小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「普遍的な正しさは、僕ら人間には荷が重すぎるね」
シリーズ4作目。
レーエンデがまだ美しかったあの頃から、
流れる時間は人の尊厳を奪っていた。
慣れることは恐ろしいことなのかもしれない。
向上心や活力を奪われ、今に甘んじることが最善だと、これが普通のことなんだと自覚してしまったら
人は変化を恐れてしまうのかも。
それでも立ち上がるレオナルドの姿が眩しかった。
そんな兄を信じ抜き、正義を貫いたルクレツィア…
“夜明け前”が1番暗いって本当だった。
2人が信じる革命の道は、愛の形は、他になかったのか。
次回最終巻、どうかレーエンデに自由を…! -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みながら、亡くなった父や、一人暮らしの母、最近病気していると連絡をくれた友達のことを考えた。大切な人を、大切にしたいと願いながら、後回しにしてきた私。理由はいろいろある。けれど、言い訳でしかないのだ。
その人とお別れすれば、やはり後悔は出てくる。あのとき、こうしていれば。ただ会うだけでも、一度でも多く会えていれば。
原田マハさんの作品に出てくる美術系のものは、やはり気になってしまって、作品を、今回は建築物も、検索してこの人が見ていたのはここか、と思いながら読む。
美術作品が好きなことは、両親が私にくれたギフトだ。自分の心を動かすような作品や自然にもっと触れてみたい。自分にとって大切なことに -
Posted by ブクログ
以前、イルカの人工尾びれ開発のニュースをみていて「そもそも動物のための医療用具を作る職人さんとかいるのかな?」とネット検索した際に、”動物の義足やさん”である島田さんのことを知りました。
その時は犬の義足を目にしましたが、この本で鴨やペンギン向けの装具まで製作されていると知って驚きました。
写真のみですがウサギやポニーの装具も紹介されていて、その幅広さと同時に試行錯誤を重ねて積み上げられた技術のすごさに感嘆しました。
個体に合わせて製作する以上どれ一つ同じものはなく、調整も重ねないといけない中でこれまでに3万匹分の装具を手がけられたとのこと。
お仕事に対する熱量にもとても感服しました。