ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • フランス日記 日々ごはん特別編

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    ネタバレ

    やはり高山さんの文章は秀逸。現地で出会った人や食べ物への細やかな愛情に溢れている。
    『ロシア日記』『ウズベキスタン日記』に比べてちょっと息苦しさを感じるのはスイセイさんの存在かな。後におふたりが別れる伏線がみえる。高山さんがめちゃくちゃ気を遣っていて、せっかくの初ヨーロッパ、初フランスなのに、、と切なくなるし、スイセイさんの態度がモラハラっぽく感じてしまった。ロシア、ウズベキスタンがのびのびしていたから、余計対極な印象を持ったのかも。
    この旅の成果としてうまれた『じゃがいも日記』も読みたい。

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    2026年02月14日
  • 白夜行

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    ネタバレ

    ずっと読んでみたかったけど、
    分厚さから手が出せなかった。

    ようやく読めた。
    あらすじだけはなんとなく知っていて、
    幼少期に罪を犯した子どものその後どこまでも沈むような心の中が描かれているのだろう、となんとなく想像してたが全く違った。

    色んな登場人物の目線でのみ描かれて、
    彼らの思うこと、感じること、何一つ出てこない。
    それでも考えてしまう、見えてきてしまう。
    白夜を行くしかなかった二人の人生を、心の中を。
    終わりの受け止め方がかなり難しい。
    雪穂はこれからどう生きていくんだろう。
    きっと周りから見れば、何事もないよう生きるのだろうけど…

    分厚さを感じさせない、読み進めるごとに没入する読

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    2026年02月14日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    だいぶ前に読み終わり、今でも一番好きな本はと聞かれたら挙げる本。

    私はずっと、死ぬのが怖かった。
    何かをやり遂げられないということより、死ぬ瞬間が、死を待つ時間が怖い。
    父と母を看取って、子供を持ち、その思いがどんどん増していった。
    当たり前に仏教徒の家で育ったが、信心深いわけではない。
    仏壇に手を合わせ、仏像を見て感心し、神社に初詣して、クリスマスにごちそうをたべる。
    もっと私の心に宗教が根付いていれば、恐怖心は薄れるのかもしれないとは思っていた。

    この本の中には多少「スピってる」場面が出てくる。特定の宗教が表現されているわけではない。
    その塩梅がちょうど良くて、すとんと胸に落ちる感じが

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    2026年02月14日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    ネタバレ

    さす成!
    やはり成瀬は面白い。
    サクサク読めてしまう。
    完結してほしく無いけど、いい引き際なのだろう。
    今回は今まで出てきたキャラクターがみんなでてきて懐かしく思えた。
    成瀬の取り巻くキャラはどこか自分と当てはまる部分があり、成瀬みたいになりたかったり、尊敬できる部分があるから、共感、実感、想像がしやすいのかなと改めて思った。
    まだ続きが読みたいです。

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    2026年02月14日
  • 幻夏

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    今作も面白かった。
    一見何の関係もないように見える23年前の少年の失踪事件と少女誘拐事件に、読み進めるごとに共通点が現れ始める。

    前作の犯罪者よりもハラハラドキドキ感は薄れて、目の前の話に集中できた。
    幻夏って言葉、初めて聞いたなあって思ったら造語っぽい?最後まで読むと、幻夏というタイトルが切なくも愛おしく思えてくる。

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    2026年02月14日
  • Mr.トルネード 藤田哲也 航空事故を激減させた気象学者

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    藤田スケールとして知られる竜巻の強さを示すFスケール誕生の裏には、原子爆弾による被災地である長崎での調査から始まった。そのあと、航空機のダウンバーストによる墜落事故への調査が進み、下降気流によって生じる爆発的な突風のスケールを生み出す。
    そして、竜巻がこのスケールに照らしてどれほどの破壊力を有しているかを、被害想定から分かりやすくしたのがFスケール。

    竜巻は地震と違い、乱気流の生じた場所からある程度予測できると言え、建物は移動することができないため、被害は甚大になりがちである。そのため避難も遅れることがあり、それが竜巻の強さを示すスケールを開示したことで、人的被害は大きく減ったという。

