あらすじ
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。(解説・木村俊介)
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Posted by ブクログ
結局相手が何だったのかわからない、一矢報いることができたかどうかもわからない。それなのに消化不良感もなく、読後感もいいのがすごいと思った
Posted by ブクログ
首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公が、警察や世間の目から逃げるサスペンス小説。
終始映像が頭に浮かんで、ハラハラドキドキでとても面白かった。
大学生時代の回想が要所要所で盛り込まれていて、くだらない話ばっかりしていたけど素敵な学生時間を過ごしたんだなと思わされることが何回もあった。それが追われている場面で出てくるため、その対比が物凄く残酷に感じられた。
結局この事件は誰が企てたものなのかは分からなかったけれど、著者の伊坂幸太郎さんも、伏線を全て回収するのは好きではないといったことを言っていたみたいなので、そういうものなのかと納得している。
後半は特に樋口晴子かっこよかったなぁ。
ラストシーンはなんだか粋で、感動しました。あと青柳が両親に送った「痴漢は死ね」もなかなかよかった。
ドキドキハラハラ
面白すぎる!理不尽過ぎて可哀想だけどハラハラが止まらない。整形した後の主人公は幸せそうだしまぁハッピーエンドなのかなぁ。
青柳くんたいへんよくできました
知り合いにすすめられて軽い気持ちで読んで、
続きが気になりすぎて止まらなくて、
結局一日で読んでしまった
得体のしれない権力との戦い、というか一方的にやられて、次から次に罠にはめられてしまう。
自分にそっくりに整形された偽物、近づいてくる怪しい女性、自分には覚えがないのに、店でコイツが暴れてた、と証言してくる人や、問答無用でショットガンを撃ってくる警察、、、
読んでるうちに、かなり前から、主人公が犯人に仕立て上げられる準備がされていたことがだんだんわかってくる。
今の時代、情報操作なんて簡単にできてしまうんだとすごく怖くなった。
これからは、受け手の私達が、流れてくる情報をそのまま受け取るのではなく、疑問を持たないといけないのかも。
とはいえ、この物語の主人公には、次々に助けてくれる人の連鎖が起こる。
主人公の人柄がたくさんの人をそれぞれ動かす。
それが熱すぎる
感動する
頑張れ青柳くん!といつの間にか応援していた
お父さんのシーンは涙なしでは読めない
そうそう、親はどんなことがあっても、子供を信じたいものです。
映画を見るともっとイメージしやすいかな
キルオも樋口さんも青柳くんもイメージ通り
大好きな作品
Posted by ブクログ
事件の大枠が最初に説明されるが読者は何を言っているかあまり理解できない。しかし、頭の片隅にはこんなことがあったなと覚えていて、それが次々と場面として出てき、伏線として回収されていくストーリー展開は流石だと感じた。
最後に助けてくれた仲間にも感謝の気持ちを伝えることができ、それに対して仲間も喜びをあらわにする姿もあったためこの作品のテーマである「信頼」が大きく表されていたように感じられる
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』です。本屋大賞を取得した小説ですが、伊坂幸太郎さんのデビュー25周年を記念したリミテッドエディションのカバーをつけた文庫本が出ていたので読んでみました。2025年の年末を捧げちゃったな。
主人公は、青柳雅春です。青柳はかつて仙台で宅配便のドライバーをしていました。数年前、仕事中に暴漢に襲われていたトップアイドルの凛香を偶然助けたことで一躍話題になり、地元では顔を知られた存在となっていました。
物語は、仙台での金田貞義首相の凱旋パレードが開催される場面から始まります。首相は人気のある政治家であり、町は祝祭ムードに包まれていました。
その日、青柳は大学時代の親友である森田森吾(しんご)と再会し、待ち合わせをしていました。森田は結婚して子どももおり、青柳に「お前、オズワルドにされるぞ」と意味深な言葉を残します。直後、背後でパレード中の首相がどこからともなく飛来したドローンの爆発によって暗殺されました。森田は青柳に「逃げろ」と告げ、青柳を逃がしますが、森田自身は車に仕掛けられた爆弾の爆発で命を失います。 青柳は森田に助けられたわけです。
