ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 異邦人(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    カミュの代表作を読めて良かった。ムルソーと同じことがいつ誰に起こるか分からないことを改めて思い知った。

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    2025年12月13日
  • 悪いものが、来ませんように

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    娘を溺愛する女性と、なかなか子供ができない女性とが関係する、とある事件のお話(?)。

    事件の被害者は序盤で明らかになり、誰が加害者なのか、関係者インタビューを交えながら物語は進み、後半とある事実が明らかになり、さらなる展開に

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    2025年12月13日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    推し活を仕掛ける側と仕掛けられている側の話。
    日頃から推し活と密接に過ごしているので題材について身に覚えがあることがとても多く、お話に非常に没頭できました。

    推し活と言われるものに没入しすぎていくさま、傍からみると狂っているとしか言いようがないさま、でも当事者本人はそれがきっとすごく充実して楽しいし幸せなんだろうなと思う。
    各々の登場人物たちが、物語内で絶頂の幸せを感じていたとしてこの物語が終わったあとに何が残るのかを感じて怖くなりました。

    自分も気をつけます。

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    2025年12月13日
  • ガダラの豚 3

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    「呪術」をテーマにした物語
    呪術の仕組みとは?それを踏まえた上で、本当に呪術は存在するのか?

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    アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。彼の著書「呪術パワー・念で殺す」は超能力ブームにのってベストセラーになった。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアル中に。妻の逸美は神経を病み、奇跡が売りの新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが…。超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。まじりけなしの大エンターテイメント。日本推理作家協会賞受賞

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    2025年12月13日
  • 猫を処方いたします。3

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    『中京こころのびょういん』には、今日も様々な悩みを持った人達が訪れる。
    そしてついに、ニケ先生と千歳さんが待っていた『予約の患者さん』がやってきて──

    読んでるだけで猫たちに癒される︎.。.:・゚♡・:.。.
    今作ではタンジェリンが推し猫です。

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    2025年12月13日
  • マリエ

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    これは、自分だけの、自分の人生の幸せとはなにかを考えさせれる一冊だった。まりえの一途さやさっぱりしたところがすごく好き。由井くんには最初、疑いの目を持っていたけれどまりえと幸せになって欲しいし、感覚が似ている2人だなと感じた。桃モッツァレラが食べたくなったし、「マリエ」という香水を嗅ぎたくなった。私が生きている時に読めてよかった一冊でした。

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    2025年12月13日
  • たゆたえども沈まず

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    久々にハマった一冊。胸が締め付けられる思いもあり、ゴッホの絵がどんな風に描かれたのか、フィクションながらも理解する一助となって面白かった。半年後のパリ旅行のため、色々調べている中で読んでいたので、まだ行ったことないのに位置関係が多少分かったのもまた面白かった。最後まで読んだ後に最初の章を読み直すとさらに奥行きが深まる。
    テオとヨーのゴッホへの想いが伝わってきた今、ゴッホの家族に焦点を当てた上野のゴッホ展に行きたい気持ちが高まったので終わる前に絶対滑り込む!!

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    2025年12月13日
  • 幸村を討て

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    今村翔吾の本をずっと読みたいと思っていたが、読む機会が無かった。今回初めて読んだが、歴史小説をこのような描き方ができるのは大変面白いなぁと思った。大阪夏の陣を舞台にして、真田幸村とその周りに登場する人物の描き方、不利だと分かっているのに豊臣方に付く人のそれぞれの理由、もしも、私だったら、絶対そういう考えにはならないよなぁと思いながらも、彼らそれぞれの生き方に納得してしまった。

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    2025年12月13日
  • 山の上の家事学校

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    これは素晴らしい本!家事の分担、協力にはいつもモヤモヤがあったが、この校長先生の言葉や主人公の奥さんの言葉には強く同意した。夫に読ませたら、家事は比較的する方だが、校長先生の言葉にはっとするところがあったそうだ。生きている以上家事をするのは当然なこと。今まで当事者意識に欠けていたことが分かったようで、結構家事をするようになった!有難い。年末年始に息子たちにも将来の幸せのためにも読んてほしいと思っている。

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    2025年12月13日
  • 悪童日記

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    高校時代の友人に勧められた本。
    普通ならこうするとか、こうであるべきみたいな常識が、本当に自他にとって利なのか、あるべき姿なのか、考えさせられるお話。
    特に、戦争で普通はやってはいけない究極のこと=殺人を大人が行っているなか、周りにあふれているなかで、普通はこうであるべきみたいな上っ面なことは説得力を失う。常識に縛られていないまっさらな子供がそういう状況で、冷静に物事を考えた時の正義や対応はそうなるんだなというのがすっと納得できた。特に手榴弾のお話では、非常識に思える行動も、二人の人間性への真摯な愛や情熱が感じられると思った。
    常識やマナー、道徳を何でもかんでも守れば良い、守れないのは悪という

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    2025年12月13日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    これは、、別格の一言。
    二度読みミステリの帯にふさわしい内容でした。
    驚嘆。
    信じたくないけど、これが真実だと思わなくてはならない状況。
    解説がまたいい。
    近いうちにまた読まないと!