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    2026年02月14日
  • 楽園のカンヴァス

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    原田マハさんの文章はびっくりするぐらい読みやすくて引き込まれる。私は原田マハと相性が良いのかもしれない。
    キュビズムついて今まではまったく理解に苦しんでいたけど、この小説を読んでその一端に触れられた気がする。世界が少し広がった。

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    2026年02月14日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    下巻、まさに箱根駅伝。
    ここに登場する人物は皆、不器用で熱い。
    そしてまさにレースのようなスピード感、今なら1キロ3分切れるのでは?と、勘違いするようなペースで読走してしまいました。
    どうやらドラマ化もするとの事で、この感じだと社運を賭けるような物凄いスケールのドラマになりそうですね。
    池井戸作品、堪能しました!

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    2026年02月14日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    九州の片田舎の閉鎖的な町「かなた町」
    そこの柳垣小学校は廃校が決まり最後のお祭り「柳垣秋祭り」の日を迎える
    その舞台で起こった閉鎖的な町の女たちの5つの短いお話
    第1話 ドヴォルザーク檻より
    第2話 いつかのあの子
    第3話 クロコンドルの集落で
    第4話 サンクチュアリの終わりの日
    第5話 私たちの祭り

    ただ5つのお話はそれぞれで完結すること無く
    複雑に交錯し様々な出来事を様々な面から捉えて
    納得感がある形で染み込んでくる
    そして夕日がきれいな校庭に
    「遠き山に日は落ちて。。。♪」
    ドボルザークの家路が流れて全ての伏線が回収される

    とっても読みやすく面白かったです

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    2026年02月14日
  • 絶対城先輩の妖怪学講座 十一

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    ネタバレ

    良すぎ良すぎ! 作戦に見せかけて実はただ最後に触れたかっただけで礼音にキスした絶対城先輩良すぎませんか。自然にくっつけるようになったのも良い。

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    2026年02月14日
  • カフェーの帰り道

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    面白かった。とある喫茶の女給たちの物語。上野、千駄木、谷中と地名が出てくる度に今の景色との違いを思い浮かべて、ふっとなる。
    「出戻りサイ」が好きな人は多そう。わたしもだいすき。

    女にとって女であるということは生きることと同義なんですけども、それが嫌味なく書かれているというか生き様として見えるところがすき。したたかでありたおやかであり、己の手で生きていくんだという気概を感じさせる。

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    2026年02月14日
  • ただいま神様当番

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    どのお話もホッコリと心温まった。神様がしたかったことは本当はその人自身が求めていることなのだと感じた。それも一見無理難題な要求のようで実は自分の物事の見方を変えると解があるというのが不思議であった。

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    2026年02月14日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡

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    ネタバレ

    〜プロローグ〜
     先生の言いたいこともわかる。確かに常識が通用しないけど、櫻子さんは立派な大人だ。それにすごく聡明。
     
     でも、正太郎くんの立場からしたら大切な人のひとり。
     大切な人が連絡もよこさないで消えるのは、不安で押しつぶされるだろうな。

    〜第壱骨〜
     いざ櫻子さん探しの旅へ!
     巻き込まれた先生はいい迷惑だろうな。
     それでも生徒のために渋々ながらも動いてくれる、そんな先生も素敵。
     薔子さんもまた、楽しんでそうで微笑ましかった。

     櫻子さんにどんどん近づいていく感じは、物語の世界へ一緒に入っていくみたいで読んでて楽しく感じた。

     後半のエピソードでは、正太郎くんの検死として

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    2026年02月14日
  • さいはての彼女

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    本を読んで手が震えたのは初めてだった。
    バイク乗りとして、耳が聞こえない幼馴染が2人いる身として、この本は一生忘れられない自分にとって衝撃の本。
    耳が聞こえないハーレー乗りのパワフルな女の子を軸にした話。
    バイク乗りなら誰もがわかってくれるようなツーリング表現だったり、バイクに寒くて乗ってなかったけど少しまた乗ってみようかなという気が湧いた。
    仕事で忙しい女性が遠くに旅に出たりするストーリー間に入ってるから仕事で忙しい人にも是非読んで欲しい。
    きっと絶対もう一回読む。

