【感想・ネタバレ】さいはての彼女のレビュー

あらすじ

25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!? だが、予想外の出逢いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短篇集。

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Posted by ブクログ

本を読んで手が震えたのは初めてだった。
バイク乗りとして、耳が聞こえない幼馴染が2人いる身として、この本は一生忘れられない自分にとって衝撃の本。
耳が聞こえないハーレー乗りのパワフルな女の子を軸にした話。
バイク乗りなら誰もがわかってくれるようなツーリング表現だったり、バイクに寒くて乗ってなかったけど少しまた乗ってみようかなという気が湧いた。
仕事で忙しい女性が遠くに旅に出たりするストーリー間に入ってるから仕事で忙しい人にも是非読んで欲しい。
きっと絶対もう一回読む。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

学生時代からあまり本を読んで来なかった人生でしたが、この本を皮切りにたくさん読めそうです。
初心者にも優しい、話の展開や明るい雰囲気。
オススメです

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2026年02月13日

Posted by ブクログ

自由や生き様、エール、癒しとさすが原田作品
表現や登場人物、題材と良かった
短編集なのはもったいないと思ってたら最終で違う形だが再登場とこれまたいい
どの話も続編ありそうなくらい素敵でした

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

文字だけなのに、読んでいる間ずっと心地の良い風が凪いでいる。どこか知らない所へ旅した時、初めて訪れる場所で穏やかな非日常を感じるあの感覚を味わえる。それにナギがあまりにも魅力的で吸い込まれる。

割と常に持ち歩いていて何度も何度も読んでいる小説なんだけど、やっぱりバイク乗りには刺さる。私も今年の夏はバイクで北海道へ行こうと思う。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

冬空のクレーンが特にお気に入り。逃げたいけどどうしてもそれができない性分で、ずっと心のどこかに残ってるときに後輩くんからきた電話の場面、あのホッとする感じ分かるなぁ。お父さんのナギちゃんへの言葉も好き。ハンディキャップに対して慰めるのでも優しくするのでもなく、乗り越える闘う方法を教えてあげられるような親ってかっこいい。人生行き詰まることは絶対ある、そんな時こそ誰も自分の事を知らない場所へ行って人生足掻いてみよっと。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

読み終わった後に「旅に出たい」と思った。
旅=旅行でなくても、どんなに小さなことでも何か一歩を踏み出してみたいと思わせてくれる作品でした。

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2025年12月22日

Posted by ブクログ

出張の移動時間のお供にと思い購入した一冊。なにかスカッと気持ちのいい物語を読みたいと思って手に取ったが、結論として大正解だった。
『本日は、お日柄もよく』以来のマハさんのアート以外の小説。やはり登場人物たちは皆いい味を出している。各短編の主人公は女性で、遠くの地へ旅に出ている(最後の「風を止めないで」はちょっと違うが)。日常から逃れるため、旅に出た彼女たちは見知らぬ地で素敵な出会いや気付きに恵まれ、また歩き出そうと決意して帰路に着く。個人的には沖縄に向かおうとして女満別に連れてかれてしまったぶっ飛んだ涼香のキャラクター性が面白くて好きだった。そして彼女が途方に暮れているところにやってくる凪が愛くるしくて、こんな可愛さとかっこよさも持ち合わせている子と会ってみたいな、と思わずにいられない。
凪の母に焦点を当てた「風を止めないで」がこの短編集の最後を締めくくっているのもとてもよかった。
旅のお供にはやはりマハさんの小説だと思わせてくれる一冊だった!

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2025年12月16日

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頑張って頑張って、社会的地位を築き上げてきたバリキャリウーマンたち。でもその代わりに、いつの間にか失ってしまったものがある。それは本来の彼女たちにとっての、幸せに通ずる大事なものー。挫折から始まる旅の中で、彼女たちはそれらを取り戻してゆく。心をあたたかく灯す、4つの物語。


彼女たちの旅は、なかなかの絶望からスタートする。人一倍に努力をした結果がこれだなんて、なんだか皮肉だなあと思うけれど、でもそうだ、『神は乗り越えられる試練しか与えない』という言葉がある。なにも心配ない。努力をしてきた彼女たちだからこそ、転んでも、なにくそと起き上がれる。そうしてその壁の先の、うんとすてきな未来に向かう一歩を、ちゃんと踏み込める。神様が用意してくれるのは、本当は試練じゃなくて、その先の未来のほうなのかも。

そんな主人公たちが出会う登場人物たちも、とても魅力的。自分の好きなことを胸を張って好きと言え、それに真っ直ぐ向き合ってきたことへのプライドを秘めている。自分が揺るがないから、優しい。

