あらすじ
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。(解説・木村俊介)
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Posted by ブクログ
安倍さん事件の裁判中なので読んだ
…わけではないけど
参考文献として挙げられてる
落合さんの本を読んだのは
もうずいぶん前
安倍さんの事件は20年後
どう振り返られているんだろう
~
超弩級エンタメ巨編だそうだけど
なんともあったかいお話でもあった
かなり変わった構成
(目次を見れば分かる)
何度も前に戻って読み返したけど
ページ滅茶苦茶多いのに
どこに戻るかすぐ分かるのは
構成の妙、なのかも
最後の第五部がとてもよい
Posted by ブクログ
エピローグを読み終えたとき、声にならない声が出た。最高です。オーデュボンから順番に読んできて、本作の人物に繋がりがなかったのはちょっとだけ残念。砂漠は二次文庫だから繋がりがないのは分かってたけど、ゴールデンスランバーにはあるんじゃないかと期待してしまった。ここまでの作品と比べると、物語の毛色も違う気がするし、設定や時系列の辻褄合わせる上で繋がりはない方がいいのかな。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い
伊坂幸太郎はキャラクターが魅力的だなと思うし、話の構成もすごい
そして伏線回収もすごい
さすが伊坂幸太郎という感じ
もっと伊坂幸太郎の本を読みたいと思った
Posted by ブクログ
初めて読んだ伊坂幸太郎作品がこのゴールデンスランバーでした。
いやあ、すごかった。
次々起こる展開に読む手が止まらず、一気に読み終えた。
衝撃の一言、すごい本を読んだなぁと。
色んな事件が起こる中、過去の話も入りつつ、伏線が少しずつ回収されていくのも気持ちよかった。
最初の入りから斬新だなとは思ったが、読み終わってから少し読み直しをしたくらいにはこの本にのめり込んだ。
伊坂幸太郎作品をもっと読んでみようと思うきっかけには充分すぎる。楽しみです!
Posted by ブクログ
本当に面白いです。
終わり方としても決してハッピーエンドではないものの、最後の章「事件から三ヶ月後」では当事者たちに救いがあった事がわかり切ないはずなのにどこか穏やかなほっこりする感じがたまりません。
伏線も見事です。
事件を客観視した視点、事件から二十年後の話が前半の章で出てくるので、その後の章の事件最中の主人公視点と照らし合わせて見るとより面白いと思います。
私は一通り読み終えた後第三章まで読み直しましたが、また新たな発見が…
二十年後のノンフィクションライターって…あの人ですよね?
「森の声」で『ん?』と思って再度読んだら『やっぱりそうじゃん…』と腑に落ちちゃう箇所があるんですけどどうなんだろう…
とにかく、今のところ伊坂幸太郎さんの作品で1番好みです!
Posted by ブクログ
まさか自分が「痴漢は死ね」ってワードで泣くことになるとは思わなかった…!!
先の展開が読めないドキドキ感がいっぱいで進んでいくストーリー。「もうダメだー!」「詰んでるよー」と思ってしまうけど、主人公のことを応援したくなってる自分もいて、臨場感いっぱいだった!!!
読み進める中で、三浦が出てきたあたりから、ギアが一つ上に入ったような感覚で、ストーリーがグイグイ進んでいき、自分がページをめくってるのに、なぜか受動的な感覚に陥るくらい、勝手にページが進んでいくような錯覚すら覚えた。
ラストはまさかのまさかで、そんなことになるなんて思ってなかったから、痛快で爽快な展開だった!!!
Posted by ブクログ
これぞ伊坂幸太郎と言った作品。第三者視点で一つの事件についての概略を示し、後半(というより残り3/4ぐらい?)を当事者視点で事件を描く。様々なところに散りばめられた伏線を回収していく。読後感は最高。そしてもう一度伏線の確認で思わず読み直してしまう。小説にf10が使えたらと思ってしまった。
Posted by ブクログ
身に覚えのない、首相暗殺の濡れ衣を被せられた男。
友人や恩師、新たな協力者を巻き込み、一世一代の闘争劇が繰り広げられていた。
伊坂さんの作品らしく、登場人物のセリフが良い。そこに生きている感じがする。
Posted by ブクログ
首相殺害の容疑者になってしまった男の逃亡を描いた話。権力という大きな存在を前に行手を阻まれ続けつつも青柳を信じ続ける人々に助けられていくのがよかった。様子終盤には大量の伏線が回収されていて気持ちがいい。自分がこのような状況に陥った時に自分の無罪を信じ続けてくれる人がいるのだろうかと想像した。
Posted by ブクログ
かなり前に読んだので再読。
映画も見たけど、やっぱり小説で味わうこの世界観が最高だった。
波瀾万丈という言葉では足りないくらい散々な目にあう青柳。両親や仲間たちの愛が深くて「痴漢は死ね」でじんときた。
Posted by ブクログ
ドキドキ、ハラハラしたお話しでした。
首相暗殺の濡れ衣をきせられた、青柳雅春が逃亡して行くお話。
似た内容のお話し、読んだよな〜と思いつつ、読み始めると違ったドキドキ、ハラハラを感じました。
実際にあるのかな?あってほしくないという思いを抱きながら読んでいました。
終わり方もハッピーエンドとはいかないけど、心にモヤモヤや悔しさが残る終わり方ではなかったのが、良かったです。
雅春の父も最高でした
Posted by ブクログ
最後の伏線回収がすごくて、本を置くことができませんでした!ちょっと長いかなと思ったけど、途中から止まらなくなります。本当に面白かったからぜひ読んで欲しいです。
ドキドキハラハラ
面白すぎる!理不尽過ぎて可哀想だけどハラハラが止まらない。整形した後の主人公は幸せそうだしまぁハッピーエンドなのかなぁ。
面白かった!!
