あらすじ
児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞! 世界的注目作家の新たなる代表作。愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遥かな谷を目指すが……。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
闘蛇編、王獣編が完璧すぎる世界観だったけどこれはさらに上を行くかもしれない
今回は前作から10年ほどすぎエリンはイアルと結婚し、息子のジェシが生まれている
国も真王と大公が結婚しており、様々な変化があった
王獣リランもその後さらに子を産んだようで平和な日々が続いているようだった
だけど闘蛇村の一つで牙が大量死する事件が起き調べるよう命がエリンに下ったところから物語は加速を増していく
ある事からエリンが闘蛇を操れる事がバレてしまう
いよいよ、想像していた最悪の状況となる…
イアルとエリン全て話さずとも何を考えているのか理解しているところは、強い絆で結ばれてるんだなぁと読む度に思う
王獣軍を作らないといけなったのは残念
でもきっとエリンが道を開いてくれる
Posted by ブクログ
この本のここがお気に入り
「考え方が、逆だと言っているのだ。できないかもしれぬから、やめておけ、というのは後退の思考だ。そうではないか?時は動き、状況は刻一刻と変化する。それに合わせて、もっともよい方策をとるよう考えを尽くすべきだと言っているのだ」
Posted by ブクログ
闘蛇編と王獣編で作者は物語を完結させたという。
この探求編はがらりと雰囲気が変わる。
エリンは監視下に置かれているし、
真王セイミヤは清き心は失っている、
大公シュナンは改革者でなく、政治家になっている。
探求編の始まりは牙の大量死の原因探索にエリンが命じられる。エリンの聡明さにより、原因に迫ることができたが、それを馬鹿正直に報告したことで、エリンは自身を最悪の状況においてしまった。
打開のためにアフォン・ノアに旅立とうとするも、失敗する。王国に捉えられ、軟禁状態の元で、絶対にやりたくなかった王獣で軍団を作る仕事に従事させられる。
探求編のトーンは暗い。