【感想・ネタバレ】ゴールデンスランバー(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。(解説・木村俊介)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

首相パレードの中、ラジコンヘリによって爆発が起きた。首相は即死で、その犯人に仕立て上げられたのが、2年前宅配中にアイドルを助け、一世を風靡した青柳雅春。
マスコミから犯人と大々的に報道され、身に覚えのない証拠が次々と出てくる。青柳は無罪を証明することができるのだろうか。


600ページ超えの長編であり、途中中だるみを感じたが、後半になればなるほど読む手が止まらなかった。
世の中のほとんどの人が青柳を犯人であると認識している中、青柳は逃げる。「人間の最大の武器は、習慣と信頼」であり、今回の青柳はそれを痛感したのでは。
前半ではたくさんの人が登場し、たくさんの出来事が起こるが全て後半で回収される。

真犯人は?巨大な組織とは?小梅は敵?警察も敵?など少しモヤモヤが残るが、痴漢は死ね、たいへんよくできましたで綺麗に終わりを迎えていると思う。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何か大きな力が自分を犯人にしようとしている、という「詰んでいる」状況から主人公がどうやって逃げ出すのか気になって一気読みしてしまった。
主人公は物語の最中ずっと逃げていて、敵に立ち向かおうと決意しても最終的には逃走することになる。それがなんだか、逃げてもいい、逃げるのも生きる手段の一つと言われているみたいでとても良かった。
親友の森田を始め、主人公が逃走するのに何人かの死傷者が出るが、それでも読後感がスッキリとしていて良かったなという気持ちになるのが不思議だった。
主人公の人柄を知る人物があいつはやってないと確信を持っていてそのために国家権力に抗ってでも闘争を手助けするのがとてもグッときた。
結局何が(誰が)首相を殺害したのか、第三部で語られる事にどれくらいの信憑性があるのか、解明されていない点はとても多いが、おそらくそれは主人公である青柳本人も死ぬまでわからなかった事なのだろうなと思った。
20年後、青柳の有罪を信じている者がほとんどいないというのが、主人公の逃走劇を見守ってきた側からするととても嬉しいなと思った。

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと展開が読めずに、先に進んでいく。ハラハラしながら読めた。青柳はメンタルが強すぎると思う。国家権力並みに強大な敵を前にしながら、逃げ続けるエネルギーがすごい。周りの助けもあってよかった。国家権力並みの存在を敵に回しても助けてくれる友人がたくさんいることに、青柳の人の良さみたいなものが滲み出ている
最初はもっと小さな敵を想像していた。青柳は逃げながらも真犯人を見つけ出し、最後には冤罪を警察や世間に認めさせてハッピーエンドという結末を想像していた。でもそんな予定調和はなく、飽きさせないストーリーでおもしろかった。結局これらの事件を企んだ黒幕みたいなものはわからないけど、その分想像の余地があって楽しめた。

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴールデンスランパーは国家の巨大な物語の中に個人が飲み込まれる恐ろしさを描いている。
現実で起こる確率は低いかもしれないが、「なきにしもあらず」と思わせるリアルさがあり、そこに強い恐ろしさを感じた。

この作品の怖さはそれだけじゃなく、
真実よりも作られた物語の方が強く、一度レッテルを貼られたら剥がすことができない、怖さ。

そんな中で、青柳は逃げ続け、顔を変え、生き延びた。
社会的にはすべてを失ったとも言える。
それでも、完全に負けたわけではないと感じた。

特に印象に残り、読書中鳥肌が立ったのが、
両親と元恋人とのやり取り。
両親への郵便、習字半紙に書かれた「痴漢は死ね」という言葉と、
元恋人からもらった「たいへんよくできました」スタンプ

