小説・文芸の高評価レビュー
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マカン・マランシリーズが大好きで、シリーズ4の「おしまい」を読み終えた時には、この世界には浸れないのかととても寂しかった。それだけに今回の「女王さまの休日」を発見した時には心から嬉しくなった。そして、話が台湾への旅、それゆえ休日なのかとわかった。
小説のあちこちに心に残る言葉があり、味わって読んだ。私も学生時代に長く旅行に行ったことのある台湾。たしかに親日であることを実感したが、それ以上にいろいろな思いが台湾の方の思いにあることをシャールさんと同じく知った。台湾でのシャールさんの呼び名は夏露(シャールー)。なんと素晴らしい名前なのだろう。本を読んでいた夏の終わりにしっくりきた。マカン・マ -
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ネタバレ中学二年生の女生徒三人が入れ替わるお話。
人の目が気になって本音が言えない、ひとみ。主人公。
クラス一の美少女で人気者のしずか。
クラスの嫌われ者で変わり者の押川さん。
事故をきっかけに、ひとみはしずかに、しずかは押川さんに、押川さんはひとみに、心が入れ替わってしまった。生死の狭間に現れた天使としずか、押川さんと話していて、実はそれぞれがそれぞれになりたかったということが分かった。ひとみは確かに人気者のしずかちゃんになりたかったけど、押川さんが自分になりたかったってどういうこと?と疑問に思いながらも、入れ替わり生活がスタートした。
三人の入れ替わりってまたややこしいなと思いながらも、読 -
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「人間の土地へ」を読んで感銘を受けたので、その後のシリアの情勢も気になり、アサド政権が崩壊した時も小松さんのことを思い出していた。
少し読むのが遅れたが、今回もこの本を読まなければ知らなかった、わからなかったことがいっぱいあって、よくぞ書いてくださったと思う。ただの?ノンフィクションでなく、自分のことも書いておられるので、遠い世界がグッと近く感じられる。
全く無知の私がいうのもなんだが、いつまで続くんだと思われた独裁政権があっという間に崩壊したのは驚きだった。2度と足を踏み入れられないと思われていた故郷に戻れたシリアのご家族を通して、そのほかのシリアの人々の喜びも伝わってくる。インフラも街全体 -
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サクサク読めて面白かった。作家による小説論を読んでも小説を書けるようになるわけはないが、好きな作家のこの手の本を読んで、「あの小説はこういう手法で書かれていたのかな?」と想像したりするのは楽しい。
小説国の法律、あるあるで笑った。世評が高い小説を楽しめなくてもやもやすることがよくあるので、「必要以上に深く考えず、小説法の違いだと割り切」った方ががいい、自分と小説法の一致する著者を見つけることが重要、というアドバイスは有益だった。
私はミステリ小説の伏線らしき文章にいつも気を取られて、全てを疑った挙句騙されてしまうことが多いが、「今のところ何の暗示にもなっていない文章」に注目するのが、犯人を見破 -
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読み終えた。
小説の言葉を借りるなら、それは「嫉妬」。
正直、舐めていた。“カンザキイオリ”を。
この軽やかな筆致。心に沁み入る選りすぐりの言葉。そして何より物語の組み立て。
それ故に……。
僕(敢えて一人称を“僕”にする)は、「カンザキイオリ」という作家を知らない。勿論、名前ぐらい―“『命に……』の人” 程度には知っている。ただそれ以上、例えばどんな作品を書き、どのような人物なのか、その殆どを知らない。
そして今回、この作品『親愛なるあなたへ』に巡り合った。それは何の気なしに、全くもって“ノーガード”で。
「小説」と一言に言っても、そのカテゴリーは様々だ。その中で「青春」「学 -
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年を取って人生がこんなものだと知れて来ると、この本の導入部のような話には、こんなことがあるわけないだろうと、ややひねた思いを持ってしまうのだな。
読み進んでも先生やその周囲の人々の霜介への接し方や霜介の観察眼などにも同じ思いを持つのだが、だけども、霜介が湖山先生の指導を自然に受け入れていくように、徐々にこちらもこの本の世界に惹き込まれてしまったので、ここは素直に作者に脱帽だ。
湖山先生の『成功を目指しながら、数々の失敗を大胆に繰り返すこと。そして学ぶこと。学ぶことを楽しむこと』とか『拙さが巧みさに劣るわけではないんだよ』という言葉にも奥深いものを感じるのだが、それよりも何よりも湖山先生や翠山 -
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タイトルの意味を知った時、人間の悪意ない噂が火の粉のように降り注ぐのだと知った。
ごく普通の一般的に田舎とよばれる県は、特に表立ったニュースや娯楽がない。
だからこそ、何か「誘拐事件」や大きな出来事が起こった時、悪意のない肉付けされた噂が地元を中心に被害者を追い詰めていく様を辻村さんは見事な心理描写で物語っていて、見てて鳥肌がたちました。
個人的には上を読み終えた時点で、気になる伏線が多く、登場する人物全てがその年齢、職業、性格がほんとに上手に描かれていて、辻村さんってほんと人間の心理描写を描くのが上手なひとなんだなと感じました。
京都で起きた事件とも何かリンクするような、今のデジタル社会で -
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これやばい!めっちゃ面白い!
ミステリーの連作短編集なんだけど、終始コメディチックで笑える。なんと言っても会話が面白い!
主人公は、まさかの「パシリ」。
番長の丸木に、毎日焼きそばパンなどの買い出しに行かされ、理不尽に殴られたりしながら、パシリ生活を送っている。
そんな日常の中、「ん?」という小さな綻びから謎に気がつき、解き明かしていく。「パシらされている」からこそ見えてくる謎と、謎解きが面白い。情けなくて愛おしい。
軽いコメディかと思いきや、ミステリーとしてガッツリ面白いのも、芸人で読書家のかもしださんの真骨頂だと思う。実写化してほしい。
特に後半の『パシリとゲノム』『取り立ててするなら -
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衝撃的。ぞわっとした。
火を消す「消防士」ではなく、火をつける「昇火士」。
本の所有者を見つけ、家ごと燃やす昇火士のモンターグは、近所に住む少女との会話から、本に興味を持ってしまう。
ディストピア感はジョージオーウェルの「1984」を彷彿とさせる。家にはラウンジと呼ばれる、四方の壁に映像や音楽が映る部屋があり、妻はひたすらそれを見て聞いて楽しむ。
そうやって思考力を奪われた人々。
世の中が加速し、映画、雑誌、本などは短く、すぐに結論が出るものになっていく。それにより思考も浅くなり、せっかち族が増えていく。
まるで予言のようだ。本や映画→テレビ→インターネット→YouTube→TikTok -
- カート
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試し読み
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ネタバレ評判通りだったし事前に映画を見てたから読みやすかった
主人公の一人、石神哲哉は、高校で数学を教える天才的な数学者。冴えない日常を送っていますが、隣の部屋に住む花岡靖子と、その娘・美里に密かな思いを寄せています。
ある日、靖子の元夫・富樫が突然現れ、復縁を迫って暴れます。靖子と美里は抵抗する中で、誤って富樫を殺してしまいます。
物音から事件を察した石神は、靖子たちを守るため、自分が完全犯罪を設計すると申し出ます。
ここから石神は、警察がどれだけ調べても靖子たちにたどり着けないよう、極めて緻密な工作を行います。
一方、事件を捜査する刑事・草薙は、靖子に疑いを持ちます。しかし、靖子には事件
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