ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
たとえ癒しがたい哀しみを抱えていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷とともにその後を生きつづけること――。バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ。解説 天童荒太
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
トラウマの研究者も私と変わらない人間であること。(カウンセラーとしてもあるかもしれないけど)1人の人から幸せを祈ってもらうのは温かい気持ちになる。
「張りつく薄い寂しさ」を克服したい。丁寧に世界を見て、自分の感覚に耳を澄ませ、手を合わせて「わたしたちは大丈夫」と祈ろうと思う。
心の傷やトラウマは極めて主観的なもので、決して他者のことは理解することはできず、それぞれの地獄がある。そんな地獄をそれぞれが抱えていることを認め、見つめていけるまなざしを持っていたい。
精神医学者で人文学系の大学で教鞭をとら社会学的な研究もされている先生のエッセイ。難しい専門用語もなく平易な言葉で、日常の生活で感じられたこと、アメリカ留学での同性愛者との交わり、ベトナム戦争のアメリカの後遺症を鎮魂した記念碑の話などを語っている。 日常でのもやもやの捉え方、学者としてこういう切り込...続きを読むみ方があるのかといなってしまう。 生きづらい社会がタイパだのコスパなとますます進むだろうけど、悲観せず立ち向かおうとわれわれにエールを送っているさわやかな気持ちと元気をくれる本です。
優しい文章。トラウマの研究に携わってきたというのは正直本当に辛い部分もあったのだろうなと思う。読んでいてしんどいところもあった。それでも、大なり小なり様々な傷をかかえながら生きていく人生。 そんな傷を愛しながら生きていきたい。
今を生きてないなあ(後悔とか未来への不安とか)って感じる時に、リセットするために読んでる。そんな内容の本ではないんだけども。 読むとなんか落ち着ける一冊。
傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。 過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷と共にその後を生き続けること。 トラウマ研究の第一人者による 深い思索が心に沁みとおるエッセイ。 ホスピタリティについて、と、ヴァルネラビリティについての部...続きを読む分が特に沁みた。
出来事をフレームではなくて自分の意識で捉えていることに自覚的だなとおもった。 世界を澄み、濁った瞳で見ていること、その客観視、それでも自分に、患者への欺瞞を許すこと、人の営みの息遣い、自己と非日常の邂逅が生む眩暈、 今ここにいる人、風の匂いのわかる人の書く文章だった。
どこまでも誠実で美しかった。澄んだ空気を感じられるようなエッセイだった。 読みやすく、救われたような気がして、傷のあわい、も読んでみたい。
今年読んだ本の中で、一番かもしれない。私は、こんなにも真摯に患者に、そして人生に向き合う人に出会ったことがない。そして、文字から書き手の誠実さやが伝わる文章というものを、読んだことがない。 考え方然り、紡がれる文章然り、心にしんしんと雪が降るように積もっていくやさしさ。でも温かい。触れたところから...続きを読むじわっと温かさが広がっていく、そんな内容だった。会ったこともないのに、私を全肯定してくれるような、そんな気分にさせてもらった。押し付けがましいやさしさではなく、ただただありのままの人間を肯定する。こんなやさしさもあるのかと目から鱗だった。 忘れられない一冊。私は普段エッセイはあまり読まないし、好きではないけれど、この本にら出会えてよかった。 メモ: 私たちは他者と関わることで、お互いに影響し合い、お互いを変えていく。その変化が良いか悪いかは、誰にも分からない。それでも、「人はだれでも、正しかったかどうかだけでなく、自分がそこにいる意味があったのかどうか、自分がかかわることでなにか違いがつくり出せたのかを確認したいと思う。」→でもこれってかなり傲慢なのでは?相手に起こったのは良い変化であって欲しいと願うことは出来ても、それを決めるのは相手なのだから、それを強要することはできない。良いも悪いも、相手に委ねるしかないのだ。それが本当の意味の尊重なのではないか。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
傷を愛せるか 増補新版
新刊情報をお知らせします。
宮地尚子
フォロー機能について
「ちくま文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
傷つきのこころ学
傷のあわい
震災トラウマと復興ストレス
試し読み
トラウマ
トラウマにふれる 心的外傷の身体論的転回
ははがうまれる
「宮地尚子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲傷を愛せるか 増補新版 ページトップヘ