あらすじ
はじめての場所、なつかしい場所。さまざまなところで、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。
<ある日の日記より>
夜中に小腹が減って、階段をコツコツと降り台所に行くと、お皿に鍋のフタがしてあった。フタを開けると、なんでこうなるんだろうというくらいに、麺が二センチ長にちぎれて炒められている焼きそばだ。おいしくないんだろうな、と思いながらもぼそぼそと食べる。醤油ともソースとも言えない薄味で、桜海老とおかかと紅生姜が混ざっている。そう、まさにこれが、子供のころさんざん食べ飽きた母の焼きそばの味だ。私はこの味をすっかり忘れていた。というか、どこかに押し込まれていた味覚が、食べた途端にずるっと出てきた。とてつもなく懐かしく、涙が出るほどおいしかった。
感情タグBEST3
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やはりいい。ちよじさんの納豆トーストは是非やろうとメモった。
高山さんが日々読んでいる本も気になります。コロボックル物語が読みたくなりました。
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大好きな、高山なおみさんの日記エッセイ。
これまた、大好きな「アノニマスタジオ」さんよりの出版。
アノニマスタジオさんの創る本は、とても愛されて創られているから、大切にしたいです。
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ハマりすぎて、ちょっとだれてきた。一回違う本を読もうかな。これは本というよりわたしの感情アップダウンを真ん中のところまで持ってきてくれる大事なものだなと最近思ってる。またよも。
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ごはんを食べている途中、ぐったりと眠くてたまらなくなる。汗をかくってすばらしい、ただただ、体だけがくたびれることって、なんか大事な気がする。
自分がどんな仕事をして、今何を考えていて、若いころとどう変わったかなんて、とりたててわざわざ言わなくてもいい関係。昔からの友人たちと過ごす時間の嬉しさを、深津家のパーティーに来るといつも思う。それをかみしめるのは、たいてい帰ってからの風呂の中だったり、寝る前の布団の中だったり。→そういう関係っていいなと思った。
佐藤初女さん「おむすびの祈り」
そこには、私が自分の人生の中で、ああでもないこうでもないと考えたり、濾過されるようにして生まれてきた想いや、料理に対する考えが、そのまま書いてあった。
納豆トースト
納豆1パックについてきた辛子やタレを混ぜてよく練り、マヨネーズ、葱を加え混ぜる。パンにバターを塗り、納豆をべったりのせ、かつおぶし、チーズをのせてオーブントースターで焼く。食べる時に七味唐辛子をたっぷり振りかける。
カメラマンも、デザイナーも、プロデューサーも、作家も、編集者も、皆いっしょなんだなと思う。どこの世界にも、有名だけど偽物さんというのはたくさんいるが、有名で、しかも本物という人は、本当に数えるほどだろう。本物と私が言うのは、地位や名声に浸食されず、自分の感受性についていつも怠けていない人だ。そんなの当たり前じゃん。→この言葉、希望になる。わたしも、感受性みがくのは毎日頑張っている、、というか無意識にしてしまう。
「私らって、自由だね」とスイセイに言ったら、「仕事をたくさん入れて忙しくしないからこういうことが出来るんじゃ」と、マネージャー的意見を述べていました。
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高山なおみさんの日記エッセイ『日々ごはん』。
その日の空気感をじっくり味わいたくて、いつも読むのに時間がかかってしまう。
〈4〉は2003年9月~2004年2月の日記。
高山さんがシェフとして働いていたお店「クウクウ」が閉店になったり、
色々な人に出会ったり。
少しずつ変わって行く日々の中で、自分自身も自然に変化しつつも
1本芯が通っているように感じる高山なおみさんの
暮らし、生き方に憧れを感じています。
『日々ごはん』を読むといつも、高山さんが出会う人々や
読んでいる本が気になってきて仕方がなくなってきます。
いしいしんじさんの小説は大好きになったし、
ドリトル先生シリーズは昔から好きだった。
また誰か、高山なおみさんからつながって好きになれたら嬉しいな。
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ジムに通う、畑に通う、新しい仕事、新しい本…
そしてたまに一息ついて、ひと休み。
肩の力をほどよく抜いて、新しいことへのアンテナも張って、理想的な生活を営んでいるなぁと思う。
自分の気持ちを整えたいときに読み返したい。
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だからたとえば、私の大事にしているすり鉢を生徒せんが誤って
割ってしまったとしても、私は怒らない。
それが自宅で教室をやっていることの意味だし、
人が集まって何かをやる時のエネルギーの出方のひとつだと思うから。