【感想・ネタバレ】白夜行のレビュー

あらすじ

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別の道を歩んでいく。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大阪にあるビルで質屋の亭主、桐原洋介が殺される。
当時小学生だった、桐原洋介の息子、桐原亮司が犯人。亮司は西本雪穂と仲良くしていた、付き合っていた?が、西本雪穂が、母の西本文代から桐原洋介に売られていた。(洋介からお金をもらう代わりに娘、雪穂の体を売っていた)
その光景を大阪のビルで亮司は目撃することになり、その場で父親の洋介を殺し、雪穂を助ける。
亮司は父親が原因で、母が不倫し家族が崩れたことと、実の父親が幼女を襲った、それが自分が親しくしていた雪穂だったというショッキングな経験をする。
雪穂も、母親に売られていたという、経験を幼少期にしていた。
亮司や雪穂が共に親を殺した動機は同情するが、
その後の大人になっていくまでに犯した犯罪は同情できない。
ただ、2人がそうなったのも幼少期の出来事が元凶で、汚い大人のせいで、殺さざるを得なかった。2人にそんな重荷を背負わせた大人たちに責任があるし、2人こそ被害者。。。
自分たちが疑われないように、自分たちを守るために事件の真相に近づこうとするものをまた殺していく。
2人が幼少期に経験したことは、明るいものではなく、暗いもの(光はない)。ただ、お互いの存在が光であり、2人が犯罪を犯しながら、大人に成長していくそんな物語を表題の白夜行という言葉が示している。
雪穂にとっては、自分を助けてくれた亮司が光。
亮司が父を殺したことを他の人にバレては行けない。
守らないと。
亮司にとって雪穂はどういう光?
雪穂を守るためなら、なんでもやる。母を殺した雪穂がバレないように、守らねば。あの日、起こした出来事の真相は2人だけの秘密。他の人に知られても行けない。2人はお互いのために生きると誓い、お互いがお互いにとって生きる目的。光なのではないか。
雪穂が最後に言ったセリフから2人が決めた関係性を徹底しているように思える。光を失った雪穂の気持ちを考えると切ない。。
2人の心情が描かれておらず、第三者の発言や会話から想像していく必要があるが、それもまた色んな解釈ができて面白い。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと読んでみたかったけど、
分厚さから手が出せなかった。

ようやく読めた。
あらすじだけはなんとなく知っていて、
幼少期に罪を犯した子どものその後どこまでも沈むような心の中が描かれているのだろう、となんとなく想像してたが全く違った。

色んな登場人物の目線でのみ描かれて、
彼らの思うこと、感じること、何一つ出てこない。
それでも考えてしまう、見えてきてしまう。
白夜を行くしかなかった二人の人生を、心の中を。
終わりの受け止め方がかなり難しい。
雪穂はこれからどう生きていくんだろう。
きっと周りから見れば、何事もないよう生きるのだろうけど…

分厚さを感じさせない、読み進めるごとに没入する読書体験だった。

0
2026年02月14日

Posted by ブクログ

多視点で進んで、少しずつ真相に気付かされていく感覚。
「もしかして…」が「やっぱり!!」になる瞬間が気持ちよすぎた。

終盤、この残り少ないページ数で終われるの?って心配したけど、余裕で回収していくの巧みすぎる。

分厚いのにまだまだ見届けたい、物足りなさすらある。2周します!

0
2026年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんともショックな結末に、えっ終わり?!と驚きを隠せなかった作品は初めてだった。なるほど良作と言われ続ける理由も分かる。

散りばめられた事件の真相を握るピースに、読者も薄々概要を推理しながら読み進められるので没入感がすごかった。

かつて気を許した友人を侮辱した自身の親。現場を見た時はどんな心境だったのか。その一生を、親の罪を償うためか、免罪符か、雪穂に償い続けた亮司の人生がなんとも辛く苦しかった。

全てに裏切られ、大きな傷を負った少女。彼女なりに傷から学んだ生き方で必死に生きたんだろうな。と同情すらしてしまう。

そんな生き方しか出来なくなったのも、自らの過ちからくる罰なのか、、

とにかく読み終わって感情移入するととんでもなく不幸な気分(笑)

