【感想・ネタバレ】平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

「平家物語の中から好きなエピソードを2-3言えるようになりたいなぁ」と今更。
読むのに躊躇するような難しげな本、そんな時には私の心の友、ビギナーズクラシック。

日本で教育を受けた人ならまず全員諳んじることが出来るあの冒頭から。
普通はこんなオチを最初に持ってきちゃいかんのだろうけどこの話を「聞く」...続きを読む人達は最初から人生の「あはれ」「無常」をドラマティックに聞き入るのが目的だからリズム良く物語のテーマから始まることで話の中に連れていく感じなのね。「鐘の音」「花の色」そうね、なんだか目が開いてるのに白昼夢を見るよう。暗く広い部屋、和蝋燭、琵琶法師の声。これは異世界に入る呪文的な?
この年までその感覚がわからなんだわ。

巻第一
祇王と仏御前がいいねぇ。特に仏御前。外国にも勿論こういう「権力者の庇護から自らの意思によって(命の危険とかじゃなくて人生の虚しさのため)逃げ去った女性」の物語ってあるんだろうけど、一応これってノンフィクションだもんね。日本でも女性は極めて激しく差別されてきたし現在もとんでもないレベルで続いているものの、こういった女性の哲学による行動(しかも日本最高レベルの生活を捨てる)ことがあるのもまた不思議。

巻第二
重盛かっこよ。中国宮廷や英国王室、ギリシア神話に至るまで「暴君の息子がマトモ」「賢帝の息子がクズ」ってのはあるけれど、ここでも清盛のヤバさと重盛がクリアな対比を見せて物語にエッジを与えてる。にしてもさぁ。世界中の人間はこうやって「親と子は似てるけど親子だからと言って頭の中身や品格まで似るわけじゃないで」と神話伝記故事物語を通じて教訓を残してくれているのになぜボンクラ世襲議員に投票(以下自粛

巻第三
鬼界島に一人取り残される俊寛。その暴れる様は喜劇的な悲劇。重盛の自殺のような神託。中国への大金送金と永代供養依頼。
こういうのって日本人の宗教観を表してるように思う。神罰はあるんだけどその神仏に仕える人達がことごとくろくでなしのクズ。神仏は恐れても宗教家は同じ人間だと。一神教ではこんな宗教家の堕落した姿や武力行為を物語として一般市民(信者)に聞かせられないですよね。
更にオモロいのは重盛が東山に建てた荘厳な仏堂。38基の灯籠(ここまではいい)、念仏を唱える美人尼の集団の配置。え?美人尼?
ここもとても日本的。尼さんが美人であることがプラスに働くような宗教観。全てファッション感覚でとてもいい。これなら欧州から宣教師が来て日本侵略を企ててものらりくらりとやり過ごせるでしょう。だって遊びでやってるもん。何もかも。笑

巻第四
渡辺の源三競の滝口(摂津の渡辺党、源氏の三男、名は競きおう、滝口の武士)エピ。こういう「相手をコケにした仕返し」って好きだよね。人間って。
三井寺の対等な態度が気に入らない延暦寺。奈良の興福寺はOK。この辺も平家物語を聞く一般大衆に「宗派が同じか違うかなんてことは政治的な問題を下回る些細なこと」という印象を植え付けるだろう。やはり現代に繋がる「ファッション宗教」を感じられてとてもいい。

巻第五
不吉エピを散りばめて不穏な空気を演出。これから起きることが神罰で、運命で、逃れられないことを再確認するような章。
当時の人達、というかつい最近まで、人間は運命宿命天命によって生かされてますっていう自覚だっただろうからこういうストーリー展開はさらに効果的だったのかも。あと音楽。この時の琵琶法師はどんな感じだったんかな。イミテーションゴールドのイントロみたいな?おどろおどろしい感じ?

