小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
松岡圭祐『JK VI』角川文庫。
このシリーズの第1巻を購入する際には多少の戸惑いがあった。表紙イラストには制服を着て壁を背に座り込む女子高生、タイトルはズバリ『JK』となれば、行きつけの書店の若い女性店員に変な目で見られそうだ。しかし、シリーズを読み続けている読者ならお解りかと思うが、『JK』とはジョアキム・カランブーこと優莉匡太のことなので、JKオジさんなどと呼ばれる心配は無くなった。
シリーズ最終巻である。有坂紗奈の長い長い復讐の旅はようやく終わる。
何時の間にか『JK』のシリーズに『高校事変』と『令和中野学校』の世界が交わり、予想外の展開を見せて来た。それだけにストーリーは大きな膨らみを見せ、最後の最後に感動の結末を迎える。
令和中野学校の諜工員候補生の納堂暮亜と東雲陽翔の2人が、公安警察の武関大輔、安賀の元で有坂紗奈ことダンス系ユーチューバーの江崎瑛梨里華が起こした大量連続殺人事件の捜査を行う。
その頃、有坂紗奈は恩河日登美と共に『JKの哲学』の著者であるジョアキム・カランブーこと優莉匡太が運営するアジトへと険しい山道をマイクロバスに乗り、向かっていた。
そのアジトはログハウスを増築した東南アジアのスラムのような巨大な施設で多くの不良のような格好をした少年たちが身を寄せて暮らしていた。
その施設の奥に進むと、紗奈と同世代の青年たちと出会う。紗奈はその青年たちに施設の奥で行われている特殊詐欺の現場を見せられ、施設から脱走することを提案される。
この後の怒涛の展開は読んでみてのお楽しみ。
本体価格920円
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Posted by ブクログ
この本ほんと笑っちゃう!
「人間にとって最高の贅沢とは
人間関係における贅沢である」
サン=テグジュペリの言葉だそうけど、
その贅沢さを本書では存分に味わいました。
可笑しいけど、噛めば噛むほどいい味出る
西嶋初め、かなり面白いメンバーと関わって、
どんどん論理的じゃなくなる北村。
「生きていくのは計算やチェックポイントの確認じゃなくて、悶えて、「分かんねえよどうなってんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃにしやりながら、進んでいく事なのかもしれない。」
彼が発したこの言葉に救われる想いでした。
最後に。
西嶋の大ファンという後書きに、
はいはいはーい!と私も手を挙げたい。
「残念ながら俺を動かしているのは俺の主観ですよ」
私も私の主観を生きて行きます! -
Posted by ブクログ
ネタバレえ? これを一番最初に書いたの? 本当に? でも先々の物語の細かいところもまでまとまってないとあんな展開思いつかなくない? ということはこのとき既に全体の筋はできあがってた、ってこと? だとしたら小野不由美先生スゴすぎない?
十二国記シリーズのエピソードゼロと銘打たれたこの作品はファンの間でも読む順番について議論が激しいようだ。
ちなみに私は職場の十二国記フリークの先輩に『黄昏の岸 暁の天』のあとに読んだほうがわかりやすいと勧められたのもあって、ここまで温めていた。
しかし、『黄昏~』を読み終わった後に私は悩んだ。『黄昏~』が先がすごく気になる終わり方をしたので、そのまま次の『白銀の墟 玄の月』読んでしまおうかと考えたのだ。
しかし、こういうときの自分の直感は一番信用ならない。それを十分に理解している私はXにて意見を募った結果、この『魔性の子』を先に読むことになったのである!
シリーズをとおしたファンタジーの世界観はまだこの作品の時点でははっきりしない部分もあって、ホラー色が強いんだけど、先の作品を知っているとそのホラー要素が薄まるという理由から、順番どおりで一番最初に読むべき!という意見も多いようだ。
たしかに読んでいてこれは何も知らない状態で読みたかったなーと感じることもあれば、読んでいたからこそニヤニヤできる展開もあるなとも思ったり、同時に全体的に暗い話だから最初に読んでたら投げてたかもなとも感じたりと、いろんな思いが錯綜しながらも無事に完走することができた。ふー、おもしろかった。
にしても泰麒はこっちでも案の定大変な目に遭っとったんだなぁ。『黄昏~』では帰還の描写がすごくあっさり描かれてたからどんな波乱があったものかと気になっとったんよ。
実際にいろんな不幸に見舞われてるけど、ここまで物語の中心に据えられるのだから、十二国記シリーズ全体の主役は多分泰麒なんだろうね。異論はあるかもだけど。
次はいよいよ泰麒が十二国の世界に帰還したあとのお話。全4巻で長丁場だけど楽しみだなー。
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