あらすじ
児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞! 世界的注目作家の新たなる代表作。愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遥かな谷を目指すが……。(講談社文庫)
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4巻が一番泣けます。
アニメ「獣の奏者 エリン」を見てから読むと、
イメージしやすく読みやすいです。
また、多くの図書館では、
こちらの版が多いと思われます。
https://www.amazon.co.jp/獣の奏者-完結セット-全5巻-上橋-菜穂子/dp/406939270X/ref=pd_aw_sbs_5?_encoding=UTF8&pd_rd_i=406939270X&pd_rd_r=ff93e70b-171d-4387-ae33-7a45fc1e0a1d&pd_rd_w=dJALm&pd_rd_wg=oY5Zq&pf_rd_p=2eb5268e-6ff8-4b13-8822-fcfaa9eea37e&pf_rd_r=4PRM5QYV2EW0P58GA21F&psc=1&refRID=SG3VZXJQR5TWTQJ0HHFC
最終章の4巻が特に泣けます。
Posted by ブクログ
母となったエリン。大切な家族との幸せ、王獣への想い、国の平和、それぞれを叶える手段が綺麗には重ならない葛藤の中、何を信念として歩めば良いのか窮地に立たされる。けれど、答えが分からない中でも、希望を捨てずに自分がやれることを手探りしながら進んでいくエリンに胸を打たれる。少女の頃のように情熱だけでは守りたいものを守れないことを知り、迷いながらも決断していくエリンの成長と共に、リョザ神王国に迫る危機へと立ち向かう。なんとか、明るい未来へ突破して欲しい!
Posted by ブクログ
そうなんだよ、なんで全滅した?独り勝ちのはずやん?と思っていた。
尋ねに行ければよかったけれど、それは、自ら確かめなければならないことに…
過酷だなぁ。
ハッピーエンドを期待したいのだが。
Posted by ブクログ
国のために、自分たちの穏やかな暮らしのために、そして獣のためにどうするべきか。
いよいよ話がどんどん大きくなっていく。
これがどう終着するのか次巻も楽しみ。
(リランの出番がほとんどなくて寂しい…)
Posted by ブクログ
闘蛇編と王獣編を読んで2年以上が経ってしまいました。
その間、鹿の王シリーズを読破しているし。なぜ…
王獣編のラストが完璧だったからかもしれません…
2年以上経っていますが、わりと覚えていてすぐ物語に入り込むことができました。
やっぱりとても面白い。
しかし、ずっとどこか切なくて安心ができない。
エリンとイアルの二人が家族であるからこそ選んだ選択。
どうか幸せな未来であってほしい。
今度は間を開けずに完結編読みます!
Posted by ブクログ
探求編という名にふさわしい、難しい考察も多いが読み応えは抜群の一冊
年齢的にソヨンと同じくらいに成長したエリンが時々お母さんの気持ちを想像したり、共感したり理解していく過程に胸が締め付けられる
Posted by ブクログ
エリンがひたすらに陰謀渦巻く政に巻き込まれる話。
王獣と闘蛇に生き物らしく生きて欲しい、でも、やはり、それを育ててしまった自分の責任は果たさなければならない。いや、果たすしかない。そんな立場に立たされているエリンがひたすらに不憫だなぁと思った。
本作の根幹は闘蛇の生態を探ることなのだが、それの設定がとにかく練られていることに私は驚いた。設定資料集を読みやすいように噛み砕き、それを頭にひたすらに流し込まれる快感は想像を絶する。
Posted by ブクログ
2巻のラストから11年後。エリンはイアルと結婚し、息子ジェシが8歳から話は再開。
