ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    映画がとても良かったため原作購入。
    不思議で、しかもホラーで味付けされた奇妙なことで読者を縛り付ける技には、圧巻。ふたつの短編ともに強烈なホラー作品ではないものの、キングが起こす不思議は確実に恐怖を含んでいる。それでもどちらの物語もまったく違った味付けを楽しめた。長編はちょっと辛いけどキング作品を味わいたい人には、ぜひオススメしたい。

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    2026年05月30日
  • シャーロック・ホームズは引退しました

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    世界一有名な名探偵シャーロック・ホームズ宛の手紙。
    コナン・ドイルの生み出した架空の人物宛の手紙。
    実在したアビー・ナショナル住宅金融組合、ベイカー街221B宛の手紙。
    それらの手紙に返事を打つ仕事に就いたハリー。
    あらすじだけでワクワクしてしまった。

    シャーロック・ホームズの引退した後の時代設定というのも面白い。
    男爵の孫娘という恵まれた生まれながらも、自立していて、とても自分を持っているハリー。
    危なっかしい所も多々あるけれど、正義感が強くて、弱さの自覚もあるし、驕らないところがすごく応援したくなる主人公。
    冬に第2弾刊行決定の帯、シリーズ化はとても嬉しい。映像化しても、とても面白そう。

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    2026年05月30日
  • お探し物は図書室まで

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    なんだか心が軽くなる本だった

    色んな人の人生に少しだけの影響を与える「小町 さゆり」さんにわたしも出会ってみたい

    物の見方、感じ方、考え方を見つめ直すきっかけになるような本だった

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    2026年05月30日
  • よむよむかたる

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    中年という枠も後半に差し掛かっている今、老後をどのように過ごすのかは、私にとってかなり関心の高いテーマだ。正直、健康に楽しく老後を過ごせるイメージはあまりなく、自分の気力や体力があるうちに、自分で人生をたたみたいとすら思っている。
    そんな老後観を持つ私にとって、本作で描かれる、人生の最終盤で楽しく集まる老人たちの存在は、とても明るく、素敵な営みに見えた。
    彼らを見つめる若年層もとても優しい人たちだし、心理描写もすっと腹に落ちてくるような言葉が多く、深く共感しながら楽しめた。私にとっては、シリアスになりがちなテーマをコミカルに、そして温かくまとめた素敵な一冊であった。

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    2026年05月30日
  • 聖母

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    犯人側の視点での話だった。ハラハラドキドキで一気に読み進めたが、最後の方でえ?そういうこと?と言うシーンが。最後まで読んでタイトルを確認した。伏線回収が素晴らしくスッキリ。自分が勝手に先入観持ってこうだろうと考えていると、その通りにしか読めなく、最後まで読んだ上でもう一度読み直したいミステリー。

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    2026年05月30日
  • 女王様の電話番

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    「スーパーセックスワールドってなんなんだよ」と思ったコミカルなスタートだったが、テーマは意外と重いものだった。アセクシャル——たしかに無味無臭で、なんとも実感が湧かない定義ではあったが、それと向き合うことがこれほど深い悩みを抱えるということなのだな、とあらためて感じたし、勉強になった。
    総じて心理描写がわかりやすく、気楽にスイスイ読めて、それでいて味わい深い箇所もいくつもあり、読後の満足感は高い。
    > 「自分には帰る場所があり、愛してくれる家族がいるということに。でも、生まれながらに与えられたそれらの愛は尽きていく。来年、再来年、いや、明日にだって親は倒れ、死ぬ。」
    >
    この一節

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    2026年05月30日
  • ザリガニの鳴くところ

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    美しい湿地の情景が浮かんできます。
    カイアの住む小屋の描写も好きです。
    辛い場面が多く、いちいち胸を締め付けられながらも、カイアのたくましさにページを繰る手が止まりません。
    まさかの法廷シーンがあったり
    ラストでは「あーあー…」と脱力したり
    感情が忙しい〜

    映像化しているんですよね。
    きれいなんだろうなぁ

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    2026年05月30日
  • 紙の月

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    角田さん作品で最初に読んだ本でした。

    良かったデス。面白かったです。

    もう戻れなくなる怖さ恐ろしさがうまく描かれていたと思います。最初はチョッとしたことなのに。

    そうです、この世のことは何でも皆すべて、最初はチョッとしたことなのです。でも、戻れなくなるのです。

    不倫もパチンコもハマるんだよねぇ!
         (あ、今パチンコ、関係ないか?)

