あらすじ
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。(解説・木村俊介)
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Posted by ブクログ
最初の方はいつものツレたちの感情表現が少なく素っ気なく感じたが、読めば読むほど、なんだみんな青柳のこと大好きじゃんかと良い意味で裏切られる。黄色の車での出来事は秀逸。すれ違いを超える想いに半泣きになりながら、伊坂版「君の名は」かよってツッコんだ(こっちが先だが)。最後の最後まで伏線の回収回収で最高でした。最後に上から目線ですみません、たいへんよくできました。
Posted by ブクログ
完読!
映画が先であったため
細かい描写が非常にクールです。
先に小説を読んでいたら
映画は若干味気なかったかもというくらい
場面背景が読み切れた。
うーん,非常に面白かった
今年の名作!
Posted by ブクログ
首相パレードの中、ラジコンヘリによって爆発が起きた。首相は即死で、その犯人に仕立て上げられたのが、2年前宅配中にアイドルを助け、一世を風靡した青柳雅春。
マスコミから犯人と大々的に報道され、身に覚えのない証拠が次々と出てくる。青柳は無罪を証明することができるのだろうか。
600ページ超えの長編であり、途中中だるみを感じたが、後半になればなるほど読む手が止まらなかった。
世の中のほとんどの人が青柳を犯人であると認識している中、青柳は逃げる。「人間の最大の武器は、習慣と信頼」であり、今回の青柳はそれを痛感したのでは。
前半ではたくさんの人が登場し、たくさんの出来事が起こるが全て後半で回収される。
真犯人は?巨大な組織とは?小梅は敵?警察も敵?など少しモヤモヤが残るが、痴漢は死ね、たいへんよくできましたで綺麗に終わりを迎えていると思う。
Posted by ブクログ
何か大きな力が自分を犯人にしようとしている、という「詰んでいる」状況から主人公がどうやって逃げ出すのか気になって一気読みしてしまった。
主人公は物語の最中ずっと逃げていて、敵に立ち向かおうと決意しても最終的には逃走することになる。それがなんだか、逃げてもいい、逃げるのも生きる手段の一つと言われているみたいでとても良かった。
親友の森田を始め、主人公が逃走するのに何人かの死傷者が出るが、それでも読後感がスッキリとしていて良かったなという気持ちになるのが不思議だった。
主人公の人柄を知る人物があいつはやってないと確信を持っていてそのために国家権力に抗ってでも闘争を手助けするのがとてもグッときた。
結局何が(誰が)首相を殺害したのか、第三部で語られる事にどれくらいの信憑性があるのか、解明されていない点はとても多いが、おそらくそれは主人公である青柳本人も死ぬまでわからなかった事なのだろうなと思った。
20年後、青柳の有罪を信じている者がほとんどいないというのが、主人公の逃走劇を見守ってきた側からするととても嬉しいなと思った。
Posted by ブクログ
首相がパレード中に殺された。犯人とされたのは主人公。ひとつの事件を第三者、当事者、関係者視点で眺め、過去、現在時点で語る。逃走する青柳の行く末はいかに。伏線回収はさすがでした。決してハッピーエンドではないが、最後には救いがあり明るい色で終わる。
Posted by ブクログ
少し喧嘩してしまった友人から借りた本。
最初は黒幕についたりしていたが、
そうではなくてハラハラする場面を楽しんだり
何より、青柳周辺の人間関係から沁みるものがあった。
絶体絶命の状況のなか、僕の味方になってくれる人は誰なのか、僕が味方として信頼して助けを求められる相手は誰なのか。考えさせられた。
最近、地元の友達と価値観がズレてきたように感じるけど、だからと言って切らないくてもいいか。
そして、
キャバ、痴漢は死ね、大変良くできましたスタンプ。
これらが沁みる。
僕は友達と仲直りするところから。
Posted by ブクログ
