あらすじ
「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていたあの夏、同級生に何が起こったのか――少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。流木に不思議な印を残して……。少年はどこに消えたのか? 印の意味は? やがて相馬の前に恐るべき罪が浮上してくる。司法の信を問う傑作ミステリー。日本推理作家協会賞候補作。
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手を怪我した仔犬の四郎が元気にやっているように、尚も立ち上がれるのではないかと願わずにはいられない。
最後に尚の瞼に浮かんだ思い出が三人の少年の始まりであったのがすごくすごく心にきた
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冤罪と司法の闇
謎の記号が残された少女誘拐事件は奇しくも相馬の過去と大きく繋がることに…
無名で弱小の探偵に依頼された人探しはやがて壮大な復讐劇と繋がっていく
冤罪被害者の苦しみと巨大権力の傲慢を対照的に描いている
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実際に冤罪で捕まってしまった方の報道を見ると、この小説のような厳しい現実があったのかと思うと胸が痛くなる。法治国家と言われる日本は、本当に安全なのかと考えさせられた。
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最初からすごく惹きつけられました。
今後どうなっていくのだろうと。
時が行ったり来たりする作品が好きなので、私好みの作品だなと思いました。
それでも悲しくなるところがあって。
それをカバーするかのようにほっこりするところもあって。
感情が忙しいなと思いました。笑
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非常におもしろかった。
終わり方が好きだなと思える小説は珍しい気がする。司法に関する情報量はもちろん、ミステリーとしての技巧、物語の内容の濃さ、なによりひとつのお話しとして好きな終わり方だった。
ところで、日本の司法制度がここまで構造的問題を抱えているとは知らなかった。
組織的であるが故の病理が、様々な悪弊を連鎖的に生み出している。裁判官の昇進も長時間労働が前提の仕組みだ。司法だけでなく世の中の問題が多面的に示唆されているのがすごい。被告側に有利な証拠の隠蔽が日本だけ行われている事、民主主義国にしては長すぎる透明性の欠片もない取り調べ"叩き割り"、恨みません調書、冤罪被害者も被害者の1人であるのに。
刑務所で過ごした時間を奪っただけでなく、社会的地位など、時間以上のものがこんなにも簡単に奪われてはいけないと思う。冤罪被害者もある意味で"殺された"被害者の1人になってしまっているだろう。
もう真っ当に今までの生活ができないのであれば、それは死ぬより地獄かもしれない。
また、理沙ちゃんの事件も本人の生死以上にそのエンタメ性が取り上げられているところも、筆者のメディアに対する風刺に感じた。
太田さんの着眼点好きでした。
誰が一概に悪いとも言えない、考えさせられる内容だった。無意識に冤罪などとは無縁と思っている自分にはっとさせられた。
やはり評価の高い小説は読み応えがある。。
長い分伏線もたくさんあったが見事に綺麗に回収されて気持ちよかった。
細かい描写描写ひとつひとつが伏線になっててたまらない。
この手の類の小説を一生読んでいたいが、探し方が難しい
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ううううううううう辛い…
夏っぽいタイトルで選んだ第2段。
背表紙のみで選んで、表紙を見てあらぁと思って、裏表紙をサッと読んでミステリーか、夏っぽくないかしらと思いながら読み始めた。
最後100ページくらいのところで真犯人が判明して、随分早いなと思っていたら、そこから先があれよあれよとしてやられた。
なんかなぁ、いたたまれない。
心情を思うと辛いし切ないし。
夏の終わりにどうしてくれるのよっ!って感じだわ。
本当胸がギュッとなる。
あーー。。。
この本、どうやらシリーズのようね。
解説を読む限りこれが第二作?
一作目が「犯罪者」で三作目が「天上の葦」?
