あらすじ
行き先も告げず、櫻子さんが消えた…。正太郎は担任の磯崎と、櫻子の親戚の薔子と共に、櫻子さんの足跡を辿り始める。誰も居ない櫻子の屋敷を経て、層雲峡の温泉地へ向った正太郎たちが見たものは……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
櫻子さんが行方不明(大げさかな)っていう冒頭から、第壱骨の表題の蝶の足跡、本当に怖かった。。。
いつもの死体を見つけて、腐乱して云々よりよっぽど肝が冷えた!
第弐骨の話でもやっぱり花房の影が色濃く出てくるんだけど、正太郎は心配し過ぎではないだろうか。
櫻子さんは変わり者だけど、花房にはならない、というか、本当の身内以外にそこまで興味がないので、正直そっちに行ってしまうことはないように思う。
もし正太郎が殺されるようなことがあったら、でもどうかわからないかも。。。なぁ。。
彼女は孤独なようでいて、その実全然孤独ではないと思う、ばあやさんとか、薔子さんとか。
本当に孤独になった時、ただ自分や社会との向き合い方を見つけられないのではないかとも思うけれど。
ドラマ化が話題ですが。ずいぶん設定とかはいじられているなぁ。。。と思っていて。見るのが正直怖い。
ジャニーズと観月ありさという時点で櫻子さんと正太郎がもうなんか別物になっちゃってる感がある。
ドラマのHPでインタビューするスタッフが「原作では櫻子さんと正太郎に恋が芽生えるんですが、そのあたりどうでしょうか?恋愛感情は?」みたいな質問をしてて、げっこの制作陣本当に原作読んでるのかよって激しい憤りを感じた。
Posted by ブクログ
前作に引き続き行方の分からない櫻子さん。どうなるのかソワソワした。第弐骨は難しい話だった。フィクションだけど、実際に似た事件が起こっているかもしれないし、それが善か悪か分からないし、とにかくこの話は難しかった。
Posted by ブクログ
突然姿を消した櫻子さんと老婆や。正太郎は2人の安否が気になり探し始めるが、悲しくも不思議な事件に巻き込まれていく。花房が言われた、「正義は信念の中に存在する」という言葉を繰り返し考える正太郎。信念を貫いた先に本当に正義があるのか。あるいは、正義ではなく悪しかないのか。深く考えさせられた。
Posted by ブクログ
元々不穏な空気がつきまとうシリーズだけど、今回はそれに加えて事件そのものがとても憂鬱。実際あの3人と同じ経験をしたら、きっと自分の無力さや事件の理不尽さに、毎日苦しむだろうなと思う。
Posted by ブクログ
行方の分からない櫻子さんと梅さんを探す正太郎、その過程で死体を発見。いく先々で死体を見つけて、コナンかお前は。秀翔くんのいい子すぎて・・・、あんなクズに親を奪われてしまって。だからこそ他の人が彼に対して申し訳なさを感じるのね。この話の裏テーマは裁判員裁判だったのね。判決の結果を背負い続けるのは重いよ。
Posted by ブクログ
櫻子さんシリーズの第11巻。この巻では、裁判員で知り合った善意の人々による正義(?)の犯罪について描かれた。しかし正太郎くんの行くところ、色々な事件に巻き込まれるものである。今回は花房がちょっと絡んでいる感じ。
Posted by ブクログ
シリーズ11作目で書き下ろし。
短編と長編が1作ずつ。
短編の「蝶の足跡」では、櫻子とばあやが「旅行に出る」といなくなったまま連絡が取れないため、正太郎は薔子さんと磯崎先生の車で探しに行き、層雲峡の廃ホテルで無理心中の母娘の遺体を発見する。
長編の「灰色の追行」はひき逃げ犯の裁判員裁判の話で、被害者と遺族が苦しんでいるのに加害者が法に守られ犯罪を繰り返すのを見て、元裁判員が軽い量刑にしたことに苛まれ、私刑を加える。そこにファントムの影がちらつく。
去年の幾寅の水害の話が出てくるので、同時代で進行してることがわかる。
正太郎は進路を変えて法医学を目指すらしい。
Posted by ブクログ
第11作目の今作、第弐骨「灰色の追行」は"正しいことを行ている"と信じている者たちが徐々に疲弊し追い詰められていく展開に、社会的な問題点も織り交ぜているようにも感じられるストーリー。第9作目『狼の時間』を読んだ時同様に漠然とした雲のような不安感の上を歩いているような感覚で読み進めました。
でも、過去の登場人物はさすがにすべてを覚えていないのでどうしよう感はありました(笑)。完結はまだまだ先でしょうか?
Posted by ブクログ
正太郎は、悪い方に成長している気がする。将来の道も考え直して、盲目に正義に邁進する様子は危なっかしくて、いつか、今回の人達のように道を大きく間違えるのではないかとすら感じる。櫻子さんは少し立場を変え、ストッパーになっていたと思う。あと、花房との決着はいつ着くんですかね? 話が展開しなさすぎですよー。
Posted by ブクログ
姿を消した櫻子とばあやに、正義の為の、でも折ることの出来ない監禁と私刑。メインの後者が錯綜して寄り添えなかった。花房側になりそうな櫻子という舘脇の不安がわからず、櫻子の特殊さを違和感なく受け入れてしまう。むしろ舘脇の善悪の基準や頑なさに馴染めない。野次馬の悪意も人ってそんなにそんな人ばかりかなあ。
Posted by ブクログ
櫻子さん失踪でちょっと心配したものの無事何事もなく良かった。。。危うく最終回ばりの、まさかの花房が櫻子さんオチかと思った、、、あードキドキした、、、、笑笑
あとは正太郎が少しづつ大人びてきているのが成長を感じさせます。
いっぱしの男らしくなってきた正太郎のその後もうっすら見え始め、正太郎まさかの将来そっち系!?そして、正太郎、死体に慣れすぎじゃね。っていう。
フィクションですから文句はありませんが、アニメばりの大胆さです。
警察より死体に強い高校生。笑笑
コナン顔負けです。
Posted by ブクログ
正太郎が若干キャラが危ない、というか、やや、うっとおしい感じになってきて私としては読みにくくなってきた。櫻子さんも確かに危ういけれど、それはそういうキャラだし正そうとか、何とかかんとか、いらないと思うんだけどなぁ。2人して危ない方向にいきそうで怖い。内容はとても重い。裁判員裁判とか呼ばれたことないし、こんな風に犯罪にはしるような重い事件を担当させられる一般市民ってどうなんだろう。リアルでも裁判員裁判制度って必要か?って思うことの多いこと。ここまで精神に負荷を負わせて意見が反映されないとかね・・・。