ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    一気読みする面白さ 次がきになる展開で、3.4日で一気に読みきった
    張り巡らされた伏線がリンクして行くのも見事

    同じ文字数でのセリフの掛け合いも印象的だった

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    2025年12月12日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    名作でした。日本は欧米に比べて容姿で人を差別する文化が強いと聞いたことがある。誠のように、「ふくよかな人=努力ができない人」と見て、その人の性格や生き方を決めつけてしまう風潮が日本にはたしかにある。そんな世の中で、梶井は自分が楽しく生きるやり方を見つけ出した。対して、里佳や伶子は世の中に少しずつ反抗しながらも、ルールの中にどうにか快適さを見つけようとする人たちだ。梶井の行ったことは倫理的にも法的にも悪ではあるが、里佳と一緒に梶井の心に迫れば迫るほど、共感できる部分が出てきた。日本がもっと個人主義ならばこの事件は起きなかったかもしれない。けど里佳のように集団の心地よさとその維持方法に気づけば、も

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    2025年12月12日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    ロッキー!!グレース博士とロッキーの2人の友情が最高によい。SFで泣きそうになるってあるんだな。ストラッドの歴史観についてのかたり、そして主人公がなぜ冒頭記憶をなくしていたのかの種明かしにいたる流れが上手い。映画化されたら観に行こう。

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    2025年12月12日
  • 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)

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    何か特別なことが書かれてるわけでも事件が起こるわけでもないけど、なんとなく「ちょっと丁寧に生きてみよう」って心にポッと火が灯った。
    お茶やってみたいとは思わないけど、普段意識してこなかった自然の音や匂いや色にも目を向けて、季節の変化を楽しみたい。
    あと「会いたいと思ったら、会わなければいけない」って言葉はかなり刺さった。

    追記:映画化もしてるということで早速観てみた。
    若干原作と違う設定はあるものの(武田先生の年齢ぐらい?)、実写版を観てここまでしっくりきたの初めて。
    俳優陣の演技力が素晴らしいのはもちろんだけど、映像はきれいだし音も心地よくて原作のイメージをうまく補填してくれる。
    「面白い

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    2025年12月12日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    久しぶりにシャールさんに会えて嬉しい。その一言につきます。
    シャールさんの言葉の数々に、胸が温かくなる。

    マカンマランシリーズのスピンオフ。
    ジャダを初め、マカンマランに関わる懐かしい人たちの視点で物語が進んでいく連作短編集
    ラストはシャールさんの視点で話が進んでいくのは面白い。

    今回は日本を飛び出して、台湾へ
    シャールさんが作るご飯はほとんど出てこないけれど、台湾の食べ物、特に薬膳料理がとても美味しそう。

    『生きていくことも、また旅だ』
    『幸せこそ、手軽であるべき』
    良い言葉だなぁとしみじみ

    台湾が舞台とあり台湾の歴史から、世界情勢、災害のことにもふれ、平穏に過ごせることが当たり前で

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    2025年12月12日
  • 没落令嬢のためのレディ入門

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    そうそう、British貴族のラブストーリーはこうでなくっちゃ!!!が詰まってる作品です

    キティの清々しいまでの家族第一(お金)の姿勢がブレないところ、ジェイムスの典型的な貴族的姿勢、2人の歩み寄り、just love it!
    彼女の芯の強さ、目的のために最大限の努力をする姿がめっちゃ良い

    あと、この手のストーリーによくある、どちらかのピンチ(多くは女性側)をどっちかが助けてハピエン、じゃなくてクロスになってお互いを助けるってところも良かったんだよなぁ、対等な感じがして。

    2025.12.12
    220

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    2025年12月12日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    軽井沢の銀河ホテル、英国風の建物やイングリッシュガーデン、ホスピタリティも言うことなしとなれば、夢のよう。
    最近食べ物に癒される感じの小説は多いけど、ここでは手紙のワークショップが登場。千色あるインクの色が記憶や感情を呼び起こす鍵になるのも面白い。

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    2025年12月12日
  • 英国庭園の謎

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    『完璧な遺書』
    「殺すつもりなんかなかった…」という犯人の語りから始まる。
    大好きな倒叙がついに来た!(゚∀゚)

    犯人は周りの気持ちも状況も、勝手に自分に都合よく解釈してしまうタイプ。
    その勘違いぶりが気持ち悪くて、正気を疑うような言動が出てくる。
    倒叙なので、犯人の独りよがりな頭の中の自問自答が面白い。

    語り手である犯人の目を通して、火村の鋭さを体験できるのが最高に面白い。
    火村が核心に触れるような質問をするたびに、思わず心の中で「火村先生さすが!」とガッツポーズ。
    こんな嫌な奴が相手だからこそ、スカッとした。
    でも正直言うと、犯人にはもっと白を切って粘ってほしかった!倒叙好きとしては、

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    2025年12月12日
  • 【電子限定SSつき】ものがたり洋菓子店 月と私 ふたつの奇跡

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    シリーズ第2作品目!
    今回も美味しそうなケーキや洋菓子が沢山出てきて
    読みながら幸せな気分になれました。

    今回のお話はクリスマス期間がメイン。
    ちょうど呼んだ時期が
    クリスマスシーズンだったので
    この時に読めて本当に良かった。
    一気にクリスマス気分を味わうことができました!

