ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

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    率直に面白かった。
    筆者だからこそ描けるような海外の情景描写がユニークでユーモアに溢れていて楽しみながら読むことができた。
    また、どこか自分に自信なさげな所や社会へなじめないといったような感性は他の作品に引き続き出ていて非常に共感しながら読むことができた。
    キューバ、モンゴル、アイスランドへもいつか自分でも行ってみたい。

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    2025年12月13日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    202511

    シンプルにエッセイとして一級なんじゃなかろうか。
    さくらももこの『ひとりずもう』を読んだときを思い出した。

    - 軽井沢でのフィールドワークの様子、論文の投稿、審査、学会での発表の様子。
    - 憧れの学者との出会い。新しい学問分野「動物言語学」の提唱。
    - 簡潔で読みやすいウィットに富んだ文章で、感動すら覚える。
    - 子供たちにも読ませたい一冊。

    - 後書きの最後の一文が嬉しい。「それでは、また次の本でお会いしましょう。」

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    2025年12月13日
  • 新編 日本の面影

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    ばけばけ効果で本屋で平積みですね。これに乗らぬ手はありません。(笑)
    11編が収録されていますが、「日本の庭にて」がまるで夢の中にいるようで特に好きでした。池田雅之先生の訳が素晴らしく他の訳本も読もうと思います。

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    2025年12月13日
  • 風と共にゆとりぬ

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    圧倒的にくだらなくて、声を出して笑ってしまう。

    肛門記なんて、分かりみも強すぎて、笑いと涙なしには読めない。

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    2025年12月13日
  • 殺し屋の営業術

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    登場人物の名前に、鳥の名前や、鳥を連想させる名前が多かったから、
    「最後は“鳥チーム”が敵味方もぜんぶ仲間になって、大きな殺し屋グループになるに違いない!
    そして鳥じゃない名前の人はみんな死ぬ。」
    って予想したけど呆れるほど外れた…ナンテコト。

    その話を娘にしたら、「お母さん、もっとよく考えないと〜」と冷静なツッコミ。

    いつかミステリーをビシッと当てるのが夢
    (〃ω〃)

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    2025年12月13日
  • 有頂天家族

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    思わず唸る面白さ。言葉遊びが炸裂して、ページに1回は笑わされる。やはり森見登美彦はすごい。ほかの作家とは一線を画していると思う。

    著者の文学や歴史に対する独特な造詣と知識、京都の街を肌で感じてきた経験を下地に、まこと人間臭いタヌキ達の冒険が織り成される。
    タヌキと天狗なのに人間臭い主人公と師匠、対して人間なのに神々しい弁天。それぞれが愉快な4兄弟にへっぽこライバル、対して食われ死んでしまう事への切実な恐怖と悲しみ。母の愛に叔父の憎愛。コミカルな語り口の裏にこれでもかと言うくらい色んな要素が詰め込まれ、まさに混沌と言うべき様相を呈している。
    そして、この作品の凄いところは、その混沌を読み進む中

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    2025年12月13日
  • 舟を編む

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    NHKのドラマを見て本も読んでみたくなった。
    ドラマを見た後なのに、松本先生の言葉には目頭が熱くなったし、馬締のキャラクターも好きだった。捕まえることなんてできない言葉を辞書にすること、その意味、言葉が持つ力、いろんなことを感じさせられる、かつ、ほほえましい物語でした。

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    2025年12月13日
  • 硝子の塔の殺人

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    面白い。久しぶりにのめりこめるミステリを読んだ。最後はどのようにして終わるのか、全く予想できずにクライマックスへ。いくつものどんでん返しがあって最後まで飽きずに読めた。

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    2025年12月13日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ネタバレ

    心臓がぎゅっとなる作品だった。
    日記の書き方が促音や漢字が、徐々に増えていく様子から、どんどん賢くなっているチャーリーをあらわしている。天才になりすぎて、最終的に自分が退化してしまうことに気づいてしまったときは本当に切なかった。

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    2025年12月13日
  • くもをさがす

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    ネタバレ

    あちこちオードリーで知った西加奈子さん。初めて読む西加奈子さんの本。
    カタカナの名前の登場人物が多少出てくるので、自分の記憶力のなさに愕然としながら読みました。乳がんを告知されて治療を終えるまで、またその後の気持ちをこんなにも見せてもらえて圧倒された。治療をカナダでされたこともあり、カナダと日本の違いを語られるのも興味深かった。病院などのシステムの違いから文化や考え方の違いまで。
    最後のあとがきだったかに、全ては書いていない、書くことと書かないことを選んだようなことが書いてあるのが何だか印象的でした。

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    2025年12月13日
  • 鎌倉茶藝館

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    若かりし頃の想い出の場所、鎌倉。マダムや紫釉、直哉たちと出逢い、少しづつ再生してゆく美紀であったが…鎌倉の情緒、台湾茶の芳しい香り、上品な着物や茶藝館を想像し、贅沢さを満喫。紫釉と直哉、各々の会話に込められた、微細な感情表現がいい。年齢、性格、人柄、雰囲気まで、違和感なく活写できる著者の筆力に感服。

