ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    なぜ自分は生まれ、なんのために生きているのか。
    主人公のあらたは、生まれたときから父親が不在で、経済的に恵まれた家庭でもない。周りの友人と比べ、自分は特別な才能を持った人間でもない。そういう環境にいると段々卑屈になってしまい、自分の存在意義を見失ってしまう。そんな中、亡くなった父親のことを調べるうちに、一日一日が、とてもかけがえのない時間だということに気付かされる。
    くすかやあらたのように、至って普通の人間の方が圧倒的に多くて、何のために生きているのかよくわからないけど、友人との時間を楽しんだり、美味しいものを食べたり、何気ない時間を大事に生きるということが、私たち普通の人間の生きる意味なので

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    2026年05月30日
  • アクロイド殺し

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    10年以上前?のドラマを観たことがあったため、なんとなくトリックを覚えている状態で読んだ。
    トリック知らないで読んだら「!?!?」って言う感覚になれたのかなと思い、何も知らない状態でも読みたかった…と思ったけど
    トリックを知っているからこそ、気づけるポイントもあって別角度からも楽しめた。

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    2026年05月30日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    青春のすべてをバンドに捧げた4人の少女たちの物語。主人公がバンドを去る未来は見えているのに、どうか変わってほしいと願いながらページをめくる。温かく切なく心にグッとくる一冊でした。

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    2026年05月30日
  • 野山花花図譜

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    野暮用続きで全く読書時間が取れない日々…
    そんな時にしっかりと癒してくれた本書。

    梨木香歩さんが、八ケ岳の自宅周辺を中心に出逢う山野草達をひとつひとつ紹介してくれるエッセイ。
    イラストも美しくて、写真で見るより特徴がよくわかるし、心にじんわり効いてくる。

    山野草だけでなく、街なかで見かける花もいくつか登場する。
    梨木香歩さんの花々への思い出を語る文章を読みながら、私自身もいくつかの花々達の思い出が甦ってくる。
    花の名前を覚えた時のことや、思いがけない場所で出会えた時のエピソードなど、梨木香歩さんと同じように様々なエピソードが自分の中から湧き出てくるのが心地よい。

    印象的だったのは、岩煙草

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    2026年05月30日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ネタバレ

    トリックがかっこよすぎる!これが世紀の大仕掛けか…!しびれるね。
    十角館の構成と若干似ている気がするが、そんなものは些細な問題である。全く破綻のないストーリーに脱帽した。
    館シリーズ特有のもうひとつ外側、メタ的な部分に仕掛けが欲しかったのはあまりにも欲張りか。

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    2026年05月30日
  • 盲目の梟

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    昔の人間の行動や思想、願望や習慣はこのお噺という手段を通じて、後世の人々に伝えられて来たのではあるまいか。このお噺は我々の生存にとって必須欠くべからざるものの一つなのではないか。幾千年となく、人類は同じようなことを喋り、同じようにセックスし、同じように子供じみた悩みを抱いてきたのだ。人間の一生というのは、始めから終わりまで一つの面白可笑しいお話、信じられないほど馬鹿馬鹿しいお噺にすぎないのではないか?私が今書いているのだって自分のお話なのではないか?ものを書くというのは、挫折した願望にとっての排け口であるにすぎない。所期の目的を達し得なかった願望、作家自らが受け継いだ知力の範囲内で抱かれた願望

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    2026年05月30日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    ネタバレ

    高校でガールズバンド『さなぎいぬ』を組んだ4人のお話。主人公の瑞葉はベース担当。ボーカルの葵、ドラムの緋由、そしてギターの朝顔。朝顔以外はほぼ初心者のガールズバンドの夢はいつか紅白に出場すること。その夢に向かっていくにつれ、どんなに努力しても自分の限界を感じる瑞葉。自分がいるせいで、さなぎいぬは成功できない。そんな思いから瑞葉はさなぎいぬの脱退を決意する。


    とにかく辛くて心がギュッとなる。瑞葉がさなぎいぬを、メンバーを大切に思っているからこそ離れることを決断するのが辛すぎた。大学の後輩でベースの才能がある子に私の代わりにさなぎいぬに入って、というのはどんなに悔しかっただろう。瑞葉がさなぎい

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    2026年05月30日
  • いただきます。 人生が変わる「守衛室の師匠」の教え

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    人生って様々な人との繋がりで、出来ていると思い知らされた。食べ物一つとっても誰かの命懸けの努力で、今自分がそれを食べて生きていけることに
    感謝しないといけない。
    いただきます。今まで言えてなかったけど、この気持ちを忘れずにこれからは言いたいと思います!

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    2026年05月30日
  • 手のひらの音符

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    先月、数ページ読んでそのまま積読になってしまっていたが、2回目にして読み進めるとページを送る手が止まらず気が付いたら最後まで読み終えていた。
    涙せずには読むことができなかった。
    会えない時間があっても想っていたこと、切なくもあり愛だなと思う。その後の関係に言及しないのも良かった。それは2人だけのものだから。

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    2026年05月30日
  • ブティック

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    ラストがだいたい分かっていながら、面白かった^_^痛快!また銀行かと思いきや…^_^必ず、間違いなくドラマ確定…

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    2026年05月30日
  • ようやくカレッジに行きまして

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    5月中旬の、なんだか夏が近づいてきたなって時期に、そういえば光浦さんが「バンクーバーの夏は爽やか」みたいな事を書いてたな、と思いだし、読むなら今だなと積読の中から引っ張り出してきました。

    光浦さんの挑戦や苦労やその過程の友情を覗かせてもらって楽しかった。本当に大変な1年7ヶ月だったと思います。
    出てくるお料理がどれも美味しそうで良いレストランに行きたくなりました。

