母さんを思う気持ちは、よーく分かった。でも、あなたの気持ちは?
    お母さんの

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    2026年05月29日
  • 正欲(新潮文庫)

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    一気読みした。面白かった

    多様性は大事だと学校で教わるこの時代では、受け入れたくないものでさえも受け入れるのが正しいと思うようになる

    そして多様性という言葉にマイノリティは、話したくもないことを打ち明けて受け入れてもらうのが正しいという圧を受ける

    でも、受け入れなくていい
    言いたくもない人からわざわざ知らなくていい

    ひとつだけ、自分の持つ「正しさ」に対して懐疑の目を持ち続けたいと思った

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    2026年05月29日