いつであろうと、いくつであろうと、一生懸命であることはなにをも越えて素敵だなあと思う。

わたしも、いい風を吹かしながら歩いて、壁に出くわしてもなにくそって越えられるような人になりたい。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

ハーレーには全く関心のない私でもハーレー乗って旅に出てみたい!と感じた1冊。この話の主人公凪の「線」のエピソードはエールを送ってくれます。「本日はお日柄もよく」に次ぐ傑作。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

「さいはての彼女」を読んでいると、まるで自分も一緒に旅をしているような気分になりました。主人公と同じ景色を見て、同じ空気を吸い、一緒に心を洗浄して、一緒に大事なことに気づいているような感覚がありました。実際にその景色を自分の目で見たくなり、「いつか私も一人旅をしてみたい」と心から思えました。

仕事、付き合い、家事……毎日の生活にはしんどいことや辛いことが多いけれど、それでも頑張っていたい。そんな気持ちをそっと肯定してくれるような物語で、張りつめていた生活の中で少しだけ気を緩めて、あたたかい人に出会い、思わず深呼吸したくなるような風景に触れて、いろいろ感じる時間は誰にだって必要なんだと気づかせてくれます。
そういう時間があるからこそ、新しい自分に出会えたり、本当の自分に戻ってこれるのではないかと感じました。

原田マハさんの作品は、言葉の使い方だけで泣けてしまう。感動シーンじゃなくても、ふとした一文に心が震えて涙が出る。
4作すべて心が温まるお話でしたが、私は「冬空のクレーン」が特に好きでした。頭の中に広がる景色があまりに綺麗で、華やかで、気づいたら泣いていました(笑)

ひとつひとつの物語を読み進めるたびに、「まだ終わらないで」「もっとこの世界にいたい」と思えるほど、心に染みる一冊でした。

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

仕事に疲れたときに読んだら凄く気持ちが晴れた、女満別の話と一人旅の話が特に良かった、読んでよかった!!

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

現代社会で懸命に生きてきた女性たちが、それぞれの旅先で新しい景色を見たり、人と出会ったりすることで、ゆっくり息をしながら自分を見つめ直して、新たな一歩を踏み出していくようなそんな短編集。
一生懸命ぎりぎりと生きていると、知らない間に視野がギュッと狭くなっていることがある。私にもそんな時期があった。そういう時に、一生懸命頑張っていたことが上手くいかなくなると、その一本の柱がポキリと折れてしまう。その時の絶望的な気持ちたるや。まさに「なにやってんだろ、あたし」だ。

社会的な肩書きを外した丸裸の自分が、舞台を降りた途端にどれだけ無力でちっぽけな存在か。社会から振り落とされまい負けまいと必死に食らいついてきた、そのために家族、友人、恋人など大切なものを知らず知らずのうちに犠牲にしてきた女性たち。そこまでして尽くしてきたはずの社会からハシゴを外されたら、彼女らには一体何が残るのか。
そんな空虚な気持ちを、静かにあたたかく解いてくれるのが、旅なんだな。あとがきにもあったが、凪ちゃんの眩しさ、活発さは、この短編集において極上のアクセントになっていると思う。

越えていけ、どんどん越えていけという言葉に背中を押される。凪父からの心からのエール。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ハーレーっていいなあ、旅っていいなあと思った。行き当たりばったりの出会いや予期せぬ発見は、新たな価値観と出会わせてくれたり、自分を客観的に見つめ直すきっかけになったりするのだと思った。読んでいて「旅したい」と思えたし、綺麗な景色を実際に見ているような気持ちにさせてくれる文章がとても素敵で好きだった。
このお話が好きだった……と書こうと思ったけど、全部好き。強いて1つ挙げるなら、「冬空のクレーン」。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

最近、肩の力入りすぎてませんか?

そう言われてる気がした。
日々の仕事をこなすのに一生懸命になってしまいがちだし、休みの日にも仕事のことを心配しちゃうのもあるあるだけど、時には息抜きもいいんじゃない?って優しく教えてくれる素敵な本でした✨

なんだか旅行に行きたくなったし、ハーレーのことも知りたくなりました笑

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

こんな爽やかな小説があるのか!
原田マハさんというのは有名だったので一度読んでみようと思って最初に手にした本
空色のソーダみたいに爽快でキラキラで透明感があって
びっくりするほど さわやかとっても読みやすかったの と 心温まり そして ユーモア もあります
文章と構成がうまいなあと思いました
そして、たぶん書いてる人の心がキレイなことに読み手が癒される
この他にも原田さんの作品はいくつか読んだんですけど、出てくる人がみな良い人過ぎて不安になるわ とか、ちょっといい話すぎない?みたいなところがあるんですよね(多分にこちら側のモンダイ)。この本はちょっと短めなので そういう意味でも、そういうもやもや に入る前に終わるというのもいいですね
すごく ややこしい 本ばかり読んでいたので、久々にこんな本に出会って嬉しかった という意味で、おまけの星5つです