0
2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

桐原と雪穂が最後にぎゃふんと言わされてほしいと思いながら読んでいたが、最後に近づくにつれ2人が経験した哀しさが増していった。ううう…。2人こそ最初の犠牲者なのか?
もしかして、もしかして、と思いながらエピソードを繋げていくのは、自分も推理しながら読んでいるような気になれて、中盤ぐらいからぐっと引き込まれた。東野圭吾の小説は、悲しい終わり方が多いんだなぁ。
外国株式とか、結局桐原がハッカーとして情報を掴んだってこと?それにしてもすごすぎない?
雪穂にそこまでベタ惚れだったんだろうか。自分は汚れ役、雪穂は綺麗な方を生きてほしいということだったのか。
フィンランドに住んでいたが、白夜行はずっと続く夕方のようで、あまり不気味で薄暗い日の光とは思ったことなかったな。綺麗としか思ったことがなかった。東野さんには、白夜がそう見えたんだろうな

0
2026年02月02日

Posted by ブクログ

『白夜行』は、悪の物語ではなく、太陽を持たずに生きるしかなかった二人の物語だ。

15年ぶりの再読で、物語の見え方は大きく変わっていた。若い頃は、雪穂の正体や亮司との関係性、そしてこんなにも悲しい生き方があるのかという衝撃に心を奪われていた。しかし今は、子どもが背負わされた重さや、本来なら守られていたかもしれない人生、そこに手を差し伸べることができたはずの大人たちの責任について、静かに考えさせられる。

“雪穂は怪物だったのか、それとも怪物にされたのか。”その問いは、はっきりとした答えを持たないまま、読後も心の中に残り続ける。

二人の関係は、ロマンでもなく、単なる共依存でもない。生き延びるために結ばれた、ぎりぎりの相利共生だった。同じ闇の中で、互いだけが光だった。愛という言葉では言い表せないが、それでも確かに、唯一無二の関係だったのだと思う。

彼らの目に映る世界を理解することはできても、その思考は最後までこちらに届かない。事件の真相が明かされても、それが彼ら自身の言葉で語られない限り、真実にはならない。その距離感が、この物語を白夜のままにしている。

何度読み返しても、読後の余韻は深い。
そして読み終えたあとも、ふとした瞬間に二人のことを思い出してしまう。
太陽のない夜を、夜のまま生き続けた二人の姿が、静かに心に残り続ける。

0
2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分厚めの本だったので、読めるか心配でした。
雪穂と亮司、魅力的な二人の登場人物。読めば読むほど、この二人の世界に惹き込まれていきました。最後はなんとも言えない切なさが残りましたが、白夜の中で、二人が二人なりの愛を貫いたと思いたいです。

0
2026年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長い!けど、終わってみるとまだまだ読んでいたい気分になった。
これだけ長いのに終わり方が全然スッキリしない。非常に胸糞悪い小説だった。納得がいかないわけではないが、雪穂と亮司は裁かれて欲しかった。(特に雪穂)
2人が幼少期の事件から始まり、20年の歳月の中で非常に多くの人物が登場し、ストーリーが展開される。一見繋がっていないようでも、最後には全てが繋がり伏線が回収される様は読んでいて気持ちが良かった。

0
2026年01月27日

Posted by ブクログ

もう何回よんでも面白い。この分厚さなのに、終わり頃になると読み終わる焦りと寂しさがうまれるし、この重さでも私はどこでも持ち歩いて何回でもよんでしまう。何回も雪穂に欺かれるだろうし、むしろそんな黒い薔薇のような女性を見たいし、なんならなってみたい。

0
2026年01月26日

Posted by ブクログ

序盤で脱落しがちで、中学2年生のときに意地で読み切り、高校1年生のときに改めて読み切り、そこから7年ほどの時を経て22歳、社会人1年目の今、また読んだ。
結末だけはずっと覚えていた。あまりに衝撃で。
雪穗と亮司の視点が一切明かされていないことに、今回初めて気づいた。
読後の、なんていうのかな、寂寥感はこの作品からしか得られないんじゃないかと思う。
やっと掴みかけた手がかりを目の前で失ったやるせなさを感じつつ、これからひとりで白夜を生き抜かなければいけない雪穗を思うと心細いような切ないような寂しいような、途方に暮れる感じが襲ってきて、ぜんぶひっくるめて灰色の感情になって隙間を埋めていく。
東野圭吾の作品はこれまでいくつも読んできたけど、白夜行はやっぱりその中でも頭ひとつ抜けた存在だよな、と改めて思いました。

