ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    私にとって瀬尾作品は読むビタミン剤。

    ずっと笑いながら読んでいて最後の頁で涙腺が緩む。

    あの人もこの人も胸の奥に寂しさを隠し持っていて、けれどシャンと生きている。

    主人公・中森百合(百合と書いてリリー)は自己肯定感低め、人との距離感広めの26歳の女性。
    でも誰かの為に手を尽くし時間を掛け、無意識の優しさをブレンドした料理を提供する。

    どの料理も美味しそうでそれを食する人達の笑顔までが浮かんで来た。

    下に住む大家のお婆さんとの掛け合いも最高に楽しい。

    リリーに再び会えることを願いながら今日は牛乳小豆シャーベットを作ろう。

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    2026年08月16日
  • イーロン・マスク 上

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    面白かった。上巻は主にテスラとスペースXを成功に導くまでの物語。
    ロケット打ち上げ失敗やテスラの生産地獄で崖っぷちの中、成功を収めた逆転劇は、映画やドラマのような高揚感を覚えた。
    分厚い本だけど、面白くてすぐに読めてしまった。

     
    若い頃から、自分でプログラミングしてサービスを作るなど、彼はやっぱり天才なんだなと思った。



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    2026年08月16日
  • そして、バトンは渡された

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    訳あって何人もの親がいる優子と、いまの優子の父親である森宮さんの今を軸にした物語。

    優子の高校生活は平凡そのもので、決して大事件が起こるわけではないものの、小さないざこざやそれに向き合う優子や友人の心の動きが手に取るように分かり、古傷がチクチク。

    その合間に描かれる優子の生い立ちは、平凡な高校生活とは対照的にダイナミックで、読み応えがある。

    そして、何よりの魅力は、いつの間にか、通奏低音のように、その全てが大きな優しさに包まれていたことに気づいた瞬間の心地よさ。

    瀬尾さんの小説はいつも優しさに溢れているけれども、この作品も例外ではなかったです。
    夢中で読み進め、読み終えた瞬間はふと涙が

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    2026年08月16日
  • ひとつひとつ。少しずつ。 電子特別版

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    ものすごく久しぶりに読んだアスリートの本。
    タイトルに惹かれて読みました。
    僕は昔から、なぜか、千里の道も一歩から、まず隗より始めよ、高きに登るは低きよりす、といった小さなことからコツコツとといった言葉が好きです。

    『ひとつひとつ。少しずつ。』
    すごく素敵なタイトルだと思いました。

    文章が多いというわけではないけれど、言っていることがものすごく心に染み込んでくる感じがしました。
    理由を考えてみると、鈴木さんの22年間のスケート人生がものすごく濃密なものであったからというのはもちろんですが、驚くほどに自分の性格と似ている事実と、若いうちに病気をして当たり前のことができなくなるという体験をされ

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    2026年08月16日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    キリストとか聖書とか全然わかんないけど、話がとても面白い。最後まで、どうなっちゃうの?!って読み進められる。

    人間の敵は人間だなあ、とありきたりなことを考える。それにしてもピギー、、、

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    2026年08月16日
  • 三千円の使いかた

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    ときに挑戦することはとても怖いが、そのすべては経験でチャンスでかけがえのないものである。

    今後、社会人として生活していく中で、自分が何を大事にして生きていくのか、何のためにお金を稼ぎ、なにに使うのか、改めて考えたくなる本だった。

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    2026年08月16日
  • 朝が来る

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    純粋ではあるが幼く無知ゆえに翻弄されて傷ついてゆく産みの母親と、長い不妊治療の末に特別養子縁組を選び、その子を守り慈しむ育ての母親との6年間の物語なのだが、最後の歩道橋のシーンでは涙が溢れて止まりませんでした。若い彼女の人生が好転していくのを暗示しているように思えた。

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    2026年08月16日
  • ファイア・ドーム 下

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    すごい本と出会ってしまった...文庫まで待たずに今読めてよかった。色んな形で事件に関わる人達の葛藤、やるせなさ、苦しみがすごく繊細に描写されてて、でも決してそれだけでは終わらないところがとても良い。これはきっと辻村深月の新たな代表作になるんだろうなぁ...

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    2026年08月16日
  • われら闇より天を見る 下

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    ずっと気になっていたミステリー小説だったのでお盆休みに上下を読破。
    時間が溶けるようになくなり、読後には、切なく、愛しく、強さをもらえる感情に浸らせてもらいました。

    上の最初は登場人物を覚えるの苦労したり、物語の展開がスローな感じもあったので少し辛抱してました。
    ただ、上の中盤から下の終盤まで一気にミステリーの世界に引っ張り込まれて、タイトル通り読者としても闇の中にいた感じです(笑)…

    読んでる最中は「お前犯人だろ!」「え、お前死ぬの!」「え、お前実はそうだったの!」「ダッチェス激しすぎやろ!笑。でもそうなっちゃうよね」とか頭の中ワンワンします。

    個人的に1番好きな部分は、場面がいろいろ

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    2026年08月16日
  • 火山のふもとで(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なんて豊かで静かで優しくて美しい文章なんだ...ずっと読んでいたかった。あ、この感覚私にもあるな、と言う文章に出会うたびに嬉しい気持ちになれる。
    暖炉のシーンを読むだけでも炎の美しさと熱さがヒシヒシと伝わってきて、何気ない生活1つとってもこんなに色鮮やかなんだなぁと改めて。

    建築って面白い。というか、職人の仕事って美しい。心の中の青い炎がメラメラと燃えているのがわかる。確かに同じ景観でも住んでいる人によって不思議と変わるし、芸術でなく現実であることの所以はここだなと。また来年読みたい、夏にぴったりの作品。