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2025年07月19日

購入済み

少女ナギの魅力に完敗

キャリアウーマンが自分はえらいと思い込むようになって壁にぶち当たり、意図しない旅に。
そこでとても魅力的な少女と出会い再生してゆく物語
少女ナギがとても魅力的に描かれていて心に突き刺さった
ハーレーダビットソンへの愛で結ばれた人々も生き生きしていて読んでいて気分が良い

#胸キュン #アツい #癒やされる

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2024年10月11日

QM

購入済み

とにかくかっこいい

凪ちゃんーーーー!!!!好きだーーーー!!!!ってなる本、そして自分もバイクに乗りたくなる本です。
都会で働く主人公がひょんなことから、南国でバカンスの予定が大田舎に来てしまい、そこで色々な人と出会って主人公自身も成長していく物語。
また読みたいです。

#アツい #癒やされる #憧れる

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2023年12月12日

購入済み

旅とバイクと北海道

なにかに行き詰って、でも旅を通して立ち直っていく女性を描いた短編集。さくっと読めてさわやかで希望に満ちているのがナイス!表題作で出てくる「彼女」が北海道をハーレーで疾走するシーンが美しくて、今すぐ知床に行きたくなった。

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2013年08月13日

Posted by ブクログ

一人旅の魅力が詰まった一冊。
旅先で新たな誰かと出会ったり、旅館で誰かを思い出したり。一人になりたいのに一人にはなれない事がとても温かく思えて素敵でした。
爽やかで優しくて、旅に出たくなる短編集です。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

同じ年齢の女性たちが旅を通して自分を取り戻していく姿がとても感動的だった。そして、今の自分にも照らし合わせ強いメッセージをもらうことができた。心に響く物語。

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

女性旅と再び歩き出すをテーマにした、爽やかに泣ける短篇集。

美容院で読み終わって泣きかけた。バイクから見える風景もそこにいる人たちも目に浮かんで。人生立ち止まってる私でも、ほっこり泣ける作品。

一緒に行こう。旅に出よう。
人生を、もっと足搔こう。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

25歳で起業した凄腕の若手女性社長・鈴木 涼香。
信頼を寄せていた秘書の高見沢にも裏切られて、沖縄行きのチケットは、なぜか北海道の女満別へ。
そこから始まる奇想天外の物語。

人は何度でも立ち上がれるんですね。
失意の中でも、希望を抱かせる短編集。

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

いつか一人旅をしてみたい!そんな気持ちをずっと心の片隅に持っていた私の背中をそっと押してくれる一冊だった!
何も知らない土地に踏み出すことで、初めて知る景色や人、感情があってその一つひとつの経験が自分の人生を客観的に見つめ直すきっかけになるんだなと思った!
読み終えてから一人旅に行きたいなから行く!に変わってた!!!

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

スカッとしたい気分のときに手に取る本。短編集なので読みやすく、旅に出たい、バイクに乗って一人でどこかに行ってみたい、と思う。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

旅ならではの特別な出会いや経験が詰まってて旅に行きたくなる作品。

「線を引いているのは自分、そんなもん超えていけ」が心に刺さった言葉。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

元気が出る ものすごく印象に残る一冊とかではないけれど、嫌なことがあったりして元気がない女性向き?疲れていてもスッと内容が頭に入ってきて、読後感が良い。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

成功から転落した女性たち。失恋、パワハラ、逃亡。北海道で出会った耳の聞こえない少女。何も聞かずに旅に誘ってくれた旧友。釧路で見たタンチョウヅル。元気をくれるのは自然。自然を受け止める明るさが傷を癒す。最後のナギの母の話は前の3編とはまったく趣きが違うロマンチックな話。やがて風は吹く。その風を止めないで。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

私は、人生が順調なときに、旅をしたくなるが、主人公たちは、人生がうまくいかないときに、旅をして、再生していく。人と出会い、大自然に癒され、日常に戻っていく。こういう旅も、いいもんだなと思う。

第ニ話の主人公が言うような、かっこいい一人旅にも、ちょっと憧れる。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

私もちょうど同じくらいの年齢で色々失ってしまった時だってからいいかなと思って読んだが、自分には少し眩しすぎた。この物語がワクワクするような人生のフェーブに入れたらいいな

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

ちょっと大味、というか今の自分には眩しすぎる感じがした。

解説も大味だったから、読後感がそれに引っ張られてしまったかもしれぬ。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

