ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 夜が明けたら

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    社会に抑圧を感じている私にとって、プスっと内側に針が刺さる話だったなぁ。

    登場人物が「社会から逸れている」もしくは「今の生活に疲れている」人達ばかりで、誰もが主人公なんだと思える内容で…私だけかもしれないけど、もう読み終えた最後には登場人物全員に愛着が湧いちゃった。

    この物語で私は、登場人物達と一緒に「自分を見つめる旅」に出掛けたけど、人生の問いは簡単に見つかる筈もない。これは作者が読者へ向けた物語の本質的な部分だと思う。

    これは色々な人に刺さる物語だと思う。
    最初は言葉にできない難しさがあるかもしれないけど、何度も味わってほしい作品。

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    2026年05月10日
  • パンとペンの事件簿

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    堺さん、粋だ。そしてそれを支える存在の1人として登場する山崎さんも、主人公にローマ字を教えてくれた荒畑さんも、みんな粋だ。
    ラストシーンの堺さんいわくの「戦争や搾取で金持ちになったとて、ちっとも偉くない」「みんなで富を分かち合い、戦争のない世の中になる方がよほどいい」「そんな社会を実現するためにどうしたらいいのか、私たちには考えることができる」「黙っていたら、金持ち連中にとってますます都合いい世の中になるだけ」「そんな社会が嫌だということは、命懸けの道楽」「死ぬときに「よく生きた」と思えるなら、それは道楽をやりきった人生」ーーとのこと。ほんとそのとおり。戦争や搾取に加担している人、非難しない人

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    2026年05月10日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    ご遺体の描写が残酷過ぎて、夜読んでいて恐怖を覚えました。
    でもこれが実際。乗客、乗員の味わった恐ろしさを思うと言葉では言い表せないです。
    事故後の大黒柱たる夫を失った妻や子どもの生活が一変する様子。
    ご遺族から罵声を浴びながら電卓を持って補償金の計算をするのは窓際族の社員たち。
    ボーイング社の修理担当者たちは出てこない。
    本当に考えさせられる良書です。

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    2026年05月10日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    下巻では転生によって甦った剣士たちと十兵衛の闘いが続きますが、単なる剣の勝負ではなくそれぞれの舞台を生前のエピソードとリンクさせたり、柳生十人集や弥太郎、3人の娘たちを上手く絡ませたり、かの知恵伊豆や紀州大納言を好き勝手に利用したりと、見事なまでの遊びが満載です。
    風太郎大先生の忍法帖の中でも最高峰と言われるに相応しい超力作でした。
    沢田研二さんの方の映画を観たことがありますが、流石にこのスケールは映像化できなかったのか、かなり異なる内容だった記憶があります。

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    2026年05月10日
  • 奇跡のバックホーム

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    20260510

    映画「栄光のバックホーム」を観て、映画の原作本を読む前に、やはり横田選手本人による著者を読んでみたく、あえて新刊を購入。
    映画は母親目線だったので、本人目線の想いに触れたかった。
    最期まで闘った横田選手もすごいが、阪神球団もすごいチームだと思った。
    のらりくらりと生きている自分の生き方を問い直される。

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    2026年05月10日
  • 激しく煌めく短い命

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    良かった!
    他の方も書いているが分厚い書籍で、読み切る自信がなかった。が、読み始めてすぐ、惹き込まれた。

    寝る間も惜しんで、読み進めた!
    読みやすい文章だ

    久乃も綸も幼稚でワガママで実に自己中
    綸が久乃に惹かれた理由はよくわからない
    というか綸の体たらくなとこや、久乃の失言、卒業式での暴力騒動、清盛と別れたといいつつ久乃を裏切った綸、、、
    久乃と綸どちらにもイライラしたり、自分ならどこかのタイミングで別れるなと多々思った。

