エヴァーグリーン・ゲーム

エヴァーグリーン・ゲーム

小説・文芸
968円 (税込)

4pt

世界有数の頭脳スポーツ・チェスと出会い、その面白さに魅入られた4人の若者――難病のため小児病棟に入院している透。夢と現実の間で揺れる名門進学校に通う晴紀。母親と折り合いの悪い全盲の少女・冴理。少年院を出たのち、アメリカにわたった天涯孤独な青年・釣崎。彼らは己のすべてをかけて、チェスプレイヤー日本一を決めるチェスワングランプリに挑む。全選考委員の絶賛を集めた、第12回ポプラ社小説新人賞受賞作!

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

エヴァーグリーン・ゲーム のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    命を、生きる意味をかけてチェスを指す人々。みんな頑張っててそれでいい作品だった。感動した。
    今のところの今月イチ作品かな。

    透は小学生だが、全身型特発性神経不全症という病気で入院中。突然身体の一部が動かなくなる病気で、入院したらいつまでなのかわからない。そんな日々に同室の輝がチェスを教えてくれた。
    まずは定石を覚えて、タクティクス問題を解くといいらしい。チェス熱は子供達の間で広がった。みんな病気と闘いながら、切磋琢磨していく。輝は手術して退院した。透は前向きに頑張っている。中学生になった。輝は交通事故で亡くなった。

    樽山は進学校の開化高校2年生。白血病で入院していた瑠偉とチェス部に入っている。チェスのプロになりたい。今は日本の上位5人に入るキャンディデイトマスターだ。合コンで知り合った白井さんにチェスを教える。
    大会に出る。同い年の望木透もキャンディデイトマスターになっている。最近透に勝てていない。3日目の4回戦に樽山は透と当たった。勝てると思ったのに負けた。プロを目指すことを諦めるが、白井さんに怒られる。下級生の指導にあたったり頑張る。

    盲目の冴理を大学入学させる気はないと親に言われる。冴理は親にピアノを強制されていたが、その圧がひどくて逃げた。妹がピアノを弾くようになり、家に居場所がなくなる。チェスにのめり込んだ。

    信生は樽山を襲ったワルだ。母が父を刺し殺し、自分も少年院に入っていた。チェスを始めて樽山も追い越してグランドマスターになった。だが生きていくのには苦労している。競馬で当てて、アメリカに。

    チェスワングランプリの日がやってきた。優勝賞金1億円。出場資格は日本のチェス国籍を持つ人。透、瑠偉、樽山夫妻、信生、冴理。3000人から絞り込まれて32人進出している。大会は進んでいく。

    0
    2026年03月13日

    Posted by ブクログ

    もっと売れていいのになと思った。万人受けするテーマで短編構成なので読みやすい。かがみの弧城が好きな人はおすすめです。装丁もカッコよくて私はジャケ買いしました。ボードゲームが好きなのでより一層感情移入してしまったところもある。

    0
    2026年03月01日

    Posted by ブクログ

    圧倒的星5!チェスに人生を賭けている4人の物語。
    チェスは頭も使うけどそれ以上に体力と経験と想いが必要なスポーツなんだなと思わせられる。
    それぞれの人生とチェスにかける情熱、噛み締めながらゆっくり読み進めた。
    綺麗事だけじゃない、本気だから見える感情が読み取れてすごく心が揺さぶられる本だった。
    間違いなく今年のベスト本に入る。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    赤字に金の箔押しが美しい表紙に惹かれて購入。
    表紙に描かれている少年2人、チェスのお話、裏表紙のあらすじ、うん、爽やかな青春のお話かなと想像して読み始めるも、どんどん惹き込まれる。なんだこの物語は。めちゃくちゃ熱い物語じゃないか。
    キャラクター各々のエピソードも素敵だし、それぞれのチェスへの想いを知った上でのチェスワン・グランプリ以降のお話は涙なしには読めなかった。
    チェスに懸ける若者の熱い想いが詰まったとても素敵な物語でした。

    0
    2026年01月12日

    Posted by ブクログ

    夢(チェス)がいかに人生に彩りを与えてくれるか、
    登場する人物たちそれぞれの夢との向き合い、そこから彼らは何を得たのか。
    夢とは、生きる希望とは、生きる原動力とはなにかを深く考えさせられ、夢をみつけたくなる一冊。

