ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • リカバリー・カバヒコ

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    『自分の体のつらいところと同じ部分を触ると
    回復する。』と言われているのは

    「日の出公園」の隅っこにある

    上目遣いの楕円の大きな瞳で 
    目の黒いところが部分的に白くなっていて
    まるで笑いながら泣いているみたいに見える
    のんきな表情の ただ乗るだけの
    アニマルライドのカバ。

    人呼んで
    「リカバリー、カバヒコ… カバだけに。」

    カバヒコが劇的に効果があらわれるような
    魔法をかけてくれるわけではないけれど
    カバヒコは
    心にそっと寄り添ってくれ
    受け入れて見守ってくれる
    みんなの大事な存在。

    カバヒコに触れながら彼らは
    本気で願い 自分の心と真剣に向き合い 気づき
    その後 勇気をもって行動し立ち向かっていく。
    そうして願いは叶えられていく。

    カバヒコがいなければ
    自分が本当になにを願っているのかを
    気づけず自分の心と向き合えなかっただろう

    カバヒコは何も言わない
    けれど優しい瞳で心を照らし 包んでくれ
    人の心をふぅーっとほどいてくれる大切な存在

    そんなカバヒコに
    私も会ってみたい。

    たくさん泣いて
    今までの自分 そのままを
    見つめてみたくなりました。

    0
    2026年09月26日
  • 十戒

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    ネタバレ

    「うわっ、またやられた」というのが読み終わっての率直な感想。
    前作の「方舟」のときもラストのどんでん返しにまんまと驚かされたが、今回もくらってしまった。
    自分たち9人しかいない無人島で殺人事件が起こり、犯人がいることは確定なのに犯人を特定することができないといったミステリーなのに謎解きをしてはいけないという新しい展開だった。
    綾川さんが犯人を証言しますと言って語った内容はなんかあっけないなと思ったけど、エピローグでの主人公と真犯人である綾川さんの会話で全部持っていかれた。
    おもしろいのは主人公が真犯人を序盤からわかっていたこと。そして綾川さんは主人公が真犯人を言及しないか、主人公は綾川さんに何もされないかという心境が物語の隅々まで散りばめられていたこと。
    また、前作の「方舟」を読んでるからこそわかる真犯人の素性などもあって面白かった。
    個人的に印象に残っているのは、犯人がわかってよし帰るぞと船に乗っている時にいきなり「わたしは犯人に声をかけられた。」と何事もないように地の文で語られたところが一番衝撃が大きかった。

    0
    2026年09月26日
  • 殺し屋の出世術

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    ネタバレ

    〜自信こそが、人生の扉を開く唯一の鍵ですから〜

    読む人の心を洗う、スピード感溢れる営業マンピカレスクアクション小説、健在でした!

    成長する鳥井達と次への期待を必須とさせるエピローグ。楽しみです。

    0
    2026年09月26日
  • 長く熱い復讐(ころし)

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    大藪春彦『長く熱い復讐』光文社文庫。

    750ページに及ぶ大藪春彦の代表作の1つが新装版として復刊。最近ではなかなかお目にかかれないハードバイオレンス・アクション小説といったところだろうか。

    このボリュームにさすがに読み終えるのに丸2日掛間を要した。自分の場合、朝、会社でメールを捌いた後から始業時間まで、会社の昼休み時間、午後3時の休憩時間、帰宅後の就寝までの時間が読書の時間だ。

    1973年から1974年にかけて上下巻に分けて刊行された本作は、今読んでも違和感を感じない。もっとも携帯電話やスマホは登場せず、主人公が公衆電話や固定電話を利用しているところに時代を感じる。

    ハードバイオレンス・アクション小説というと必ず山谷があり、山が長過ぎると疲れて集中力が失われ、谷が長過ぎるとダレてしまうのだが、本作の場合は最初から最後まで全くダレることがなく、緊張感が持続する。

    銃火器や車、バイク、ハンティンググッズやアウトドアグッズ、ワイルドな男の料理まで微に入り細に入り事細かに描かれており、それがまたリアリティと迫力を感じさせ、ストーリー全体の良いスパイスとなっている。

    作中に度々、スリーピングバッグの素材としてデュポン社のダクロンが描かれているが、自分が初めて購入したスリーピングバッグはダクロンを使ったmont-bell製のものだった。

    読み進めば読み進むほどに闘いは激しさを増し、終盤の急展開と自らの生命を賭けての復讐の描写には背筋が凍る思いだった。


    記憶を失ったまま終身刑の判決を受けた鷲尾進は韮釜刑務所に収監されていた。どうやら鷲尾はかつて自衛隊の特殊部隊に所属しており、どういう理由か暴力団組員10人を殺害し、自らも頭部に銃弾を受けたことで記憶を失ったらしい。