巻第六
清盛死去。熱病(マラリア、もしくは瘧)の描写が素晴らしい。

巻第七
都落ちの平家一門。清盛の血を引く者をそれぞれ短く触れていく。清盛の弟忠度(ただのり)都落ちの際、歌の師匠俊成(しゅんぜい)に「戦後選定御下命あれば」と自らの秀歌百余首を託す。「千載和歌集」には「ささ波や志賀の都は荒れにしを昔ながらの山桜かな」が。但し天皇のお咎めを受けた人間なので「よみ人しらず」の一首としてのみ。
牽制を誇った人間でも朝敵となったからには歌だけ残り名前すら残されないこの無常感。平家物語の中のミニ平家物語マトリョーシカ。伝えたいのはひたすらの無常。

巻第八
九州から四国に逃げ移る平家、威風堂々と法皇の使者を迎える頼朝、京都での木曽義仲の横暴な振る舞い。西、京、東に分断されたような日本の様子。個人的ツボは頼朝が法皇使者にやり過ぎなほどのお土産を持たせるところ(各宿場にも食べきれない米プレゼント)と、大蛇の子孫と伝わる九州豪族の緒環のくだり。頼朝のやり方は現在も多くの権力者が行う「やり過ぎ太陽政策(威圧)」緒環はまんま「古事記活玉依姫(通い婚って言えば聞こえはいいけどただの犯罪)」

巻第九
所望した馬がライバルに与えられていたことを知った際の男特有の根深く嫌らしい嫉妬から始まり、最後は徒歩一番乗りで笑いの緩みを作った後、主従二騎で挑む最期の一戦木曽義仲と兼平、平忠度、美少年平敦盛と熊谷直実の話などが続く。この緩急。漫才であれ恐怖映画であれ「緊張と緩和」が物語に味と厚みを持たせる。木曽義仲兼平との対比で重衡盛長、親の知盛を庇って息子二人が死んだことに恥いって号泣するなんてのもいい。
忠度も敦盛もお歯黒や笛などが東方武士にはあり得ない高貴さの証となって討たれてしまうんだけど、その高貴さも京都の公家に番犬扱いされたコンプレックスの爆発の結果というか仕返しだったわけでねぇ。
徒歩一番のくだり、敵味方の笑い声が響いたとある。ここで解説の短文もいい。「平家物語の思想はは無常感というがここには陰陰滅々としたものは皆無。そもそも無常をはかない人間の死とするのが間違い。無常は陰陽明暗の対立を対立のまま包み込む、広く大きな人生の知恵だから。」
ちょっと勝手に打たないでよ。こころ。

巻第十
入水自殺する平維盛。頼朝の命を救った恩人筋は特例として助けられる。個人的ツボは鎌倉まで引っ張られた平重衡に頼朝が遊女をあてがうところ。あとここだけではないけれど「美貌の夫人」や「光源氏と謳われた美青年」など容貌についてのこだわりが強い。物語に引き込むためのエッセンスだと言えばそれまでだが、やはり美形でないと悲壮感も出ないし感情移入も出来ない。

巻第十一
那須与一の神技(数十メートル先海上船の扇を射抜く)、壇ノ浦合戦、安徳天皇入水、能登守教経(清盛甥)の最期、新中納言知盛(清盛四男)の最期「見るべきほどの事をば見つ」 
平家物語のクライマックス。
パッパラパーの私が知らなかった事。
その1。安徳天皇を抱いて三種の神器と勝手に入水自殺する二位殿(祖母)。有名な「波の底にも都の候ぞ」の前に「この国は粟糞辺土と申して物憂き境にて候」と日本自体を辺境とし海底の極楽浄土を目指していること。(だとしたら最期の言葉は要らないのではとは思うけどまぁここが泣かせのキラーポイントかな)
その2。二位殿は「伊勢神宮に挨拶を」としているけれどもその天皇が伊勢神宮に参ったのは280年ほど無かったと前述されている。大事なのは分かるけどその割に行かなすぎなのでは?京都伊勢でしょ?行けるよね。
その3。「義経の八艘飛び」が戦うための能動的跳躍ではなく消極的逃走跳躍であったこと。
その4。最期を悟った総司令官、新中納言知盛の平家女性陣に対する自棄っぱちブラック下ネタ。
「珍しき東男こそ、御覧ぜられ候わんずらめ」
解説にもあるけど二位殿やりすぎ。
どう考えても安徳天皇は助かったはず。
その5。(日本武尊の)草薙剣だけが海底から見つからないのは素戔嗚尊が退治した八岐大蛇が生まれ変わって安徳天皇となったからだと噂されたこと。

