小説・文芸の高評価レビュー
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主人公は勉強が苦手で学校にも馴染めない、バイトでも失敗ばかりな女子高生。何かしらの診断がおりているらしいことが明言されている。
そんな彼女の推しが炎上するところから物語は始まる。
主人公は推しの炎上をどのように捉えたのか。「推しを解釈したい」と熱をあげているが、結局は自分に都合の良い部分を拾って、推しを神格化しているように思う。推しも人間であり、メディアでみる記号化された姿の裏には、複雑に入り組んだ思いや生活がある。それをまざまざと見せつけられ支えを失った主人公は、どのように生きて行くのだろう。
主人公の散らかった頭の中が文章表現からも読み取れて、共感というか、同情というか。
そんな彼女も色 -
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ネタバレよかった!タイトルから持っていた作品の雰囲気をいい意味で裏切られた。
序盤からしばらくの間、シーンがちょいちょい移り変わり、この物語はどう着地するんだ?というのが読めず、主人公も妙に捉えどころがない。けどなぜか読みやすいし気になるいい塩梅。
ある時点で結構な衝撃があり、でもこの物語は騙そうとして騙しているわけではなく、折りしも物語の中のセリフと同じで、「言わなかっただけ」だったのがすごくうまい。
そしてその衝撃の余韻が終わらないうちにラストの、さくらへ向けての必死な語りがなぜかこちらにも伝わってきて。
何つう爽やかな読後感を予想外にぶつけてくるんだ。
わずか数ページで元気まで出るとは思わな -
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ネタバレまず思ったのは真実の架の気持ちを全く考えない、他者の気持ちを考えることを放棄したその思慮の浅さに反吐が出た。
ストーカー被害にあって、命すらどうなっているかわからない婚約者を何日も何ヶ月も不安な気持ちになりながら探している架を自分の両親や身の周りの人を、自分のことを悲劇のヒロインか何かだと思い、思考から逃げたことにほんとに腹が立った。
架と連絡をとって再会して、謝るまでに時間がかかったことも許せない、第一声はごめんなさいだろうと。
途中までインスタの名前がその歳でそれかとか、色々思うところはあったが、細かいところは全部吹き飛ぶぐらい気持ち悪かった。
あと架の友達に架が70点って言ってたことを信 -
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日露戦争のクライマックスともいえる、日本海海戦が描かれる。
一瞬一瞬の各艦の動き、登場人物の心理にハラハラさせられる。
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス」、「本日晴朗ナレドモ浪高シ」、「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。」という、有名な言葉もあらわれる。
この巻も、秋山真之の心理を通して描かれる戦争像、東郷平八郎という人物の器の大きさが印象的である。
あとがき等でも書かれているが、準備期間、執筆器官あわせて10年にものぼるこれほどの大作小説を書き上げた作者の努力と読者を引き込む力は、驚嘆すべきものと思われる。 -
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ネタバレ全人類に読んでほしい作品
車の車種としてのブレイクショット、ビリヤードとしてのブレイクショットがかかっている。
全く関係のない様な出来事も、実は繋がっている。
それはすなわち、一つの出来事が連鎖的に何かを波及して影響していくということ。
最終的に、主人公…と言っていいか分かりませんが善人である彼らが報われてよかった。
ルールの裏をかくのではなく、ルールのなかで正々堂々と戦うこと、そしてルールに不満があるならそれを変えるために動くことというシーンが熱かった。
自分のちょっとした発言や行動が、良い意味で誰かや社会に対して影響を与えていけるといいなと思った。
伏線回収がめっちゃ気持ちいい。
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ネタバレ【成瀬は都を駆け抜ける】
宮島未奈さんによる成瀬シリーズ第3作にして完結編です!
高校を卒業した成瀬あかりが京都大学へ進学、京都と大津を舞台に、大学1年の1年間で巻き起こす出来事を6つの短編で描く青春小説です。
相変わらず成瀬らしくまっすぐで破天荒な行動に、周囲の人々が影響を受けて変わっていく構造はそのままです。 そして、新たな仲間やサークル、日常の小さな事件を通して、シリーズの集大成となる物語が展開します。
私の心に刺さる好きな成瀬のフレーズを一つだけ紹介。
「琵琶湖の水はみんなのもの」
彼女の価値観そのものが凝縮されていると思います。
成瀬は、他人の領域に踏み込みすぎないのに、妙 -
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主人公はごく普通の中学1年生・朋子。家庭の事情で伯父さんのもとで暮らすことになります。
この伯父さん、飲料メーカーの社長でお金持ち。芦屋の洋館で過ごす1年はまさに絵に描いたような夢の暮らし。
しかも母親がドイツ人の伯父さんはイケオジ、その息子・いとこのお兄ちゃんももちイケメン!シャンデリアのお屋敷、池のある広大なお庭…まさに少女マンガの世界。
そしてもう一人のいとこ・ミーナは小学6年生。美少女でか弱くまさに蝶よ花よ。あ〜ハイハイ知ってますこういうの、やっぱマンガだね。と思いきや!
ミーナはバリバリ関西弁、お屋敷の池に住むのはコビトカバ。そしてミーナはそのカバ「ポチ子」に乗って登校(!)するの
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