あらすじ
日々ごはんが旅に出ました。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。
<ある日の日記より>
マルシェはすごかった。とにかく野菜がいきいきと暴れているように並んでいる。魚介屋も、ハムやソーセージ屋、フロマージュ屋も、どこもとても新鮮そう。アジアの市場しか知らない私には、それが不思議だった。市場と呼ぶにはあまりに清潔だし、いきいきと光っている。アジアでも日本でも、市場に行くたびに私が感じるのは、新鮮さとは裏腹にあるもの。つまり、腐ったりゴミになっていく食材や、ぬかるんだ道端のことだ。人が生きたり死んだりするのとそっくり同じことが、目の前にぶちまけられているようで、無神経ともいえるそのたくましいパワーにいつも私は負ける。でも、ここにはそういうものがまるで見えないし、匂いもしない。これがヨーロッパ文化なのだろうか。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
気付けばもう三回も読み返してる。
フランスは行った事ないけどなんか三回も行った気分。
美味しそうな料理やフランスの情景がめにうかぶし、
旅をしている時の興奮や喜び 不安や心細さ、この本を
読んでいるとすべて感じ取る事ができる。
旅日記は書こうと思えば誰にでもかけるけど、
立体的なこちらにその旅の内容が迫ってくるような文章は
高山さんだからこそだなと思う。
自分に正直な飾りのないまっすぐな文章だからだろうな。
多分フランス気分を味わいたいと思う度にこれからも開くだろうな。
じゃがいも料理の本もあわせて楽しむのがお勧め。
Posted by ブクログ
いつもの「日々ごはん」の淡々とした流れ。フランス旅行記。
フランスには行ったことがないけど、以前訪れた冬のベネチアの寒々しい空気を思い出した。
フランスの庶民の料理って、やっぱり日本の家庭料理に似てるんだな。「ポテ」とか、あれは完全に肉じゃがだし。
夫のスイセイ氏が相変わらずの調子なんだけど、夫婦げんかの様子が「わかるわかる」って内容で、いつもより親近感が沸いた。
いつもの「日々ごはん」の二人は、ちょっと芸術家肌すぎるような印象だったので。
Posted by ブクログ
料理のためにハジメテ訪れたフランス滞在中の日記を1冊にまとめた いわばフランス特集編。写真がおおめに載っているのがめずらしい 日記シリーズのなかでは レアな1冊。
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日々ごはんがフランスへ。高山さん、ヨーロッパが始めてということにちょっとびっくりでした。途中高橋みどりさんや長尾智子さんも出てきます。ちょっとした気持ちの変化など、一緒にフランスに旅しているような気持ちで読めました。「じゃがいも料理」も読んでみたくなります。
Posted by ブクログ
日々ごはん、フランスへ遠征。
旅日記をつけるのって、私も好きなのだけど、こういう風に詳細を書けるって、なんかすごいなぁ。
旅ってその時に書かないと感動が薄れちゃう気がするけど、このフランス日記は薄れてないまま臨場感が残ってる日記でした。
Posted by ブクログ
フランスでの日常で感じたことやあったことが事細かに書かれていて、想像力が膨らんだ。異国での旅は大変なことばかりだけど、それにまさる体験や感動を味わえると思うと自身も行きたいと思った。
Posted by ブクログ
再読。
夫と軽くケンカ(夫の軽口があまりに自分弱点の核心を突いたため・・・)したので頭を冷やすのに。
この本の中で高山さんがスイセイさんに指摘されていることって、
自分にもすごくあてはまって、コンプレックスに感じていることなので、
旅行記というよりも、その部分を読みたくなって。
Posted by ブクログ
旅行するなら海外よりも、日本国内をゆっくりと暮らすように旅したい。
そう思っているので、フランスにはさほど興味が無かったりします。
おまけにフランスって、ちょっと気取ってるような、
日本人には冷たいような、そんなイメージもあったりして…。
でも高山なおみさんの「フランス日記」、
自分の中のそんな古い偏見を少し崩してくれたかも。
どんな国でも土地でも色んな人がいて、いいところもあればよくないことろもある。
考えてみれば当たり前のそのことに
高山なおみさん自身が旅をしながら気づいていって、
読んでいる自分も同じように気づくことが出来た、そんな気分。
今まであまり感じたことがなかったフランスの“いいところ”を
文章や写真を通じて感じさせてもらえました。
特に、「すべてがいしいしんじさんだ」というノワール・ムチエ島に惹かれます。
フランス=パリのイメージがあったけど
日本と同じようにどこにだって色んな土地があるのだ、と思ったら
今まで目が行かなかった様々な国々にも
ちょっぴり興味が湧いてくるような気がしました。
Posted by ブクログ
フランスの美味しいものがいっぱい出てくる本。
しかも書くことを仕事にしてるわけじゃない人の本だから、逆に伝わってくる旅のドキドキ感があって、自分も行きたくなった!
