小説・文芸の高評価レビュー
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「視野」が大きなテーマの一つだったと受け取りました。視野に何を収めるかによって人生の幸福度が左右されてしまうと感じます(必ずしも視野が広ければいいものではない)。たとえば仕事においても、会社ではビジョンや理念といった物語が使われ、同じ目標に同じ熱量で向かうことが良いのだという風潮があります。熱狂できるのは幸せなこと。
いっぽう今私は30代半ばで、自分にとって本当に大切なものが何なのか、視野を合わせ直す時期なのかと思っています。仕事にどこまでの熱量を注ぐのか、家族との時間を大切にしたい決意を強く持ち続けられるか。やったことが還ってくる若手時代と、やらなかったことが還ってくる中年時代という対比が -
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昨日Netflixで『愚か者の身分』を鑑賞しました。フィクションなのに「どうか3人が幸せになりますように。幸せになってる姿が見たい。」との思いから、続きの小説のこちらを即購入して読破しました。
文章ですが、北村匠海さん・綾野剛さん・林裕太さんの3人の姿と声で、私の頭の中で続編の映画が上映されました。
ずっと穏やかな幸せな雰囲気で進んでいくかと思いきや、所々ヒヤリとさせる部分がありました。
このお話の続きは各々で想像するしかないんでしょうか!私は想像だけで号泣しています。マモルはタクヤの作った煮付けを食べられたかなぁ。
『愚か者の身分』だけみてモヤモヤソワソワしたものを抱えてる方はぜひ読んで欲し -
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ネタバレ「ただ、星を守りたかっただけ」
その言葉の真意を知ったとき、涙が止まらなかった。
もし、絶対に逃げられない強大な敵がいて、それから守りたいものがあったとしたら、どうしたらいいのだろうか。
そちら側には縁のない人生を送ってきたが、自分が気がついていないだけで、分岐点はあったのかもしれない。
作中に出てくる“朝日の会”の人たちの中にも、その母体となる宗教団体を知らなかった人がいた。
それに、彼らは宗教2世という立場を自ら選んだわけではない。
作者の言う通り、誰にでも起こり得ることだと思う。
生き方を選べなかった彼らが、自らの意思で選んだ答えが、人を殺めることだった。
それが、たとえ物語の中 -
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ノンフィクションの話を読むのは初めての体験でした。壮絶、そして作者の感情がダイレクトに流れ込んできて苦しくなる。
前半の部分は作者を追体験していて感情移入して話に入り込んでいける。コロナ禍当時の混乱をありありと感じられて苦しい。
がんの闘病という人生で経験したことのないことにぶち当たった患者と家族の後悔がすごくよくわかった。
そして、この本の要は終わりにある夫の闘病をそれぞれの関わりのあった医療従事者たちにインタビューし自分なりの感情の落としどころを探していく姿は非常に精神的にタフだと感じた。
この一冊を読んだことが自分の人生の役にたつ。そんな時がくるかもしれない。そう思える一冊だった -
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心温まる物語が好きな方、哲学的思考性のある方、京都が好きな方、甘いものが好きな方におすすめ。
最先端の技術で命を救うことが使命だった凄腕医師が、地域の町医師に転職し、多くの高齢患者の避けられない死と向き合う中で、医師にできることは何なのかを見つめなおす物語。
"たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる、できるはずだ、というのが私なりの哲学でね。そのために自分ができることは何かと、私はずっと考えているんだ"
本作の魅力は何といっても全体に漂う温かい空気感。
主人公の哲郎をはじめ、登場人物みんないいやつで言葉のひとつひとつが丁寧。死 -
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宮崎駿さんが二度読んで、一度目はアニメにしたいと思い、次はやっぱり実写かなと思ったとか。母の故郷に似た林業の村の風景に、次第に馴染んでいく「勇気」を身近に感じた。
日本的な風景の中に、受け継がれてきた山の生活や、変わらない習慣、懐かしい祭りや季節の行事、過疎地に今なお残っている心温まる人のつながりが書かれている。
高校を出たら、まぁ適当にフリーターで食っていこうと思っていた。
名前の勇ましい、平野勇気。卒業後もこうしてだらだら過ごす予定だった。ところが、式が終わった途端、担任に
「おう、平野。先生が就職先をきめてきてやったぞ」
「はぁ?」っつったよ。「なんだそれ、冗談じゃねえよ」
家に帰 -
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ネタバレ帰国子女でNHKアナウンサーからフリーに転身されて活躍されているラジオパーソナリティという経歴だけ聞くと誰もが羨む華やかな生活を想像するが、ここに書かれているのは一般的な、いや一般ではあまり聞かないくらいの様々なご苦労、辛い経験、悲しい経験をされた方の自叙伝でした。
酷い彼氏の話はまだ笑えましたが、不妊治療の章は読み進めるだけでも辛かったです。ただ、現在の優しそうな旦那さんとの出会いの話しで少し救われました。生活時間が違う旦那さんとのコミュニケーションツールとしてのホワイトボード、亡くなられたお父様とのFAXのやりとりのエピソードもアナログな温かさを感じました。
韓流ドラマがご主人やご家族 -
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珍しく二度読んだ。 本を読むことは本当に面白いと思った。
どらえもんの道具がでてくる。子供向きのマンガ、アニメだと思っていたものが次第にそれだけではなくて、物語を意味の深いものにしていた。
ドラえもんの出す道具が、ストーリーにぴったり嵌っていくのは巧みで面白い。
それは、亡くなった父とその娘が親しんできた世界が今も共有されている証にもなっている。
理帆子は父を亡くし、母は治る見込みのない癌に侵されて死を待っている。そんな環境の独り暮らしの高校生で、作者はそれを、題名の示すように氷に閉じ込められて、空気穴を見つけられず苦しんでいるくじらに例えている。
そして彼女に写真のモデルになってく -
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「眠れぬ夜に読む本」はいつも私の傍にある。難しい言葉もなく理解できない不思議もなく、その世界を共有できるところにこの本の魅力がある。
眠れないときは何を考えるか、
1 生と死について考える
2 東京について考える
3 自分と他人と動物について考える
4 趣味と興味について考える
という目次に続いて、少し詳細に題名が並んでいる。
名作「沈黙」があるように、狐狸庵先生はキリスト教徒だったけれど、難しい宗教の話や、心理学や、医学の話ではない。
好奇心の赴くままに、過去や、現代や未来を考え、そこにあるべきもの、あったもの、出会うものなどを、ユーモアをこめて、語っている。
不思議な現象を科学に照
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