ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • キネマトグラフィカ

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    フィルムからデータへ、劇場からシネコンへと変わっていった映画の形の移り変わりとともに、彼らの人生の転機や葛藤が丁寧に描かれていた。舞台は"昭和”なのに、彼らが夢と現実のギャップにぶつかりながらも前を向こうとする姿は自分と重なるところがあり、共感しながら読んだ。"あの頃思い描いていた自分”と違っていても大丈夫だよ、と寄り添ってくれる1冊。古内先生が映画業界に勤めた経歴をお持ちなだけあって?映画と映画館への愛情もたくさん感じられるお話だった。映画が好きな人にも読んでほしい

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    2025年12月13日
  • リカバリー・カバヒコ

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    カバヒコ、何かしてくれるわけでもないけど居るだけでいいのかしら?
    癒されるからかしら、なかなか自力で持ち直してるのでもともと立ち直る力はあるけど、きっかけなのかしら?
    カバヒコ、わたしも会いたいわ~~

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    2025年12月13日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    今作は眩ます技よりも達人同士の戦闘が主軸となり、手に汗握る展開が続く迫力ある一冊。
    ただ完結巻だと思って読み始めただけに、物語が続くと知った驚きは大きいが、続刊を待てる喜びと、三年が経っても次作が出ていないことへの不安も残る。
    それでも、続きを強く期待させる力を持った作品でした。

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    2025年12月13日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    とても温かくて、やさしい一冊なんだけど、
    今生きながら毎日感じる焦燥感とか劣等感とか、苦しみも凄くリアルな描きた方で自身とリンクして、すごい没入しながら読めました。
    昔、摂食障害いわゆる〝拒食症〟になった経験が
    あるのですがあの時私もシャールさんとマカンマランに出会っていたらなと心の底から思いました。
    食べ物への知識は勿論、何よりも身体に素直に優しく生きることへの大切さを沢山学ばせてくれる、そんな素敵な路地裏にわたしも迷い込みたいです。

    いつかシャールさんに出会えますように。

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    2025年12月13日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    山月記
    2025.12.13

    初めて高校生で出会った時は漢文のようで読みにくく、つまらなそうと感じた。しかし読み始めたら、どんどんストーリー展開に目が離せなくなり、またかえって漢字で書かれる堅い文に引き込まれた。
    自分が思っているよりも能力が低いのにもかかわらず、プライドが捨てられない主人公。私も虎になるほどではないが僅かながらこの状態にあり、葛藤することがある。
    月が印象的で、主人公の憧れのよう(孤独でも輝く)であり冷たい存在(ただ上から見下ろす)であるのが感じられた。

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    2025年12月13日
  • カフネ

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    登場人物の抱えるものを自分も抱えている感覚。
    愛情という美しい言葉のもとに、大切な人を追い込んでしまう現実。
    そういったことが苦しくて、読みながら、度々泣いてしまった。
    生きることは苦痛の連続で、それでも生きることは貴い。

    人は本当に愚かで、自分の欲望や妄想のために心を悩ませたり、他の者を従わせようとしたりする。自分の正義は他の人にとっての正義ではないのに。

    読み終えて、思うことは
    ただ自分の愛する人が自分に正直に、自由に生きてほしいということ。
    そして、自分自身もそうありたい。

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    2025年12月13日
  • 世界99 上

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    性や差別など社会のタブーに、心を抉るように切り込んでくる長編小説だと感じました。
    自分とは何か、、、人の負の側面を目の当たりにしつつ、ずっと考えさせられます。
    心を強く持って読むこと推奨します!!

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    2025年12月13日
  • 世界99 下

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    上巻からゆっくり読ませていただきました。"性"や"死"など社会のタブーに切り込み、考えることができる村田さんらしい長編小説だっと思います。

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    2025年12月13日
  • 人生、山あり“時々”谷あり

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    一生懸命に語ってくださっている著者を側で感じられる本で、読み通すと心をポッとあたためられているのでした。
    次々と山々を登頂なさっている経験は壮大でスリリングで迫力に溢れ、起承転結のある小説を読んでいるかのようでした。しかし、当然に実話であり人間として著者の精神性こそ学び多く、純粋に感動しました。
    若者から高齢者、健常者から病人まで誰もを励ます素晴らしい本として勧めたいです。

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    2025年12月13日
  • 夜想曲集

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    カズオ イシグロの短編集。男と女の惹かれ合う思いや言葉、外国のその地での情緒の他に、何よりも流れ出てくるメロディーの調べが心地よい。そしてくるりと笑ってしまう展開。これまで読んできたイシグロ氏の著作の中でこんなに面白みのある本、あったでしょうか。映像化されたら、どれもこれもまた違った楽しいものになるでしょうね。

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    2025年12月13日
  • ババヤガの夜

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    ページから血のにおいがしてきそうなほど
    終始 血生臭い 