    角田さんの、人の本質を厳しくとらえる着眼と
    それを上手に言葉に文章にできる才能に惚れ惚れします。

    えぐりにえぐってくるよねえ~、これでもかって!
    グリグリと。そこがまたいいんだけど。

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    2026年05月30日
  • 本が紡いだ五つの奇跡

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    一気に読んでしまった笑
    登場人物一人一人にそれぞれ物語があって
    すごく素敵でした!

    どれも素敵でしたが
    書店員とブックデザイナーが好き。
    けど 読者の父親から息子への声掛けも
    すごく素敵でした。

    てか 普通に「さよならドグマ」を
    読んでみたくなりました笑
    てか エミリの小さな包丁のところですよね?
    ちょっとテンションあがりました笑

    森沢明夫さんの本今まで
    読んだことのなかったですが
    もっと読んでみたくなりました!

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    2026年05月30日
  • 傲慢と善良

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    東京生まれで家は自営業、イケメンで女性には困った事のない架と群馬で生まれ幼い頃から大事に育てられた真実。結婚式目前で真実は姿を消してしまい、架は彼女を探すため彼女の過去に向き合う。

    ミステリーを題材にしたが小説のテーマは、選択の心情だと思った。結婚や恋愛、就職あらゆる局面で多様な選択肢から選択を迫られる。相手や対象をどう捉えて選ぶか、その選択で自分という存在も浮き彫りにされる。作中で架が婚活アプリで出会う人々の事を“ピンとこない”と表現していた事に対して、ある人物がそれは貴方が自分につけている値段です、と言い切るシーンがあった。選択する事で自らの傲慢が露見するという発見は、身につまされるよう

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    2026年05月30日
  • ロスト7

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    スリリングな展開で、とても面白い。
    日本の核武装がテーマであるが、真のテーマは米国からの自立である。一貫して真山のテーマなのだろう。1970年代の過激派が社会の中枢を占めている点なども、とても参考になる。

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    2026年05月30日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    叔母に誘われて「紙こもの市」に行った百花は、紙の魅力に惹かれ、購入してきた和紙を使って祖母の家の障子をモチーフにしたカードやしおりを作る。それをきっかけに、叔母に頼まれて紙屋ふじさき記念館でバイトをすることになる。館長の一成は無愛想でそっけなく百花は気が進まない。しかし、一成の紙に対する造詣は深く、和紙に対する情熱も持ち合わせている。百花が来たことで記念館や一成に少しずつ変化が見え始める。
    文具好きにとっては紙や小物作りの描写はワクワクして堪らない。シリーズ物だと知って、さらにワクワクしている。

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    2026年05月30日
  • そして、バトンは渡された

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    映画みてだいぶ経ってから本も読んでみた

    美味しそうなご飯、いろんな考えをもった親たち、
    優子の強さ優しさ
    どの時代の親も優子のことを1番に思ってたんやなと思うと目頭があつくなった

    すらっと読めて、重厚感あり、読み終わった後の幸せに包まれる感じ

    いい本でした

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    2026年05月30日
  • 劇場という名の星座

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    演劇の舞台である劇場。その中でも長い歴史と大きなキャパシティーを持つ帝国劇場がこの連作短篇集の主役だ。収録された8篇には、観客や劇場スタッフ、俳優などが登場し、彼らの“特別な一日”が描き出される。演劇愛に満ち溢れた筆致で語られる物語はとても読みやすく、最近の小川さんの作品に感じていた難解さはなかった。
    帝劇は名前はもちろん知っているし訪れたこともあるが、そこで演劇を鑑賞したことはない。作中に登場するのは超有名なタイトルばかりで(観たかったな……)と思わされた。

