小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
進めば極楽、退かば地獄。
本作の主人公である黒田官兵衛は、秀吉も恐れた策略家であり、単に事件を解く人物ではない。彼は人の心理や状況を読み切り、それを利用して現実そのものを動かしていた。その姿は恐ろしくもあり、同時に圧倒的な凄みを感じさせる。一方で、息子の存在によって人間としての一面も垣間見え、その点も大きな魅力である。
また、荒木村重も魅力的な人物である。彼は黒田官兵衛の危険さを勘で理解していながらも、見栄や置かれた状況からその判断を貫くことができなかった。その姿は愚かとも言えるが、同時に非常に人間らしく、脆さも感じさせる魅力的な人物である。
本作は史実そのものではないが、歴史に基づいた -
Posted by ブクログ
ネタバレ怖い!
なんでみんな別々の部屋で寝れるの?!
私は絶対無理!
岩を落としたら1階へはもう戻れないという設定の部分を雑に読んでしまったから中々入り込めなかったけど、(落ちてきた穴は空いているんだから、下から水が上がってきたら浮力で上にいけるんじゃ?と思っていた)読み返してちゃんと理解したし、もうそんな些細なことは関係なかった(笑)
私だったら(最悪、自分だけは助かろうと思っても)画像を入れ替えて、最速でハーネスを作って夜中に非常口から出る。助けを呼べそうなら呼ぶし、無理なら入り口の瓦礫をどかす努力はするけどなぁ。
その可能性を一瞬で捨てて、もう自分1人しか絶対に助からないギリギリまで黙ってい -
Posted by ブクログ
こういうのが読みたかった~の本
「あの本、読みました?」で取り上げられていて絶対におもしろいだろうなと思ったら本当におもしろかった。
私は日頃から”池井戸潤作品の登場人物が男女逆転した奴が読みたい”と考えていた。女性が企業のなかや政治の場で権力争いや派閥争いをするのが見たい。女vs女で人脈や策略でのし上がるところが見たい。そのなかで立てる義理やあふれる人情が見たい。
そんなときに知った『女の国会』
「女にうまれてごめんなさい」
そんな遺書を残し自殺した国会のマドンナこと”お嬢”。敵対する第一野党の”憤慨おばさん”こと高月が死の真相を探り始めるポリティカルミステリである。
政治の場で女が働くとは -
Posted by ブクログ
ネタバレ1日で読破。
とても10年前の小説とは思えないほど日本社会には変化がない、むしろ悪化しているとさえ...。
人間社会の外側に立って、無機質に観察する主人公がとても好き。
社会の「普通」からは外れつつも、倫理観はしっかりあって、真面目にひたむきに働き続けるのは人として尊敬できる。
30代後半で彼氏や夫といったパートナーが居ないこと、正職ではなくアルバイトとしてコンビニ店員を18年間続けていること、結婚、妊娠、出産、あらゆるプライベートなことに他人に土足で踏み入られても一切揺るがず、淡々と、シンプルに、何故?を投げかけられるので、「普通」って何なのかを考えさせられる。
家父長制によって作り上
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。