10年ぶりくらいに読みました。ごく普通の主人公が濡れ衣を着せられ、その中で必死に小さな可能性を見出していく。どんなに追い込まれた状況でも、自分を信じてくれる人は必ずいる。スリリングな展開が続く中で、仲間との信頼が生むちょっとしたホッとする瞬間に心温まる一冊。
Posted by ブクログ
人間最大の武器は、信頼と習慣。
こんな事件に自分が巻き込まれることはないだろうけど(というか日本でこんな事件あってほしくない)、周りの人からの信頼関係や日々の習慣を大切にしようと思った小説だった。
読みながら、ジョン・F・ケネディ暗殺事件やビートルズの曲について、もっと知りたくなった。
Posted by ブクログ
ずっと展開が読めずに、先に進んでいく。ハラハラしながら読めた。青柳はメンタルが強すぎると思う。国家権力並みに強大な敵を前にしながら、逃げ続けるエネルギーがすごい。周りの助けもあってよかった。国家権力並みの存在を敵に回しても助けてくれる友人がたくさんいることに、青柳の人の良さみたいなものが滲み出ている。
最初はもっと小さな敵を想像していた。青柳は逃げながらも真犯人を見つけ出し、最後には冤罪を警察や世間に認めさせてハッピーエンドという結末を想像していた。でもそんな予定調和はなく、飽きさせないストーリーでおもしろかった。結局これらの事件を企んだ黒幕みたいなものはわからないけど、その分想像の余地があって楽しめた。
Posted by ブクログ
ミステリー作家の本って終始トリックとか伏線回収で似たり寄ったりなイメージがあった
でもこれは違う!キャラクター一人一人の強さ可愛さ人間味がでててクスッと笑えて最後はみんな尊くなる
こういう読書体験もいいなー
Posted by ブクログ
息子へ)
本屋大賞にどっぷりはまり中。これが、5作目か6作目?過去受賞作品のだいたい半分を読んだ。
これまたおもしろい。純粋に理屈抜きでおもしろい。
総理大臣の暗殺の犯人に仕立てられ、逃げる主人公。
逃げる逃げる。
助ける仲間。
かかわる人がヤラレル。
真犯人なんて、どうでもいい。
逃げろ!!!!
この作品、時間の進め方に驚いた。事件の日、事件から30年後、再び事件の日、そして事件から3ヵ月後。事件中も、昔話がテンポよく挿入されて、、、。
普通なら、訳が分からなくなるところを、お見事!
さすがは、本屋大賞。まだまだ楽しみたい。
君が本を読むころには、20作品ぐらいになっている。
本さえ好きになれば、人生、退屈なときなんてなくなるのだ。
(お父さんの本の買い方)
BOOKOFF \108
(読め、もしくは、読むな)
必ず読め!
(君が・・・歳のころに)
大学生のころに。
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ただの逃亡劇ではなく、人間ドラマとしても深く、社会的テーマも考えさせられる。スリリングで読みやすく、それでいて心に残る物語。読後に「正義や信頼、人生の選択」についてじわじわ考えさせられるタイプの小説
Posted by ブクログ
ゴールデンスランパーは国家の巨大な物語の中に個人が飲み込まれる恐ろしさを描いている。
現実で起こる確率は低いかもしれないが、「なきにしもあらず」と思わせるリアルさがあり、そこに強い恐ろしさを感じた。
この作品の怖さはそれだけじゃなく、
真実よりも作られた物語の方が強く、一度レッテルを貼られたら剥がすことができない、怖さ。
そんな中で、青柳は逃げ続け、顔を変え、生き延びた。
社会的にはすべてを失ったとも言える。
それでも、完全に負けたわけではないと感じた。
特に印象に残り、読書中鳥肌が立ったのが、
両親と元恋人とのやり取り。
両親への郵便、習字半紙に書かれた「痴漢は死ね」という言葉と、
元恋人からもらった「たいへんよくできました」スタンプ
あのやり取りは、“その人たちにしかわからない確かな繋がり”だった。
社会がどれだけ嘘の物語を作っても、
個人同士の間にある真実までは奪えない。
寂しさと同時に、どこか救われるような感覚が残った。
