【感想・ネタバレ】白夜行のレビュー

あらすじ

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別の道を歩んでいく。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『白夜行』は、悪の物語ではなく、太陽を持たずに生きるしかなかった二人の物語だ。

15年ぶりの再読で、物語の見え方は大きく変わっていた。若い頃は、雪穂の正体や亮司との関係性、そしてこんなにも悲しい生き方があるのかという衝撃に心を奪われていた。しかし今は、子どもが背負わされた重さや、本来なら守られていたかもしれない人生、そこに手を差し伸べることができたはずの大人たちの責任について、静かに考えさせられる。

“雪穂は怪物だったのか、それとも怪物にされたのか。”その問いは、はっきりとした答えを持たないまま、読後も心の中に残り続ける。

二人の関係は、ロマンでもなく、単なる共依存でもない。生き延びるために結ばれた、ぎりぎりの相利共生だった。同じ闇の中で、互いだけが光だった。愛という言葉では言い表せないが、それでも確かに、唯一無二の関係だったのだと思う。

彼らの目に映る世界を理解することはできても、その思考は最後までこちらに届かない。事件の真相が明かされても、それが彼ら自身の言葉で語られない限り、真実にはならない。その距離感が、この物語を白夜のままにしている。

何度読み返しても、読後の余韻は深い。
そして読み終えたあとも、ふとした瞬間に二人のことを思い出してしまう。
太陽のない夜を、夜のまま生き続けた二人の姿が、静かに心に残り続ける。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分厚めの本だったので、読めるか心配でした。
雪穂と亮司、魅力的な二人の登場人物。読めば読むほど、この二人の世界に惹き込まれていきました。最後はなんとも言えない切なさが残りましたが、白夜の中で、二人が二人なりの愛を貫いたと思いたいです。

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長い!けど、終わってみるとまだまだ読んでいたい気分になった。
これだけ長いのに終わり方が全然スッキリしない。非常に胸糞悪い小説だった。納得がいかないわけではないが、雪穂と亮司は裁かれて欲しかった。(特に雪穂)
2人が幼少期の事件から始まり、20年の歳月の中で非常に多くの人物が登場し、ストーリーが展開される。一見繋がっていないようでも、最後には全てが繋がり伏線が回収される様は読んでいて気持ちが良かった。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

もう何回よんでも面白い。この分厚さなのに、終わり頃になると読み終わる焦りと寂しさがうまれるし、この重さでも私はどこでも持ち歩いて何回でもよんでしまう。何回も雪穂に欺かれるだろうし、むしろそんな黒い薔薇のような女性を見たいし、なんならなってみたい。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

序盤で脱落しがちで、中学2年生のときに意地で読み切り、高校1年生のときに改めて読み切り、そこから7年ほどの時を経て22歳、社会人1年目の今、また読んだ。
結末だけはずっと覚えていた。あまりに衝撃で。
雪穗と亮司の視点が一切明かされていないことに、今回初めて気づいた。
読後の、なんていうのかな、寂寥感はこの作品からしか得られないんじゃないかと思う。
やっと掴みかけた手がかりを目の前で失ったやるせなさを感じつつ、これからひとりで白夜を生き抜かなければいけない雪穗を思うと心細いような切ないような寂しいような、途方に暮れる感じが襲ってきて、ぜんぶひっくるめて灰色の感情になって隙間を埋めていく。
東野圭吾の作品はこれまでいくつも読んできたけど、白夜行はやっぱりその中でも頭ひとつ抜けた存在だよな、と改めて思いました。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人は息子の亮司
雪穂と亮司は仲が良く遊んでいた
亮司の父が小学生の雪穂を犯していた所を亮司が殺した
亮司と雪穂がずっと関わっていたが、交わってる事が一切書かれてなく、最後に分かる
最後に雪穂の目の前で亮司が死んでしまう
雪穂は知りませんとシラを切っており、気が狂っている

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

初のミステリー。
最後は震えが止まらなかったな。

2人の心情についての描写は出てこないが、周りの人からこの2人がどんな人なのか、どんな繋がりがあるのかが伝わってくる。
読み終わりたいけど、読み終わるのが勿体無い

白夜行のタイトルの意味も伝わってきました

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

なんとも悲しく儚い物語。自己中な悪人のように最初は感じるが、同情せざるを得ない気持ちにもなってくる。そんな中、第三者視点から物語が進み、主人公二人の心中は全く書かれないのがまた良い。ラストシーンの雪穂はどんな気持ちだったのだろうか。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