巻第十ニ
義経の都落ち。平家嫡流六代の処刑による平家本流滅亡。(一回は助かるんだけどね)

平家物語おもろいですねぇ。
てか800年以上前とはいえ、こんな闘い方してる我々は他国との戦争は絶対に避けないといけませんねぇ。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

『平家物語』を原文で通読しようとするには、それなりの「覚悟」が必要だと思われるし、敷居が高く感じられるのも無理はないと思われるが、ダイジェスト版とはいえ、この本は「祇園精舎」から始まって「大原御幸」までが、原文を交えながら紹介されており、中高生ばかりでなく、古典文学を読みたいと思いつつも躊躇していた...続きを読む大人も十分に楽しめ、なおかつ『平家物語』そのもののおもしろさも存分に堪能できる稀有な一冊である。

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Posted by ブクログ 2024年01月09日

小学生の頃から何度も繰り返し読んだ愛読本。

敦盛や那須与一のエピソードは有名であるが、平清盛が死去した巻第六からの後半戦はかなりおもしろい。平家といえば巨大な野望を持つ一族であり、私の好感度は低い。だが、その一族が滅びる時の平家の武将の在り方に心を惹かれた。敦盛や惟忠といったような武将の葛藤がみら...続きを読むれ、滅びることの哀しさを知った。

原文と現代語訳どちらも充実している為、古文を勉強したい中高生や、古典に興味のある小学生でも読みやすいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年02月26日

ダイジェスト版で読みやすかった。入門に良い。
平家の栄枯盛衰、また各登場人物の散り際の哀しく儚い様に心が打たれる。
今も昔も、大切な人を想う心は変わらない。

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Posted by ブクログ 2022年05月21日

いとおかしだった。

深夜アニメの平家物語がおもしろくて、原文も読んでみたくて読んだ。昔から世の中に残って人々に読まれ続けているのがとてもわかる。

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Posted by ブクログ 2022年03月01日

 『平家物語』は、貴族社会から武家社会への変革の中で滅びていった平家一門への「長大な弔辞」「慰霊の深い祈り」であるという。
 平家一門が主人公であるため、とにかく登場人物が多い。何度も巻末の「桓武平氏系図」を参照しながら読んだ。有名な部分はいくつか読んでいたので知っているつもりでいたものの、初めて知...続きを読むることがたくさんあった。もちろん簡単なあらすじだけがまとめられている部分が多いので、まだまだ知らないことだらけだ。
 でも、さすが「ビギナーズ・クラッシクス」。わかりやすい現代語訳と解説。巻末には研究案内書や史跡などの史料があって、どんどん調べたくなってくる。古語のちょっとしたニュアンスの違いも感じながら原文で読めるようになりたいなぁ。

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Posted by ブクログ 2022年02月27日

アニメ平家物語が非常に面白く、河出書房の原作を読む前の予習として。

いつも通り訳文・原文・寸評・コラムで理解が深まりつつ原文にも触れることができる。
しかもこの平家物語に関しては、重要な部分は原文訳文が出るものの、他の部分もあらすじを書いてくれてるので途中の流れが切れずに理解できる!とてもありがた...続きを読むいしあらすじだけで面白くてちゃんと全部読みたくなった。