読みたいけど、しばらく時間を置いてからにしよう。
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ありえないくらいおもしろくて苦しくてしんどかった
もしもこうだったら…と幸せになってほしい想像ばかりしてしまうくらい切なかった(文章おかしい)
ミステリー初めて読んだからかもしれないけど、ずっと「え!?」「なんだと!?」と思わされてドキドキしました
この話の前と後の小説もあるらしいので読んでみたい
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やっぱり太田愛さんの作品は面白い!鑓水・修司・相馬の再登場が嬉しい!こちらは冤罪がテーマ。冤罪がもたらす苦しみと、証拠開示の不透明さに驚愕。一方、相馬、尚、拓、香苗のひと夏がずっと胸に温かく残る。切なさが心にしみるミステリーでした。
犯罪者→幻夏→天上の葦
Posted by ブクログ
面白かった。50ページに一度はどんでん返し、その連続で飽きさせないストーリーだった。主人公たちより犯人が魅力的だった。あの日、家族を守るために必死だった少年の表情や息遣いをもう一度読みたい。
こんなの読んだことない
鳥肌が立ちました。
次々と暴かれていく事件の真相、犯人の正体、それぞれの葛藤、、、
ボリューミーで読むのに時間がかかりましたが、読み終えた後は何とも言えないやるせなさと悲しさと、でも真相にたどり着けた安堵と、いろいろな感情がごちゃ混ぜになりました。
ミステリー好きの私にはたまらない作品でした。
時間を置いてまた読みたいです。
冤罪の悲劇
冤罪により引き起こされた悲劇。日本に於ける冤罪が起こる基本的な原因が明確に記載されており、小説として面白いだけでなく、どうして冤罪が起こるのかを示している。
かつては、日本ではTVドラマ等では、裁判に誤謬はない、もし警察・検察が間違っていても裁判官や弁護士により真実が明らかになるとのハッピーエンドばかりでした。その結果、冤罪は稀なケースであるとの考えが主流であったと思います。この作品は、人々の目を覚まさせる作品と思いました。
小説としてもテンポも良く、長編ですが私は一気読みしました。
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『犯罪者』に次いで太田さんは2作目。
相馬、鑓水、修司のニンが分かっている状態で読むので彼らの活躍には感じ方も一入。
『犯罪者』と同じく、またはそれ以上に、普段我々が見ることのできない、だけれども根深い社会構造的な問題点にスコープを当てながら、それらをミステリーというフィクションから正確に紐解いていく構成は圧巻。
構造というのは、積極的であろうと消極的であろうと、世間がとりあえずは望む形で安定している、いわば『状態』にすぎない(p.444)───
本作で取り上げられる司法構造の瑕疵と冤罪問題にかかわらず、社会だろうと企業だろうとより小さなコミュニティだろうと、大きな結果を上げる為に目が瞑られている部分があることを忘れてはならない。
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かなり面白かった。中盤から何回も予想を裏切って展開していくから全く飽きなかったし、サスペンス以外の、天気の描写も美しくて好きだった。
でもやりきれない悲しい結末。。
とりあえず香苗さん、なんも悪いことしてないのにあまりにも不遇すぎんかい!
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犯罪者が面白すぎてその後主人公3人がまた登場するシリーズものがあると知りその日中に買いに行って読みました。
こちらもとても評価高く期待してたら本当にそのまま期待を裏切らず面白い。
物語の序盤で死んだ男は父だった、そして冤罪だった、ここまでのことがわかっているけれど先が気になるほどの面白さが詰まってる!
取り調べ時の"叩き割り"や"恨みません調書"が実際に存在した事件であることに驚き、この残念だけど起きてしまっている現状を伝えつつここまでのストーリーを書き上げるのは素晴らしい。
拓は鬱だったからここまでおかしくなってしまった、というのを実際信じられないけどうつ病が引き起こした悲劇と理解するのはちょっと難しかった。実際知らないし体験したこともないから想像するしかないけどうつ病でここまで人を変えてしまうのか?と思ってしまう。
3人の心で繋がってバラバラに行動するけど警察より犯人より何よりも強い力に安心して読めるのも最高!
次も太田愛さんのシリーズものです!
楽しみすぎる!
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前作の「犯罪者」に続き、鑓水、相馬、修司の3人で、社会の闇に立ち向かいます。
今作は冤罪をテーマにしており、より社会派ミステリとして楽しめました。
いつも修司は可哀想な役回りですが、好きな登場人物です(笑)
3冊目も読んでみます。
Posted by ブクログ
辛かった〜〜〜〜。尚が生きててよかったけど、一連の事件がなかったらもっと自由にこどもらしく過ごせてたのかなと思うと辛すぎる。小学生で自分が消えるって決断するなんて。
「もし」はなかった過去のことって尚が言ってたけど、もしをどれだけ考えたんだろうと思うとほんと辛い。
前作に続きわたしが知らないだけでこんなことあるんかなてのが怖かった。警察も組織だし何人もいるし出世の問題とかもあればこうなるのはしょうがないのかな。
りさちゃんも生きててくれてよかった。子どもたちはみんな何も難しいことは考えず平和に生きてほしい。
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犯罪者を読んで、シリーズだと知りました。出てきた3人にまた会えて嬉しかった。正義を振りかざしてほしい人たちがどうしようもなくて、本当にそんな世の中だったらやだなと思った。力をもった人が正しく力をつかってほしい。
次のシリーズも冬休みになったら、読みたい!!