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    2026年08月16日
  • 楽園

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    ネタバレ

    3部作完結。小気味のよい犯人に安住できる場所と伴侶が見つかって良かったね、と思ってしまった。一方で康之は今後どうなっていくんだろう。

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    2026年08月16日
  • 真夏の犬

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    一作一作が、それぞれ映画一本を見たような満ち足りた気もちになった。
    昭和30年代の、必死に生きている人たちの姿。
    子どもも大人も、みんな、もがいてる。

    読みながらなんとも言いようのない感情の涙がこみあげてきた。またいつか読みたくなる予感がする。
    宮本輝の傑作中の傑作、という評判は本当だと思った。

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    2026年08月16日
  • カフネ

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    はい、ドラマ化します
    NHKのドラマ10でやります

    ごはんシーンはもう美味しそうに仕上がりますし、特に子役の演技が光る感じになりますね
    春彦の子供時代もかわいいですが、せつなの子供時代がもうそりゃ可愛い

    あー、見たいなー
    俳優さんはお任せします、よろしくお願いします!

    人間って、本当に多面的で、その人がどんな人かなんて家族でもやっぱり分からない
    もしかしたら、自分のことも分かっていないのかも
    それでも全編を通して、人との関わっていくことの大切さ
    人の善良性を感じることのできるお話でした
    良い話でした、ありがとうございました


    特に薫子と同世代で似たようなところもあり、感情移入してしまっ

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    2026年08月16日
  • 営繕かるかや怪異譚 その肆

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    営繕かるかやシリーズ4作目
    相変わらず安心安定の尾端さん

    いろんなお家の住人たちが怪異に遭い、
    尾端さんが出て、
    異変の理由がふわっと分かって、
    多分こう対処したらいいんじゃないか〜
    で終わっていく短編シリーズ


    完全に謎解きされるわけでないし、対処したとしてその住人の障りが解決するのか、明確にはされません
    でも、世の中の不可解な出来事って、そういうものだとも思います
    ホラーミステリーと言うジャンルが成熟したからこそ、許容される作品構成だと思います

    と思ったけど、結構十二国記もそんな感じだから、これは小野不由美先生の描く物語の重点の置き位置のせいかもしれないな
    冗長なエンディングは不要!

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    2026年08月16日
  • 咲良は上手に説明したい!

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    テクニカルライターという仕事を初めて知りましたが、自分も仕事で手順書を作る機会があるため、とても参考になる内容でした。

    「伝えたいことを一目で分かりやすく、誰が読んでも理解できるマニュアルを作るにはどうすればいいのか」という実践的な方法論はもちろん、終盤にかけて思わずうるっとくる展開もあり、非常に読み応えのある作品でした。

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    2026年08月16日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    【本を読もうと思った理由】
    自作の選書アプリを使って、最初に出てきた本。自分のこれまでの趣向の外にある本を、どれだけ楽しめるか試したくて選んだ。

    【本の感想】
     何とも言えない読み心地に引き込まれて、一気に読んでしまった。
     物語は、終始主人公の主観で語られる。主人公がむらさきスカートの女をどのように見ているのかはわかる一方で、周囲がきいろいカーディガンの女をどのように見ているかは描かれない。なぜなら、本人がそこに意識を向けていないから。一方読者は、読み進めるほどに黄色いカーディガンの女がヤベーやつだと気づき始める。

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    2026年08月16日
  • 人喰いパンダ殺人事件(新潮文庫nex)

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    街に人喰いパンダの群れが現れた。このニュースをきっかけに飯屋に閉じ込められて始まるクローズドサークル。

    今回も癖つよの登場人物たちのズレた会話が面白い。特に主人公のオタク語りに「元」彼女が呆れる構図が何度もあり、その度にふふっとなる。

    うっすらと感じていた違和感の正体がある一文で明らかになり、事件の全貌が一気に見えてくる構成が素晴らしかった。

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    2026年08月16日
  • 黄金雛――羽州ぼろ鳶組 零

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    『黄金(こがね)の時代』。俗にいう最も輝かしく充実した時代。

    源吾、勘九郎など、火消たちの中で群を抜く才能を持つ彼らが果敢に事件に挑む物語を描いている。
    きっと、今までの物語(どんな命であろうと、助ける力)の『ベース』になっている。

    どんな火事でも善良な人でも悪人でも火消の人たちは『命を救う』ことを生業としている。
    源吾たちが重内や謙八にいった一言が憧れることも理解できる。
    重大事件を目の前にして、自分の命と引き換えにも聞こえてしまう部分になってしまうし
    殉職してから代わりとなる人は、なかなか出てくることが難しい。
    葛藤の中にあるものの中には選択肢がある。その選択に苦しいのは重内や謙八にい

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    2026年08月16日
  • 断片的なものの社会学

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    ネタバレ

    人は生まれて、今を生きて、そして死んでゆく。誰もがそれぞれの人生を送っており、そこに意味や価値なんてない。
    現代人は人生に価値を見出しすぎて、価値のある人生の正解の形、成功者とはこういうものという正しいかもわからない価値観を信仰しているように思う。
    人生は死ぬまでの暇つぶしで、そこに価値なんてものはない。みんながそう思えていたら、相手の存在、人生、さらには自分の存在、人生にも優しくなれるのにな。

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    2026年08月16日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    著者の「ありふれた家を建てる」が面白かったので読んでみました。こちらも軽快で、情景が浮かびあがるエッセイで、あっという間に読み終えました。祖母との旅行日記、めちゃくちゃ面白かったです!オススメです!

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    2026年08月16日