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    2026年05月30日
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン

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    三部作の最後の巻。当然星5です。
    良かった!
    新二の成長。蓮の成長。皆んなの成長。
    それが見事に描かれていた。
    陸上に関する細かい情報もしっかりしていた気がする(自分はよく知らないけど)
    ただどうしても作品ができた時の情報なので、フライングの決まりは、現在とは違うようだ。
    今の職場に大学の陸上部のアルバイト君がいるのだが、今は最初のフライングで一発退場とのこと。
    へぇ知らなかった。さらに厳しくなったんだね。
    まぁ私が知らなかっただけかも?笑
    残念なのは、プロのサッカー選手になった新二の兄のことをもう少し追って欲しかったなぁと思ったりしました。

    ‥‥‥個人的トピック
    ヘルプデスクに転職して2ヶ

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    2026年05月30日
  • 物語を継ぐ者は

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    ヤングアダルト向き。「はるを呼ぶ」が重いながらも心に響いたので、こちらも読んでみた。面白かった。
    周囲にうまく馴染めなかった時期に寄り添ってくれた宝物のような本。その著者が実は…
    本好きさんに刺さる本だと思う。
    この著者の作品をもっと読んでみたい。

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    2026年05月30日
  • 禁忌の子

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    ネタバレ

    最初は軽い気持ちで読んでいたのに真相に近付くにつれて泥沼に浸かっているかのように引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。
    「キュウキュウ12」の子供時代の話は読んでいて本当に辛かったし、大人同士の粗末な約束の末に勝手に産み落とされて本当に不憫だと思う。我が子ももうすぐで3歳になるが、その年齢の子に手を挙げたり玩具を捨てるという行動を取る時点で下の子が無事に産まれてたとしても虐待には繋がったのだろうな、と容易に予測がつく。そうなるとこの親に移植された時点で事件が起こることは決まっていたのではないかと思う。
    第5章「真相」で「禁忌の子」が明かされた時には、自分が「禁忌」だと深層心理で捉えてい

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    2026年05月30日
  • 空、はてしない青 下

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    一気読み。
    予想通り、下巻は辛い展開になり、ジョアンヌの人生が明かされていく。
    読んでいて辛いけれど、やはり世界は美しい。
    う~ん、ちょっとスピリチュアル的な・・・

    最後は、ほぼ予想通りの結末。
    それでも涙腺決壊。

    ただね~
    アルツハイマーの母を抱える立場としては、
    どうしてエミルが若年性アルツハイマーで
    余命2年と宣告されたのかが腑に落ちない。
    ググったところ、どのサイトでも平均余命は5~10年と書かれている。
    アルツハイマーとしては(患者が若いせいか)むしろ余命は長いのだとか。

    仕方が無いからAIさんに訊いたら、
    「時間の無い若者ということを強調するためのフィクションです」だって。

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    2026年05月30日
  • ザリガニの鳴くところ

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     素晴らしい本との出会いをありがとうございました。自然描写が繊細、細やかでカイアと一緒に湿地や沼地や歩いたりボートに乗っている気分にさせられました。
     ミステリー小説としてだけてはなく、差別、偏見、人権問題、自然破壊等の社会問題にも切込み、学ぶべきことが多い小説でした。
     また、人間と自然界の比較において後尾や優劣表現等の多くの行動の中で似ているところがあまりにも多く、生物として大きく捉えた視点に興味を寄せられました。
     最後の結末は、ショックでしたが、自然界の摂理であり、生き物としての本能なのかもしれません。湿地の少女よ、安らかに眠って下さい。

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    2026年05月30日
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ

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    膝をかかえて蹲ってもいいよと言われているような
    誰かにそっと抱きしられているような
    誰かと背中合わせで身体をあずけているような
    意味や結論をいつももとめなくていいよ
    そんな気持ちにさせてくれる作品でした
    韓国小説も面白いですね
    ハマりそう…♡


    作中の
    『ボタンはあるのに穴がない』の章がグッときたことをどうしても言いたい!!
    そして
    Netflixで映像化されそうな気がするのはワタシだけかなぁ

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    2026年05月30日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    マチ先生のあらゆる言葉が心に染み入りすぎた。スピノザの診察室も良かったけど、こっちは更に好きかも。
    元之助さんが奥さんを看取ったあと、マチ先生へかけた言葉がとにかく泣ける。
    改めて幸せとはなんなのかを考えさせられた。
    個人的には西島が加わった最高のチームで難関手術に挑むシーンが激アツだったなあ。南先生との関係もどうなっていくのか‥続きが気になる!

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    2026年05月30日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    加藤さんの作品を読むのは、「ピザトーストを〜」に続いて2作目。ショートストーリー➕短歌という構成が魅力。お話のジャンルはバラバラで、読んでいて飽きない。恋したくなったり、切なくなったり、青春感じられたり。素敵なお話がいっぱい詰まってます!

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    2026年05月30日
  • 私たちの世代は

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    コロナのような感染症で制限がたくさんある中で育った小学校三年生の子供たち「マスク世代」が大人になるまでの話。
    学校の給食がないことで空腹の毎日を過ごしたネグレクトの親を持つ青葉、唯一の家族は「夜のお仕事」をしている母親のみでその元で育った冴、感染症後不登校になった心晴。それぞれの子供たちが感染症のせいで人生に少なからず影響を受ける。

    でもそこで終わらないのがこの著者の凄み。
    一見不幸せでネガティブに見える中から、小さなでも確かな幸せを掬い取る。「感染症さえなかったら」から「感染症があったから」手にしたものもあるのではないか、という方向に話は進む。

    瀬尾さんの物語は読み終わった後、いつも温か

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    2026年05月30日