【感想・ネタバレ】堤中納言物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典のレビュー

あらすじ

気味の悪い虫を好む姫君を描く「虫めづる姫君」をはじめ、今ではほとんど残っていない平安末期から鎌倉時代の短編10編を収録した作品集。滑稽な話やしみじみした話を織り交ぜながら人生の一こまを鮮やかに描く。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

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Posted by ブクログ

虫愛づる姫君で有名。解説にもあるが堤中納言物語が散逸しなかったのはそれぞれの話が持つ意外性だと思う。結果が予想できなくて、ページをめくる手が止まらなかった。

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2014年03月14日

mac

ネタバレ 購入済み

虫愛ずる姫君

一部ご紹介します。
・虫愛ずる姫君「人々が『花よ蝶よ』とほめるのこそ、考えが浅く奇妙なことです。にんげんというものは、誠実さがあり、物の実態を探し求めてこそ、心掛けが素晴らしいというものです。」
「人間というものは、何事につけても、良く見せようと取り繕うところがあるのはよろしくない。」
「評判なんてどうでも構いません。すべてのことは、もとをたずねて結果を見てこそ因果関係がわかるのです。子どもでもわかることです。あの毛虫が蝶となるのです。」
「絹といって人の着る物も、蚕がまだ羽のできないうちに作り出します。蝶になったら糸も果てて無駄になってしまうのですよ」
「私が、蛇のあなたと、御縁がありますなら、生まれ変わって、極楽で、お会いしましょう。この世では、あなたがその姿で、そばにいるのは、難しいと思います。」
「悟ってしまえば、何事も恥ずかしくありません。人は夢幻のような世に生きています。いったい誰がいつまでもこの世に生きながらえて悪いことを見、善いことをも見て、善悪を見極めることができましょうか。誰もそんなことはできないのですよ。だからはかないこの世では、善いとか悪いとかいっても結局意味のない価値判断で、絶対的な真理はないのです。」

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

失笑を誘うというか、シニカルな作品。
お気に入りは花桜折る中将とはい墨^^
思はぬ方にとまりする少将はちょっとかわいそう

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2011年03月01日

Posted by ブクログ

平安時代を舞台にした小説を書きたくて、参考になりそうかつスパッと読めそうだったので読んでみた。
なんだかシュールで、1話もそんな長くないので面白く結構サクサク読めた!
一番好きなのは『逢坂越えぬ権中納言』かも。
『思はぬ方にとまりする少将』の解説に書かれていた「美学」の話が一番好きかも。一昔前の色好みには美学があったがこの時代にはすでに…という。
果たして現代の色好みにも美学はあるのか?いや、ないだろうなあ。

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短篇集。
第一話 花桜手折る中将
第六話 貝合せ
第九話 はい墨
第十話 よしなしごと
が面白い。

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2022年04月22日

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