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はじめての場所、なつかしい場所。さまざまなところで、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。
<ある日の日記より>
夜中に小腹が減って、階段をコツコツと降り台所に行くと、お皿に鍋のフタがしてあった。フタを開けると、なんでこうなるんだろうというくらいに、麺が二センチ長にちぎれて炒められている焼きそばだ。おいしくないんだろうな、と思いながらもぼそぼそと食べる。醤油ともソースとも言えない薄味で、桜海老とおかかと紅生姜が混ざっている。そう、まさにこれが、子供のころさんざん食べ飽きた母の焼きそばの味だ。私はこの味をすっかり忘れていた。というか、どこかに押し込まれていた味覚が、食べた途端にずるっと出てきた。とてつもなく懐かしく、涙が出るほどおいしかった。
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Posted by ブクログ 2019年01月16日
高山なおみさんの日記エッセイ『日々ごはん』。
その日の空気感をじっくり味わいたくて、いつも読むのに時間がかかってしまう。
〈4〉は2003年9月~2004年2月の日記。
高山さんがシェフとして働いていたお店「クウクウ」が閉店になったり、
色々な人に出会ったり。
少しずつ変わって行く日々の中で、自分自...続きを読む
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