小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
普段読書をして感動するとか、胸に込み上げるものがあるとか、そういうタイプではないんだけど、最後の満パートで思わずグッと涙が浮かんでしまった。
フィクションではあるけれど、昭和史を辿っているストーリーだから予定調和であるのに、こんなに胸にくるって本当に素晴らしい作品を読ませてもらえたと感謝の気持ちしかない。
大抵帯の文句は過剰だけれど、【我ら日本人がどういう民族かを描いた極上のエンターテインメントです!】はまさにその通り!
日本人はもっと日本の歴史に…しかも近代史に興味をもつべきだし、学校教育でも日本の良い面悪い面、どちらも等しく正確に誠実に教えるべきだと感じた。
三部作、長いけれど本当に -
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Posted by ブクログ
ネタバレな、なんだよ、これ……。結局誰も幸せになってないじゃないか……。なんでこんなものを私に読ませるんだよ。やめてくれ、これ以上は泣いてしまいます。
ミステリー要素はあるものの本格的なミステリーってわけじゃないからイヤミスとは言えないし、実際そこまで後味が悪い結末ということでもないんだよなぁ。もちろん報われなかった感は強いんだけど、嫌悪感はそこまで抱かないというか。結局、全部手遅れだったというのが虚しさを助長させてるのかもしれんね。
ベタベタした恋愛モノはあんまり好きではないんだけど、この作品にはそういった描写がそんなになかったのが良かったね。二人の馴れ初めは上巻にあったけど、静かに歩み寄ってる -
Posted by ブクログ
もし、戦争が絶えず末法かと思わされる今の世界に諦念を抱いている人がいたら、読んで欲しい。
うわべだけではない誠実な文章から、人道を守ろうと諦めず活動する国境なき医師団の一人ひとりをリアルに感じ、その不屈の精神は、大げさでなく人類の希望だと感じた。
今この瞬間も非人道的な恐怖の中にいる人たちがいる。そんな酷い世界に対し、自分はどこかで諦めていたことにも気付かされ、反省させられた。
「良心というものが単純な善意だけで生まれ育たないのは確かで、それは何度も傷つけられ疑われて強くなる」というフレーズが響いた。
良心とは、善とは、悩みつつも出来ることをやり続ける姿に、普遍的な強いメッセージを感じた。
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Posted by ブクログ
面白かった〜!ここにきてミステリー味が強くなった回でもありました。そこがまた面白かった。SFミステリーアクション映画みたいだった。いたるところに伏線があって、最後の最後まで「なるほどー!」と感嘆しました。
前作の『ガニメデの優しい巨人』ではガニメアンに思うところもあったのだけど、今作でガルースたちの地球人への愛というか信頼になんか心打たれたな……。再会のシーンに嬉しくなったし、シャピアロン号で乗り込んでいくシーンで心配になって「死ぬなー!」と心の中でずっと叫んでた。誰も死ぬな頼むから。
あと最初、『軍縮したのに地球内の各国の対立がなくなったわけではない』という作中内の状況を知って「なぁんだ… -
Posted by ブクログ
すごかった
面白かったというよりはすごかったという感じ
サラリーマンへの解像度高くないか?この人も働いてたの?
課題!改善!進化!次!次!次!!
読みながら普段の疲弊感が蘇りちょっとしんどい思いもありつつ、フィクションに落とし込んで描写されてることに感動してた。
最も心が動いたのはアラスカのシーン。アラスカが戦場に向かっていって死んだシーン。
そしてそのシーンから自分の支配的な感情が浮き彫りになったやつ。あれやばい。自分だと思った。
部下のメンバーに優しい眼差しをかけてるようで、どっかで自分の思い通りに動いて欲しいと思ってる。それがズレたとき、嫌な感情が湧いて出てくる。
自立とか、自発とか、そ -
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西加奈子さんという人が、とても好きになる本。
いやまじで友達になりたい...
たくさんの人を愛しているから
愛されている事が伝わる。
海外での乳がん闘病生活について
不安、不便、心配、痛みなど、
リアルな辛い気持ちがが描かれている。
本当に辛い経験を乗り越えている最中でも、そこにはユーモアと愛がある。
闘病生活以外にも、
日本とバンクーバー間の文化の違いについても頷ける部分が多かった。
便利で安心な日本の良さも伝えつつ、
日本の広告の多さやルッキズム、
他人からの目を気にする文化についても言及していて海外生活経験のある人にはきっと深く共感できる内容だと思う。 -
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分け合って警備員となった著者の視点から、警備員にまつわる世界がリアルに学べます。今まで想像したこともなかった世界ですが、普段通っているオフィスビルの見えないところが垣間見目で楽しく読めました。警備員の方々にも敬意を持って接する人が好感を持たれて、成功しているといったあたりはそうだろなと思うにつけ、自分も成功する側にいようと。最初の離婚で、家族のためと言われるたびに嫌な気持ちになった、これからは自分の人生を生きてくださいというな趣旨の置き手紙が一番印象に残りました。家族を言い訳に燻ぶることなく、とはいえ家族を大切にしながら、自分のやりたいことも実現していく強い生き方をしていきたいものです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ前半あまり刺さらなくて、短編すぎるのが合わないのかなと思いながら読んでいたが、「ごしょうばん」で心抉られ、そこからはひとつひとつの物語の世界に惹きこまれて一気に読んだ。結果として大好きな一冊になりました。
いろいろな人の人生の一部を、いろいろなテイストで綴った短編集。
温かいのに切ないお話、夜にも奇妙な物語のような独特の怖さがあるお話やちょっと不思議な話、えっと思わず声に出してしまうような展開が最後に待っているお話。多彩に富んでいて読んでいて飽きない。
一穂さんの作品はどれも読後感があたたかく、やさしい気持ちになれるところが好き。
特に好きだった作品↓
【still love me?】
冒頭 -
Posted by ブクログ
山本甲士の『かみがかり』を読んで感じたのは、「形」を変えることが「意識」を変え、ひいては自分の人生そのものを動かしていくという爽快な力強さだ。
本作に登場する主人公たちはみな、他人軸で生き、自分の本当の気持ちを抑圧して押し殺している。しかし、新しい髪型に変わり、眉を整えるといった視覚的な変化をきっかけに、内面に眠っていた「自分軸」の強さが引き出されていく。「笑う門には福来る」という言葉のように、まず体を動かし、形を整えることで、後から心が追いついてくるのだ。
彼らが変われたのは、髪型によって急に別人へ変身したからではない。強気のルックスという小さな「鎧」を得たことで、抑圧されていた本来の自分を
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