留学中パリでは田舎町では出会えないスタバのフラペチーノと日本食を楽しみにしてたから、あんなステキなお店がいっぱいあったのねーって驚く。
ちょっとふらっとするだけだと、観光客向けのお店ばっかりだけど、ちゃんと現地を知ってる人に聞けば美味しいお店がいっぱいあったんだろうなー。またパリへ向かいたくなる!!
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料理家の目線ってやっぱり普通の旅行者とはちょっと違うのだなと思う。食べる料理、出かけていく蚤の市。高山さんらしいなと思う。もうちょっとボリュームを出して写真を多めにしてほしかったかもしれない。
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借りるのは二回目。とっても好きな本です。ちょっと小さめなのも、いい。一緒になって旅をしているような気持ちになれるくらい、目線が「(フランスに慣れていない、という意味で)普通」なのが、いいのです。
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高山なおみさんがフランスを旅した時の旅行記。
何が凄いって、別の出版社からだすじゃがいも料理の本の取材のためにノワール・ムチエ島を目指してフランスを旅しているわけなんだけれども、その時のニッキを、アノニマスタジオがだしている、という点。
凄いね。
ウンコをする、とか、そういうことも平気で言うあたりが、何となく武田百合子系だな。
こういう旅ニッキ、私も書いてみたかった。
と、思う。
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間髪あけずに「じゃがいも料理」を読みたいです!ときどきチラリとのぞく高山さんの人生の価値観がかっこいいです。スイセイさんの不器用なまっすぐさも広島弁と相まってとてもステキです。たまに挟まれるフランス及びその食べ物の写真もグッド◎
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高山なおみさんのことはよく知らず、
フランスとごはんということばに惹かれて読んだ本。
のんびりした、心の内側寄りの旅行記という感じでした。
パリ行きたい。ほんと行きたい。
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著者はフランス語どころか英語もおぼつかなく、『地球の歩き方』を片手に歩く料理研究家。同行者やコーディネーターに助けられながら、異国の地でおっかなびっくり旅をします。この本だけ読んでいると、著者の料理研究家としての実力すらも疑わしく思えてしまう不思議。(料理や食材についてはまともに書いているんですけどね苦笑)それだけにただの素人のフランス旅行記として読んでいれば、(私にとっては)感性が近くて楽しい本でした。私もフランスに行ってサンドイッチやらガレットやら食べたいです。
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料理研究家の高山なおみさんの『日々ごはん』の番外編的な本。
フランスに行った時の日記です。つまらない人には、つまらない本だと思いますが、あたしは、自分が旅しているみたいな普通の感じが好きです。料理研究家だけに、ご飯がマズイものでも美味しそうに感じます。
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行ってみたい、食べてみたいがたくさん。
そもそもフランスに興味があって借りたのだけど、
すこーーーしだけどんな所か、知識が増えた。
いじわるな人は、どこにだっているのだなぁとか。
マルシェにとても行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
フランス紀行ものは気になるので読みたかった。
人の旅のつれづれを読んで追体験するのもなかなかおもしろいと思う。
人それぞれ、視点が違うことも、異国を旅して感じることの共通点も。
文体は読みやすいけど、気になる点も多々。
Posted by ブクログ
やはりパリ関連。
こういうエッセイは幸せな気分になる。
そして、エッセイを書く人の
視点ややさしさや謙虚さ、表現の仕方って、
うっとりさせるよなぁ・・・
自分が80歳くらいになるとどんな文章がかけるだろう。
謙虚な暖かいまなざしをもっていられるだろうかしら。
Posted by ブクログ
じゃがいもの本を作るためのパリ1週間取材旅行の日記。コーディネーターさんがついているあたりまではいい感じだが、後半、旦那のスイセイさんと2人きりになってからやや険悪ムードが続き、そこのところは読んでいてちょっと疲れる。ケンカは置いておいても、2人だけだとほとんどフランス語のメニューがわからず、適当に頼んでいて、果たしてあれで取材になったのか?という疑問が残った。バカンスならあれで構わないが、一応仕事の旅行であの計画性なし加減に旦那もイラついていたのでは??
Posted by ブクログ
フランス人になります。
そんな本。
高山さんの率直で素直な文面がとっても可愛い。
愛しい旦那さんと大好きな料理と素敵な友達に囲まれて、高山さんの幸せな気持ちが伝わってくる。