あのやり取りは、“その人たちにしかわからない確かな繋がり”だった。

社会がどれだけ嘘の物語を作っても、
個人同士の間にある真実までは奪えない。

寂しさと同時に、どこか救われるような感覚が残った。

すべてを奪われても、
「自分を知る誰か」がいる限り、人は完全には消えないのかもしれない。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長かった!ほんと長かった!でもずっとおもしろかった。こんなに長いのに、メインは2日間?とかの話なのびっくり。
おもしろい書き方だった。事件の前後とか傍観者からの視点の章があって、そのあと事件。でも青柳が生きててくれてうれしい。ただ、敵に回ってしまったものが大きすぎるし、原因もわからないし、こわい。ただ生き延びたから、逃げ切れたから、勝ちだなと思う。信じてくれてた人たちに、ちゃんと生きてるよってサインが送れたの素敵。ちゃんと受け取れてるのも素敵。映画見てみたいな気分。
映画化されてるけど、長編モノの映画化って短縮せざるを得なくて悲しくなることがほとんどだから、見ないほうがいいのかなあ。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂幸太郎さんの作家生活25周年特別カバーが素敵だったので購入。
圧巻の一言、とにかく本当にすごい小説。
サスペンス系のドキドキする話は得意じゃなくて、辛いなーと思いながら読んでいたのだけれど、後半どんどん面白くなっていく。
面白さの理由はやはりエピソードの回収だ。昔のエピソード1つひとつが濃くて、ちゃんとそのエピソードが書かれた理由がそこに存在するにも関わらず、すべてが再度綺麗に拾われていく美しさに感動。そして最後の、家族や大切な人とのスマートに意思疎通も後味◎。
また、これだけの長編なのに、たくさんの登場人物がすっと頭の中でつながってすぐ思い出せるところがすごい。情景を語りつつ、情報も洗練されている。
日常の延長線上で権力に抑圧され、事件が起こり、戦争が起こり、苦しむ人がいる。不安定な社会情勢の今、改めてこの本に正常性バイアスの存在を突き付けられる。

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2026年03月27日

ネタバレ 購入済み

ドキドキハラハラ

面白すぎる!理不尽過ぎて可哀想だけどハラハラが止まらない。整形した後の主人公は幸せそうだしまぁハッピーエンドなのかなぁ。

#ドキドキハラハラ

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2025年05月03日

ネタバレ 購入済み

青柳くんたいへんよくできました

知り合いにすすめられて軽い気持ちで読んで、
続きが気になりすぎて止まらなくて、
結局一日で読んでしまった

得体のしれない権力との戦い、というか一方的にやられて、次から次に罠にはめられてしまう。

自分にそっくりに整形された偽物、近づいてくる怪しい女性、自分には覚えがないのに、店でコイツが暴れてた、と証言してくる人や、問答無用でショットガンを撃ってくる警察、、、

読んでるうちに、かなり前から、主人公が犯人に仕立て上げられる準備がされていたことがだんだんわかってくる。

今の時代、情報操作なんて簡単にできてしまうんだとすごく怖くなった。
これからは、受け手の私達が、流れてくる情報をそのまま受け取るのではなく、疑問を持たないといけないのかも。

とはいえ、この物語の主人公には、次々に助けてくれる人の連鎖が起こる。
主人公の人柄がたくさんの人をそれぞれ動かす。

それが熱すぎる
感動する
頑張れ青柳くん!といつの間にか応援していた

お父さんのシーンは涙なしでは読めない
そうそう、親はどんなことがあっても、子供を信じたいものです。

映画を見るともっとイメージしやすいかな
キルオも樋口さんも青柳くんもイメージ通り

大好きな作品

#泣ける #切ない #スカッとする

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2024年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3.9
堺雅人のイメージ。面白かった。
舞台が仙台のコンテンツ、多い気がする。呪術廻戦、ブルージャイアント…
文量少し多かったけど、その分、後半の回収が綺麗でよかった。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂幸太郎をあまり読んでこなかったなあと思って手に取った一冊。
スピード感がいい、男性作家だなあと思う適格な表現と感情と現実を分離させた描写。ただやっぱり説明が多いから読んでいて疲れる。でも先が気になるストーリーなので飛ばし読んでしまう。それでもきっと良いんだけど。

「そんなキャラいねえだろ!」と突っ込みたくなるような、現実離れしたキャラやセリフもあるけどだからこそ映像化しやすかったのかな。

ラストまさか解決しないとは。
顔を変えて生きていく。その着地とはびっくり。

前半で「もはや今では誰も青柳を犯人だとは思っていないだろう」って言ってたからどうなるのかとワクワクして読み進めたんだけどなあ…もう少し掘り下げて回収して欲しかった。

でもスピード感、視点の切り替え、バランスが良くて本当に面白かった。

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2026年03月16日

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