イアルがエリンに、生まれてから死ぬまでにこの10年があって良かったと言うシーンに涙。
何だか明るいラストにはなりそうもないなぁ。
エリンやイアル、ジェシそれぞれの思いが胸に迫る。
2011/5/30
Posted by ブクログ
闘蛇編、王獣編が完璧すぎる世界観だったけどこれはさらに上を行くかもしれない
今回は前作から10年ほどすぎエリンはイアルと結婚し、息子のジェシが生まれている
国も真王と大公が結婚しており、様々な変化があった
王獣リランもその後さらに子を産んだようで平和な日々が続いているようだった
だけど闘蛇村の一つで牙が大量死する事件が起き調べるよう命がエリンに下ったところから物語は加速を増していく
ある事からエリンが闘蛇を操れる事がバレてしまう
いよいよ、想像していた最悪の状況となる…
イアルとエリン全て話さずとも何を考えているのか理解しているところは、強い絆で結ばれてるんだなぁと読む度に思う
王獣軍を作らないといけなったのは残念
でもきっとエリンが道を開いてくれる
Posted by ブクログ
一貫して、獣はそして人はどう在るべきか、一つの考え方を示してくれる。そのメッセージを、これ程魅力的なストーリーに乗せられる作者にただ脱帽です。
Posted by ブクログ
とっても面白い❗本書を読むまで、何故続編が描かれたのか?と思っていましたが、読んで納得しました♫
Ⅰ、Ⅱで描かれた謎の究明の為に、キャラクターを11年歳を取らせることで、キャラクターにより深みを持たせて、読者をより異世界へと惹き込ませます❗ファンタジーが好きな方は勿論、ファンタジーが苦手な方にも是非読んでもらいたいオススメの作品です♫
束の間のひとときでしたが、第四章の『父と息子』で、イアルとジェシが生活している様子を読んで、少し温かい気持ちになりました❗辛い結末が待ち構えているようですが、続けて『完結編』に挑みます。
Posted by ブクログ
2巻の終わりから11年が経ち、エリンが母になった後の話。
闘蛇の謎の死の解明や、母からの手がかりをきっかけに知り得たカレンタ・ロウのこと。なぜ全ての闘蛇に特滋水を与えないのか。なぜ王租ジェは王獣規範を作ったのか。なぜ、なぜが沢山あり、全てを解明することは出来ませんでしたが物語の核心にかなり近付いたのではないでしょうか。
本当はもっと余韻に浸りながらゆっくり感想を書きたいところですが続きが気になりすぎるのでここで失礼。ジェシカワイイネ
Posted by ブクログ
I、II巻で繰り広げられた、辛く重い世界ではあるがその世界をエリンだからこその力強さで歩き道を切り拓いていく物語から一変。
大人になったエリンには、昔とは比べ物にならない程大切で、守るべきものができた。それは喜ばしい事である一方、以前のような生き方はできなくなってしまった。
物語にあった虫食いを埋めるように、母の死、そして「大いなる災い」の謎を解くべく、しがらみの中を必死に生きるエリンと、そんなエリンの姿に心を痛めつつも一番理解しているイアル。
懸命に家族の幸せを願う2人と、その息子ジェシの行先が最後には穏やかなものになる事を願って止まない。
個人的にイアルが父親をしている描写が、とてもらしくて読んでいて楽しかった。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
2作目から11年の時が経ったところからスタート。
エリンたちはカザルムで家庭を持ち平穏な生活を手に入れたはずだったけれど、それが脅かされ、抗いながらもやがて新たな決断をするところまで。
エリンがソヨンの指笛をこっそり練習して吹けるようになっていたとはびっくり。闘蛇の繁殖の秘密を探っていく場面は興味深かった。王獣がリランの子でも発情しない不思議があとは気になる。
エリンの子、ジェシがこの後大きくなって何かやってくれそうな予感。
Posted by ブクログ
なるほどねーそーなりましたか…
物語もいよいよコレからという展開でした。
ここ迄が前半位かなぁ?