    だから駄作だったのかと問われると「否」だ
    間違いなく良作だった


    上のように読者に感じさせたのは、こういうダラダラな関係や理屈だけでは語れないのが現実の恋愛でリア

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    2026年05月10日
  • 星を編む

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    前作とは違い、「地続きの現実」を綺麗に描写していると感じた。そしてある種の「人生のかたち」を見せられたと思う。
    何か大切なものを失った後でも、現実は続いていく。その哀愁とフィクションらしからぬ「現実」が感じられる作品であった。

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    2026年05月10日
  • 新世界より(下)

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    SFを骨格としながらも、ミステリー、ホラー、青春、ファンタジーといった多様な要素を巧みに融合させ、破綻なく一つの世界として成立させている構成力が際立つ作品だった。物語の根底には、人間の業は消えず、歴史は形を変えながら繰り返されていくのではないかという問いが静かに流れており、読み進めるほどにその意味の重さが浮かび上がってくる。緻密に構築された世界観とテーマ性が高いレベルで両立した、想像力の極限まで広げた傑作だった。

    今まで読んだ小説の中で1番面白かったです。何度も読み返してます。

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    2026年05月10日
  • 地球の果ての温室で

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    ネタバレ

    「ダストフォール」という世界的災害以後の荒廃した世界を生き抜いているナオミと、その数十年後に文明が復活した社会で植物学者をしているアヨンの視点で描かれる物語。謎を調査するといく建付けの話ではあるが、メインは人々の心の交流を描いた話。
    ナオミは姉のアマラと共にブリムビレッジと呼ばれる村にたどり着く。そこは人々が僅かな食料を巡って争い続けるの他の集落とは違い、人々が穏やかに、作物を育てながら生きていた。
    一方、アヨンはモスバナという植物の異常増殖という件を調査することになる。そこで青い光の話を聞き、幼い頃に見たことがある事に気付く。それはヒスと呼ばれる変わり者の女性の庭でのことだった。
    フリムビレ

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    2026年05月10日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    Netflix版のキャストが頭に入った状態で読むと、もう完全に脳内再生されるタイプの小説だった。特に伊藤沙莉のサラ役は本当にハマり役で、セリフのテンポ感とか表情まで自然に浮かんでくる。映像を見たあとだからこそ、情景が異常にクリアだった。

    ただ、その一方で「ここまで半年も準備して、人生を全部かけて事件を起こすなら、もう宅建でも取って普通に不動産会社で働いたほうが、2人とも幸せだったんじゃないか……」とも思ってしまった。努力の方向が完全に破滅へ向かっていて、その真面目さが逆に痛々しい。犯罪者って衝動的というより、“変に勤勉”なんだなと感じる作品だった。あと、こんなところでくすぶっている犯罪者はこ

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    2026年05月10日
  • 月白

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    ネタバレ

    憎しみという感情を共にするフサと靖男。
    北川フサによる終戦直後の連続殺人の深層に迫るフリーライターの海老原誠が主人公だが、物語は途中から、当時戦災孤児だった大垣靖男の回想を中心に進んでいく。
    「焼夷弾の落ちた場所が少し違った」ことが運命を分け、路上に放り出された戦災孤児たちの描写がまさに壮絶で言葉を失う。フサの残虐極まる殺人に憧れを見出す靖男。そして靖男も憎しみを爆発させる。社会から存在を否定され、最愛の姉や親友など仲間が次々と(社会から)殺されていく中で、靖男の心も憎しみによって殺されかかっていたのか。とても自分に置き換えて推し量ることができない。
    しかし、その靖男の記憶は誠には決して語られ

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    2026年05月10日
  • ぜんぶやりたい まにちゃん

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    ネタバレ

    まちの ひとたちは しだいに「どれが いちばん だいじなの?」「いつかは ひとつに きまるものさ」と いうように なりました。

    ぜんぶやりたい!
    まにちゃん。とってもすてきです。

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    2026年05月10日
  • きみとの明日を消したい理由