しばらくしてニュースやテレビは青柳の顔写真や映像を繰り返し流し始め、首相暗殺犯として報道します。 警察・マスコミを背景にした巨大な力が、青柳の存在を犯人として仕立て上げていることが、彼自身にも次第に明らかになっていきます。
青柳は自分が犯人ではないことを主張しつつも、その場から逃亡を続けざるを得なくなります。警察は警察庁の課長補佐である佐々木一太郎を中心に指揮し、青柳の追跡を行います。一方、青柳は逃亡の途上で過去の知り合いや友人に助けてもらいながら逃走を続けていきます。
逃亡を始めた青柳は、大学時代の後輩である小野一夫(通称カズ)を頼ります。小野は危険を承知で青柳に危機が迫っていることを伝え、代わりにリンチされます。
青柳は、かつて勤めていた宅配会社の同僚・岩崎英二郎にも助けを求めます。彼の宅配ルートに乗せてもらおうとするわけです。岩崎は青柳が無実であると直感的に信じ、逃亡の手助けをします。ですが、タレコミによって上司に脅された岩崎は、途中で断念します。
大学時代の恋人である樋口晴子は彼の無実を信じます。かつて2人で雨宿りした動かない車に忍び込み、彼が逃げられるように車のバッテリーを変えてもおきます。直後に青柳がそこに来て、その車を使って逃走します。
花火工場「轟煙火」の社長である轟も彼の逃走を助けます。青柳が物語の最後に投降しようとする場面で花火を仙台に打ち上げ、彼が逃げられるように警察の気を引きます。
逃亡の終盤、青柳は病院にたどり着き、入院患者である保土ヶ谷康志に出会います。保土ヶ谷は、逃走経路として下水道の使い方を教えて、マンホールの蓋を開けやすいように交換しておきます。
また、仙台で起きた連続刺殺事件の犯人キルオも彼の逃走の手助けをします。
最後の最後に下水道から出た彼の逃走の手助けをしてくれたのは、以前青柳が助けたグラビアアイドルの凛香でした。
こうして、多くの人々の助けを受けながら、青柳は追跡の網をかいくぐり続けます。最終的に、青柳は整形によって外見を変え、死亡したかのように見せかけて社会から姿を消します。その後、青柳の家族のもとには、本人しか知り得ない内容(父の口癖である痴漢は死ね)を含んだ連絡が届き、彼が生き延びたことが静かに示されます。
ゴールデンスランバーとは、ビートルズの名曲です。ビートルズが1969年に発表したアルバム『アビイ・ロード』に収録された楽曲で、「安らかな眠り」「守られた休息」を歌っています。
この曲は理不尽な世界の中でも、かつて確かに存在した“安らぎ”と“守られていた時間”の象徴です。
だからこそ、逃げ続ける物語のタイトルとして、これ以上ないほど静かで、やさしく、切ない名前になっています。世の中、理不尽なことばかりです。でも、助けてくれる友人なかつての知己がいる。それはどれだけ、人生において安らぎをもたらしてくれるだろうか、と。
本屋大賞に見合う面白さと展開力、そして余韻をもたらしてくれる小説でした。
Posted by ブクログ
巨大な国家権力により、首相殺しに仕立てあげられた主人公の物語。
彼を信じる周囲の人々の助けにより逃げることに成功した。
恐ろしいことは、世間的には犯人に仕立てあげられたままだということ。
最後の最後まで逃げる、策を尽くす、これは大事かもしれない。、
Posted by ブクログ
国家の陰謀により首相殺しの濡れ衣を着せられた主人公青柳の鬼気迫る逃亡劇に没入し、最後まで緊張感をたっぷり楽しめる作品。
序盤にほぼ全ての登場人物が描かれる20年後の章は頭に入らないので流し読みしていたが、正解。
最終章を読み終えてからその章を読み返すと綺麗なエピローグとして鮮明なイメージが湧く。
青柳の墓をミスリードとしてその章に記しておきたかった作者の意図が垣間見える。
読み応え抜群で、青柳の選択にすごく共感した。
Posted by ブクログ
伊坂作品を数冊読み、満を辞して読んだ今作。
スピード感ある逃走劇、ただそれ以上の評価は今回なかった。その前に読んだラッシュライフはたくさんの人物のストーリーが気持ちよく繋がっていき心地良かったが、今作はそのあたり少し単調に感じた。ただ伏線を散らばせて回収すれば良いというのは違うと思うが、もっとなにかあるのではと期待してしまった。