小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
主人公の二人が関わりあうことで、お互いに自然と支え合うようになっていく様子に、心温まりました。
どんな状況になっても、好きなものは手放してはいけないなあと感じます。
こんなふうに、身近に自分のことを想ってくれる人を、みんなが見つけられたらいいのになあと思います。
余談ですが、ちょうど先日、ボヘミアンラプソディーのテレビ放映があったのでタイムリーでした。
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25.12 瀬尾まいこさんのエッセイを読み、映画がも観たい!と思い、観ました。どんな時にでもどんな人にでも、ずっと心に沁みてくるような素敵な映画でした。
主人公二人が歩み寄っていく描写も素晴らしかったですが、山添の前の会社の人 -
Posted by ブクログ
読み始めたら止まらない。止まりたくない。
だって、少しの希望が見えて来たら、すぐに困難に立たされて、一体いつになったら相手をぎゃふんとやっつけてくれるのかとやきもきしていたら、続きが気になって気になって読むのを止められるわけがない。
でも、無情にも最寄りの駅に到着。
行きと帰りの電車の中が読書の時間である自分にとって、駅に着いてしまうのが残念なほど、この本に熱中していた。
集中しすぎて駅を乗り過ごしそうになること、数度。
内容は勧善懲悪。
本当にスカッと気持ちよくさせてくれた。
でも、浮かれて終わりではなく、しっかりと現実的な落とし所もあって最後まで感心しっぱなし。
大きく広がった話も全て決 -
Posted by ブクログ
初めての西加奈子さん。
うらすじを読んで自分の境遇?性格と共通点を感じて読んでみた。
百合の性格ほど気にしいではないけど、ないからこそわたしだけじゃないんだと安心した。
百合は自分とは何かに気づけていたけどわたしはただ気づけていなくて、ころころ変わる感情に惑わされているしこの性格を嫌っている。
いつか気づけたらいいな
海の表現が好きで、海の見える旅館、ホテルに泊まった時のことを思い出した。朝日に照らされる海も夜の海も同じ海でも全然違って見えるよなあ。
あとがきの西さんの言葉も好きな部分がたくさんあって西さんの人柄を好きになった。他の作品も読みたい -
Posted by ブクログ
どうもー南海キャンディーズでーす。
パーン
セクシーすぎてごめんなさいねー
ってよくわからん赤メガネの人と女の人が言ってた。二人ともデカいと思った。子どもの時、テレビに齧り付きながら見てたM1でいきなり現れて
ゴメンとしか言いようがないわぁ!
ってフレーズで大爆笑したのを今でも覚えてる。学校でも年明けかな?なんか気に入ってかなり言ってたの覚えてる。
そんな人の自叙伝
内容に関してはもう山ちゃんの喜ぶワードで完結する。
この人天才。間違いなく。しかも類稀。
不器用な天才で努力の天才、歪んでもいる天才で人を惹きつける天才。っていう擦り尽くされた表現でオッケー
登場人物の大半がもうテレビ -
Posted by ブクログ
ネタバレはじめの部分はあまり慣れなかった。
どういう形で物語が進んでいくのか読めず、核心もなかなかでてこない。
少女の虐待についてのさまざまなひとの証言らしいことがわかると、次第に早く次へ次へとのめり込んでいった。
少女が殺された話かと思ったが、
もしかしたら違うかもしれないと勘ぐりはじめ
誰が殺されたのかは終盤までわからず、
ただ、まあ多分アイツが死ぬんだろうなという予測がだんだんつく。
自分含め、おそらく多くの読者のその予想は当たることになるが
まさか殺人がその1件だけじゃなかったことは予想外だった。そしてそれに手を下した人物も。
悲しく、そしてゾッとする結末。
あまりにも救われない物語。
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Posted by ブクログ
飛浩隆先生。SFなんだけど、簡単にそうくくってしまうのが勿体ないような中編集。
「デュオ」主人公はピアノ調律師。チューニングハンマーを武器に闘う調律師なんているんだ…!それもジョークではなく、洗練された戦術とゆるぎない殺意をもって。音楽の描写も凄い。バイエル8番がこんなにも不穏で、読み手をざわつかせ昂らせることってある?
個人的な「癖に刺さる」という意味でも稀少な一編。
表題作「象られた力」。圧倒的。宇宙世界に生成された多層の文化と、その破壊。文章の美しさ、映像を惹起する力が凄まじい。多文化のひびきに酔い、人々と図像のふるまいに魅了され、そして善悪を超えた圧倒的な力に平伏すしかない。
きわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ心の奥がじわっとあたたかくなった。泣いた。本当に素敵な1冊だった。
悩みや“探し物”を抱える5人の物語が描かれているんだけど、それぞれの気持ちの中に、今の自分と重なる部分がいくつもあって、読んでいるうちに自然と物語の中へ入り込んでいった。まるで自分も小町さんに会って、付録を手にして、人生について一緒に話しているような感覚だった。
作品を通して、自分の中にある“今探しているもの”に、ほんの少し光が当たった気がする。
悩みを抱えながら生きている自分にとって、この本はふっと背中を支えてくれるような存在だった。
小町さんの言葉、登場人物たちが自分で気づいたこと、誰かからもらった一言。それら全部が