0
2026年01月26日

Posted by ブクログ

初のミステリー。
最後は震えが止まらなかったな。

2人の心情についての描写は出てこないが、周りの人からこの2人がどんな人なのか、どんな繋がりがあるのかが伝わってくる。
読み終わりたいけど、読み終わるのが勿体無い

白夜行のタイトルの意味も伝わってきました

0
2026年01月23日

Posted by ブクログ

なんとも悲しく儚い物語。自己中な悪人のように最初は感じるが、同情せざるを得ない気持ちにもなってくる。そんな中、第三者視点から物語が進み、主人公二人の心中は全く書かれないのがまた良い。ラストシーンの雪穂はどんな気持ちだったのだろうか。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

800ページを超える長編にずっとビビっていた。
東野圭吾の文章が馴染むことは分かっていたが、
なかなか手を出せずにいた。
読み終えた時、なんで早く読まなかったんだと
自分に腹が立った。
ここまでの長編で、登場人物も多いとなると、
頭がこんがらがる人もいるだろうが、
それでも書き分けがうまくとても読みやすい。
そして何より2人の心情を最後まで書かずに終えるのがとても好きだ。
最後、雪穂が振り返らなかったのを亮司はどう思うのだろうか。
そこに絆のようなものはなく、ただ利用し合う関係だったのか。
もしくは、亮司は、雪穂に対して人生をかけて
父の過ちを謝罪するために利用されることを
望んでいたのか。

雪穂に取って太陽の代わりとなる存在が、
亮司であると私は信じているので
雪穂の白夜を作り続けたのは亮司であると思うし、
亮司がいなくなってしまったら、雪穂はまた1人で夜を歩くことになってしまうのかと、余韻を押し付けられ本を閉じざるを得なかった。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

評判の高さに違わず、最初から最後まで強く引き込まれる作品だった。どの場面も先が気になり、自然とページをめくる手が止まらない。
桐原はどこで道を踏み外してしまったのか、そしてなぜ雪穂の周囲では次々と事件が起こるのか。2人が裏でどのように影響し合っていたのか、、2人の視点それぞれで考えるとまた違った物語にも見えて面白い。読み進めるあいだ、考えることが止まらず、物語が進むにつれて「ここがあそこにつながるのか」と思わされる瞬間が何度もあった。
幼少期の経験がここまで人生を狂わし、周囲の人間を巻き込んでしまう壮大なストーリーに圧倒され、読み終えたあとには、もう一度最初から読み返したいと強く感じた。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマで1話をみて、何となく単行本で読もうと思い、本で買った。単行本で読んで本当によかった。

二人の心情描写はほとんど出てこない。
二人はどんな思いで、この19年を生きてきたのか、想像する。

小さい頃には、家族が世界の大部分だ。
自分でコントロールすることは出来ない。
真っ暗な闇の中で、同じ真っ暗な世界にいるもう1人の存在を見つけた。

二人にとっては、お互いがお互いにとってたった一つの世界だったと思う。
純粋で、それしかないからこそ、それ以外に対しては残忍になれる。

「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの。わかるわね。あたしには最初から太陽なんてなかった。だから失う恐怖もないの」

0
2026年01月13日

Posted by ブクログ

読んだのは3回目くらい。前回読んでから10年以上経っていると思う。850ページもあったっけなあ、と思いながら読んだ。歳をとって忙しくなった今は読み切れないと思ったけど意外に読めてしまった。

高度成長期の混沌とした時代に確かに起きえたのではないかというリアリティがあった。雪穂と亮司の間に会話が一切描かれないという表現方法が秀逸。そして二人にはそれぞれが太陽ほどではないが確かに光であった、というのが切ない。そして関わった多くの不幸になった人たちもとても悲しい。

ドラマはあまり見ていないが、雪穂と亮司の交流が描かれていて、原作と異なる表現をしていた。
続編の幻夜も時間を空けずに読もうと思う。

0
2026年01月11日

Posted by ブクログ

長めで文字も小さく、読書に慣れないと抵抗を受けると思う。最近こう言う人間の醜い裏側を上手く書いた作品に出合ってなかったので嬉しく、没入して読めた。展開の速さに微妙な緩急があり、意外な人の繋がりがあちこちに転がっており、後半に進むにつれて面白さが増していく。切なく哀しい物語ではあるんだけど、東野さんの作品で多くの人がコレを推す理由もよく分かった。読んだ人でないと分からない。

0
2026年01月06日

購入済み

傑作!!

