小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
変人しかでてこない
登場人物全員変人です
ベートーヴェンのソナタが大好きで
何冊か本も読みました
マイルドに書かれている真面目な書籍ですら
ベートーヴェンって変わった人だったんだな
ってわかるくらい
個性的な人物だったと思うのですが
こちらの本では変人っぷりが突き抜けてます
類は友を呼び、知人友人みんな変人です
そして群を抜いてヤバい方向で変人なのが
この本の主に書かれているシンドラー氏
ベートーヴェンへの偏執的な愛、執着、神格化
変人ベートーヴェンですら、あっ、こいつヤバいって思ってたんだろうなぁ
物語の主人公って、変人であればあるほど面白いので
とっても面白く読めました
シンドラーは -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ生殖器視点で書くという発想の斬新さに、まず驚かされた。
数年前に話題になった議員の発言や、現在の社会の風潮に対する作者の違和感や思考が、生殖器視点(ある意味での神視点)という構造をとることで、感情論に流れず、非常に客観的に伝えられていると感じた。
また本作では、わたしたちが共同体感覚を持つこと=安心感を得ることだという点が、繰り返し提示されている。
「仕事でも家庭でも社会貢献活動でも何でもいいから、自分を走り続けさせてくれるものが欲しい」
という言葉は、特に印象に残った。
おそらく今は、価値観が多様化する中で、
「共同体への貢献=善」とする構造そのものに違和感を覚える人が、少しずつ増えて