800ページを超える長編にずっとビビっていた。
東野圭吾の文章が馴染むことは分かっていたが、
なかなか手を出せずにいた。
読み終えた時、なんで早く読まなかったんだと
自分に腹が立った。
ここまでの長編で、登場人物も多いとなると、
頭がこんがらがる人もいるだろうが、
それでも書き分けがうまくとても読みやすい。
そして何より2人の心情を最後まで書かずに終えるのがとても好きだ。
最後、雪穂が振り返らなかったのを亮司はどう思うのだろうか。
そこに絆のようなものはなく、ただ利用し合う関係だったのか。
もしくは、亮司は、雪穂に対して人生をかけて
父の過ちを謝罪するために利用されることを
望んでいたのか。

雪穂に取って太陽の代わりとなる存在が、
亮司であると私は信じているので
雪穂の白夜を作り続けたのは亮司であると思うし、
亮司がいなくなってしまったら、雪穂はまた1人で夜を歩くことになってしまうのかと、余韻を押し付けられ本を閉じざるを得なかった。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

評判の高さに違わず、最初から最後まで強く引き込まれる作品だった。どの場面も先が気になり、自然とページをめくる手が止まらない。
桐原はどこで道を踏み外してしまったのか、そしてなぜ雪穂の周囲では次々と事件が起こるのか。2人が裏でどのように影響し合っていたのか、、2人の視点それぞれで考えるとまた違った物語にも見えて面白い。読み進めるあいだ、考えることが止まらず、物語が進むにつれて「ここがあそこにつながるのか」と思わされる瞬間が何度もあった。
幼少期の経験がここまで人生を狂わし、周囲の人間を巻き込んでしまう壮大なストーリーに圧倒され、読み終えたあとには、もう一度最初から読み返したいと強く感じた。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマで1話をみて、何となく単行本で読もうと思い、本で買った。単行本で読んで本当によかった。

二人の心情描写はほとんど出てこない。
二人はどんな思いで、この19年を生きてきたのか、想像する。

小さい頃には、家族が世界の大部分だ。
自分でコントロールすることは出来ない。
真っ暗な闇の中で、同じ真っ暗な世界にいるもう1人の存在を見つけた。

二人にとっては、お互いがお互いにとってたった一つの世界だったと思う。
純粋で、それしかないからこそ、それ以外に対しては残忍になれる。

「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの。わかるわね。あたしには最初から太陽なんてなかった。だから失う恐怖もないの」

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

読んだのは3回目くらい。前回読んでから10年以上経っていると思う。850ページもあったっけなあ、と思いながら読んだ。歳をとって忙しくなった今は読み切れないと思ったけど意外に読めてしまった。

高度成長期の混沌とした時代に確かに起きえたのではないかというリアリティがあった。雪穂と亮司の間に会話が一切描かれないという表現方法が秀逸。そして二人にはそれぞれが太陽ほどではないが確かに光であった、というのが切ない。そして関わった多くの不幸になった人たちもとても悲しい。

ドラマはあまり見ていないが、雪穂と亮司の交流が描かれていて、原作と異なる表現をしていた。
続編の幻夜も時間を空けずに読もうと思う。

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

長めで文字も小さく、読書に慣れないと抵抗を受けると思う。最近こう言う人間の醜い裏側を上手く書いた作品に出合ってなかったので嬉しく、没入して読めた。展開の速さに微妙な緩急があり、意外な人の繋がりがあちこちに転がっており、後半に進むにつれて面白さが増していく。切なく哀しい物語ではあるんだけど、東野さんの作品で多くの人がコレを推す理由もよく分かった。読んだ人でないと分からない。