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    2025年12月13日
  • ルドルフとスノーホワイト

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    ぶっちーに子供ができたと聞いてびっくりした。
    ルドルフとスノーホワイトが初めて会った時、もしかしたら大げんかになるんじゃないかと心配したけれど、結局ルドルフがうまくやって誤解をなくせて安心した。
    ぶっちーの子供、ミッチーが行方不明になってすごく不安になったけれど
    最終的に見つかって安心した。
    最後の香港飯店総本店本店のくだりがおもしろかった。

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    2025年12月13日
  • ザリガニの鳴くところ

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    私は、この本を読んで、「人生のピークは遅いほうがいい」って思うようになりました。
    ノースカロライナの湿地で、たった一人で生きる少女・カイアの話です。家族に見捨てられて、村の人に蔑まれて、でも彼女は息をしている。著者が動物学者だからか、自然描写がほんとに細かくて、読んでいるとそこに身体ごと入り込む感覚があります。
    何がいいって、この本は「ミステリー」として読んでも、「成長小説」として読んでも、「自然観察記」として読んでも、全部が成立するんです。複数の見方ができるというか。カイアという人物を、どの角度から見るかで、全然違う物語に見えてくる。
    読み終わってから何日間も、このカイアのことを考えてました

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    2025年12月13日
  • 筒井康隆自伝

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    自分の高校、大学時代には当時出ていた文庫、単行本はほぼ読んでいたと思う。中毒性のある危険なSF作家だ。短編などは繰り返し読んだので、「青年後期」の章はお馴染みの作品が多く紹介、解説されていたので懐かしく読めた。音楽もそうだが、高校生頃によく聴いた音楽はずっと記憶に残ると言われるように、筒井氏の作品は多く心に残っていた。本書の全般にわたり、筒井氏のエッセイだな、と思われる箇所も随所にあるので、ファンにとっては必読。

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    2025年12月13日
  • 星を掬う

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    ネタバレ

    個人的マイベストです。
    自分の不幸を他人のせいにしているうちは幸せになれない、ほんとにその通りだなと思いました。当時の自分と重なりグサっときました笑
    母と再会した際の母の謝罪一つないあの態度は正しく彼女なりの愛だったと思います。
    自分の人生、幸も不幸も自分の選択に責任を持って生きていきたいものですね。

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    2025年12月13日
  • ハウスメイド

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    ネタバレ

    何が怖いって第一部のニーナ、言動が実に「それらしい」リアルさ。邪悪で不愉快なストーリー、そして一気に広がるエンターテイメント!すごい作者だ!追いかけよう

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    2025年12月13日
  • 月曜日が嫌いな私の好きなこと

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    月曜日が憂鬱に感じる人たちに読んでほしい。
    働きながら本を執筆している、著者の日常を
    ライトなタッチで読めました。
    挿絵も可愛くて、青を基調としたデザインにも
    惹かれて即購入しました。
    悩みながも、日々を生きてく人たちに向けた
    応援歌のような言葉がいっぱい紡がれていて
    勇気づけられました。
    何度も読み返したい一冊です。

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    2025年12月13日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    未踏の動物言語学を立ち上げた鈴木先生。
    鳥の言語を解明する手段が素晴らしかった。抜け目のない手段を用いた非の打ち所のない研究に感銘を受けた。

    AIの時代、情報はありふれており、既に確立された学問の情報収集など容易である。重要なのは新たな発見をするということ。しかもそれは今知り得る情報以上にありふれているのだと思った。人類は手を取りあって未知を開拓すべきだと思った。

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    2025年12月13日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    ひょんなことから馬主をしている社長の秘書を務めることになった主人公。癖がありつつも熱い想いをもつ社長やドラマティックな競馬の世界にのめり込み、二世代に渡る奮闘を見届ける大河小説。

    物凄く面白いスポーツの試合とヒューマンドラマを同時に見たような満足感。主人公も初心者から始まるし、競馬を知らない人も読みやすいはず。一頭の馬に皆んなが夢を賭け、チームで頑張る姿がたまらない。久々に熱い気持ちになれた一冊。

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    2025年12月13日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    複数の男から多額の金銭を受け取って殺害した疑惑で勾留されている「梶井真奈子」という女性と週刊誌の記者の攻防を描いた話。「木嶋佳苗」事件がモデルのフィクションで、ずっと読みたかった本。

    美しくも若くもない太った女性がなぜ多くの男性を翻弄できたのかが注目された事件だったが、自分自身読めば読むほど梶井の魅力にずぶずぶハマっていくのがわかった。幼稚だが、食や性への強いこだわりが生命力そのもののようで惹きつけられる。すごく面白かった。

    エシレバターのバターご飯、ジュエルロブションのフレンチ、銀座ウエストのクリスマスケーキは是非とも食べてみたい。

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    2025年12月13日