東野圭吾の傑作!!登場人物の感情を描かないからより物語に吸い込まれ想像力を掻き立てられる。クリスマスのラストシーンも素晴らしい!!!

#切ない

0
2025年12月01日

匿名

ネタバレ 購入済み

白鳥とコウモリを読んでから見た。あっちは被害者の娘と容疑者の息子だからこれとは違うが、この本があったからこそ白鳥とコウモリが輝くのだと思う。太陽を失った雪穂がどう生きていくのか、今まで通り何事もなかったようにできるのか、或いは・・・

0
2025年03月25日

購入済み

長くて

良かった。登場人物まじ多い

0
2020年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでるあいだ、白夜を彷徨っているようにかんじます。ドラマで昔観たことがあったので、そういえばこんな感じだったなと思いながらよみました。
おおきなどんでん返しはなく、最後はどうなるんだろうと思いながら読んでいましたが、あるいみあっけないというか、物足りなさを感じてしまいました。きっとハッピーエンドになってほしいと、どこかで期待してたのかもしれません。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

寝る間も惜しんで読んだ。雪穂と亮司のハッキリとした関係は2人の口からも語られず、第三者の話を聞いて推測して進んでいくが、恐ろしく暗い2人の共存関係が垣間見えるのがただただ辛い。子どもの頃に受けた心の傷が人生を狂わせてしまう展開が、想像以上にショッキングだった。桐原は雪穂の魅力に取り憑かれた一人でもあり被害者とも捉えられるかもしれない。

0
2026年02月13日

Posted by ブクログ

最初はこんなに分厚い本を読みきれるかなと思いました。読んでいくと結構古い時代のお話でしかもコンピュータなどのむずかしい話し含まれているからそこの想像や理解が知識の少ない私は大変でした。だけどそんなとこも含めて最後全ての人物が何かしら関係していくのがわかって読むにつれて繋がっていくのが良かったです!続編と言われている「幻夜」も気になるので読みたいです!

0
2026年02月12日

Posted by ブクログ

たくさんの視点から語られる中、肝となる視点は無しなのは驚いた
だけど1つの物語とその集結も多くの人生ドラマが流れるように入り込んできた
結構な長編だったけど長いとは思わなかったなぁ
その先は...を読者に考えさせる感じなのも物語の雰囲気的に良かった

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

ぶあつー!ってなってたけど、スルスルーと読めちゃいました。
最後の雪穂の言葉は、2人の関係を最後まで貫いた感じがありました。せつない。

0
2026年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ


おもしろかった。
分厚い文庫本だけど、全然飽きなかった。
途中読んでて名前とその人が一致しなくなってくるから、メモとって復習しながら読んだ。

映画になってるけど、この一冊を映画にできるのかな。
最後、今までの伏線回収とか答え合わせするのかなって思ったけど、読者に任せる書き方だった。

一気に読んだ方がいい。

0
2026年01月27日

Posted by ブクログ

「偽りの昼に太陽はない。さすらう魂の大叙事詩」というのが帯に書かれたコピーなんだけど、どういうもんでしょ?なんだか、物語を正確に評していないような気がするのですけれどね。一種のピカレスクロマンとでもいいましょうか?そこに誰が犯人なのかという答が見えているのに、不可思議なバランスの上にストーリーが展開していく。もちろん、これは計算しつくされたものなのでしょう。何というか絶妙な物語はこびです、すばらしい。とりわけ、あのラストシーンは絶品ですね。そうか、そこで切ってしまうのね、とたまらなくぞくぞくいたしました。タイプは全然ちがうのだけれど、なぜか読後に宮部みゆきの『火車』を思い出しました。
事件の背景になっている時代が、ぼくの経験してきたそれとかぶっていることもあって、なんだか懐かしいような気分にもなりました。およそ20年ほどにわたって登場人物の軌跡を追っているわけですが、コンピュータがらみの事柄とかが数多く登場することもあって、とても興味深く読めました。
ところで、どうでもいいことがひとつとても気になっているのですよ。物語の冒頭で、桐原洋介が殺された時間帯、つまり金曜日の午後6時頃からテレビでやっていた少年向けの連続SFドラマっていったい何なのでしょうか?昭和のあの年ということは……ちょっと調べてみたい気もするのですが……