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    2025年12月13日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ロマン!物語の直接的な意味でも人物の心情的な意味でも情熱的で心揺さぶられるストレートな爽快感に満たされた
    変にダラダラとした描写がないから頁を捲る指が止まらぬ止まらぬ
    映画観たいなぁ
    ロッキーの声がちょっと気になる

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    2025年12月13日
  • 星を掬う

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    「私の人生は私のもの」という言葉はよく聞くけれど、この小説を読んで、その意味を改めて考えさせられた。
    無意識のうちに相手に寄り添い、自分の気持ちを後回しにしてしまうところが自分にもあると感じた。それは優しさでもあるけれど、同時に自分の人生から目を逸らしてしまうことでもあるのだと思った。
    まずは自分自身の人生に向き合い、主体的に生きること。その上で、大切な人と誠実に向き合っていきたいと感じた一冊だった。

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    2025年12月13日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    大好きな作家柚月あさこの本、今回もとてもよかった。全てのエピソードで伝えたいこと、それは、連帯することは人を奮い立たせ、人を救い、人に生きる希望を与えるということ。
    あくまで個人的な感想だけれど、柚木作品にはいつも分断への抵抗として「連帯」が描かれている。読後はいつも身近な人への感謝、そして世界への希望的観測が生まれる。

    今回の小説でも全てのエピソードに「連帯」が登場する。年齢も職業も性別も異なる他人同士が繋がり、協働し、心を通わせ、誰かのために自分のために前へ進む。1番好きなエピソードはBAKERSHOP MIREYS。詳細はネタバレなので省くけれど、甘いお菓子の香りを通じて、不器用だけど

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    2025年12月13日
  • アフター・ユー

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    久々の一穂ミチさん。
    泣けます!!

    途中まで単調で若干間延びしてる感じがありますが、ラストがとても素晴らしい。一気に感動が押し寄せてきます。恐らく、来年か再来年の本屋大賞にノミネートされるだろうと思います。
    そのくらいオススメできる感動作です。

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    2025年12月13日
  • そして、バトンは渡された

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    久々に小説で泣いた。概要をみて重い話かと思いきや全く重くない。どんな形であろうと家族愛は存在し、愛され真っ当に育った魅力的な主人公の物語。複数の親も皆、魅力的であり、血のつながらない父・森宮さんの賢いがどこかズレている部分が愛らしい。
    本屋大賞に選ばれただけあり、誰にオススメしても恥ずかしく無い作品。

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    2025年12月13日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    原田マハのゴッホ小説が好きで、こちらにたどりついた。Beyond Van Gogh なんて素敵。棟方志功、名前くらいしか知らないので、本当に伝記のようで、チヤが語る棟方志功が私にとって本人になってしまった。最後フランスを訪れるシーンがとても良かった。いや、全部が良かったけど、ゴッホとテオのお墓の前のシーン、うん、とても良かった。

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    2025年12月13日
  • 人斬り以蔵

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    幕末の「四大人斬り」の一人と呼ばれた岡田以蔵のエピソードの他、大村益次郎、塙団右衛門、後藤又兵衛等のエピソードも記した短編集。井上薫を治療したことで知られる美濃藩士所郁太郎のエピソードも興味深かった。

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    2025年12月13日
  • 怪盗うみねこの事件簿

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    短冊に願えば怪盗うみねこが「価値のないもの」を盗み出してくれる。
    誰が、どうやって、なんのために、というミステリの謎をがっちり組み合わせながら、児童書の枠で物語を展開させる面白さ。
    児童書ミステリレーベルが立ち上がったのが嬉しい!

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    2025年12月13日
  • 存在のすべてを

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    白く澄んだ素晴らしい作品だった。
    不穏な空気が漂うと明らかに靄がかかったような雰囲気になるのが、凄い。
    最初は刑事系のパキッとした文で感覚を掴んでいたのに、誘拐事件に関する記述が早々に終わったのでこれから先の展開がどうなるのか不安に思いながら読み進めていた。
    しかし、進んでいくにつれて、こう進むべきだったと思えてくる素敵な物語構成だった。
    特に印象的だったのは、同じ事柄を語る時に微妙に表現を変えてくるところ。
    大体の小説は、違う人物が同じ展開や人物、物体に出くわした時、それが共通のものであることを認識させるためにほとんど言い回しを変えていないように感じる。
    ただ今作は、それぞれの人物がそれぞれ

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    2025年12月13日