ここ迄もかなり面白く読めましたが、この展開はコレからの方が楽しみですかね。
でもある意味、最強な夫婦になりつつありますねー
Posted by ブクログ
『獣の奏者 3 探求編』上橋菜穂子著 - 深まる世界観とエリンの成長
上橋菜穂子による『獣の奏者 3 探究編』は、シリーズを通して描かれてきた主人公エリンの成長と、獣たちとの関わりをより深く掘り下げた作品です。本作は、単なるファンタジーの枠を超え、多層的なテーマを展開しています。特に、エリンの内面的な成長と、彼女が直面する新たな課題が丁寧に描写されており、読者はその過程に深く引き込まれます。
登場人物たちの成長
本作の魅力の一つは、登場人物たちの顕著な成長です。エリンはもちろん、彼女を取り巻く人々もまた、それぞれの変化を遂げます。前巻までで描かれた獣たちとの絆や人間社会との対立に加え、今巻では「知識の探求」が重要なテーマとして際立ちます。エリンの「命を守りたい」という強い意志が、単なる感情から理論的な知識へと昇華していく過程は、読者に深い感銘を与えるでしょう。
また、新たに登場する個性豊かなキャラクターたちも、物語に重要な役割を果たします。彼らの意志と行動が、エリンの成長にどのように影響を与え、彼女が世界をどのように理解していくのかは、シリーズ全体を通しての重要なテーマの一つです。
緻密な世界観と時代背景
『獣の奏者』シリーズの大きな特徴は、その緻密に構築された世界観です。上橋菜穂子は、ファンタジーという枠組みを超え、現実世界の社会問題や倫理観を巧みに物語に組み込んでいます。本作では、「獣と人間」「自然と人間」の関係がさらに掘り下げられ、エリンは獣たちとの共生を目指し、新たな知識を求めて旅を続けます。特に、獣たちの「命」の価値と、それに対する人間社会の態度が重要なテーマとして扱われています。
物語の舞台は、決して理想化された世界ではありません。上橋菜穂子は、このファンタジー世界を通して、現実世界でも直面している環境問題や動物倫理といったテーマを読者に提示し、深い印象を与えます。エリンが新たな視点から世界を見つめ直し、獣たちとの関係を深めていく過程は、私たち読者にとっても示唆に富んでいます。
物語の背景にある創作意図
上橋菜穂子が『獣の奏者』シリーズを執筆するにあたり、中心的なテーマとなったのは「命」と「共生」です。上橋は、自然との調和、人間と動物との関係性に強い関心を抱き、それを作品に反映させています。物語が進むにつれ、エリンが目指すのは単なる知識の獲得ではなく、より良い未来を創造するための理解と共感に基づく行動であることが明らかになります。この点が、シリーズ全体のメッセージ性を高めています。
本作の背景には、自然界の厳しさ、そしてそこに潜む人間の無知と無理解に対する鋭い批判が込められています。獣たちが抱える過去の秘密や、彼らとの共存を求めるエリンの姿勢は、単なるファンタジーではなく、現実世界における「共生」や「調和」について深く考えさせられるものです。
現実と共鳴するテーマ
『探究編』では、エリンの成長と共に、物語が持つテーマがより一層深みを増していきます。「命の尊厳」と「環境との共生」というテーマは、現代社会が抱える問題と密接に関連しています。人間の力が及ばない領域での調和を目指すエリンの姿勢は、環境保護や動物倫理といった現代的な問題と共鳴します。作中で描かれる「命のつながり」や「人間の過ち」は、単なる物語の一部にとどまらず、現実社会に対する深刻な問いかけとして読者の心に響きます。
物語の進行に伴い、エリンは少女から知識を深め、成熟した人物へと成長します。彼女が直面する問題は、現実社会の問題と深く結びつき、読者に深い感銘を与えるでしょう。
まとめ
『獣の奏者 3 探究編』は、上橋菜穂子が描くファンタジー世界の深層をさらに掘り下げ、登場人物たちの成長を丹念に描いた作品です。エリンの知識を求める姿勢と、それに伴う内面的な成長は、物語を単なる冒険譚に留めず、現代社会における重要なテーマを浮き彫りにします。獣たちとの関係、人間社会の未来、そして命の大切さに対する深い洞察が本作を際立たせており、シリーズ全体のメッセージが力強く表現されています。
Posted by ブクログ
エリンとイアルが一緒になってよかったぁ
っていうのと同時に、エリンは神々の山脈に行くんだろうなって思っていたので最後の展開にはびっくり、だけど息子を1番としつつも世界に向き合うエリンの今後が早く読みたい
Posted by ブクログ
王獣保護場で教導師を務めていたエリンが、戦場の真ん中で王獣のリランによって助けられた「降臨の野(タハイ・アゼ)」での出来事から10年。かつて真王の護衛士であったイアルとエリンは結ばれ、ジェシと名付けられた息子と穏やかな日々を過ごしていた。しかし、またもや起きた闘蛇の大量死の真相を調べるうちに、家族の3人の平穏な暮らしは、終わりを迎えていくことになる。
とにかく、エリンとイアルがかっこいい物語だと思った。
