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衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。(解説・木村俊介)
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Posted by ブクログ
首相爆殺事件の犯人に仕立て上げられた主人公、青柳。 社会に渦巻く陰謀と、警察の魔の手からひたすら逃げる。 犯人も動機も分かって事件は無事解決、晴れて世間に冤罪を認められてめでたしめでたしーーー 残念ながら、そんなエンディングが待っているわけではなさそうなことが早々に分かる。 一体何が起き...続きを読むたのか、逃亡の果てに何が待っているのか、ハラハラしながら青柳の逃亡劇を見守ることになる。 過去の回想と現在の逃亡が織り交ぜて描かれ、時に内容がリンクし、過去の縁が今に繋がる。 巨大な権力に対し、個人の小さなつながりと信頼を武器にどう戦うかが、時には「もう過去には戻れない」という哀愁を伴って描かれる。 まるで霧を掴むような得体の知れない敵に対する恐怖心が常につきまとう緊張感を伴いながら、ぐんぐん読み進められた。 そんなストーリーの中でも、伊坂さん作品の持ち味である(と勝手に思っている)、登場人物の軽妙な掛け合いが、ふっと肩の力が抜けるような可笑しさを含んでいて楽しい。 この話はハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかと少し考えた。 このような陰謀に巻き込まれて逃亡を余儀なくされたこと自体は間違いなく不幸であるが、そんな不幸の末の到達点としてはハッピーエンドなのではないかと思う。 全てを読み終わった後で第三部を読み返してみると、新たに見えてくるものがあり、また、疑わしく思っていた点がさらに補強されるような感覚もあり面白い。
知らぬ間に首相暗殺犯に仕立て上げられた男、青柳の逃走劇。 本作に幾度も登場する森の声が聞こえるという青柳の旧友・森田の台詞「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」、青柳がこの2つこそ自分に唯一残された武器だと捉え、思いもよらぬ方向に物語が進んでいく過程に胸が躍らされた。 あとは構成が今まで見たことのな...続きを読むい形だった。事件当日から始まり、事件から二十年後、そして事件当日以降数日、最後は事件から三ヶ月後という初めから”誰が”黒幕かは明らかにならないこと自体が明らかな展開であり、あくまで"黒幕"にさせられた青柳にスポットライトを当てた作品として楽しめた。 状況設定的に手に汗握るストーリーではあるが、挿絵ならぬ主題歌として流れていたビートルズのゴールデンスランバーが懐かしく温かい記憶の中の情景と切なさを物語のエッセンスとして加えていて、不思議な感覚をもった。
10年以上前に買った小説をようやく開いてみた キャラクターも、やり取りも、終わり方もとても好みだった 10年前に読んでたら良かったなあとも思うし、今だから尚更面白いのだとも思うから、小説っていいなあと思いました
人間の最大の武器は習慣と信頼だ。なるほど 伊坂幸太郎にしか書けない作品だなと感じた。2010年ごろにすでに現在の世の中の社会を言い表しているかのような先を見据えた天才。青柳を助ける周りの人たち、俺も青柳の人間性なのか、まわりの人情味が溢れているところが素敵。
今更ながらゴールデンスランバー読みました。 とにかく読みやすかった! 「人間の最大の武器は習慣と信頼」 人を信頼し信頼されながら逃げ続け 初対面でも信頼してもらえる青柳は良い人生を送ってきたんだなー。 最後のページは特に大好き。 絶対再読したいと思う話でした!
首相が爆弾で殺害され、その殺人犯に仕立てられた男の逃亡劇。登場人物が多義に渡るにも関わらずそれぞれにキャラクター性があって、遊び心が詰まっていた。結局のところ首謀者や首相殺人の意図、主人公が何故犯人に仕立てられたのか等が明らかになることはなく物足りない部分はあったけどファンタジー要素満載で一気に読め...続きを読むた。 タイトル「ゴールデンスランバー」はビートルズのAbbey Roadの一曲から由来していて、故郷、子守唄の意味合い。学生時代の友人、恋人、バイト先の社長、元同僚など昔の仲間が出てきたのもあって、物語とリンクさせて読んでみると面白かった。
青柳はアイドルを助けた以外は別に特別なことをしていない。ただ人生を生きていた。そんな過去の些細な行動や習慣今の彼を助ける。 世界は変わらない、ただ人の善は社会の不条理には決して飲み込まれない。 この本が書かれた時より今の方が、人の善を信じられない時代になってしまっていると思う。 そんな世界でも人...続きを読むには優しさや助けたいという心がまだあると信じているし、まだこの世界のようなミクロな優しさが現実にあるとも信じたい。
第5部に入る時、読み終えるのがもったいなく次の日に回した。そして読み終えた後、読みこぼしをしないよう2周目読み返す。 人間最大の武器「習慣」と「信頼」 その通りだね、森田くん ある日突然、首相暗殺の容疑者になるなんて、ありえないテーマに、正直言って期待薄の読み始め。時系列と一人称の変化にも対応で...続きを読むきず??? 途中でそういうことか!とイラストの意味に気付く。 青柳くんと「信頼」で繋がる人々の人間性が、なんと気持ちのいいことか。伊坂さんありがとう。窮地だけど、読んでいて救われる思い。青柳くんの「よくできました」人柄と生き方なんだろうなあ。その頃の樋口さんには、物足りない何か・・・大学生の恋愛ってそんなものだったかも、なんて思い返す。 そして、3日間の出来事とは思えない疾走感、予想を裏切る展開、青柳くんとの暗号の如きメッセージに胸も熱く。 2周目でようやく、時系列が一致し、この人があの人ねと人が一致し、最後にもう一度20年後を読んで、青柳くんの穏やか日々を願う。森の声が聞こえないのは血⁉︎なんて想像しながら
「よくできました」「痴漢は死ね」「小さくまとまるなよ」とか印象的な言葉がつながって最後に青柳が逃げて生きていることがいろんな人に伝わる描写がとても良かった。ハラハラしながらとても納得感があり楽しく読めた。
2026 2冊目 厚めの小説だったしスキマ時間にしか読めなくて時間がかかったけど、読破できた。中2か3の時に1度読んでて、最近読書をはじめたから持っている本を読み返そうと思って読んだ。当時と比べて成長したこともあって「あれこんなに面白かったっけ」って思うことが多々あった。現在から学生時代へ繋がる描写...続きを読むがすごい好き。その学生時代の描写が後々の伏線となるのも面白い。そして座右の銘にしてもいいなって思うくらい好きな言葉が「人間の最大の武器は習慣と信頼」っていう言葉。まじでその通りだと思う。 満足ですありがとう。
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ゴールデンスランバー(新潮文庫)
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伊坂幸太郎
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