傷を愛せるか 増補新版

エッセイ・紀行 16位

傷を愛せるか 増補新版

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

たとえ癒しがたい哀しみを抱えていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷とともにその後を生きつづけること――。バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ。解説 天童荒太

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傷を愛せるか 増補新版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    トラウマ研究の第一人者である著者が綴る日常エッセイ集である。著者の人となりが垣間見えるとても静謐で実直な文体が、読者を追い詰めることなく優しく認めてくれる感覚を味合える。


    トラウマ臨床の研究者で医師という肩書きからは、トラウマに関する事象全てを掌握しているプロフェッショナルという姿が想起される。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    やばい、かなり好きかも。
    ものすごく正直な言葉で、だからこそすっと奥まで入ってくる。

    そしてもの静かで温もりがあって安心できるような余韻がある。

    何かに似てると思えば、教会みたいな感じだ。祈りと慈愛と、時間をかけて醸成されるあの独特の空気。
    本を読んでこんな感覚を覚えたのは初めてかも。なんでだろ

    0
    2026年07月27日

    Posted by ブクログ

    学生時代に『環状島』モデルで知ったことを思い出しながら購入。ノウハウではなくあくまでエッセイという形で、傷に真摯に向き合う筆者のスタンスが通底している文章だった。

    あまり本筋とは関係がないが、怒りが他者に対する羨望でもあるという記述が興味深かった。

    0
    2026年07月11日

    Posted by ブクログ

    傷を愛せるか。
    文庫本の背表紙を読んだ時ちょっと泣いた。
    過去の失敗をいつまでも引きずったり、人と比べて落ち込んで自己嫌悪になったりと感情に振り回されやすい自分を肯定してもらった気分。

    傷ついた心やトラウマの乗り越え方が書いてある訳ではないけれど作者自身の嫌だと思ったことトラウマを深く考えていくこ

    0
    2026年06月21日

    Posted by ブクログ

    筆者の心の奥底の正直な部分が書かれており、とても深みがある。「記憶の淵から」の章は特に心の奥底に染み渡り、表題の「傷を愛せるか」は深い愛に触れる感じがする。長く手元に置いておきたい一冊

    0
    2026年06月18日

    Posted by ブクログ

    優秀だからこそ「よい人」でありたいと思う人も多いが、
    人の痛みへの共感は自分をも傷つけかねない。

    頭を使い、心を込め、気を配り続ける事は、
    脳神経系の「体力」を激しく消耗する。

    肉体の過労はわかりやすいが、
    頭や心の過労は見えにくい。

    肉体は動きを止めれば休養できるが、
    頭や心は職場を出てもす

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    エッセイ自体が元々読むのは苦手で、一度かなり間を空けて読まなくなってしまい、二度目で休み休み読んで完読できました。
    なんだか実家の母と他愛もない話をしている時のような幸福感を感じる章と、難しくて中々読み進められない章とありました。
    心や対人関係について「きっと良くなる方法があるはずだ」と思い込んで対

    0
    2026年08月21日

    Posted by ブクログ

    「人生の軌跡」が特に印象的。
    人生の分岐は二元論ではなく、常に幾つものY字路を進んでいく感覚が、自分の中にもある。
    Y字路を選び続けると、自分がどの方向に進んでいるのか、堂々巡りのように回り続けているのか、周りから大きく外れてしまっているのか、そうした方向感覚がわからなくなる。
    それでも選び続けてい

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    まずそもそも帯の文章が優勝。
    期待大で読んでいくと、随所に書き留めておきたい文章が散らばっていて、読み進めている最中から「再読必須だ」と思っていました。
    精神科医の先生のエッセイということで、難しい文章かなと身構えましたが、自分の経験にも意訳すれば当てはめられ、共感しやすい文書でした。んー、これはI

    0
    2026年08月12日

    Posted by ブクログ

    素直な文章ですっと入ってくる。
    他者を、自分を、他者の傷を、自分の傷を愛せるか。
    著者の様々な経験を通じた発見や考察を通じて、考えることができた。

    0
    2026年07月29日

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