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    ネタバレ

    主人公が余命3〜5年と知ってしまい、頼りにしていたより江さんもなくなってしまう。クラスの男子、春日井くんとの恋(?)物語。結構面白かった。家族の中での兄と姉から毎日言われているところを読むと、心がいたんだ。

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    2026年05月10日
  • 43歳頂点論(新潮新書)

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    **1. 『43歳頂点論』から導き出された核心**
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    角幡氏の思想を、人生の「固有性」と「身体性」という観点でまとめると以下のようになります。

    **◆「予定調和」への反逆と偶然の肯定**

    ・脱・ライフモデル信仰
    良い大学・企業という既定のレール(累計)を歩むことは、未来が予測できてしまう「死んだ人生」に等しい。

    ・偶然という超越性
    人生を動かす真の衝動は、計画外の「偶然の出会いや出来事」から生まれる。この「ズレ」こそが、その人の人生の固有度(オリジナリティ)を決める。

    **◆ 30代という「黄金期」の定義**

    ・肉体×経

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    2026年05月10日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    短歌をベースに、現代における言葉の使い方を紹介している。
    実用書というよりはエッセイに近いかな。

    言葉の受け取り方、別角度の解釈など、
    俵万智さんらしいカジュアルな語り口と、それでいて言葉の解釈の説明など、込み入った事柄でも読者に頭を使わせずにすんなりわかるような文章はさすが言葉のスペシャリスト。

    内容の濃さの割に読後の疲れが少なく、なんと素晴らしい本だろう。

    市井の人々が発信者となる現代において、
    ぜひとも読んでおきたい一冊。

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    2026年05月10日
  • マカロンはマカロン

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    ネタバレ

    多様性とか、違った価値観とか見え方から生まれるすれ違いにまつわるハプニングが多くて、三船シェフの伏線回収にまたまた驚かされた。出てくる料理どれも食べたい!と思いながら読むけど、今回は特にブータンノワール物珍しさで食べてみたくなった。お腹減る!

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    2026年05月10日
  • わたしの知る花

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    3章まで読んで来て気がついた.
    「これ,源氏物語だ」と.
    一人の男性の人生が,各章の主人公(主に女性)の人生の,楔となって,物語を渡っていく.これ光源氏じゃん!
    そして,物語がきれいに回収されていく様も見事!
    こういう文章を,どうやって考えるんでしょう!凄いなぁ,と内容とともに町田そのこという作家さんの才能に改めて感動してしまった.
    なにより,人のあり方についての描き方がとても好き.
    家族に縛ることもなければ「血」にこだわることもない.読んでいて,安心する.

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    2026年05月10日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    音楽を聴きたいという気持ちが大きくなる作品です。コンサートだけではなく日常の音を聴きたくなります。普段は雑音に聴こえる音も、視点を変えれば素晴らしい音楽になると改めて考えるようになりました。

    読み終わり、登場人物各々が今後の未来をどう生きるか想像するだけで楽しい気持ちになりました。

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    2026年05月10日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    この作品を知ったのは、昨年の10月か11月だったと思う。旅行中で、温泉につかり、夕食までの時間つぶしにYouTubeを見ていた。そこに「ザ・ロイヤルファミリー」のTVドラマ映像を見つけた。サラブレッドのサムネから、競馬のドラマだと推察。競馬は今はやらないが、ずいぶん昔にはまっていたから興味はある。第1話を見てみた。そして、はまった!その時点で、ドラマは3話まで完了していた。家に帰って、3話まで見た。やっぱり面白い!そこから、最終回まで、毎週日曜日の21時が待ち遠しくなった。昨年の12月3週目だったと思う。最終話が放送された。感動した。約30年ぶりに有馬記念の馬券を買おうか真剣に迷ったぐらいに(

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    2026年05月10日
  • 愚か者の身分

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    半グレ組織に関わる。
    入るよりもあり得そうな世界観。
    そのまま流されて生きてたらどうなるのかな、抜けたいと思ったらどうなるのかななど想像させられた。

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    2026年05月10日