少し長かったけど、、、、
首相爆殺の濡れ衣を着させられ、巨大権力に追われる青柳雅春の逃走劇。物語の中で様々な人に助けられ、危うい所を脱する場面にハラハラドキドキさせられた。ラストの生存をみんなに知らせるシーンが良かった。あとがきにある「風呂敷を広げたまま」の構造がとても素晴らしい。映画化されたのも頷ける作品。
青柳くんたいへんよくできました
知り合いにすすめられて軽い気持ちで読んで、
続きが気になりすぎて止まらなくて、
結局一日で読んでしまった
得体のしれない権力との戦い、というか一方的にやられて、次から次に罠にはめられてしまう。
自分にそっくりに整形された偽物、近づいてくる怪しい女性、自分には覚えがないのに、店でコイツが暴れてた、と証言してくる人や、問答無用でショットガンを撃ってくる警察、、、
読んでるうちに、かなり前から、主人公が犯人に仕立て上げられる準備がされていたことがだんだんわかってくる。
今の時代、情報操作なんて簡単にできてしまうんだとすごく怖くなった。
これからは、受け手の私達が、流れてくる情報をそのまま受け取るのではなく、疑問を持たないといけないのかも。
とはいえ、この物語の主人公には、次々に助けてくれる人の連鎖が起こる。
主人公の人柄がたくさんの人をそれぞれ動かす。
それが熱すぎる
感動する
頑張れ青柳くん!といつの間にか応援していた
お父さんのシーンは涙なしでは読めない
そうそう、親はどんなことがあっても、子供を信じたいものです。
映画を見るともっとイメージしやすいかな
キルオも樋口さんも青柳くんもイメージ通り
大好きな作品
Posted by ブクログ
伊坂作品で一番好き。ハラハラするけど、どこか爽快な逃走劇。
読後、大学時代の友人に会いたくなりました。ただし、あいつらはこの物語のように、逃走の手助けしてくれないだろうなあ。
Posted by ブクログ
メディアの情報に惑わされない様にしようと思った。ネット社会に生きていて、間違っている情報は沢山あるのかもしれない。自分が信じたいと思う人を信じよう。自分が仮に殺人犯に仕立て上げられたとしても、否定してくれる人がいる人生を私も歩みたい。
Posted by ブクログ
長いこと積読してたけどふと思いたち手にとった。堺雅人主演で映画化されているとのことでキャスティングを見て登場人物を浮かべながら読み進めた。ちょっと長い気がするけど後半は伏線回収が楽しかった。それでもちょっと悲しい結末に泣けた。配信されてたらすぐ見たかったな。
Posted by ブクログ
分厚い文庫本にちょっとヒヨったけど、5ページほど読んで、コレは読み切れるって確信した。ストーリーがわかりやすいし、読んでて映像が頭の中で鮮明に映像化されるからかな。
社会全体を巻き込む大事件の2〜3日の出来事を、本人・学生時代の元恋人・テレビのいち視聴者の三つの目線からストーリーを追う形。
家族はもちろん、学生時代の友人らが自分の事をよく理解してくれているのが大きな救い、逃げ切ることへの原動力になる。
・ショピングセンターで屯する若者を見て、自分も当時はただ楽しくてそうしていたことを回想するシーン
・放置車に戻った際に、自分の書いた手紙にそうだと思った、と記されていたシーン
・痴漢は死ね、と書かれた手紙を受け取った両親の反応
この辺りが心に響いた。
Posted by ブクログ
理由もわからず首相の暗殺犯になる気持ち…一生わからんわ笑。国家レベルの冤罪VS一般人。そんな中でも洒落たセリフ回しで物語を重くしないのは著者らしさが色濃い。終わり方が独特で余韻が残る。
Posted by ブクログ
ほぼ5!ウイットに富んだ伊坂節がふんだんに散りばめられたいい作品だった。権力という力にどんどん追い詰められていっても、運のある主人公は魅力的な仲間たちによって助けられ終幕へとノンストップで突き進んでいく。流れるように場面が切り替わりとても面白っかたです。
Posted by ブクログ
青柳雅春の逃亡劇をイッキに読み漁った。
そしてビートルズのゴールデンスランバーを
ライブラリに入れ、聞く日々。笑
そんな人は多いのではないでしょうか。
青柳と樋口の2人がいつ交わるんだろうと
ドキドキしながらページをめくった。
長編だったはずだが、あっさりと読み終えた。
比較的読みやすく、
所々にはドキドキするシーンなどもあり
臨場感あふれるストーリーだった。
冤罪とわかった状態で容疑者を応援する視点にどうしてもなってしまうが、
そもそも何故このような事態になっているのかが