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    2026年02月14日
  • 風と共にゆとりぬ

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    深夜この本を読みながら、爆笑したりふくみ笑ったりうーんと唸ったり、私も大分気持ち悪い人になりました。さすが朝井リョウさん、大好きな作家さんです。

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    2026年02月14日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    一気読み!!
    気になって止まらないくらい読み進められた。

    読み終わってからも色んな人の解説、ブログを読んで整理するのも楽しかった。

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    2026年02月14日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    ・夕焼け空と三輪車
    読み進めながら違和感がすごかった。いい歳した息子を大事に大事に扱う親。でもそれは全部表向き。本当は引きこもりの、いつ暴れ出すかわからない息子を1人にして、残された家族で平和に生きていくための手段だった。絶対にバレてはいけない作戦だったはず。これからの平穏な日々を楽しみにしていたはずの家族の幸せはやはり元凶となった息子に壊されてしまう。家族なのにずっと我慢して生きていくのは辛すぎる。あれがあの家族の1番の解決策だったはずなのに、最悪の結果になってしまった。

    ・そびえる塔と街明かり
    読み終えて思わず涙が溢れた。どうにか助かってほしかった。どうしてこんなに小さな子供が死ななきゃ

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    2026年02月14日
  • 汝、星のごとく

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    ネタバレ

    こんなに熱中して読んだ本は久しぶりな気がする。
    女性作家が書く恋愛の心情描写ってなかなか痛々しくて自分の過去に刺さる。とんでもなく刺さる。プロローグとエピローグを読む感情がこんなにも違うことがあっただろうか。
    本来人間は自分のために生きていいはずなのに、世間体や大衆の価値観から外れたものをおかしい、と定義してしまう。結ちゃんが作中「おかしいって誰の基準で?」と言っていたのがすごく心に響いた。直近の自分を振り返り、自責の念に駆られた。私も無意識に人におかしい、を押し付けていたかもしれない。
    凪良ゆう先生、なんて丁寧な心情描写をされる人なのだろう。なんて繊細なキャラクター性を持たせる人なのだろう。

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    2026年02月14日
  • あなたはそこに

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    ー“ほんとうに出会った者に別れはこない”ー

    世界でいちばん短い恋愛小説であり、
    大人のための『絵本』でもある。

    『あなたはそこに』は一編の詩である。
    内容はたったの24行。
    詩は有名で調べればすぐにでてくる。

    けれど、ぜひこの『本』で読んで欲しい。

    水彩の柔らかいタッチで描かれる絵。
    色使い、色の滲みやぼかし、グラデーション。
    心を震わせる美しい情景。

    絵をじっと眺め本を読む。
    すると、煙がくゆるところやカーテンが風にそよぐところが目に浮かび、雑踏やざわめきが耳に聞こえてくる。それは脳内で再生されて1本のショートストーリーのようになるのを感じる。

    文字の位置、絵の美しさ、サイズ、余

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    2026年02月14日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ネタバレ

    なんだこれは。すんごい。

    朝井氏がインタビューで語っている通り、まさに令和の時代の空気をぎゅっと閉じ込めたタイムカプセルのような小説でした。ファンダム経済を下敷きに、陰謀論、現代家庭、新興の低層社会階級、SNS、中年期の孤独その他今の時代を形作る要素をここまで詰め込みきれいにピースをカチッとはめてしまったことに驚きでした。

    小説の構造がまた美しかった。立場の違う様々な2者の行動or発言が対比構造になった場面がいくつもあり、まるで教会に響く音楽の重奏かのようでした。そのうちの2人がニックネームを共有することで一つに収束する魅せ方は思わずそうきたか!と膝を打ちました。物語最後の一瞬に向けて、久

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    2026年02月14日