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冤罪って本当に怖い。冤罪にした奴は記憶にもない。
しっかりした尚としっかりしようとした拓、あんな事件起きなかったら2人はどんな人生だったんだろ。
切なすぎる。
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辛い!辛すぎます。
ストーリーとしては緻密に練られていてどんどん読み進めたが、冤罪の被害者がどうやって作り上げられ、その家族がどれほどの不幸を背負うのか、司法構造の問題点を問う作品でもあった。尚と拓そして若き日の相馬のひと夏だけが、尚にとって楽しい思い出なのだと思うと、切ない。
4つの文章の羅列に恐ろしさを感じると共に、人の心を歪ませるのは、簡単なのだと思う。
Posted by ブクログ
夏の間に読みたいな、と思っていた作品、その②。
もう9月になってしまったのですが、まだまだ暑いので夏ってことでいいでしょうか…?( 'ᵕ' ; )
トリオシリーズ、2作目。
12歳の夏、川辺の流木に印を残して少年は姿を消した。23年後、刑事となった相馬は少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。あの夏、一体何が起こっていたのか?
前作もそうでしたが、今作も場面の切り替えが多くて、小説を読んでいるというよりは、映像を観ているかのようで引き込まれた。
そして、相馬・鑓水・修司にまた会えたことが嬉しい♡
この3人の掛け合いやチームワーク、好きなんです(*ˊ ˋ*)
3人が調査を進め、真相に近づく度にワクワクしたり、彼らが窮地に陥る度にハラハラしたりと、前作同様に楽しめた。
そして、明らかになった真相が、あまりに重すぎて、悲しすぎて…愕然とし、涙が出た。
冤罪ってこんなに波紋が広がるものなんだな、ということを、改めて感じた。
誤認逮捕された方だけではなく、その家族。
事件の被害者の方、またその家族。
現在だけではなく、未来、人生さえも。
本当に多くのものを奪ってしまう。
やっていない犯行の自白を強要する警察官たち、被害者の無事よりも自身の立場を、名誉を優先しようとする警察関係者たちには激しい怒りを覚えた。
「叩き割り」「恨みません調書」などの用語、意味を初めて知った。
このような出来事が実際にも起きているだなんて思いたくないけれど、実際に起きているんですよね。
日本の司法の闇の深さを改めて感じた。
✎︎____________
しまった、と思った時にはもう遅い(p.17)
災厄が起きる時、日常のどこかで何かが狂い、その歪があたかも自律的な意思のように動き出すことがある。(pp.25~26)
人と違うということを、マイナスにとらえるかプラスにとらえるかは、本人次第でね。(p.152)
日本の刑事訴訟法では、弁護側には捜査機関が保有する証拠の全面的な開示を求める権利が認められていない。つまり、捜査機関が集めた証拠のうち、どの証拠を開示するかは検察官が決めるんだ。(pp.345~346)
人の心は硝子のように壊れたりはしない。血と肉と骨で出来た身体と同じように柔らかい人の心は、時間をかけてゆっくりと捩じれる。やがて均衡を失い、あちこちに歪みが生じる。そして、かつては健やかに身体を支えていた骨が奇妙に折れ曲がり、ひとつずつ皮膚を突き破って飛び出すようにして人の心は壊れていく。それでも人の心はなかなか死なないから、時間と共にかつては人であったとは想像もできないようなものに変わっていく。(p.368)
過去に関する『もし』は、全部、起こらなかったことだ(p.392)
冤罪が生まれるのは偶然じゃない。捜査、起訴、公判、判決、全てを含めた司法構造から必然的に冤罪が生み出されている。(p.443)
構造というのは、積極的であろうと消極的であろうと、世間がとりあえずは望む形で安定している、いわば『状態』に過ぎない(p.444)
法的に罪に問われなければ、悪ではないと考える自分をまるで疑っていない。この疑いのなさ、自らが他者に与えた痛みに対する見事なまでの無関心が、犠牲を生み出し続ける現状を、根底から支えている力なのだ(p.445)
Posted by ブクログ
読みはじめは、無関係に思えたいろんな出来事が、物語の中盤からどんどん繋がっていき、まだページ数あるのにもうここまで分かっちゃうの!?と思うぐらい展開が早くて、飽きずにどんどん読めてしまった。しかも最後までちゃんとミステリでハラハラ感のあるまま読めた。
登場人物それぞれに感情移入してしまいそうになり、その度に胸が苦しくなる。冤罪が世の中で起こり得るこだとわかっていても、自分とはかけはなれた世界の話だと思っていたし、それは今も変わらない。ただ、冤罪が起きている構造が、それぞれの正義や利益のもとに行われた行為だということは、改めて考えさせられるものがあった。自分の仕事や理念の先に、誰かの人生を左右することがあるということは、私も教師として忘れてはいけないと思った。冤罪の怖さをリアルに取り上げた作品。(倉吉は登場したときから少し違和感があったので、正体がわかったときはなんか嬉しかった)
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非常に濃密で心揺さぶられる読書体験だった。警察、検察、裁判所の闇を丁寧に描き、冤罪事件を通して悲劇的な人間ドラマを見させてもらった。とにかく圧倒された。興信所の鑓水、修司、警察の相馬の関係性や連携は読んでいて熱くなれた。
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子供の時の心情がとてもわかりやすく描かれていて、胸が苦しくなったり、ハラハラドキドキしたり、とてもおもしろかったです。三作目も読もうと思います。
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夏休みの小学生の男の子たちの、ちょっと冒険めいた日常が1人の失踪で暗転する。
登場人物はかなり多く、複雑に入り組んでいくが23年前の失踪事件を軸にぐいぐい引き込まれていく。
冤罪事件は、残念ながらある。
警察組織の歪みが、司法制度の隙間がそれを容易に生んでいくのだとしたら?
