小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレずっと読んでみたかったけど、
分厚さから手が出せなかった。
ようやく読めた。
あらすじだけはなんとなく知っていて、
幼少期に罪を犯した子どものその後どこまでも沈むような心の中が描かれているのだろう、となんとなく想像してたが全く違った。
色んな登場人物の目線でのみ描かれて、
彼らの思うこと、感じること、何一つ出てこない。
それでも考えてしまう、見えてきてしまう。
白夜を行くしかなかった二人の人生を、心の中を。
終わりの受け止め方がかなり難しい。
雪穂はこれからどう生きていくんだろう。
きっと周りから見れば、何事もないよう生きるのだろうけど…
分厚さを感じさせない、読み進めるごとに没入する読 -
Posted by ブクログ
ネタバレだいぶ前に読み終わり、今でも一番好きな本はと聞かれたら挙げる本。
私はずっと、死ぬのが怖かった。
何かをやり遂げられないということより、死ぬ瞬間が、死を待つ時間が怖い。
父と母を看取って、子供を持ち、その思いがどんどん増していった。
当たり前に仏教徒の家で育ったが、信心深いわけではない。
仏壇に手を合わせ、仏像を見て感心し、神社に初詣して、クリスマスにごちそうをたべる。
もっと私の心に宗教が根付いていれば、恐怖心は薄れるのかもしれないとは思っていた。
この本の中には多少「スピってる」場面が出てくる。特定の宗教が表現されているわけではない。
その塩梅がちょうど良くて、すとんと胸に落ちる感じが -
Posted by ブクログ
藤田スケールとして知られる竜巻の強さを示すFスケール誕生の裏には、原子爆弾による被災地である長崎での調査から始まった。そのあと、航空機のダウンバーストによる墜落事故への調査が進み、下降気流によって生じる爆発的な突風のスケールを生み出す。
そして、竜巻がこのスケールに照らしてどれほどの破壊力を有しているかを、被害想定から分かりやすくしたのがFスケール。
竜巻は地震と違い、乱気流の生じた場所からある程度予測できると言え、建物は移動することができないため、被害は甚大になりがちである。そのため避難も遅れることがあり、それが竜巻の強さを示すスケールを開示したことで、人的被害は大きく減ったという。
な -
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九州の片田舎の閉鎖的な町「かなた町」
そこの柳垣小学校は廃校が決まり最後のお祭り「柳垣秋祭り」の日を迎える
その舞台で起こった閉鎖的な町の女たちの5つの短いお話
第1話 ドヴォルザーク檻より
第2話 いつかのあの子
第3話 クロコンドルの集落で
第4話 サンクチュアリの終わりの日
第5話 私たちの祭り
ただ5つのお話はそれぞれで完結すること無く
複雑に交錯し様々な出来事を様々な面から捉えて
納得感がある形で染み込んでくる
そして夕日がきれいな校庭に
「遠き山に日は落ちて。。。♪」
ドボルザークの家路が流れて全ての伏線が回収される
とっても読みやすく面白かったです -
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ネタバレ〜プロローグ〜
先生の言いたいこともわかる。確かに常識が通用しないけど、櫻子さんは立派な大人だ。それにすごく聡明。
でも、正太郎くんの立場からしたら大切な人のひとり。
大切な人が連絡もよこさないで消えるのは、不安で押しつぶされるだろうな。
〜第壱骨〜
いざ櫻子さん探しの旅へ!
巻き込まれた先生はいい迷惑だろうな。
それでも生徒のために渋々ながらも動いてくれる、そんな先生も素敵。
薔子さんもまた、楽しんでそうで微笑ましかった。
櫻子さんにどんどん近づいていく感じは、物語の世界へ一緒に入っていくみたいで読んでて楽しく感じた。
後半のエピソードでは、正太郎くんの検死として -
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ネタバレ・夕焼け空と三輪車
読み進めながら違和感がすごかった。いい歳した息子を大事に大事に扱う親。でもそれは全部表向き。本当は引きこもりの、いつ暴れ出すかわからない息子を1人にして、残された家族で平和に生きていくための手段だった。絶対にバレてはいけない作戦だったはず。これからの平穏な日々を楽しみにしていたはずの家族の幸せはやはり元凶となった息子に壊されてしまう。家族なのにずっと我慢して生きていくのは辛すぎる。あれがあの家族の1番の解決策だったはずなのに、最悪の結果になってしまった。
・そびえる塔と街明かり
読み終えて思わず涙が溢れた。どうにか助かってほしかった。どうしてこんなに小さな子供が死ななきゃ -
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ネタバレこんなに熱中して読んだ本は久しぶりな気がする。
女性作家が書く恋愛の心情描写ってなかなか痛々しくて自分の過去に刺さる。とんでもなく刺さる。プロローグとエピローグを読む感情がこんなにも違うことがあっただろうか。
本来人間は自分のために生きていいはずなのに、世間体や大衆の価値観から外れたものをおかしい、と定義してしまう。結ちゃんが作中「おかしいって誰の基準で?」と言っていたのがすごく心に響いた。直近の自分を振り返り、自責の念に駆られた。私も無意識に人におかしい、を押し付けていたかもしれない。
凪良ゆう先生、なんて丁寧な心情描写をされる人なのだろう。なんて繊細なキャラクター性を持たせる人なのだろう。 -
Posted by ブクログ
ー“ほんとうに出会った者に別れはこない”ー
世界でいちばん短い恋愛小説であり、
大人のための『絵本』でもある。
『あなたはそこに』は一編の詩である。
内容はたったの24行。
詩は有名で調べればすぐにでてくる。
けれど、ぜひこの『本』で読んで欲しい。
水彩の柔らかいタッチで描かれる絵。
色使い、色の滲みやぼかし、グラデーション。
心を震わせる美しい情景。
絵をじっと眺め本を読む。
すると、煙がくゆるところやカーテンが風にそよぐところが目に浮かび、雑踏やざわめきが耳に聞こえてくる。それは脳内で再生されて1本のショートストーリーのようになるのを感じる。
文字の位置、絵の美しさ、サイズ、余 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだこれは。すんごい。
朝井氏がインタビューで語っている通り、まさに令和の時代の空気をぎゅっと閉じ込めたタイムカプセルのような小説でした。ファンダム経済を下敷きに、陰謀論、現代家庭、新興の低層社会階級、SNS、中年期の孤独その他今の時代を形作る要素をここまで詰め込みきれいにピースをカチッとはめてしまったことに驚きでした。
小説の構造がまた美しかった。立場の違う様々な2者の行動or発言が対比構造になった場面がいくつもあり、まるで教会に響く音楽の重奏かのようでした。そのうちの2人がニックネームを共有することで一つに収束する魅せ方は思わずそうきたか!と膝を打ちました。物語最後の一瞬に向けて、久
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