すべてを奪われても、
「自分を知る誰か」がいる限り、人は完全には消えないのかもしれない。
Posted by ブクログ
長かった!ほんと長かった!でもずっとおもしろかった。こんなに長いのに、メインは2日間?とかの話なのびっくり。
おもしろい書き方だった。事件の前後とか傍観者からの視点の章があって、そのあと事件。でも青柳が生きててくれてうれしい。ただ、敵に回ってしまったものが大きすぎるし、原因もわからないし、こわい。ただ生き延びたから、逃げ切れたから、勝ちだなと思う。信じてくれてた人たちに、ちゃんと生きてるよってサインが送れたの素敵。ちゃんと受け取れてるのも素敵。映画見てみたいな気分。
映画化されてるけど、長編モノの映画化って短縮せざるを得なくて悲しくなることがほとんどだから、見ないほうがいいのかなあ。
Posted by ブクログ
物語は首相暗殺シーンから突然容疑者にされてしまい逃亡する話となり青柳と晴子を中心に進んで行くのだが…
青柳の森田との別れからスタートして最後まで置かれた状況や時間との闘いに読んでいる自分も苦しくなり結末が気になりすぎて一気読みしてしまった。
別れたら友達にも戻れない…だけど二人の距離感を自動車のダッシュボートのメモ
『俺はやっていない青柳、そうだと思った』
が深すぎる…
とにかく過去からの伏線回収かオシャレで素晴らしくこれが伊坂ワールドかと…
控えめ言っても伊坂さん天才かなと思う。
Posted by ブクログ
主人公青柳雅春が冤罪で警察に追われている中、青柳の頭の中で、響く友人の声、蘇る思い出が、全力で逃げる彼への応援歌のようでならなかった。この事件、1日とか2日の間で起こったとは思えないくらい濃密に描かれていて、深く感心した。場面が展開していくにつれ、分かることも増えるけど、謎なことも出てくるのが、読者をずっと前のめりの状態にすると思う。終わり方も気持ちよかった。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの作家生活25周年特別カバーが素敵だったので購入。
圧巻の一言、とにかく本当にすごい小説。
サスペンス系のドキドキする話は得意じゃなくて、辛いなーと思いながら読んでいたのだけれど、後半どんどん面白くなっていく。
面白さの理由はやはりエピソードの回収だ。昔のエピソード1つひとつが濃くて、ちゃんとそのエピソードが書かれた理由がそこに存在するにも関わらず、すべてが再度綺麗に拾われていく美しさに感動。そして最後の、家族や大切な人とのスマートに意思疎通も後味◎。
また、これだけの長編なのに、たくさんの登場人物がすっと頭の中でつながってすぐ思い出せるところがすごい。情景を語りつつ、情報も洗練されている。
日常の延長線上で権力に抑圧され、事件が起こり、戦争が起こり、苦しむ人がいる。不安定な社会情勢の今、改めてこの本に正常性バイアスの存在を突き付けられる。
Posted by ブクログ
面白かった!!!!
伏線が張られまくってそれを回収していくワクワクさ、想像していなかったハラハラさ、疑問がのこる余白部分、ザ伊坂幸太郎さんの王道作品だと思いました!
すべてのことに意味があるんだと思うとともに、
だからこそ出会う人を大切にしたいと思える作品でした。そして、結局信頼がどんな権力よりも強いものだと思いました。
青柳さんは自分が危険な目に遭っているのに、
周囲の人への気遣いを忘れず、良い人すぎてもっと自分勝手になって良いのにと何度も思いました。
でもその人の良さがあるからこれまでそれだけ信じてくれる人や助けてくれる人たちが周りにいるんだろうなと思います。(もっと報われてほしいと願うばかりです。)
頭の中で色々と人物を想像する中で、
あれほど青柳が顔整いと書いているものの、
私の想像の中ではなぜかキルオがイケメンな若い男の子だと想像してしまいました笑
ドキドキハラハラ
面白すぎる!理不尽過ぎて可哀想だけどハラハラが止まらない。整形した後の主人公は幸せそうだしまぁハッピーエンドなのかなぁ。
面白かった!!
