ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 誰が首

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    住田祐さんの『誰が首』を読んだ。前著の『白鷺立つ』が忘れられず次作を待ち焦がれていた。その期待を軽く凌駕され強く後をひく余韻を楽しんでいる。戦国時代が大好きで憧れてさえいた幼少時にTVで映画『戦国自衛隊』を観て衝撃を受けたことを思い出した。まさに「狂気」の時代…住田さんの筆が怖い!

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    2026年10月10日
  • 小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相

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    Corneliusの大ファンということもあり購入。コロナの辛い時期を思い出したが当時の報道とはやっぱり違かったのだなあ。そしてメディア媒体でしか見たことないから小山田がこんなにもあったかいというか優しい人とは思わなかった笑
    そして、報道以外にも小山田の生い立ちやポリスター立ち上げの歴史などファンでも知らないことが多々知れたのでびっくりした

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    2026年10月10日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    ドラマが始まる前に読み終わりたいと思いギリギリ間に合いました
    今夜からのドラマが楽しみです

    池井戸潤さんの作品はずっと以前に2〜3冊読みました
    いずれも面白かったです
    この「俺達の箱根駅伝」は今までの池井戸潤さんには無いスポーツを取り入れた作品です
    選手の側と制作するテレビ局側の両方から捉えています
    今までに箱根駅伝に関する本も「風が強く吹いている」をはじめ同じように関東学生連合チームを取り上げた「チーム」も読みましたこの「俺達の箱根駅伝」はテレビ番組を作る側からみた箱根駅伝は初めてかと思います
    でもやはり感動するのはランナー1人ひとりのドラマの部分だと思います
    それぞれのドラマに焦点があたった部分は思わず涙が出ます
    毎年1月1.2.日は箱根駅伝はテレビで見ていますが来年のはより身近に感じると思います
    皆さんにもぜひお勧めします。

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    2026年10月10日
  • 新世界より(上)

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    めっちゃ面白かったです!
    上巻の前半は、主人公たちが暮らす世界の日常描写がつづき、よく理解できないままなんとか読み進めてましたが、後半からは下巻までは一気読み。
    子供たちが世界の秘密に気づきはじめてから、ずっとハラハラドキドキ。すべての登場人物が怪しく見えました。

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    2026年10月10日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    前作から数年経ったハヤブサ。ミステリ作家の三馬太郎は消防団員として八百万町ハヤブサ地区に溶け込み、のどかな日々を送っている。前作の温かい空気はそのままに、町長の交代をきっかけに物語は静かに動き出す。

    太郎は文学賞の候補となり、ライバルの人気作家・北原未南に不可解な疑惑が持ち上がる。一方で町では、不審な水死事件が起きていた。

    ここで描かれるのは、「その人にはその人が世に問うべき作品がある」という信念と、書き手としての苦悩だ。その葛藤を表には出さず、静かな決意とともに、作品を世に出す覚悟は相当なものである。

    ハヤブサ地区の民俗史や歴史も物語に絡み、過去と現在がつながっていく。読み終えると、日本の歴史に思いを馳せ、自分の先祖がたどった道を知りたくなる。ミステリの面白さに、土地と血のつながりへの思索が加わった、非常に厚みのある一冊。

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    2026年10月10日
  • 執着者

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    ネタバレ

    やっぱり櫛木さんだな〜〜と思わせてくれる序盤!
    一人暮らし女子には怖すぎて、挫折しそうになったけど、後半に進むにつれてどんどん引き込まれていきました。櫛木さんにしては珍しい終わり方かな〜と思った。最後まで胸糞コースかなと思っていたので笑
    でもとってもとってもおもしろかった!