もっと深掘りしてほしかったが、
それをすると倍くらいのページ数になるんだろうな、、、。
Posted by ブクログ
めっっちゃよかった。個人的にミステリー小説というより人情小説という感じ。一つ一つの描写が細かいから繊細な映像を作れるのですごく感情移入できた。
Posted by ブクログ
結末がどうなるのか予想できずに、読む手が止まらなかった。一度読んだだけだと疑問が残るところもあるし、分かりやすいハッピーエンドではないのかもしれないけど、その仄暗さが得体の知れない大きな悪を表している感じがして不気味だった。
何はともあれ晴子ともう一度会うことができてよかった。やじやじやじやじ矢島さんは一瞬疑っちゃってごめん。
Posted by ブクログ
たくさんの伏線とハラハラドキドキの逃亡劇.ᐟ.ᐟ
伊坂さんの本をもっと読んでみたくなりました.ᐟ
物語が進むにつれて面白くなっていきます.ᐟ
はじめはあんまりかもしれませんが読み進めてみてください.ᐟ
映画化されていますが,小説の方が断然おすすめです.ᐟ
映画はけっこうカットされてて,正直おもしろくなかった,,
まどろみ・たそがれ
初めて読んだ伊坂幸太郎作品。題名にあるように、まどろみのなかというか、たそがれの境に読者は揺れる感じ。長いけれども、引き込まれる。こういうものかという印象。
自分ならどうする
モダンタイムスを再読して、この本に行き当たりました。
こんな事ある?と思いつつも、あるかもしれないと考えている自分がいて…自分ならどうすると主人公と比べながら読み進めました。
これを書きながら、刺さったのは「信頼し合える人」が自分にはどれくらいいるのかということです。
自分は生き抜けるのか…刺さってます。
Posted by ブクログ
総理大臣暗殺の濡れ衣を着せられ、逃亡する男の物語。なぜ彼が選ばれたのか、誰が黒幕なのかという種明かしはない。
こんな状況でもあきらめないという信念が必要。ということを著者は伝えたかったのか?
Posted by ブクログ
前半、あまりのゾワゾワ感に
何度も読む手を止めたが、
後半の勢い、伏線回収の艶やかさは素晴らしく、
一気に読み終えた。
一見リアルな逃亡劇だが、
奇跡的なタイミングや出会いはファンタジー的。
あくまでも創作であることを忘れてはいけない。
メディアの情報操作、利権と政治、陰謀論・・・
ノンフィクションと言うにはあまりにリアルで、
当たり前だと感じている生活への警鐘とも取れる
一冊。
真実というのは視点や人それぞれかもしれないが、
存在する事実は一つなのだと思う。
何かの判断や意思決定の際には、なるべく多くの
事実を多角的に収集することが大切だと感じた。
あと、借金は人の心を曇らせる、とも。
もう一つ、人生で大切なのは「習慣と信頼」。
一冊の根底にあるこのメッセージは、とても沁みた。
主人公の青柳について、善良な市民行動が契機となり
人生を変えられてしまったのが、心苦しく、
またある意味で何ともリアルな後味の悪さを残す。
一方で、元恋人との絆に泣かされる。
すっきりとはしないが、楽しく読めたとおすすめ
できる一冊だった!
Posted by ブクログ
主人公可哀想だなぁ…何も悪くないのに人生ぐちゃぐちゃにされて、周りの人間も巻き込んで、友人も殺されて、ずっと可哀想だよ。
森田はラスト辺りで「実は生きてたんだぜ、驚いたか?」なんておどけて出てくるかと思ってたら本当に死んじゃってて悲しくなった。
それとちょっと本書とはズレちゃうけど、私たちの生きてる現実に起きた首相暗殺事件の手法のほうがこの本より余っ程フィクションじみていて複雑な気持ちになった。
Posted by ブクログ
長かった。終わり方が良かった。
あと作者の後書き読んで、伏線回収の思いを語っていて、これが意外だった。確かにこれまでの作品に比べて本作は伏線要素は控えめな気はした。
伊坂幸太郎といえば綺麗な伏線回収、と期待して読んでいたので、それに重きを置かずに書いたという本作は物足りなく感じた。
また、同じく後書きに、描写をなくすと言葉がなくなるという話も印象的だった。小説を書いたことない自分が、小説家の人が考えてる頭の中を少し覗けた気分になれる。
振り返ってみると、個人的には、この本は本編より後書きに読む価値があると思った。
あと全然関係ないけど、ビートルズって影響凄かったんだなと。この本のタイトルもビートルズの曲で、他にも村上春樹のノルウェイの森も。
どちらも知らなかったので、それぞれ本のおかげで曲に知り合えた。