小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ地球環境がほぼ完全に破壊され、富裕層を除多くの人々が難民となり死と隣り合わせで生きるディストピアSFだが、物語の舞台は湖と森と季節の花々に囲まれた、自治区内のヘブンズガーデンで終始展開される。美しい情景と語られる絶望の対比が印象的な小説だった。
穏やかな空間にいるからこそ、自分としてどのように生きて死ぬべきなのかを思い悩む。
映像で難民たちの目を見て、自分の生きる理由を見失うエルム。安全だが自由のない自治区では「からっぽ」な感覚しか得られない、野生の心を持つリンクス。壊れた世界を残してしまったことに自責の念を抱えながら最後の旅に出るゲストたち。特段大きな展開はなく物語は進んで行くが、それぞれの -
Posted by ブクログ
プロローグ
首都高速と蒼氓(そうぼう)
そこは若い頃の僕の夜の摩天楼
車という空間に閉じこもり一心不乱にひた走る
等間隔に並ぶ街灯が幾重にも無音で通り過ぎて行く
夜通し走り続ける
やがて、夜が明け空が白み始めてくる
速度を落とし、山下達郎の“蒼氓”をかける
新宿のビル群をバックにシットリとそれは流れ
そして家路につく
蒼氓という言葉に宿るこの上ない響きと意味合いが
好きで堪らない
そしてあの頃のあの時間帯の情景にピッタリなのだ
本章
『新宿鮫』ノスタルジックな想いを感じさせずにはいられない★Super5
吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞受賞作品
“新宿鮫”余りにも有名なタ