    0
    2025年12月27日

    Posted by ブクログ

    チェスに魅了され、チェスに人生をかける登場人物達の物語。

    チェスの知識はまったくないけど、登場人物達の心情の描写がとても丁寧で、気付いたら感情移入するようにのめり込んで、読み進める手が止まらず。終盤はほぼ息を止めて読んでいたような。
    どの登場人物も魅力あるキャラだっので、チェスプレイヤー以外の目線のスピンオフなんかも読んでみたいかも。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    手に取ったきっかけは書店で目についたからだが、読もうと思ったきっかけは第3章の『プロモーション』で盲目の少女、冴理がツリザキに格下扱いされるシーンが良かったからだ。そしてその後の展開も。

    だけど全部読んでみて思ったのは、『物語の主人公みたいな背景がないと、チェスはできないのか』だった。この小説では、登場人物の誰もが重い過去、病気、複雑な家庭環境といった強力な背景を背負わされている。連作短編だから、仕方ないといえばそうだ。構造上、すべての主人公が読者の気を惹く人間でなければならないのだろう。だけど、読み進めるにつれてバックボーンTCGを見てる気分になり、ちょっと悲しかった。

    最初に見たときから、私はツリザキが好きなのだろうと思う。考え方がシンプルだからかもしれない。それとも、彼が一番純粋に思えるからだろうか? 彼には常に未来がなく、今しかない。刹那的だが、ある意味で、誰よりも自然体だ。
    彼の中ではチェスがあまりにも絶対で、相手との関係性とか礼儀とか配慮とか、そういう社会的な薄皮が育っていない感じがする。言ってしまえば、まあ、子供なのだろう。

    ​また、中国人訛りの怪しいキャラクターであるヤンさんも個人的に大好物で、作品の良いアクセントになっていた。
    あ、あと、コルトは良いよね。ロマンがあって。銃ってとにかく金属臭いし重いし、ああなるほど、必要以上に触りたくないな、と思ってはいるが。

    全体として少しドラマチック過ぎる部分が目につくものの、何気に夢のない話でもある。何故なら、チェス『も』出来る人間ではなく、チェス『しか』出来ない人間でなくては、勝てないからだ。

    5章は映像的で、読んでいて一番速度が乗った。漫画など別媒体への展開も映えそうに見える。そして同時に、結末が読めてしまっていることに愕然とした。構造上、勝者はこの人だろう、とどこか確信めいたものがずっと頭の片隅に存在していたからだ。

    章立てや目的がはっきりしているため、読後感は少年漫画のようにスッキリ。物語よりも、その骨組みが面白かった。
    しかし、よく考えたらこの小説、かなりの人数が退場している気がする……。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    最高の熱い話。
    物語構成に一切の無駄がなく、全部の伏線が綺麗にまとめられててめちゃくちゃ読みやすい。様々に救いがない人物達がチェスに魅せられ救われ、最終的に交錯する群像劇。すごく胸が熱くなったし、主語と場面が変わり(その頃あの人は的な)、それぞれにアツい想いを持ってチェス盤に向かっていく。純粋にアツくなれるものを持ち、その同士と出会え切磋琢磨苦していく、それってすごく素敵だなと感じた。

    0
    2026年06月22日

    Posted by ブクログ

    面白かった。久しぶりに胸熱な感動だった。
    小児病棟でチェスに出会った透から始まり、
    進路に悩むハルキ、盲目の少女、アウトロー釣崎
    4人のチェスの物語をリレー形式に並べ、
    真剣勝負で人生賭けてチェスに向き合う姿に
    熱いものが。本気で好きなことに夢中になれる
    4人が羨ましく、爽やかな読書感だった。



    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    チェスを通して
    様々困難を乗り越えつつ
    戦友が生まれる
    スポーツで言うノーサイド精神が胸熱
    そしてお前いい奴じゃんと
    ラストもしかしてのうるうる

    チェスゲーム覚えて再読しよ

    0
    2025年09月18日

エヴァーグリーン・ゲーム の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ポプラ文庫 日本文学 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す