獣たちが野にあるように自由に育つ。あらゆる争いや諍いからも自由に、家族とともに平穏な生活を営む。エリンとイアルは、そうした「自然」であるはずのことを望みながらも、国同士の政治は、獣を自由に操る術を持つエリンとその家族を放っておいてはくれない。隣国ラーザが、闘蛇を利用した軍隊を持ったとなれば、真王は、エリンに戦場で闘蛇を殲滅できる王獣部隊を作ることを無慈悲にも命ずる。そんな政治の中にあっても、エリンは、獣を、人を解放するという自らの信念を守るため、最後の最後まで交渉を持ちかける。
その静かでありながら、強かな振る舞いが、とにもかくにもかっこいい。ジェシとイアルが襲撃を受けるシーン、元護衛士だったイアルが、難なくその状況をかいくぐるところもかっこよかった。
ただ、普通のことを願っているだけの家族が、政治という大きな流れに利用され翻弄されるという筋。どうやって終わるのだろうと、次の完結編がただただ楽しみになる。
Posted by ブクログ
面白かった。ミステリーじゃないのに謎が謎を呼ぶ。野生の闘蛇と飼われた闘蛇の違い。大量死の秘密。あとづけの物語とは思えないほどよかった。
Audibleでも途中まで聴いたので、最後まで聴こうと思う。
Posted by ブクログ
この本のここがお気に入り
「考え方が、逆だと言っているのだ。できないかもしれぬから、やめておけ、というのは後退の思考だ。そうではないか?時は動き、状況は刻一刻と変化する。それに合わせて、もっともよい方策をとるよう考えを尽くすべきだと言っているのだ」
Posted by ブクログ
ああ〜面白かった!3日かけてじっくり読んだけど、上橋さんがIIまでで一旦完結させたのがよくわかった。一旦完結させたものを深掘りして、エリンや国の成り立ちや歴史について裏付けをなされた感じがまたもう…!新たに生まれたジェシも、再び描かれたイアルやセイミヤがまたいい!イアルがなぜエリンと結ばれたのかがとてもよくわかって似たもの同士なのだなぁと感心。IVも早く読みたい!
p.428 野にあるものを、野にあるようにと願いつづけてきたこと。
愛しい人と添い遂げ、我が子とともに生きたいと願ったこと。
(そのすべてを、わたしは、覚悟のうえで背負ったのだ)ならば、どんな状況が訪れたとしても、道を探しつづけよう。
エリンは目をつぶった。
天を舞うリランの姿が見えた。交わる喜びに満ちて、日の光をはじきながらエクと舞う、その美しい姿が。
保護場から彼らを解き放ちたい。それが叶う日が訪れたら、自分たち家族もまた、解き放たれるだろう....
p.441
その顔には、深い疲れが浮かんでいた。
「......そなたは、王獣を戦場に出そうとしているわたしを、心の中で責めているのでしょうけれど」
そう言って、セイミヤはエリンをまっすぐに見た。激しいなにかが、その目の奥に潜んでいた。
「戦をせずにすめば、と願っているのは、そなただけではない。
わたしが、どれほどこの決断を忌まわしく思っているか…こんな決断などせずにすめばと願っているか…そなたにはわかるまい。
真王は戦を穢れとして激しく忌む者。たとえ神々の血を引いていなくとも、わたしたちが、ひたすらにその思いを守って、清らかに生きようとしてきたことには嘘はないし、真玉がそういう者であったからこそ、この国は、無敵の闘蛇軍をもっておりながら、他国を攻めて果てしなく国を広げていくような、強欲な侵略者の道に進まずにいたのよ」
その顔が、つつとゆがんだ。
「オシク・ハサルが、国を広げることを望んだとき、我が祖は、なんとしてでもその野心を止めるべきであったのかもしれね。ハジャン王国を攻め滅ぼし、その領土にあった感を市を手にいれたことで、この国はたしかに豊かになった。
けれと、豊かさは、双面をもつ魔物のようなもの。豊かになれば民は増え、その暮ら商都市群を我が物として守りつづけねばならぬ。
しを支えるために、さらに豊かさを求める。その欲求に応えるためには、富を生む豚
もう、わたしたちには、あの都市群を手放すという選択はできぬ。ーーそして、それは、同じ都市群を欲するラーザと、果てしなく争いつづけねばならぬということを意味しているのよ」
セイミヤは目を閉じ、真珠のようにつややかな、華熱な歯をくいしばって、首を小さく振った。
「…軍を増強せよ、戦を勝利に導け、と命じてしまえば」押し殺した声で、セイミヤは言った。
「わたしはもはや、真王ではなくなる。ーー戦を押し止めることができぬわたしは、ただの為政者にすぎぬ」
セイミヤは目をあけた。その目には涙が浮いていた。
「それでも、わたしは王獣の軍をつくることを決意した」目に涙を浮かべたまま、厳しい表情でセイミヤは言った。
Posted by ブクログ
1巻では闘蛇、2巻では王獣と向き合ってきたエリンに、
守らなければいけない家族ができて、王国の歴史がだんだん明らかになって、ぐっと話が進んだ印象
闘いのようなハラハラ感は1.2巻に比べて少なかったけれど、エリンの心情がどんどん変わっていく様子がおもしろい、、
Posted by ブクログ
愛した人と結婚し、子供も授かったエリン。
しかし、運命はそんな簡単に安らかな暮らしを許してくれない。
国を守る兵器に王獣を使わざるを得ない。
しかし、それを操れるのはエリンしか居ないからだ。
さて、この後どうなる?!!
