小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレシリーズ第3巻にしてさらなる事実の発見、それによるリフレームがもたらされる痛快。
今まで一枚岩か疑うことすらなかった地球人の中での(米ソという既存フレームでない)分断、空間の飛行でなく時間の飛行の概念が導入される。
一方で、第二巻から続く「進化してきた環境が精神構造を規定する」論理は通底。各登場人物の行動を、取り囲む環境や歴史の紐解きにより解釈し、精神構造の位相まで露呈させる。
「星を継ぐ者」の解像度が高まるにつれ、地球人だけが太陽系を母星と捉えているわけではないことが明らかにされる。
同じ場所を故郷と捉える者たち、またそれを支援する別の存在といった構図は実在の歴史を思わせる。
自分た -
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ネタバレ石神vs湯川の構図で進んで石神が犯罪を隠し通すのか湯川が見抜くのか、みたいな話かと思ってたけど、(大枠はそう)そんな単純な関係の話じゃなかった。最初から石神は自分を守ることは捨てて、逃げ道も完全に塞ぎ、靖子たちを守るために企てた計画だった、
ここまで人は誰かのために自分を犠牲にできるものなのか、それなのに、最後は守った相手自ら自首をしてきて、全ての行動、想いが無駄になった石神、突然最期を迎えなければならなかったホームレス、そんな献身的すぎる言動を受け、耐えきれなくなった花岡母娘、全員の気持ちを考えると切なく、悲しく、、、凄く引き込まれる作品だった
文句なしの星5、本当に良い作品
こんな作品に出 -
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凄く面白い短編集だった。
今まで、蛍その他短編集、パン屋再襲撃、女のいない男たちを読んだが、パン屋再襲撃の次に好きな短編集となった。
内容としては相手の奥行きを測り損ねてしまう、正確には覗き込もうとするがその輪郭は当事者にしか掴めないということを多面的に述べていた短編集だと思う。
タイトルにもなっている、中国行きのスローボートや午後の最後の芝生、土の中の彼女の小さな犬など、初期の村上春樹が持つ物語を曖昧に操作する力が上手く働いた作品が多かったと思う。
輪郭が曖昧で、道が川のようにスルスルとしており、それこそ風の歌を聴けのように全体の空気感とファクター、小物でニュアンスを操作しているものが -
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話はシンプル。それぞれの語りがメインな感じで、情景よりも言葉が真っ直ぐ入ってくる作品だった。あの何とも言えない、引き込まれる空気感が作られているのがすごい。森口先生のキャラが立ってる。言ってることや感覚は教師として普通にちゃんとラインを引いて仕事のできる人だなと印象。だけど、どこか心がないというか、淡々としている心の陰りみたいなのが見える。その冒頭に引き込まれるのがすごい。そして、なんとも言えない展開と結末。みんなで不幸になってく、イヤミスという言葉がしっくりくる。
湊かなえさん、久しぶりだったけど、この世界観を表現できるのはやっぱりすごい。他の作品も読みたい -
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ネタバレこの世での人生がもうおしまいだなんて信じられない。(P10)
サッカー場のゴミ容器の中で娼婦のレイラの人生の記憶が巻き取られていく10分38秒。
迷信、家父長制、性被害に苛まれ迫害された幼少期、生まれた場所から飛び出したレイラを待っていたのはイスタンブルと未来の友人たち。
数年前、読み進めるのが辛くてストップ、数年間ずっと気にしていた作品。今回は最後まで読み切りました。
私にとってトルコと言えばターキッシュディライトでしたがこれからはレイラとその友人たちが私にとってのトルコになりました。
著者はトルコで最も読まれている女性作家であり政治的弾圧の対象でもある、とのことです。 -
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ネタバレ空白の2年のネズミを語ってくれるのとても嬉しい。紫苑さんもとてもとても知りたがってたもんね。あらためて離別後のネズミの中に紫苑の存在が至る所にとても大きく残っているのがいいなぁ。再会を必ず、紫苑。この言葉が、近いでも約束でもなく身勝手な望みだなんて、予想外だったな。どこまでいっても巻き込んでしまった、手を汚してしまった責任を感じている人だと思っていたからそこにネズミ自身の意思があることが嬉しい。NO.6への復讐以外の想いを吐露してくれるなんて。紫苑パパ、来懼(らいく)思ったより早く出てきたな。Beyondでの紫苑のことを想い、紫苑のために人殺しをしなかったネズミと、ネズミが来懼を殺さなかった理
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獄門島
金田一耕助シリーズの名作はいくつもあるが、今作は今まで読んだ事がなく、先入観の無い、全く新しい気持ちで読む事が出来た。タイトルの「獄門島」が醸し出すなんとも気味の悪いイメージが物語のアクセントになり、また戦後の陰鬱な雰囲気も相まってとても世界観が洗練された作品だと思われる。
横溝正史はタイトルの付け方が巧妙だと改めて思う。こんさに限らずタイトルからその作品が持つ嫌な空気感を1ページ目から擦り込まれている印象で、どんなミステリーもタイトルは拘っているのだろうが、横溝正史程作品とマッチした、インパクトのある名付けは多くない様に思う。
耕助が戦争から復員する船上にて、千万太という青 -
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獄門島
金田一耕助シリーズの名作はいくつもあるが、今作は今まで読んだ事がなく、先入観の無い、全く新しい気持ちで読む事が出来た。タイトルの「獄門島」が醸し出すなんとも気味の悪いイメージが物語のアクセントになり、また戦後の陰鬱な雰囲気も相まってとても世界観が洗練された作品だと思われる。
横溝正史はタイトルの付け方が巧妙だと改めて思う。こんさに限らずタイトルからその作品が持つ嫌な空気感を1ページ目から擦り込まれている印象で、どんなミステリーもタイトルは拘っているのだろうが、横溝正史程作品とマッチした、インパクトのある名付けは多くない様に思う。
耕助が戦争から復員する船上にて、千万太という青