ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ツナグ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    死者と生きる人を繋ぐ役割である使者(ツナグ)
    自分は死んだ人と再会したいと思ったことはあるだろうか。
    今はないが、死んだ人とまた会いたいと思ったことはあると思う。
    一生のお願いとよく子供の時に言っていたが、本当に一生のお願いを使うことで、叶うのならどんなにいいだろう。
    フィクションの中でも表現が難しい設定をここまで素晴らしく書いていただいたことにとても感謝です。

    0
    2025年12月12日
  • ただいま神様当番

    Posted by ブクログ

    神様のお願い事を叶える”神様当番”
    お願い事はどれも無茶振りばかり!?
    でも自分が心の底で思っている願いに
    どこか似ているようで、、、

    神様当番をきっかけに
    自分の本当の気持ちに気づいて、
    前向きに悩みにぶつかっていく人たちの
    “勇気ある行動”にとにかく元気が貰えます!

    “挑戦してみたいこと”は沢山あるけど、
    なかなか一歩が踏み出せないなって時に
    読み返したい作品です!

    私の中で本作が青山美智子さんの作品で
    一番のお気に入りになりました笑

    0
    2025年12月12日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    数年ぶりに小説を読んでみようと思い、ふと手に取った1冊。
    章ごとに登場人物に感情移入しながら読み進められるので、とっても読みやすかった。

    みんなの能力って実は、私たちが自然と感じ取っているものの延長なのではと感じた。
    叙述トリックもあり、一度読んだ後にもう一度読み返したくなった。
    実際読み返すと、最初に読んだ時と違う解釈もできるようになり魅力的な本だと思った。

    0
    2025年12月12日
  • 雨だれの標本 紅雲町珈琲屋こよみ

    Posted by ブクログ

    雨だれの標本/別のお願い/狐雨は嵐の晩に/消えた場所まで/たずね人の午後

    ふと手に取った文庫本「萩を揺らす雨」から11冊目

    1冊目に出てきたお草さんは人生の先輩というイメージだったのに
    今回のお草さんは同年輩に感じる

    身体の細かい不調、無理がきかない体力には同感
    人を思いやるところ、疑問は突き詰めるところは見習わないとねと思うのです

    0
    2025年12月12日
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟

    Posted by ブクログ

    過去、現在、未来と時を超えた手紙のやり取りでナヤミを解決するナミヤ雑貨店。
    手紙を通してのやり取りはその人の素直な気持ちが綴られていて、読んでいると相談者の気持ちにも相談される側の気持ちにもなりました。

    登場人物はみんな違う悩みを抱えて相談していたのに、人生のどこかで誰かと繋がっていて、これでよかったと思える道を歩いている。
    見ず知らずの人からの言葉がきっかけで運命が変わることは良くも悪くも現実味があって、言葉の重みを感じました。

    店主のお爺さんの、どんな悩みにも真摯に答える温かい人柄が素敵です。(映画は拝見していませんが、配役が西田敏行さんなのは納得です)

    0
    2025年12月12日
  • ババヤガの夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。

    初めからバイオレンスな場面で、情景が浮かぶような描写のされ方で、うっとなりながら読んだ。
    終始ジェットコースターのような展開で、読むのが止まらなかった。
    尚子と依子のお稽古サボってお茶する場面、どっちもそういう環境にいなかったのに、偶然とはいえ青春のようなことができたのが救いだなーと思っていた。

    そして仕掛けに驚いた。全然気付かなかったー。
    自分がジェンダー的に当然だと思い込んでたことに驚いた。

    0
    2025年12月12日
  • 春の星を一緒に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    緩和病棟で働くシングルマザーの看護師とその息子、そして医師
    3人の物語
    看護師子育ての苦難
    息子の健気さ
    息子を精一杯応援してくれる、祖父と医師
    看護師と医師の不器用な恋愛
    毒親のせいで施設で育った医師
    緩和病棟での同じ年齢のシングルマザーの死

    様々なテーマが詰まっていながら、全て心に落ち着く素晴らしい作品だと思った
    読み終わった瞬間、清々しい気持ちで一杯になった

    苦労や愛することはいつか報われる
    そう信じたくなる一冊だった

    0
    2025年12月12日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

    Posted by ブクログ

    2人で「アイヤ〜アイヤ〜♪」って歌ってるのが可愛すぎる
    胸いっぱいになりながら読んだけど、最後の認識のすれ違いはズーンときちゃった

    読んでる時の雰囲気が共通してると思ったので、こうの史代先生に漫画化してほしい…(こうの史代先生の百合漫画は最高)

    0
    2025年12月12日
  • 黄色い家(上)

    Posted by ブクログ

    想像してた話しとちょっと違うけど
    とても面白くて一気に読んでしまった。
    花ちゃんが悪人じゃないことに救われる。

    0
    2025年12月12日
  • ライオンのおやつ

    Posted by ブクログ

    今の自分には到底向き合えないであろう、人生の最後のお話しなのに、切ないながらも温かい気持ちにさせてもらえた小説でした。
    [ライオンの家]という名の由来も頷けました。
    これまで、当たり前だと思っていたこと、有り難くも感じていなかった事に対し、もっと気づきを持って感じていけば、もう少し素敵な生き方ができるのだろうと勇気をもらいました。