清盛の時代に栄華を極めた平家。平家物語は滅びゆく平家に焦点をあて語り、初っ端から不穏な空気が漂う…。アニメを見ていると映像化されているので、あの姿が頭に浮かんでくる。これがなんとも辛い。
心に残った話は忠度が俊成に形見の歌を託して都落ちする話、木曾義仲の最期、敦盛の最期、維盛の最期、壇の浦の合戦。
歴史に翻弄され命を捨てて逝く平家たち…入水する場面が辛い。重い鎧をつけたまま水に入るのだから言葉にできないほど苦しかっただろう。
維盛や敦盛は時代や生まれた家が違えば幸せに生きられたかもしれない。歴史にifはないが、どうしても考えてしまう。これからアニメでこの場面を見るのが辛い…。
そして源氏と平家は争っているものの、これもまた時代や境遇が違えばお互いが手をとって歩むことが出来たのではと考えてしまう。平家物語は辛い…。

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Posted by ブクログ 2022年02月18日

現代の自己啓発本に通ずるものを感じた。どのように動けば、自分に機運が来るか、他人に認められるか、など。

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Posted by ブクログ 2022年01月10日

THE 漢の生き様。
大学受験で平家物語を読んで号泣してからいつか平家物語をしっかり読みたいと思っておりました。

安徳天皇の最期と敦盛の最期が好きです。悲しすぎます。
これが戦争なのかと。

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Posted by ブクログ 2021年05月02日

平家物語は鎌倉時代、日本を代表する最高に面白い古典物語だと思う。鎌倉歴史ヲタクには必見で涙無しでは読み終えることが出来ない。最高の傑作

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Posted by ブクログ 2012年07月20日

非常に読みやすい構成。平家物語を読んでみたいけど古文はあんまり…という人に是非おすすめしたい。このシリーズは表紙も可愛くて集めたくなる。

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Posted by ブクログ 2022年09月04日

ダイジェスト版で、代表的な場面以外はあらすじのみ。
そのため、全体のストーリーはつかみやすい。
平家方・源氏方にかかわらず、文字通り命懸けのギリギリの場面では、個々の人間性・本性が露わになる。ひとりひとりの人間らしさが垣間見えるのも面白い部分。
時代で仕方ないこととはいえ、平家方の高潔な人物や幼い者...続きを読む(有名所だが、平敦盛や安徳天皇)があたら命を落とすことになったのは、やはり惜しいことだったなと感じる。
軍記物語が、いわゆる歴史の”敗者”に向けての鎮魂・慰霊の意図で編纂されたものということがよくわかる。

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Posted by ブクログ 2022年02月02日

アニメの平家物語や大河などでこの辺の時代をやっているのをきっかけに読みました。
祇園精舎〜始まる文章しか知りませんでしたが読み進めていくうちに自分がその時代にタイムスリップしたような気持ちになりました。
平家物語は作者が確定できないなどと言われているらしくそこの方も突き詰めてみたくなりました。
人生...続きを読む長いので一回は読んでみてもいいのでは?

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Posted by ブクログ 2021年08月02日

鴨川の氾濫、ギャンブルの流行、比叡山の僧たちの強訴。これらだけは自分の思うようにならない(白河院)。▼萌え出る若草も枯れた草も同じ野原の草。▼祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる者久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに...続きを読む風の前の塵に同じ。『平家物語』1220
※頼朝は、自分の例に重ね合わせ、六代が平家再興を計り源氏討滅をたくらむのではと疑った。

道理と末法思想から歴史を解釈。承久の乱、後鳥羽上皇に献じて鎌倉幕府を倒さないようやんわり伝える。慈円じえん『愚管抄ぐかんしょう』1220

思い出す都のことは多く、大井川のたくさんの瀬の石の数もそれには及ばないだろう。▼仮寝でかりそめに見る夢の間だけ借りる枕よ、誰かと契りを結んだなどと人に語ってくれるな。阿仏尼あぶつに『十六夜いざよい日記』1279