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2026年01月06日

Posted by ブクログ

長編だったが、中弛みすることなく最後まですぐに読めた。
読者視点からだと、絶対この人何かある、、って思えるのに、登場人物たちがなかなか気付けないもどかしさよ、、

余白を残す感じで締まるのが良い。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

本作、語られない部分が多々あり、普通は足りないところがあると説明不足だったり駄作だと言われかねないところを、語られないが故に彼・彼女たちの物語に奥行きを持たせているところが名作と言わしめる所以だと感じております。
それを成立させてしまう構成が化け物だなと。
ぜひ、最後までネタバレなしで読んでほしい一作です。
そして、現代にも蔓延る腐った部分に向き合うことが大切だなと思います。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後に亮司と雪穂の人生が交わると思ったら、最後まで徹底して表では交わらなかった!亮司の相手の人生には迷惑をかけない徹底して黒子の姿勢がすごい。どうしてそこまで徹底できるのか?二人の心理描写は一度も描かれず、終始どんどん新たに出てくる登場人物を通しての二人しか描かれないため、最後まで背景を理解はしきれなかった。だけど、幼いころから生きていくために必死だった二人は、こうせざるを得なかったんだろう。二人とも生まれてからずっと昼を生きたことがない、外が明るくてもそれは白夜。すごく良くできたストーリーだと思う。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

2026年の1冊目として選んだ。
最初の事件の被害者の息子である「桐原亮司」と、容疑者の娘である「西本雪穂」。本来交わることのない2人の成長過程と、その周囲で次々と起こる事件が描かれていく。物語は、2人に何らかの関連がありそうだという空気を漂わせながら進み、徐々に最初の事件の真相が明らかになっていく構成になっている。

「桐原亮司」「西本雪穂」ともに小学生から30歳までを、終始第三者視点で追っていくが、2人の心情や内面の心理描写はほとんど描かれない。そのため、本性が分からない不気味さを強く感じた。

「西本雪穂」の行動は、魔性の女にも見えれば、行き過ぎた純愛のようにも映る。一方で「桐原亮司」は、冷酷非道で自己の利益のみを追求する人間に見えるが、ところどころに友情や人間味を感じさせる描写もある。

2人の関係については、物語中で直接的な接点が描かれる場面が一切なく、全てが読者の想像に委ねられている構成も非常に印象的だった。

ぱっと見は辞書のように厚く感じる(全860ページ)が、休日に一気に読み進めてほしい作品である。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伏線がわかりやすくて、回収もちゃんとしてくれたからすごくスッキリした。
麒麟の翼読んだときにも思ったけど、物語の構成がすごく練られていて、今回は物語の内容も相まって、エンジニアとしても優秀だったんだろうなと思う。

この作品の好きな所は、肝心の二人の心理描写が全然ないこと。第三者から見た印象とか、神視点でしかないのが、余白が合って凄く良い。

考察見たけど、雪穂が純愛を貫いたのか、それとも魔性の女なのか、二択あってなるほど、となった。

誰に感情移入するかで感想が変わるんだろうけど、心理描写がないのでメイン2人に感情移入できないのが不思議な気持ちになる。そこがよい。

思想強くてすまんけど死は救済だと思ってるから個人的には麒麟の翼よりも白夜行の方がすっきり感強かった。

R&Yのポーチ?とか、都子ちゃんの発見とかだるまのキーホルダーとかのあたりで、なんとなく、いやこれ亮司犯人じゃん絶対⋯ と当たりがついてて、でもなんでそういうことを雪穂がさせてるのか分からず、最後の方で人を買う話が出てきて、なるほど、となった。最期までヒーローでいさせてあげようと思ったのかあなぁ、違う気がするけどな。

亮司はもうそこしか生きがいがなかったんだね。
結局亡くなっちゃったし、雪穂も今後は派手なことはできないと思うんだよな。
きっかけがあれば第二第三の亮司が生まれる可能性ももちろんあるんだけど。
幻夜読んだらまた変わるかな?

なんというかこう、亮司が雪穂に尽くしていた理由は罪悪感とかだけじゃなかったと思うんだよな。
雪穂を抱く父への嫌悪感だけじゃなくて、そこに何か、甘いものを感じている気がする。そうじゃなければ勃たないんじゃないかな。
多分それもお互いわかっていて、強い嫌悪感は自分自身にも向けられてたんじゃないかな。亮司が誰かとセックスする時には、結局力でねじ伏せられるみたいな部分にも嫌悪感あった気がするな。

なんとなく、上手くいかない者同士で惹かれ合うところがあって、恋愛とかとはまた違う、お互いしかいないっていう絶対的な関係性の中で育まれた関係性。
だから共依存っていう絶大な愛って感じなのかな。

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2026年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結局2人はどんな関係だったのか、2人の間にどんな会話があって、どんな想いを抱いていたのか分からないまま終わってしまった。
雪穂の心の内や、数々の事件の真相がはっきりしなくて、最後までそれは一貫していた。
一体何があったのか、どんな想いで雪穂と桐生が過ごしているのか凄く気になる。
ずっと、この事件がどう繋がってくるのか緊張しながら読み進めた。面白かった。

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2026年01月01日

購入済み

傑作!!