あまりにもやるせない。
尚には幸せになって欲しかった。
ただの物語ではなく、私たちに訴えてくる作品。
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前作犯罪者も読み応えがあったが
幻夏もまたよかった
3人のキャラはそのままに
相馬の過去からの話
冤罪は悲しい…
無くならないんだろうな
十人の真犯人逃すとも一人の無辜を罰するなかれ
そうだろうけど、常盤の言う通りな部分もあるのかな
冤罪の悲劇 悲しすぎる。
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小学生の謎の失踪で引き込まれ、中盤からのさらなる謎でさらに引き込まれました。
冤罪事件が生まれる仕組みは考えさせられます。
この事件に関しては、犯人に感情移入でき犯行を達成してほしいとさえ思いました。
ラストは、ぶつ切りで回想で振り返る流れとなっていたが、
リアルタイムで描いてほしかったなと思いました。
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犯罪者に続き、本当によく練られた社会派ミステリーでした。
全ては柴谷の冤罪から始まった。
尚も拓もほんとはすごくいい子なのに殺人を犯す事になったり人生がめちゃくちゃになった。
それでも相馬と一緒に過ごしたあの夏だけは大人になっても忘れられない幸せな思い出だったんだと感じた。
徐々に浮かび上がる真実。どんな結末になるかハラハラしたー。
ラスト尚拓と相馬の出会いのシーンに涙。キラキラした彼らの夏が永遠に続いてほしい。
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鑓水、相馬、修司シリーズの2作目で、相馬の過去も辿りながら冤罪について描かれた作品。
1作目の犯罪者に比べるとスピード感はやや落ちた感じがしますが、その分相馬と水沢親子とのひと夏の交流が丁寧に描かれています。
私は特に相馬と尚・拓兄弟がお弁当屋で初めて出会ったシーンがすごく好きです。
父親が逮捕され、大変な生活をしていた水沢親子にもやっと静かに暮らせる場所が見つかったと思っていたのに、ある事件が起き、尚は姿を消してしまい…
そもそも父親の冤罪が無ければこんなことにはならなかった。すべては警察・検察側に有利な証拠しか提出されず、弁護側に全ての証拠開示請求権すらもない、いびつな司法制度のせいで冤罪事件が起きているから。
物語は次々と事件が起きていきますが、その発端を知るとそれは尚と拓のお互いを思う純粋な気持ちからだっただけに、最後まで悲しい気持ちでいっぱいでした。
Posted by ブクログ
冤罪を取り上げた作品。司法のあり方、構造について問題提起され、読みながら考えさせられました。
実際にはない罪を作り上げられてしまうことは恐ろしい。ニュースなどで聞くことはあるが、それで一生を棒に振ることになるだけでなく、家族からの信頼も失い、その家族も巻き込むことになってしまう。
鑓水、修司、相馬の行動の細かなところもなるほどと思うところが多く、きっと多くの取材をされたのだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
最初の犯罪者が面白すぎたので、ちょっと期待が高すぎたかなぁ。
もちろん面白いんだけど、一作目のスピーディな展開と比べるとちょっと平坦な印象。
とはいえ面白いことには変わりなく、冤罪の恐ろしさが浮き彫りになり、また司法の歪みも考えさせられた。
今回ばかりは犯人、尚の好きなようにさせてあげたかったなぁ。
Posted by ブクログ
フォローしている方が絶賛していたので気になっていた本。
作者の太田愛さんは『相棒』『TRICK2』などの脚本を書いていたそうで、それもまた期待。
個人的にこういう現代ミステリーを読むの久しぶりで、最初はあまり読むのが進まず。
でもだんだんと続きが気になりページをめくる。
ミステリー読んでると、これは伏線なのでは?とかこの人怪しいよな?とか予想しながら読んじゃうんだけど、それが当たってたり外れてたりが面白い。
予想が外れるのがミステリーの面白いところ。
この話は大どんでん返し!みたいなのはないけど、予想を裏切られたり、現代の司法について考えさせられたり、深い話だった。
全然違うんだけど、東野圭吾の白夜行みたいな重さも少しあった。
今の私は平和な物語が読みたいけれど、やっぱりたまにはミステリーもいいな。