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    2026年10月10日
  • 明治の説得王・末松謙澄 言葉で日露戦争を勝利に導いた男(インターナショナル新書)

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    黄禍論駆逐の功績にばかり目がいきがちだが、防長回天史の執筆の意味も見逃せない。国内外問わず、ロビー活動のパワーを実証した男と言えよう。

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    2026年10月10日
  • 殺し屋の出世術

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    ネタバレ

    前作が面白かったので、続編も手に取ってみました。暴力団同士の抗争がとてもエキサイティングで、一気に読んでしまいました。鳥井という底知れない人間に多くの人物が惹き込まれていますが、自分もその一人であるということに気がつきました。最後の含みのあるシーンで、次回作への期待が高まります。

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    2026年10月10日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何度か泣きそうになったのを人前だったので堪えながら読んでいました。ちゃんと読んだと思え、すらすら読めたお話でした。女子高生のお話で使者側からみた場合の話の時に、ひやりとしました。最初から落ち着いた男の子の印象だったけどまさかあれが初めてであれが二回目でだとは思いませんでした。センスがあり、勉強熱心だったんだなと思いました。笑
    結局、水は凍ってたのか凍ってなかったのか気になります。どうやって御園は殺意に気付いたんだろう??

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    2026年10月10日
  • 永遠についての証明

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    数学は美しい。集中してると楽しい。

    准教授就任の挨拶を兼ねて、恩師の小沼に熊沢は会いに行く。6年前に亡くなった三ツ矢の研究ノートが出てきたのだ。ノートにはコラッツ予想の証明が書いてある、と書いてあるが判別不能だ。

    三ツ矢は特別推薦生として大学の理学部数学科に来た。熊沢もそうだ。もう一人特別推薦生に佐那がいた。三ツ矢は入学早々研究室に通い詰めるがみんな、バイトだとか部活動でやってこないが、そのうち研究室に集まり始める。

    2ヶ月経ったがノートは全然解読できていない。三ツ矢の造語が至る所に転がっていて、調べてもわからないことが多い。

    三ツ矢は大学2年で論文2本。飛び級卒業と学長賞、大学院入学を持ちかけられる。みなが嫉妬する中、三ツ矢はただ戸惑う。
    小沼研究室夏の合宿にでかける。熊沢はここで小沼とは関係ない弦理論を発表する。

    佐那から連絡があり、三ツ矢のノートを見せて欲しいという。実はネットに公開したのだ。

    小沼が国立数理科学研究所に去って、新任の平賀が来る。ひらめき型の小沼や三ツ矢と違って、平賀はコツコツ正確さを積み重ねるタイプでまったくあわない。

    三ツ矢は授業もろくに行わない。アルコール依存症になっている。

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    2026年10月10日
  • むこう岸

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    2026/10/9
    生活保護とヤングケアラーをテーマに、境遇の違う子供たちが少しづ通じ合うまでの話。出てくる大人たちはいい人も悪い人も出てくるが、そこはサブとしてあまり深堀りはせず、あくまで主人公としての子供たちの行動と心情、背景に焦点を当てている。

    生活保護の家庭がテーマなだけに、そこから子供たちがいかに制度の穴を縫って自立の道を見つけていくのかも丁寧に描かれており、それもこの本の書かれた目的のひとつのになっているようにも感じた。

    そして、親に甘えられずに育った樹希は、今はタフでいられるけどどこかで反動が来ないか少し心配になった。

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    2026年10月10日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    書店が次々と閉店していく現状と、なぜ人は本を読めなくなって行ったのかその理由がよく理解出来た
    そして思ってた以上に本を読まない人が多い事、電子書籍が思った以上に伸びていないことを知った
    逆に私はその書店業界を盛り上げようとしてるYouTubeを見て読書欲が再熱している少数派なのだという確認をした

    少し心外だったのは読んだ本をSNSにUPする事で読書している私が好きという内容の声が書かれていてそれを肯定しているところもあったようだけど、素直に感動したことを誰かに伝えたい!っていう意図も多いのでは?と思った

    私自身、周りに読書好きがあまりいないので、面白い本を読んだ時なんかはその喜びをSNSで伝えたくもなる
    しかし承認欲求的なものと思われては嫌なので自粛する時も大いにあるのだ

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    2026年10月10日
  • 暗いところで待ち合わせ

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    本当に必要なのは自分の場所じゃなく、自分の存在を許してくれる人間。生きていく上でとても勇気づけられる言葉。それにしてもミステリーなのに締め方が秀逸。それぞれの行動が「流れ」じゃなく、ちゃんと意味を持たせているところもすごい。

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    2026年10月10日
  • ゴリラ裁判の日

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    すごく面白かったです。びっくりしました。
    とにかく主人公のローズが素敵なキャラクターで魅力的で、話に引き込まれる大きな要因でした。
    須藤古都離さんはデビュー作とのこと、他の作品も楽しみです。

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    2026年10月10日
  • そして、バトンは渡された

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    とても家族愛について、考えさせられた。血が繋がってるかどうかも、大事だが、それだけではない。自分が父になったので、よりリアルに感じる!
    はじめての瀬尾さんの作品、読みやすく感じた!