白露に 風の吹きしく 秋の野は 貫き止めぬ 玉ぞ散りける ※糸で貫き留めていない念珠の水晶玉(文屋朝康ふんやのあさやす)『小倉百人一首』1235

『吾妻鏡』1300

※鎌倉時代

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Posted by ブクログ 2020年10月27日

ダイジェストとポイントで現代訳・原文と解説が紹介されている。さすがにダイジェストなので味気ない感じになってしまうので原作を読んでおいて思い出す用にちょうどいい。部分的に出てくる解説も知らなかったことを補完できた。二位が裏番長説は発見だったし、言われたら説得力が出てくるのは面白い。

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Posted by ブクログ 2016年11月13日

平家の栄華と没落を主題とした『平家物語』は、「祇園精舎の鐘の声・・・」という書き出しがあまりにも有名だが、平易かつ流麗な名文で、平氏と源氏及び平安貴族の盛衰の中に見る人間模様を描き出した作品である。
本書は、一般に全12巻とされる大部の各章段を縮約するとともに、各巻を代表する説話を選び出して収め、『...続きを読む平家物語』の全体像が捉えられるように作られている。
いま改めて読み返すと、2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」のキャスト・場面が目に浮かぶのであるが、視聴率は記録的な低さだったものの、『平家物語』にある人間模様が表現された良いドラマだったと感じる。
『平家物語』は、基本的に史実に基づいて作られており、多くの悲劇的な場面が登場するが、特に、17歳の敦盛(清盛の甥)が、「さては、汝がためにはよい敵ぞ。名乗らずとも首を取つて人に問へ。見知らうずるぞ」と宣って、源氏方の熊谷直実に討ち取られる場面、また、8歳の安徳天皇が祖母・二位(清盛の妻)に促されて、東の伊勢神宮に別れを告げ、さらに西の浄土に祈った後、入水する場面などは、胸に迫るものがある。
また、本書は解説で、『平家物語』が作られ、琵琶法師によって日本各地で伝承された背景を分析しているが、それによれば、時の摂政・関白だった九条兼実の実弟で、比叡山の座主(貫首)を務め、頼朝とも親交があったとされる慈円が、国を二分した源平の戦いの後、慰霊を通して、荒廃した人心を和らげ、国に秩序を回復するために行った事業であり、それは勝者となった頼朝としても望んだことであろうという。
本書の巻末には、更に、関連の書籍・資料、関連のインターネット情報、史跡の情報、地図、年表、家系図なども載っており、理解を深めるのに役立つ。

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Posted by ブクログ 2015年11月29日

概要は平家の繁栄から落ちぶれていくまでを描かれた話くらいしか知らなかったので、いざ読んでみるとなるほど、こうして平家から源氏へと移っていったんだと現代訳があるのでとてもわかりやすく読めました。古典が苦手なので、現代訳だけ読んでしまいましたが、二回目は原文も一緒に読んでみようかなと思っています。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月07日

ビギナーズクラシックスの名にふさわしく、
初心者に読みやすい配慮がされてて良かったと思う。
平家物語を一つの小説として楽しめた。
もし読んでいたのが電車の中でなければ、
時たまある原文を音読してみてもいいかなと思ったんだけど。

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Posted by ブクログ 2012年08月07日

祇園精舎の鐘の声~は、
誰もが中学生のときに
暗記した覚えがある有名な
フレーズですよね。
角川文庫の古典ビギナーに
向けた解説書です。
今回は平家物語です。
後学のために内容を知って
おきたいという人にも
見せ場がわかりやすく
描かれています。

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Posted by ブクログ 2012年07月04日

原文は少ないが、全部のストーリーは(大雑把とはいえ)書かれているので、他のビギナーズ・クラシックスに見られる原文は多いけど、話飛び飛びとは違ってどんな物語かは大筋知ることができる。

平家の衰退と源氏の隆盛が描かれている・・・それだけ(ぇ
歴史好きにはこういうの読むだけで楽しめるから、中身がどうとか...続きを読むは・・・

祇園精舎や那須与一といった高校生で古文の勉強してた文系には懐かしいところもあったりで、青春の振り返りにもどうぞ。

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Posted by ブクログ 2012年04月13日

ざっくりと平家物語になにが書かれているかが書いてあります.あっという間に読めてしまう分量ですから,ざっと内容を知りたいって人にはいいと思います.