0
2026年01月26日

Posted by ブクログ

東野圭吾の代表作を今さらながら読む。

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。
容疑者は次々に浮かぶが、結局事件は迷宮入りする。
被害者の息子・桐原亮司と、容疑者の娘・西本雪穂。
暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女はその後、
全く別々の道を歩んで行く。
二人の周囲に見え隠れする幾つもの恐るべき犯罪。
だが、何も証拠はない。そして19年の月日が経つ。

まず、本の分厚さに衝撃を受ける。
延べ850ページにも及ぶ大叙事詩である。
その膨大な長さに目が回りそうになったが、
なるほど、読んでみてわかる。これでも足りないぐらいだ。

この物語において、徹底して亮司と雪穂の二人の心の内は語られない。
全て、周囲の人間たちが思い描いた感情で語られていく。
この徹底した手法が、亮司と雪穂をよりミステリアスに仕上げていく。
結局何だったんだというスッキリしないモヤモヤではなく、
逆に緊張感が最後まで持続し、かつ高まる構成になっている。
この手腕は見事と言うしかない。
ここまでキャラクターの魅力を高めるのは流石である。

まさにノワールという言葉がピッタリな作品。
読むのが遅すぎたと悔やむばかりである。

0
2026年01月24日

Posted by ブクログ

長かった!けど面白かった!
ノワール小説、と解説にあったが本当にその通り。私はこういう小説好きだな。東野圭吾はミステリーでもなんというか、単純明快なミステリーのイメージがあり、いわゆるイヤミスのようなイメージはなかった。この白夜行もイヤミスではないのであろうが、ダークな物語であることは確実。本格ミステリーも書けて、このような暗い心を持った人達が登場する物語も書けてすごいな。主要人物ふたりの心理描写が全くないからこそ、際立つというか想像することができて、深いなも感じた。また、幻夜も積読しているので幻夜も読み終えて、また数年後に読み返したい作品です。

0
2026年01月23日

Posted by ブクログ

ものすごく悲しい物語を延々と読まされているような感覚なのですが、同時に読み終わりたくないいう気持ちもあって、すごく複雑な小説です。
ダークサイドの東野圭吾節がきっちり出ていて面白かったです。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

映画化もされた言わずと知れた名作。
内容の前にまずはこのボリューム。850ページ超という大作。
にも関わらず途中で飽きさせない、それが名作たる所以の一つ。

この作品の凄さは何と言っても、物語の構成の緻密さにある。長いストーリーの中で徐々に事件に真相に迫るようなヒントが提示され、徐々にベールが剝がされてゆく展開はとても綺麗に整っている。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ものすごく暗い作品だと思った。
すべてを自分の思い通りにする雪穂。それを裏で罪を犯してまでサポートする亮司。2人の会話ややり取りが全く描かれていないことがさらに余韻をもたらす。
自分の父を殺す時、どんな感情だったのか。
読後も作品に散りばめられた登場人物の様々な行動に想いを馳せてしまう。

0
2026年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少々期待値を上げすぎました。

点と点が結ばれていくという作品でわなく、
決められたレール歩いて風景を眺めているような作品です。
主要キャラ2人の関係には美しさと切なさがあり、
読み終わったあとはやるせない気持ちになりました。
ただ自分には少し話が長かったです。

同じ長い話なら白鳥とコウモリの方が好みでした。

0
2026年01月08日

ネタバレ 購入済み

長すぎ

雪穂も亮司も残酷過ぎて子供時代に親に売春させられていた悲しい背景を踏まえても最後まで好きになれない。
登場人物増えるし文量多すぎて途中でよく分からなくなる。長すぎるし雪穂が嫌いすぎて続編の幻夜を読む気は無い。けど重なっていった謎が全て明かされるのがワクワクしながら読めたので星3.5くらい。

#ドロドロ #ダーク

0
2025年05月03日

「小説」ランキング