    0
    2025年12月12日
  • イン・ザ・メガチャーチ

    Posted by ブクログ

    人気や評判に違わぬ独特な面白さで、なおかつ想像以上に尖った作品でした。
    あまりに切れ味良すぎて、個人的に犯罪小説やサスペンス読むよりもしんどかったかもしれません…。
    視野を狭めて“物語“に没入していく人間を的確に淡々と描写しており、今の社会に横たわる事象や価値観、感情をえげつないほど生々しく見せつけられる。読んでいて思わず「そこまで書いちゃうのかよ……」と驚くくらい、明け透けなくて容赦がなかったです。
    登場人物それぞれの言動や感情に「わかりたくないのにわかってしまう」部分があり、否が応でも色々考えさせられるし、気持ちを引っ張られる。読んでいてまるで自分の心の傷に塩を塗っているかのような気分でし

    0
    2025年12月12日
  • 同志少女よ、敵を撃て

    Posted by ブクログ

    独ソ戦中、平穏に暮らしていた村をドイツ軍に襲撃され、母と村人を殺された敵を討つ為に銃を取った少女セラフィマ。ソ連軍の狙撃兵となり最前線で目にする景色が敵兵の死が仲間の死が、彼女を徐々に変えていく。

    刻々と変わる戦況、積み重ねられる死と数字、叫びや劇的な表現よりも淡々と記録されたような文章に静かな恐怖があとを引く。
    残酷で辛い、目を背けたくなる…でも目を逸らせない。そんな風に葛藤しながらも最後まで読み切ったのはこの物語が生きた人間の記録として迫ってきたから。
    終盤セラフィマにとっての本当の敵を理解した瞬間、色んな感情が溢れた。女性兵士達が戦った意味、守りたかったもの。敵の姿は戦争そのものの醜さ

    0
    2025年12月12日
  • かくりよの宿飯 六 あやかしお宿に新米入ります。

    購入済み

    アニメの続き

    アニメ一期の続き、二期からのお話。
    少しずつ大旦那様と葵の距離が近付いていくのが良い。料理の描写がやっぱり美味しそうで、ご飯が食べたくなります!

    0
    2025年12月12日
  • 透明な夜の香り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても好みに合いました!
    最後の終わり方で朔さんが子供らしいところを見せるのが少し可愛いなと思いました。料理や、香りなどの例え方がとても美しく感じて、嗅いでみたいな〜や、食べてみたいというものがありました。全体的に読みやすく、透明感のある物語でした

    0
    2025年12月12日
  • さよならジャバウォック

    Posted by ブクログ

    暴言を繰り返していた夫。妻の量子はある日、ついに暴力を振るってきた夫を正当防衛のために殺してしまう。そこへ、最近、久しぶりに再会した大学時代の後輩、桂凍朗が訪ねてきて、事件は意外な方向へ進んでいく。

    「なぜ、そんな名前をつけたの?」と言いたくなるような相変わらずのネーミングセンス。

    『不思議の国のアリス』は子どもの頃、読んだことがあるけど『鏡の国のアリス』は読んだことがなく、ジャバウォックという言葉すら知らなかった。学校司書なのに恥ずかしい…。

    そして毎回、伊坂作品はよくわからんなーと思いながら読んでいくと突然、刺さる言葉が出てくる。今回も「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられ

    0
    2025年12月12日
  • ナイルに死す

    Posted by ブクログ

    ド派手な展開があるわけではないが、
    常に不穏な空気が漂い、余韻があるミステリー作品だった。
    これはもう一度読み返して伏線を見つけていきたい

    0
    2025年12月12日
  • 変な地図

    Posted by ブクログ

    安定のエンターテイメントミステリー。いつもスピード感のある展開が特徴的だが、今回は回想が比較的多いためか、味わって読むことができた。謎の組み立ても意表をつきながらも納得感のある構成。早くも次回作が楽しみ。

    0
    2025年12月12日
  • ラブレス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに小説を読んで涙が溢れた。

    百合江と里美、理恵と小夜子、最初は誰がなんだか関係がよくわからなかったけど、みなさんそうみたいで安心した。人に勧めるときは最初にこの4人の説明だけしておきたいと思った。

    物語は杉山百合江の生涯を描いた大河小説って部類らしい。それがまぁ、あまりにも苦しくて苦しくて、気分が落ちてる時は読まない方がいい。元気な時でもパワーは持っていかれる。
    一生懸命読めば百合江が報われるんじゃないか、幸せになれるんじゃないかと信じて読み進めるけど、辛い経験しすぎ。多くは望んでいないはずの百合江なのに、なぜこんなに報われないものか。
    そう思って読んで、ラストシーンで涙がこぼれた

    0
    2025年12月12日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     競走馬と人々の「継承」を主題に、馬主一家の波瀾に満ちた二十年間を描いた長編小説である。
    父を亡くし、深い喪失感に苛まれていた税理士・栗須栄治は、偶然のビギナーズラックによって的中させた馬券をきっかけに、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」の社長・山王耕造の秘書として働くことになる。
    競馬に情熱を注ぎ、自らの名を冠した馬の勝利を渇望する山王とともに、栗須は有馬記念の制覇を目指す。
     本作は競馬を題材としていながら、競馬に馴染みのない読者でも十分に楽しむことができる。
    むしろ、競馬の知識を持たない読者であっても惹き込まれるほどの熱量と、読書中の没入感は圧倒的である。
     オーナー、レースマネージャー

    0
    2025年12月12日
  • 踊れ、愛より痛いほうへ

    Posted by ブクログ

    小学校卒業近くまではバレエをやってて、中学は地元の学校へ、フリースクールにも週一回通い、高校卒業後は庭のテントでバイトしながらの生活。不機嫌でいびつで、神経質でろくでもなく、何者にもなれない、繊細で潔癖な子供の、誰も生まれないけど死ぬ人はいる物語。

    好き嫌いがすごくわかれる作品なのではないかと思うけど、私は好き。

    0
    2025年12月12日