小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
書籍紹介にコンゲーム、の文字を見かけたので思わず手に取りました。ジェフリー・アーチャーの『百万ドルをとり返せ!』とか大好きです(古いか)。
昨今の詐欺は手がこんでますね。システム化、スキームも出来上がっている。私は営業職なんですが通ずるものがありひんやりとした怖さも感じました。マーケティング、ターゲティング、トークスクリプト、元気と笑顔…新人教育で通ってきた道です。犯罪なんだけど詐欺という職がもはや揺るぎなくあるんですね。
本作が騙し騙されだけに終始していないのは、記憶に新しいコロナ禍へ否応なく巻き込まれた人たちへ、感情を寄せずにはいられなかったから。笑い話で済ませられない昏い闇の中で今も -
Posted by ブクログ
耳が痛いし、胸が締め付けられる気持ちになるのは、私も通った道だから。
この本は、ジェンダーを抜きに話は終えられない。短編集のほとんどは、分かり合えない男女の苦しみが散りばめられていた。
特に、Position Talk ではフェミニズムを盾に彼氏を攻撃する彼女は、見ていてハラハラするし、けれど自分にも思い当たるキズたちを彼女から感じた。
私からもう何も奪わないで。という悲鳴は、連綿と続けられてきた女性たちの傷つきなんだと思う。
けれど、ジェンダーを切り口にすると、男女の分断に話が陥りがちなのが悲しい。女性が奪われた側なら、奪ってきた男性たちは、現代の日本社会においてただ頭を下げ続けることし -
Posted by ブクログ
邦題がかっこよすぎる。原題ももちろんよい。
冒頭の「私ならこう書く」推理小説の欠点は、事件が起こるまでの描写ってどうしても退屈に感じてしまってなかなか集中できない…というところだと思うんだけど、しだいに不穏になる空気の作り方がうまかった。そして読み終わってみればさすがクリスティー、そこに全てが詰まっている。無駄なパートがなくてびっくりする。バトル警視のよいお父さんぷりすらちゃんと伏線だった。
犯人については、資料として載っていた地図のせいで事件が起こってすぐ見当がついてしまったところがある。でも「遺言があると大体金目当て」と前回書いた感想は見事に外れ、ちょっと珍しい動機の犯人だった。賢くすてき -
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