    ある日、他の囚人から脱走計画を持ち掛けられた鷲尾は他の囚人たちと共に刑務官を襲い、刑務所から脱走する。囚人の1人である武山と行動を共にし、警察官の追跡をかわし、山中に潜んだ鷲尾と武山は、脱走騒ぎのホトボリが冷めるのをじっくり待ち続ける。

    山に潜んで1ヶ月半、鷲尾と武山は山を下り、都市部にマンションを借り、強盗の計画を練りながら、襲撃の準備を進める。2人がターゲットに選んだのは農地が宅地に変わりつつある郊外の農協だった。農家が不動産屋にまとまった土地を売り、手にした6億円をその農協に預けていたのだ。

    農協の襲撃は首尾よく完了し、鷲尾と武山の2人は6億3千万円を手に入れる。鷲尾と武山は奪ったカネを山分けし、鷲尾は自分の過去と暴力団組員殺害の真相を追う。

    鷲尾は自分の過去を知ると思われる暴力団組員を1人ずつ襲い、拷問を加えて情報を集めていく。次第に明らかになる驚愕の自身の過去と復讐すべき巨大な敵の正体……

    本体価格1,300円
    ★★★★★

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    2026年09月26日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    今回は台湾が舞台ということで、また違った雰囲気を味わえる内容だった。台湾に行きたくなったのはもちろんだけれど、台湾と日本の関係について、歴史的な側面から見ても勉強になった。
    台湾珈琲、飲んでみたいな。あとやっぱりジャダさんのキャラ好きだな笑
    続編出て欲しい、切実に‥!

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    2026年09月26日
  • 正体

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    ネタバレ

    とにかく切なく、やるせなさを感じる読後感の作品でした。各章を通して分かる鏑木慶一の人間性の素晴らしさからの最後の2章は本当に素晴らしかったです。鏑木慶一目線でなく、関係を持った人物からの目線で描かれる物語だったのも良かったです。600ページ越えのボリュームも気にならないくらいの素晴らしい作品でした。

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    2026年09月26日
  • 魔性の子 十二国記(新潮文庫)

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    十二国記、読み始め。広瀬先生と高里くんどうなっていくのかハラハラしながら、あっという間に読み終えました。読み終えたのに、変な胸騒ぎがする不思議な本でした。
    これから、他の物も順番に読み進めたいと思います、
    そして、また、「魔性の子」に戻って読んでみたいと思います。

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    2026年09月26日
  • 刑事の境界線

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    馬場みどりの刑事としての生き様がとても面白く、いろんなミステリーに巻き込まれていく姿がどこか応援したくなるようなキャラクターだった。為井がハマったアマトリチャーナを食べてみたい。

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    2026年09月26日
  • アリアドネの声

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    ネタバレ

    すごく面白かった!!!!!
    最後はもうなんというか、自分の考えや価値観を本当に考えさせられました。(少し自分のことが嫌いになるレベルで)
    プロローグあと、一章は少しだけ読みにくいというか、世界観構築のための説明に没入のしにくさがありましたが、そのあとはもうあっという間でした。

    個人的には、最後のオチはもちろん、「暗闇の水面で静かに背浮きしているシーン」が印象的でした。
    世界に抗わないことの表現が、なんとも言えなかった。

    ひとにオススメしたくなる作品でした^^

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    2026年09月26日
  • 熟柿

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    ネタバレ

    ミステリーとかサスペンスみたいにドキドキハラハラってわけでもなく、伏線が散りばめられていてどんどん先を読み進めたい!という感じではないのに、なぜか読む手を止められないおもしろさでした。なんなんだろう?書き方?話し言葉というか本当に人がラジオのように話しているような書き方で難しい言い回しも少なくて、目を離さずにざぁーーーっと読める感じ

    自分のせいで我が子に会えない気持ちをずっと燻らせて懸命に生きて生きて、たまに失敗しながら生きて生きて、最後に一縷の光がさした感じ。
    この後、少しでも、ほんの少しでも拓にもかおりにも温かい光が注ぎますように。少しでも幸せだと思える瞬間が二人の間にありますように。
    まじで、咲ちゃんグッジョブ。いい子だな。

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    2026年09月26日
  • 人間失格

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    ノンフィクションかと思って読んでいたが、後に本人を題材とする私小説と知ったぐらいにストーリーが鮮明だった

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    2026年09月26日
  • 方舟

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    ネタバレ

    最高におもしろかった!
    最後が予想つかない展開すぎる!!
    ドキドキしたし、自分が犠牲になることを考えながら読んだけど、自分にはむりだ、、って思った

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    2026年09月26日
  • ファイア・ドーム 上

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    想像以上の力作!

    どうして作者は人の心の揺れ動く様を、こんなにも手に取るように表現出来るのだろう。

    映像化されればいいのに…と思う反面、
    心の中で思った事を表現していく難しさもあり
    残念な映像になってしまうかもという懸念もある。

    とにかく、ストーリーもさることながら中身が濃い。

    早く下巻が読みたい!