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Posted by ブクログ 2022年02月21日

『吾妻鏡』だけでは片手落ちだと思い、『平家物語』も。いやー、幼児まで含めて、よくもまあこれだけの血が流されたものだ。

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Posted by ブクログ 2022年02月06日

忠度が都落ちする時に俊成に遺作を託していく話が好き。
祇王の話は切ない。仏御前は清々しい。
富士川の戦いは平家軍ビビってて笑う。
文覚の気ままな感じがいいキャラしてると思う。

原文の撥音便が可愛い。弓放つ時の「よつ引いてひやうと放つ」が語感が良くて好き。口にしたくなる。

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Posted by ブクログ 2021年09月03日

読書会に向けての副読本として購入。各章のあらすじがスッキリとまとまっているので、読書会前の予習・復習にピッタリだったと思う。全部読むのは大変だし時間がないけど、あらすじが知りたいという人にお薦めできる。

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Posted by ブクログ 2018年09月24日

まず思うのは、今も昔も政治は俺ら庶民とは無関係なんだということ。それでも支配されている俺らにはその時の権力者による政策による重荷がかかってくるからまぁ、全く無関係ではないものの、庶民が政治にコミットすることはできない。なるほど、そういうことだな。と納得。

また、ずいぶん残酷。首切ったり日常茶飯事。...続きを読むまぁ、それだけ純粋で身体的とも言える。その時代に生きえいれば、まぁそういうものなのだとこれまた納得するんだろうな。

ともあれ、俺の命はまだ尽きてないので、毎日を投げ出すことなく精一杯生きるとしよう。

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Posted by ブクログ 2015年03月13日

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色〜から始まる有名な軍記物語。今思うとリズムを刻んで美しく聞こえるね。
有名な那須の与一の1節がありました。この時は、戦場がスタジアムに変わったようでした。この中で義経は結構短気だったみたいですね。

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Posted by ブクログ 2014年09月03日

祇園精舎の鐘の声?の現代語版です。古文じゃないので読みやすいです。【訳文】と【原文】を対比させて掲載。原文から説話を選び出し縮約させ最後まで掲載。これを読んで気になれば原文を読んでみることをお勧め。

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Posted by ブクログ 2013年05月11日

平家物語の全体像と主要なエピソードがざっと読める。学校で習ったのをなんとなく覚えているのか、他の作品で観たり読んだりしたのか、知っているのもちらほらと。
出家する人と自死する人がとても多いのが印象に残った。死生観、人生観がよく分からない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月12日

入門書、導入本として。

高校の古文で読んだ懐かしの文章に出会う。内容や抜粋に関してどういう基準で選んでいるのかは良く分からないし、言われたところで比べられない。

全体的な源平の抗争と平家の没落、武士道の萌芽を古文を介して知ることが可能。一方で、原文の載っているところ載っていないところまちまち。そ...続きを読むうであるなら、導入本として一切載せずに、粗筋を知らしめるよう貫徹した方がいいと思う。とりあえず、完訳本を読みたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月02日

受験勉強時代に遭遇した有名な文章がたくさん載っていた。
和歌を渡していくシーンと、若者の首をとって悲しむシーンは覚えていた。

そして平家物語、と言いつつその没落を描いている所が「諸行無常の響きあり」なんやなーと思った。
これはフィクションで小説にできるレベルの話やなとも思った。

なんで昔の戦争は...続きを読む今の戦争と違ってダメって思わないんやろうか。
やってることは残酷やのに。
三国志もそうやけど。

昔の戦争と今の戦争、どこに違いがあんねや。
人を殺してることには変わらんはずやのに

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