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    2026年10月10日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    とても素敵な話でした!
    人と深く関わることを避けて、次々と職場を変えてきたリリー。でも『あらき』でも老人ホームでも皆に好かれ必要とされ、戸惑いながらも嬉しさを感じるリリーの様子がとても良かった。
    最後はちょっとウルウル。花梨ちゃんと2人で『あらき』に行ったらいいよ。下倉さんも一緒に。

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    2026年10月10日
  • 海辺のルーシー

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    コロナがアメリカの知的階級の人にどんな爪痕を残したのかがよくわかる。登場人物は同じなので大河小説が2020年に設定されてるということ。翻訳はとても良い。高齢者にとってコロナがどう受けとられたかということが書かれている。

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    2026年10月10日
  • 恋とそれとあと全部

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    読んでいる間は時間がゆっくり過ぎていく感じがした。
    決してのっぺりとしていると感じなかったのは、登場人物の心情描写の上手さによるものなのだろう。
    あだ名しか知らない友達とのやり取りには高校生の頃を強く思い出させられた。もう戻れないことにかなりくらった。
    久しぶりの住野よる作品だったが、やはり良質な甘酸っぱさを感じることができた。
    文句なしの星5

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    2026年10月10日
  • ドン・キホーテ

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    オーディブルで聴いた。
    物語の初めのほうは、主人公であるドン・キホーテの言うことなす事があまりにはちゃめちゃで、行く先々でトラブルを引き起こし過ぎて、ちょっと笑えないと言うか、これは統合失調症を発症してるんじゃないかと思いながら聴いていた。
    サンチョとの旅が進んでいくにつれて、ドン・キホーテとサンチョが繰り広げる珍道中にも会話にも笑えて笑えて、いつの間にか2人にすっかりハマっていた。
    愛すべき存在のドン・キホーテとサンチョ。
    主従関係でありながら、割と対等で、ドン・キホーテの真剣なボケもサンチョのツッコミも面白い。
    時にボケとツッコミが入れ替わる。
    更に時々格言も入り混ざる。

    ドン・キホーテにとっては騎士道物語の世界を生きることが生き甲斐であり、そのために命を懸けることも厭わない程、それが彼の全てだった。
    だから正気に戻って突き進むものを失ってからは、急激に心身衰えて寿命が尽きてしまう。
    生き甲斐がどれほど人間にとって大事なものか、人生を豊かにするだけじゃなく、病気や寿命にも関わってくるものであるということは経験的にも納得。
    最後は物語が終わってしまうこと、ドン・キホーテがアロンソ•キハーノに戻ってしまうことに寂しさを覚えた。
    あとがきを読んでみると、この作品が作られた時代背景やセルバンテスの当時の状況を知ることができる。
    セルバンテスはこの物語を牢獄の中で思いついたようだ。
    作者とドン・キホーテを重ね合わせてみると、ドストエフスキーの書評も何となく理解できた。

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    2026年10月10日
  • さよなら、愛しい人

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    「ロンググッバイ」「大いなる眠り」に続く僕が読むマーロウシリーズの3作品となったが、今回は1番マーロウっぷりが強かった。皮肉やユーモアが他の作品よりも痛烈かつ多い印象で、あとがきで村上春樹も述べていたように「ロンググッバイ」のマーロウよりも若いなという印象を持った。
    また、どの作品もチャンドラーが書く女性は恐ろしい。私が読んだ3作品どれも化け物みたいな女と哀愁漂う男が描かれており、今作でいうとヴェルマとマロイになる。やはり一途で心優しい男のバッドエンドには心を打つものがあるし、マーロウがそのような男に毎回情が深いのが好き。

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    2026年10月10日