温かい話だし、地元の北海道が舞台ということもあり楽しく読んだ。
が、私は原田マハ×美術がやはり最高に好きなんだろうなぁとも感じた。
あれほどのカタルシスに溢れた読後感は、本作からは得られない。
でも、それはそれで素敵というか、原田マハ×美術は大作が多いし濃厚だしで、良くも悪くも読むのにエネルギーを要することも痛感。笑

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

【ツーリング旅の醍醐味を思い出す本】

—感想ー

初めて原田マハさんの作品を読んだ。オムニバス形式でひとつひとつの物語が綴られている。

美しく引っかかりのない文章は、サイハテの彼女「ナギ」の性格にもマッチしていて没入感があった。ツーリング好きなライダーという部分は、過去の自分にも通ずる面があり、読んでいるとバイクを所持していた頃を思い出し、旅に出るワクワク感を共感しながら楽しむことができた。

四編にわたる物語がどこかで交わることを期待しながら読んでいたのだが、残念ながら最初と最後の編のみだった。ナギの物語をもっと辿りたかったということもあり、他の3編が消化試合のようにも思えてしまった。

それぞれの主人公たちが旅を通じて心が浄化され、視座を変えて日常へ帰っていく様子がワンパターンに感じた。



—あらすじ—

四名の女性による四編にわたる短編集。



六本木に本社を構える女社長・鈴香は、退職する秘書の高見沢に最後の仕事としてバカンスの手配を依頼した。

優秀で何でも卒なくこなす高見沢が用意したのは、北海道行きのチケットとボロボロのレンタカー。想像していたバカンスとのギャップに苛まれる鈴香だったが、北海道の地で難聴者のナギに出会う。

周囲を明るくする力を持っている彼女は、ハーレーのメカニックだった。ナギの愛車「サイハテ」にタンデムして、北海道の地を巡る。その旅の途中、ナギとの関わり合いの中で、都会の生活では味わうことのできなかった、人のぬくもりを知ることになる。



友人・ナガラが母親の入院のため来られなくなったため、一人旅を敢行する波口。旅仲間だったナガラが実家のことを大切にするタイミングとなり、自ずと一人旅が増えそうである。そんな波口は脳梗塞で入院しているナガラの母に、励ましの便箋を送るであった。



陣野は後輩へのパワハラで訴えられそうになり、周囲から本人へ謝罪するようにと訴求される。その保身的な態度に嫌気をさした陣野は、会社を休業し北海道へ渡り、ひょんなことがきっかけでタンチョウヅルの集まる湿原を目指す。

自分が居なくなることで慌てふためく様子を期待していたのだが、実際は在籍していた頃よりも円滑に仕事が回っている現状を聞いて、逃げ出したくなった。

タンチョウヅル観測のインストラクターに話を聞いているうちに、非現実の日常を味わい、自分の仕事に対して余裕を持てるように心境が変わってきた。



山梨に在住しているナギの母に、一人の男が訪ねてきた。大手広告代理店部長の男は、ハーレーの広告に携わっており、ナギをキャンペーンガールとして登用したいとのことだった。あいにくナギは北海道へツーリング中であり、聾者という個性が見せ物にされるのではと、ナギの母は一度断ろうとする。

しかし、その男のハーレーを見る目や姿が、亡き夫に重なり、次の機会にナギを紹介することに決めた。翌日連絡を取るために広告代理店に電話すると、その男は亡くなっており、訪ねてきたのは兄だという。

弟が生前に持っていたハーレーに対する思い、そして旅中で会ったナギへの思いに、報いたいという思いだった。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

この作者さんは、いつもすがすがしさを提供してくれますが、その中でも秀逸な短編集でした。クレーンの意味は一生忘れることはないと思います。衝撃的でした。

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2025年12月20日

匿名

購入済み

一流企業に勤めている女性達。仕事に行き詰まって旅に出る。皆んな最初はピリピリしていてるが、旅先での出会いで何かを吹っ切れて帰る。素敵な旅です。

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2024年10月31日

購入済み

何気ないのに元気がもらえる

いくつかの短編集のような構成で、それぞれ女性が主人公のお話。

印象深いのはやはり、ハーレーバイクに跨りどこまでも走る「サイハテ」乗りのナギちゃんのお話。
耳が不自由な彼女だが、そんなハンデをものともしない活発さと積極的な行動から元気が貰える。

また、他の短編も旅行に関するものであった。
この本を読んでいると旅って良いよなぁとしみじみと感じる。

#ほのぼの #癒やされる

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2024年08月16日

購入済み

仕事に疲れた女性におすすめ

久しぶりに原田マハさん読みましたが、さすがの文章力、そして絵画的な描写が素晴らしく美しかったです。聴覚障害については少し夢見すぎではないかと思ってしまったけれど…

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2024年06月30日

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