小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ調査報道の話なのでノンフィクションだが、内容が面白く(といったら不謹慎になるのか?)、先が読みたくて仕方なくなる本だった。
本当に地方の為になる施策であれば「安かろう悪かろう」に公共入札が陥らないよう制度は必要なのだろうが、この件は不要なものを押し付けて金をむしり取る悪質な話だった。けど、世の中はこういう戦いで溢れているのかもしれない。
地方在住で、しかも出身地はさらに田舎の過疎地域である自分は地元の過疎に目を背けて外で働いていることに罪悪感があるので、この内容は故郷でも起こり得る、もしかしたら起きているのではと思わせられた。
また、お金のバラマキだけで地方丸投げを疑問視する論調もあったが、仕 -
Posted by ブクログ
再読。
若い頃に読んだ時より、歳を経た今の方が沁みる。
上巻の謎解きより、事件の真相がわかったその後の下巻の方が胸に響きました。
特に丸助さん視点の「転び神」が好き。
「〜で」、口癖になりそう。
日々の一つひとつを大切に積み上げて生きる市井の人たち。一方で思いもかけず道を違えてしまう人たち。それでも乗り越えて慎ましく生きていく人たち。江戸人情ものといえ、今に生きる私たちにも何ら変わらず通じると思います。
そしてぼんくらといえど、平四郎もやる時はやる。
みんなの間を取り持ち、いい塩梅に落ち着けてくれる彼はなんだかんだこのシリーズの心。
読んでよかった。 -
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ネタバレ自分が持っているもの、置かれた場所でもがきながら自分の足で立とうとする2人を見ているのが最初は苦しくて、残酷な現実を突き付けられるたび何度もページをめくるのを止めてしまいそうになった。が、這いつくばって立ち上がって強くなっていく暁海、彼女の背中を押して、隣に腰掛けて、支えてくれる人、離れていてもずっと変わらない櫂と暁海のお互いを思う気持ちに少しずつ光を見出すことが出来た。
自由であるためには強さと愚かさが必要であること。えいっと飛び込んでしまうその勇気があれば、その後はどこにでも行けること。遠くへ行ってしまった好きな人の隣にいたいなら、自分がどこまでも追いついてしまえば良いこと。私たちを縛り -
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第174回直木賞受賞作品
美術海(近代図案コレクション)の図案のカバーが、大正時代を思わせ、目を惹きます。大正から昭和にかけて、喫茶西行で働いた女性達の物語にふさわしい装丁だと思いました。
ページをめくると、最初の情景を表す文章から引き込まれました。カフェー、女給、 昇降機ガールなど時代を表す言葉とカフェーで働く女性たちの生きざまが興味深かったです。
ひょんなことから西行という名前で呼ばれるようになったカフェーと、そこで働く女性達が時代の流れと共に変わっていく様子がうまく表現されていました。
大正から昭和へ、そして戦後と目覚ましく変わっていた時代に働いていた女性達の思い、生き方、家族へ -
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犬の眼差し
文が強く鋭い。主人公である50代男の現実的な視線をよく表現している。南アフリカは社会面でも自然面でも日本と違う土地だが、見える風景に対する毒づき方にはいちいち共感した。彼は西欧文学に通じる大学教授。西欧白人社会の偽善にうんざりしていて、口からは皮肉しか出てこない。その南アフリカは、ケープタウンから少し郊外に行くだけで、そうした偽善の裏側にある野生的で危険で不条理な社会がある。彼は学内のセクハラで訴えられ、追われるように娘の住む郊外に行くが、娘を食い物にして消化しようとしているその不条理な社会にも憎しみの目を向ける。鋭い社会批判小説だが、その視点は白人社会にも黒人社会にも置かれず、 -
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ネタバレ学校に行くことができなくなってしまった主人公のこころ。ある日自分の部屋のかがみが光はじめ、かがみの向こうの世界へと。 自分が中学生のときにタイムスリップしたような懐かしさと、当時の記憶。何でも願いを叶えてくれる部屋の鍵を探せるのか?願いを叶えられるのはたった1人。かがみの中の世界で出逢う、自分と同じ立場の6人と共に過ごすうちに、こころもみんなも少しずつ変わり始めていく。私にもあったな、こんな頃が…と懐かしいような切ないような気分で、気がつくと物語の中にハマってしまっていた。
オオカミさまは赤ずきんちゃんじゃない、で鍵の在り方はわかってしまった。現実の世界に帰りたくなくなってしまう気持ち。絵本の
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