    この本を読む時は登場したケーキを調べながら
    読み進めるのがとても楽しくて
    次のシリーズも続けて読もうと思います!

    それぞれの恋の行方も気になるところです。

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    2025年12月12日
  • 白魔の檻

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    一言メモ、世の中が抱える問題を、医療界に落とし込んで事件化したストーリー

    前巻のミステリーとは違った切り口で、問題提起していて、リアルさに引き込まれる。いつ起こってもおかしくないと思わせる、リアルな描写、医療の緻密な描写、それにしっかりと描かれた図面や人名、とても良いです。続巻が楽しみです。

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    2025年12月12日
  • 自選恐怖小説集 人間溶解

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    日常に潜む、決して公にできないヒトコワを凝縮した短編小説。
    個人的には「青の魔性」がイチオシ!小学生の女児に惚れた男性教師は女児の母親に手を出すっていう欲望のグロモヤ!

    森村誠一入門には持ってこいで、とても読みやすかったです。

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    2025年12月12日
  • 言い寄る

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    読んでいて何度も挫折しそうになるくらい辛かった。乃里子の、五郎に対する気持ちが痛いほど分かって苦しくって仕方なかった。言い寄れないというより、言い寄らせてもらえないあの感じ、すごくわかる。家で2人きりになっても、ベッドに座っても、たとえ裸になっても女としてみてもらえない感じ。どれだけ自分がみじめで辛くて泣きたくなるだろう…そんな男が自分にはない奔放さがある親友に言い寄っていたと知った時、どれだけ辛かっただろう。でも乃里子は本当に偉かった。私だったら美々を心底憎んだだろうに。乃里子はプライドが高かったわけじゃない、頑張ってなかったわけじゃない、女としての魅力がないわけじゃない。それでも一線を張ら

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    2025年12月12日
  • サンショウウオの四十九日

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    結合双生児であり、一つの身体を共有して生きる姉妹。思考や記憶を共有する2人の日常とは。

    とにかく引き込まれた。彼女達が実際に存在しているように思えたし、目の前で生きている姿を見せてくれた。

    思考や記憶は混じり合う中でも、意識だけは混じらない。どれだけ体を重ねても意識までは一つにならない。意識とは誰のものなのか。意識があって体があるのか。体があって意識があるのか。
    そんな答えのない問いを考えさせられる。

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    2025年12月12日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    生きていく上で誰しも加害性を持ち合わせて生きてるよなと思った。老若男女さまざまな年代の視点で描かれていて、すごく良かった。
    長岡友梨奈のあの暴力的な正義感は読んでて辛いところもあるけど、現代で働く女性としては理解できる部分が多かった。

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    2025年12月12日
  • 春の星を一緒に

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    『満点のゴール』の続編。今回も号泣。
    三上先生大好きなので、どうか幸せになってほしい。大変良いラストでした。
    タイトルの由来がとても素敵です。

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    2025年12月12日
  • 生きるぼくら

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    元々、好きな作家さんですが、これまた、なんて素敵なお話。中学で不登校になってもがいていた息子。本当に本当に優しかったおばあちゃん、おばあちゃんが入れてくれたお風呂、ごはん。そして、最後まで素直に優しく接せられなかったお母さん。自分のこれまでの大切な人達と優しさに詰まった思い出。とてもとても幸せな時間をありがとうございます。

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    2025年12月12日
  • 新編 日本の怪談

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    ラフカディオ・ハーンの代表的な怪談が42編、テーマ別に全6章に分けられており、池田さんの訳がとても読みやすいです。

    第6章は、内匠尽語楼という人の編纂した『狂歌百物語』の翻訳と紹介で、ハーンのイラストつきです。

    難しい漢字に振り仮名があり、小学校高学年ぐらいから大人まで楽しむことができます。あとがきも充実しているので、作品理解に役立ちます。

    まずは、子供の頃に聞いた「耳無し芳一」「雪女」をあらためて読むことができ良かったです。それ以外に知らない話がたくさんあり、どれも読み応えのあるものばかり。

    漫画日本昔話のようでとっても愉快な話(団子をなくしたおばあさん」)、男女のちょっといい話(「

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    2025年12月12日
  • 竜の医師団3

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    ネタバレ

    チューダが今回もかわいくて、ちょっとした行動に頬がゆるみます。無邪気さがそのまま人間の生死に直結する場面では、緊迫しているのに、物語には滑稽さが漂っていて、その振れ幅が面白いです。

    医療の知識が竜という存在と結び付いていくことで、「体の大きさが違うだけで、同じ治療でもこんなに世界が変わるのか」と毎回思います。人間なら些細な処置で済むことが、竜ではまるで別の問題として立ちはだかり、その視点の広がりが想像で補えないところもあるのが、ちょっと悔しいです。

    動かない翼の対処法が東の国の骨接ぎにあるというくだりは、わくわくします!4巻もとても楽しみです。

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    2025年12月12日
  • ルドルフとノラねこブッチー

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    ネタバレ

    ブッチーがアルファベットとローマ字をやってたらブッチーがへんって言ってけんかになったのが面白かったです。

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    2025年12月12日
  • 変な地図

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    大好きな雨穴さんの変なシリーズ。図や挿絵があり読みやすく、伏線回収がすごいなと思った。ミステリー感が強いので、ホラーが苦手な人も読みやすい。若い頃の栗原さんと、周りの人との関係性もすごく素敵だと思った。

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    2025年12月12日