ストーリー展開がものすごく、テンポも良いので、どんどん読み進めてしまう。
なかなかのストーリーテラーですな。
上橋菜穂子さんは。
Posted by ブクログ
獣の奏者Ⅲ。全体を通して、完結編への布石の回という印象を受けた。物語は全巻から11年後の話になっており、エリンも結婚して子どもがいるという状況や母親という立場から子どもを一人にできないという葛藤から、エリンの成長を感じた。これまでは王獣に焦点を当てていたが、今回は闘蛇を中心とした視点から楽しめた。過去の歴史を少しづつ紐解く展開にワクワクしています。
Posted by ブクログ
リランが全くと言っていい程、登場が少なく寂しかった。ジェシが可愛いのが救い。
完結編に繋げる為のお話なので、仕方ないと思ったがやはり王獣や闘蛇、そして人間の絆がないと中弛みが凄いという印象。
とはいえやはり続きが気になる所。
イアルが闘蛇乗りに志願。一体これが何を意味しているのか。
Posted by ブクログ
闘蛇編と王獣編で作者は物語を完結させたという。
この探求編はがらりと雰囲気が変わる。
エリンは監視下に置かれているし、
真王セイミヤは清き心は失っている、
大公シュナンは改革者でなく、政治家になっている。
探求編の始まりは牙の大量死の原因探索にエリンが命じられる。エリンの聡明さにより、原因に迫ることができたが、それを馬鹿正直に報告したことで、エリンは自身を最悪の状況においてしまった。
打開のためにアフォン・ノアに旅立とうとするも、失敗する。王国に捉えられ、軟禁状態の元で、絶対にやりたくなかった王獣で軍団を作る仕事に従事させられる。
探求編のトーンは暗い。
Posted by ブクログ
前2巻で一旦完了した物語。少女から大人への成長の物語として。王獣と呼ばれる強大な生き物を操る能力を開発しながらも、政治的に利用される恐れとの狭間で悩みゆく物語として。ひとつの国の中で重要なキーパーソンとなっていく中で、正解の無さに悩む物語として。心ならずの面もありながら、前巻では流れを大きく変える重要な行動を起こし、多くの人を助けた主人公。その10年後から物語は動き出します。
この巻では、平穏に留まっていた主人公の世界が、その国をめぐる周囲の状況によって、否応なしに渦に巻き込まれようとしていくように物語が動いていきます。禁忌を犯さずに現在を止めておくことが正解なのか、止めようのない大きな流れに巻き込まれてしまうのか、自分からその流れに乗り込んで不幸を防ぐことができるのか。今後、主人公が幾多の決断に迫られると思いますが、その時どのような答えを出すのか。その難しい問いの予感の第二部開始です。
Posted by ブクログ
ダメだと言われながらも、興味津々で蜜蜂の巣箱を覗いて叱られていたあの可愛らしいエリンが子を持つ強い女性になっていた。 この編の途中から、物語はエリンが神々の山脈の「残された人々の谷」へ行って、人や獣が死に絶えるような恐ろしい過去の災禍が起きた元や王獣の隠された秘密を探り出し、新たな国々の共存を真王らと模索する展開になるものだと思ってた。いよいよ完結編だけど、エリンや彼女が造る王獣部隊はどうなっていくんだろう。結末が楽しみ・・・。(o^^o)v