少し長かったけど、、、、
首相爆殺の濡れ衣を着させられ、巨大権力に追われる青柳雅春の逃走劇。物語の中で様々な人に助けられ、危うい所を脱する場面にハラハラドキドキさせられた。ラストの生存をみんなに知らせるシーンが良かった。あとがきにある「風呂敷を広げたまま」の構造がとても素晴らしい。映画化されたのも頷ける作品。
青柳くんたいへんよくできました
知り合いにすすめられて軽い気持ちで読んで、
続きが気になりすぎて止まらなくて、
結局一日で読んでしまった
得体のしれない権力との戦い、というか一方的にやられて、次から次に罠にはめられてしまう。
自分にそっくりに整形された偽物、近づいてくる怪しい女性、自分には覚えがないのに、店でコイツが暴れてた、と証言してくる人や、問答無用でショットガンを撃ってくる警察、、、
読んでるうちに、かなり前から、主人公が犯人に仕立て上げられる準備がされていたことがだんだんわかってくる。
今の時代、情報操作なんて簡単にできてしまうんだとすごく怖くなった。
これからは、受け手の私達が、流れてくる情報をそのまま受け取るのではなく、疑問を持たないといけないのかも。
とはいえ、この物語の主人公には、次々に助けてくれる人の連鎖が起こる。
主人公の人柄がたくさんの人をそれぞれ動かす。
それが熱すぎる
感動する
頑張れ青柳くん!といつの間にか応援していた
お父さんのシーンは涙なしでは読めない
そうそう、親はどんなことがあっても、子供を信じたいものです。
映画を見るともっとイメージしやすいかな
キルオも樋口さんも青柳くんもイメージ通り
大好きな作品
Posted by ブクログ
疾走感があり、次へ次へと読み進められた。
主人公青柳の運が良いんだか悪いんだか…笑
犯人に仕立てられたのは不運ではあるんだけど、あり得ないようなところで助けられたりと結構運が良いよね。
ちょっとそこが強引というか、都合がよすぎるかと思った。
殺人犯の三浦やショッピングセンターの若者は、いったいどういう意味があったんだろう?と唐突に出てきたキャラクターに疑問が出てしまった。
ラストに出てきた父母への封筒が良いね。
伊坂幸太郎らしい、エピソードの伏線回収だったしほっこりしました。
Posted by ブクログ
気になって気になってグングン読み進めた。ネタバレになりそうでなにを感想として書いたらいいかわからないけど、一番最後のページで心がフワッとした。
Posted by ブクログ
主人公青柳が突然首相暗殺の濡れ衣をきせられるが、青柳の人柄や友人からの信頼もあったり、さまざまな人と出会ったりする、ハラハラドキドキで必死な2日間の逃走劇。
過去の思い出話が多く組み込まれており、登場人物との関係性が深く感情移入しやすい。また、マスコミや警察の闇も見え、青柳の立場になると怒りと恐怖で諦めてしまいそうだと思った。
しかし、青柳からは周りの人の声もあり強く生きていこうという気持ちが感じられた。
Posted by ブクログ
間隔開けてちょこまか読んでたので、少し読むのに時間がかかってしまったけど、毎回読むと新鮮でハラハラしてた。
伏線が多すぎるとめんどくさくなる時もあるけど、伊坂さんのは絶妙に少しずつ回収されていくから読みやすいと思っている。
内容に関しては、読者の大半がそうだと思うけど、青柳に感情移入して読み進めた。自分がもしあの立場に置かれたら、なんてありえないこと考えながら読んでたけど、多かれ少なかれ、何かをでっち上げられた人はああいう気持ちになるのかな?今後自分の身にあんなことが降りかからないことを願うばかり。
まどろみ・たそがれ
初めて読んだ伊坂幸太郎作品。題名にあるように、まどろみのなかというか、たそがれの境に読者は揺れる感じ。長いけれども、引き込まれる。こういうものかという印象。
自分ならどうする
モダンタイムスを再読して、この本に行き当たりました。
こんな事ある?と思いつつも、あるかもしれないと考えている自分がいて…自分ならどうすると主人公と比べながら読み進めました。
これを書きながら、刺さったのは「信頼し合える人」が自分にはどれくらいいるのかということです。
自分は生き抜けるのか…刺さってます。
Posted by ブクログ
伏線が回収されない話は好きではない。白黒ハッキリつけたい人間だからだ。
ただこの作品に限ってはそれがほとんど鼻につかなかった。最初の段階で「関係者のほとんどが死んでしまい真相は藪の中」と作者自身が明言してるからだろうか。
初見の人間までなんであんな協力的なんだ、とも思うが、考えてみればほとんど「アウトロー」で、アンチ警察っぽいんだよね。
主人公への信頼というよりは警察への不信感で協力的なのかな、とも思ったり。
Posted by ブクログ
著者ならではの最後まで読めない構成と、最初から最後まで、ずっとスリリングな展開が絶妙な一冊です。
著書も素晴らしかったですが、ほかにもっと素晴らしい作品を生み出しているので、厳しめに読んでしまう自分がいました。
ある日自分が突然身に覚えのない犯罪の指名手配犯になったらと考えると、の設定自体が既に面白いですし、楽しく読むことができました。