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    2026年05月30日
  • エピクロスの処方箋

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    『医療では人は救えないんだよ』がキラーフレーズ
    スピノザの診察室の続編
    主人公の雄町哲郎は、むつかしい手術を成功させる腕を持ちながら大学病院をやめ地域病院の終末期医療に携わる。
    とういのも、旦那を亡くした妹が亡くなり甥っ子を引き取り育てることになったからだ。
    小さな病院は、大学病院のような最先端医療が求められる症例は少なく、その分勤務時間を抑えられ、甥っ子と過ごす時間にあてられていると考えたからだ。
    患者1人1人と向き合い、終末期の医療のありかた、人の命を考える日々。
    そんなおり…
    元々いた大学病院の友人(准教授の花垣)から難しい手術を手助けして欲しいと協力を求められた…その患者とは!…

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    2026年05月30日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

      痛みを知った人間だけが与えられるものがある、失ったこそ得られるものがある、届かないからこそ届けられるものがある、ということを教えてくれる作品だった。私はノルウェーという小国で、父の祖国だというだけで日本と両親の過剰な愛情から自立したい一心で30代になった。孤独と闘い、それに伴う体の疾患や心の不安定さと闘いながら毎日を過ごしている。浮き切ったあと沈みかけていた時にこの作品に出会った。 この作品の表題である「52ヘルツのクジラ」について主人公のみさきが自己を投影した孤独な少年にこの鯨について説明した時、ノルウェーの春の匂い漂う孤独の夜を散歩しながら、僕のことだ、と確信した。そこでほろっと涙が出

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    2026年05月30日
  • カフェーの帰り道

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    今から百年ほど前、長閑なカフェー西行で女給として働いた人達の物語。
    彼女達のお喋りは面白いし、
    進む道に迷いつつも人生を切り開いて行く様子は清々しく感じる。
    銘仙にフリルのエプロンで働く女給や、来店客の着物姿を想像するのも楽しい。
    戦争による別れや悲しみを乗り越えていくが、その様子はどうしようもなく辛く切ない。
    けれど、カフェー西行で繋がった人達のおもいやりの心が温かく優しい。
    読後はまさに「カフェーの帰り道」のような気分。

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    2026年05月30日
  • ホメロス オデュッセイア 上

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    印象に残った言葉
    ホメロスに特有の言葉づかいらしい

    ・朝が来た→朝のまだきに生れ指ばら色の曙の女神が姿を現わした。

    ・なんでそんなこと言うの?→なんたる言葉がそなたの歯垣を洩れたことか

    ・食事を終える→飲食の欲を追い払う

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    2026年05月30日
  • ババヤガの夜

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    久々に、作者が書きたいものを書いた作品を読んだ気がする。
    読者の期待など、どこ吹く風。
    誰の為でもなく、自分の為に書いたような感じが、最高に清々しい物語にしていると思う。

    だって、主人公は暴力大好きな女。
    暴力は、どんな理由があってもダメだよねって声高に言われるこの時代に。
    舞台は、今どきこんなヤクザいるのかって思うくらいにベタなヤクザの屋敷。
    そんな、時代に全くそぐわないこの物語が、面白かった。著者の思いが全くぶれないからだろう。

    純粋にエンタメとして面白かったが、解説を読んで、ただのエンタメでなく、固定観念の破壊という凄さに、唸った。

    ちなみに、「ババヤガ」は東スラヴ(ロシアなど)の

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    2026年05月30日
  • メロスの翼

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    とても面白かった!

    卓球の国際試合で世界ランキング3位を倒した無名の中国選手。日の丸を身に付けるこの選手は何者なのか。

    現在と過去を行き来する話のテンポが良くて、ラストも感動的でした。登場人物も魅力に溢れています。映像化したら羽根さん役は目黒蓮さんがぴったりかなと思いました。

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    2026年05月30日