東野圭吾の傑作!!登場人物の感情を描かないからより物語に吸い込まれ想像力を掻き立てられる。クリスマスのラストシーンも素晴らしい!!!

#切ない

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2025年12月01日

匿名

ネタバレ 購入済み

白鳥とコウモリを読んでから見た。あっちは被害者の娘と容疑者の息子だからこれとは違うが、この本があったからこそ白鳥とコウモリが輝くのだと思う。太陽を失った雪穂がどう生きていくのか、今まで通り何事もなかったようにできるのか、或いは・・・

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2025年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。」




ある日廃墟ビルで1人の男の遺体が見つかる。謎多き事件の全貌は被害者の息子と被疑者の娘の成長と共に明かされていく。

東野圭吾の名著のひとつとして必ず挙げられる白夜行。本作品も東野圭吾特有の、バラバラだったピースが話が進むにつれ揃っていくような1冊だった。800ページを超えるボリュームに反してサクサク読めてしまう。

全ての感想や考察を書こうとすると時間がいくらあっても足りないので以下は特に印象に残っている点。

・雪穂の鈴のキーホルダー
雪穂が家の鍵に付けていた鈴のキーホルダー。母親がガス中毒の事故で亡くなった日、鍵を持っておらず発見が遅れたと後に主張する彼女。しかし彼女が嘘をついていて本当は鍵を持っていることが鈴の音で分かるシーンは鳥肌が立つ。この演出には脱帽。

・桐原のトラウマ
自身の父親が同級生に性的暴力を加える場面を見てしまった彼は、心に深い傷を負い射精障害を患う。心の傷は癒えることなく、高校生になっても中年女性を肉体的に相手にすることでお金を稼ぐなど、性的トラウマが作品を通して一貫している。

・雪穂の幸せに対する執着心
ラストシーンの、桐原の死後1人でエスカレーターを上っていく雪穂の姿が、独りになってもなおのし上がり続ける彼女の成功や光に対する異常なまでの執念を暗示しているようで面白い。そして怖い。

強いて言えば、東野圭吾特有の理系専門用語が少し重いと感じる。またなぜ少年少女がここまでの完全犯罪を成立させられるのかと疑問に感じたりもしたが、得られた満足感の方が何倍も大きいのでどうでもいい。

作品の本質ではないかもしれないが、本作品は、幼少期に親から十分な愛情を注がれず育った子どもの不完全さ、一生消えない傷、成功や幸福への執念、捻れた倫理観等を表現していると感じた。2人がどれだけ残虐な罪を重ねようとも、その元凶となった親が1番の悪だと思わずにはいられなかった。


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2026年01月06日

購入済み

長くて

良かった。登場人物まじ多い

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2020年06月04日

Posted by ブクログ

ぶあつー!ってなってたけど、スルスルーと読めちゃいました。
最後の雪穂の言葉は、2人の関係を最後まで貫いた感じがありました。せつない。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ


おもしろかった。
分厚い文庫本だけど、全然飽きなかった。
途中読んでて名前とその人が一致しなくなってくるから、メモとって復習しながら読んだ。

映画になってるけど、この一冊を映画にできるのかな。
最後、今までの伏線回収とか答え合わせするのかなって思ったけど、読者に任せる書き方だった。

一気に読んだ方がいい。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

「偽りの昼に太陽はない。さすらう魂の大叙事詩」というのが帯に書かれたコピーなんだけど、どういうもんでしょ?なんだか、物語を正確に評していないような気がするのですけれどね。一種のピカレスクロマンとでもいいましょうか?そこに誰が犯人なのかという答が見えているのに、不可思議なバランスの上にストーリーが展開していく。もちろん、これは計算しつくされたものなのでしょう。何というか絶妙な物語はこびです、すばらしい。とりわけ、あのラストシーンは絶品ですね。そうか、そこで切ってしまうのね、とたまらなくぞくぞくいたしました。タイプは全然ちがうのだけれど、なぜか読後に宮部みゆきの『火車』を思い出しました。
事件の背景になっている時代が、ぼくの経験してきたそれとかぶっていることもあって、なんだか懐かしいような気分にもなりました。およそ20年ほどにわたって登場人物の軌跡を追っているわけですが、コンピュータがらみの事柄とかが数多く登場することもあって、とても興味深く読めました。
ところで、どうでもいいことがひとつとても気になっているのですよ。物語の冒頭で、桐原洋介が殺された時間帯、つまり金曜日の午後6時頃からテレビでやっていた少年向けの連続SFドラマっていったい何なのでしょうか?昭和のあの年ということは……ちょっと調べてみたい気もするのですが……

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

東野圭吾の代表作を今さらながら読む。

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。
容疑者は次々に浮かぶが、結局事件は迷宮入りする。
被害者の息子・桐原亮司と、容疑者の娘・西本雪穂。
暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女はその後、
全く別々の道を歩んで行く。
二人の周囲に見え隠れする幾つもの恐るべき犯罪。
だが、何も証拠はない。そして19年の月日が経つ。

まず、本の分厚さに衝撃を受ける。
延べ850ページにも及ぶ大叙事詩である。
その膨大な長さに目が回りそうになったが、
なるほど、読んでみてわかる。これでも足りないぐらいだ。

この物語において、徹底して亮司と雪穂の二人の心の内は語られない。
全て、周囲の人間たちが思い描いた感情で語られていく。
この徹底した手法が、亮司と雪穂をよりミステリアスに仕上げていく。
結局何だったんだというスッキリしないモヤモヤではなく、
逆に緊張感が最後まで持続し、かつ高まる構成になっている。
この手腕は見事と言うしかない。
ここまでキャラクターの魅力を高めるのは流石である。

まさにノワールという言葉がピッタリな作品。
読むのが遅すぎたと悔やむばかりである。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

長かった!けど面白かった!
ノワール小説、と解説にあったが本当にその通り。私はこういう小説好きだな。東野圭吾はミステリーでもなんというか、単純明快なミステリーのイメージがあり、いわゆるイヤミスのようなイメージはなかった。この白夜行もイヤミスではないのであろうが、ダークな物語であることは確実。本格ミステリーも書けて、このような暗い心を持った人達が登場する物語も書けてすごいな。主要人物ふたりの心理描写が全くないからこそ、際立つというか想像することができて、深いなも感じた。また、幻夜も積読しているので幻夜も読み終えて、また数年後に読み返したい作品です。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

ものすごく悲しい物語を延々と読まされているような感覚なのですが、同時に読み終わりたくないいう気持ちもあって、すごく複雑な小説です。
ダークサイドの東野圭吾節がきっちり出ていて面白かったです。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

映画化もされた言わずと知れた名作。
内容の前にまずはこのボリューム。850ページ超という大作。
にも関わらず途中で飽きさせない、それが名作たる所以の一つ。

この作品の凄さは何と言っても、物語の構成の緻密さにある。長いストーリーの中で徐々に事件に真相に迫るようなヒントが提示され、徐々にベールが剝がされてゆく展開はとても綺麗に整っている。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

軸となる2人の人物の心情が読み取れる描写がないからこそ、読み手側に心情を創らせる方法が良かったです。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今年の締めはこちら
分厚いが話の続きが気になり、連休なのも作用して一気に読むことができた
2人のやり取りは一切書かれていない、、、どういうこと?傑作です

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少々期待値を上げすぎました。

点と点が結ばれていくという作品でわなく、
決められたレール歩いて風景を眺めているような作品です。
主要キャラ2人の関係には美しさと切なさがあり、
読み終わったあとはやるせない気持ちになりました。
ただ自分には少し話が長かったです。

同じ長い話なら白鳥とコウモリの方が好みでした。

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2026年01月08日

ネタバレ 購入済み

長すぎ

雪穂も亮司も残酷過ぎて子供時代に親に売春させられていた悲しい背景を踏まえても最後まで好きになれない。
登場人物増えるし文量多すぎて途中でよく分からなくなる。長すぎるし雪穂が嫌いすぎて続編の幻夜を読む気は無い。けど重なっていった謎が全て明かされるのがワクワクしながら読めたので星3.5くらい。

#ドロドロ #ダーク

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2025年05月03日

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