    物語の中に危機が多すぎて
    読む手が止まらなくなる

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    2025年12月13日
  • 百年の時効

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     令和六年、アパートの一室から変死体が発見される。遺体の男性は『兜町の異端児』と呼ばれ、天才的な相場師として名の知られた男だった。押し入れのスーツケースから一冊の本が出てきて、その本には「警察の皆様へ」と書かれた封筒が挟み込まれていた。亡くなった男は、昭和四十九年に起こった『佃島一家四人殺傷事件』の重要参考人だった、というが。若手刑事の藤森菜摘は、昭和の時代から続く刑事たちの執念を継ぐようにして、未解決事件を追っていく――。

     昭和100年の『今年』のうちにこそ読んでおきたい本作は、ひとつの事件をめぐって、昭和、平成、令和と刑事たちの想いが繋がれていく様子を丁寧に描きながら、そこに現代史を語

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    2025年12月13日
  • 麦の海に沈む果実

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    ネタバレ

    様々な事件の犯人に仕立て上げられそうになったり、冷静だった理瀬が自分さえ分からなくなった時など、ハラハラが沢山あった。とにかく恩田さんの言葉には情景をリアルに想像させる力がある。黎二が麗子に刺された瞬間は、痛々しくも綺麗だった。

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    2025年12月13日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    すり鉢状の小さな街で「ここ」と「ここではないどこか」で生きる決意をする人々の物語。
    連続短編集になっていて、毎回冒頭の一文に心を掴まれてわくわくしてしまう。
    「ここ」を選んでも「ここではないどこか」を選んでもきっと正解で、人はちょっとした奇跡みたいなものを信じて生きていくしかないないんだろうな。
    チョコレートグラミーの生態には驚いたし、物語に重ね合わせるとその生き方に無性に泣きたくなる。

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    2025年12月13日
  • 変な家2 ~11の間取り図~

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    最高に面白かったです。
    栗原さんの推理より先に謎を解いてやろうと意気込んで読み始めたものの、結局まったく太刀打ちできませんでした。特に資料①の謎は、以降の資料を読みながら必死に考えていましたがまるで解けず、最終的にはやはり栗原さんに頼る結果になりました。

    ヒントはしっかり散りばめられていたので、もっと整理しながら読み進められれば、もしかすると気づけたのかもしれません。ただ、それだけ難しく、読み応えのある内容だったと思います。

    そして、謎が解けたあとの納得感と満足感は非常に高く、読み終わった瞬間の鳥肌が忘れられません。もう一度読んでも、また別の角度から楽しめる作品だと感じました。
    さらに、作

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    2025年12月13日
  • 女王様の電話番

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    読書紹介YouTubeチャンネル「ほんタメ」にて紹介があり、MCである推しのあかりんが帯に紹介文も掲載、作者の渡辺優先生と「小説すばる2025.9」にて対談もされているとのことで購入。
    しかもしかも!直木賞にノミネートとのこと!!これは応援せねば。
    風俗店のオペレーターをする女の子のお話。
    とにかく文章が読みやすい。めちゃくちゃスルスル入ってくる。渡辺優先生、すごい。
    この前までオジサマ作家先生がかくミステリー小説を連続で読んでいて、トリックだったりギミックだったりに衝撃と感動と興奮があったものの(堅苦しい表現と、ちょっと昔すぎる高飛車お嬢様やいけ好かないスカしたイケメンなどのキャラクター、小

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    2025年12月13日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    相変わらずわけわからん金原ひとみさん。
    久々の長編だったが、飽きずに読み終えた。時間はかかったけど。

    最後どうなったのかな?と思う登場人物もいたけど。

    なぜこんなにも、世代の違う登場人物をうまく引き出せるのか?
    才能やばい。

    自分がこれから歳を取っていく中で、どこかで加害者にならないか…。
    もはや加害者になっていて、これから告発されるのか…。
    ありえないけど、絶対ないとは言えない。そんな想像をさせてしまう。

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    2025年12月13日
  • 告白

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    この後味の悪さが本当に大好き
    人生でちゃんと最後まで読んだ初めての小説で、一番大好きな小説。
    ぱちん

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    2025年12月13日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    圧倒的な描写で読むのが辛くなる場面が多々あった。だけど、最後まで読み切ることができた。
    私は自分のことで精一杯だと思っているけれど、どんな状況でも誰かに手を差し伸べられる人間になりたい

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    2025年12月13日
  • 流浪の月

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    ネタバレ

    読みやすかった。
    『当事者にしかわからない』本当にそうだと思いました。
    私の価値観を、考え方を伝えて、傷つけてしまうことはあるかもしれないけど誰かに押し付けないようにしたいと思いました。
    色々な年代の人に読んでほしいなと思いました。

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    2025年12月13日