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    2026年09月26日
  • 生きるぼくら

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    人生くん、最初の数ページはあんまりでしたが⋯⋯
    頑張りながら成長していく様子が読みながらひしひしと感じました
    最近忘れがちな大切な事を思い出させる1冊でした

    ⋯⋯⋯おにぎり美味しそう

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    2026年09月26日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    ネタバレ

    「強請屋ライターの殺人」や「悪辣弁護士」等のワードに、御子柴の印象をまんまと誘導されてしまった。
    御子柴も最後の場面の幹也に対して思っていたが、運命の人と出会うことで人格を大きく変える、また人生を変えることが可能ということを改めて感じた。御子柴自身も雷也や稲見との出会いにより弁護士を目指し、過去の罪滅ぼしのため人々を救っていくようになる。
    余談だが、主人公が弁護士や警察視点の作品の場合、語彙の豊富さに充実感があり、新たな語彙の発見があるため読むのが楽しい。

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    2026年09月26日
  • 拷問依存症

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    シリーズ4巻目も期待以上の素晴らしさでした
    主要な登場人物たちが大活躍(という表現が合うかわかりませんが笑)しています
    彼らの物語も大きく動きました
    これから先、彼らはどうなってしまうのでしょう

    本作は性産業で使い捨てにされる女性たちにスポットライトをあてた内容になっています
    相変わらずの胸糞ですが、ただの胸糞では終わりません
    何度も問題提起され、それについて深く考えさせられます
    なんて惨いんでしょうね
    この惨さに気付かないまま女性を性的に搾取し続ける男性を心の底から軽蔑します
    この作品に低評価つける男性はミソジニストなのでは…?
    わざわざ4巻目まで読んだ上で、この世界観を理解しているはずなのに低評価をつける意味がわかりません
    女性軽視の思想の持ち主以外に低評価をつける人なんていないのでは…?
    グロい描写が苦手な人はそもそも4巻目まで読みませんよね、1巻目で挫折するはずです
    高評価をつけろという話をしているのではありません
    わざわざ4巻目まで読んだ上で低評価をつける意味がわかりません、と話しています笑

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    2026年09月26日
  • 転生

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    心臓移植を題材にした物語で、フィクションの面白さと医療制度についての学びを同時に味わえる一冊。現実にはどこまで起き得るのだろうと設定を自分なりに推し量りつつ、読み終える頃には制度や倫理への理解が少し深まった気がした。

    心臓移植を受けた主人公が、術後に自分でも説明のつかない変化を感じ始めるところから物語が動き出します。ドナーの記憶や仕草が移るという設定は物語ならではだと思いながらも、食の好みや体質の変化なら現実にも起こり得る気がして、フィクションとリアルの距離が少し近づくような不思議な読み心地でした。また、自分の身に起こる変化を不思議に思いながらも、ただ翻弄されるのではなく“救われた命を大切にしよう”と前を向く主人公の姿がとても気持ち良かったです。

    さらに、作中では移植医療の制度や術後ケアについて丁寧に触れられていて、物語を追いながら自然と知識が積み上がる構成。脳死判定や臓器提供の流れなど、普段あまり考える機会のない領域に触れることで、倫理観について立ち止まる場面も多かったです。

    展開に都合の良さを感じる部分もありましたが、それ以上に「学び」の比重が大きく、読後は満足感が勝ちました。エンタメとして楽しめて制度の理解も深まる、今回は迷わず☆5です。

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    2026年09月26日
  • もうしばらくは早歩き

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    擬音が独特で、でも伝わるのが印象的。
    作家さんの見えてる世界ってこんなに面白いものなんだと思わせてくれる本。
    旅行を綴った章では少し毒気のある本音も含め、自分も行った気になった。
    他のタイトルも読みたい。

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    2026年09月26日
  • ファイア・ドーム 下

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    上巻もそうでしたが、ここまで読もう。あと5分だけ。あと1ページだけ。と中々手を止める事ができません!それくらい引き込まれて物語を読み続けてしまう面白さでした。
    クローズドサークルやどんどん人が殺されていくようなミステリーばかりを読んでいたので、こういうタイプのものは初めてでしたが一本の映画を見終わった時のような達成感です!!

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    2026年09月26日
  • ファイア・ドーム 下

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    続きが気になって1日で一気読み。行方不明だった光汰朗が最初の方で見つかり これから話はどう展開して長い物語が進むのか?と思っていたが まさかこういう展開になるとは思わなかった。さすがストーリーテラーの辻村深月 読み応えのある素晴らしい話だった。25年前の噂が生んだ悲劇。今のSNSの拡散力は昔の比では無い。噂の無責任さ 恐ろしさを伝える良い教訓になっている。最後 伏線が全て回収され大団円で良かった。

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    2026年09月26日