ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~5件目 / 5件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
読んでからずいぶんたつ。宮部みゆき初体験であり、時代物とホラーにはまるきっかけとなった。 自身の辛い体験から心を閉ざし、江戸で袋物屋を営む叔父のもとに身を寄せたおちか。叔父の代わりに相手をした客から、不思議な体験談を聞く。 その後、訪れた客の不可思議な話を聞くことになり、おちか自身が抱える心の闇と...続きを読むも向き合っていく‥。 一筋縄では行かない、人の心、行い、すれ違う想い。基本的に怖いのだけど、深く、心に刺さる話ばかりだった。おちかも気の毒な身の上だけど、結果的に間違ってしまったことの描写にも容赦はない。そして、赦しにつながる出来事もあり、人っていいなあ、という気持ちにさせてくれる。 「凶宅」という話。このシリーズもたくさん刊行されて全て読んできたけど、今でもこの話がいちばん怖ろしかったと思っている。NHKでドラマ化されて波瑠が主演だったけど、この話はやっぱり怖かったなあ。 ちなみにこれを読もうと思ったきっかけは、新聞広告。もう忘れてしまったけど、とてもいい宣伝文句だった。大袈裟な煽り文句が苦手なので、(号泣!とか感動の嵐!とか)そうではない、静かだけど、心に訴えかけてくる感じだった。物語もその通りで、この本に出会えてほんとうに良かったと思っている。
再読だが、改めておちかの壮絶な経験に心が痛む。齢17歳にして、一番多感なお年頃にする経験にしては重すぎる。これから聞く「変わり物語」がおちかちゃんの心を解してくれることを願います。禍福は糾える縄の如しという言葉があるように、悪いことばかりではないでしょう。
実家でのある事件をきっかけに心を閉ざした17歳のおちかは、叔父である伊兵衛が営む三島屋で女中仕事をしながら過ごしていた。 ある日、伊兵衛の代わりに応対した来客から曼珠沙華に関わる不思議な話を聞くことになり……。シリーズ一作目→ 宮部みゆき版百物語。一作目では5篇の怪談が語られている。 といっても、...続きを読む各話は繋がっていて、ラストには大きな仕掛けもあり、ミステリ好きな私もドキドキしながら読んだ。(まぁ、怪談なんで不思議な話は不思議なまま終わるんだけど) おちかちゃんの過去をシリーズで引っ張るのかな、と思って→ いたので、一作目で全てが明かされてびっくりしたんだけど、そういう事じゃないんだろうな。これはシリーズ読まなきゃですよ! いやぁ、久しぶりの宮部みゆき、やっぱり好きだぁぁぁ!! 尚、カドフェス2020の帯が付いておりますね。3年積んでました。熟成してるぅぅ(笑) 以下は、リアリタイムツイート 宮部みゆきさんの時代小説はぼんくら以来? あ、「この世の春」以来か。 長く続いているシリーズだから楽しみ〜!! 1話目、読み終わる。 これは……夏に読むべきお話!ゾクリとする〜!!ああ宮部さーん!! 最後に救いがあるのがまた良い……良いんだよ……! え?シリーズ9冊目まで出てるの?嬉すぎじゃない?(笑) 2話目読んだ……なんだこのべらぼうにゾクゾクする感じ……百物語だよ……これは宮部版怪談だよ……いやもう怖いよね(たのしい)(面白い)(こういう怖い話は大好物) ああ……そうか、そうなのか。そういう考え方もあるんだよね。 「あるとき突然、見たこともないような形の不幸の雲がやってきて、わたしたち(中略)はただもう見とれているうちにずぶ濡れになって、雷に打たれて、何もかも打ち壊されてしまいました」(341ページ) なるほどなぁ。 誰が悪い、何が悪い、自分が悪い、じゃないんだよな。 そうじゃない。そうじゃないんだよ。きっと。 読んだわ……なるほど。どうやってシリーズ化するのかな?と思っていたけど、ラストでゾワワッとなった。 そういうふうに進むわけね。ふむふむ。 こんなん次読みたくなるやつやーん!!(笑)
おそろしい、でも怖いわけじゃない . 辛い目にあい、自分の感情自分の存在を肯定出来なくなってしまったおちかさんが 預かり先となっている叔父のお店三島屋にて、人が話す奇妙な話を百物語として収集する その聞き手を担うことで話は始まる . 話をして話を聞いて荷が解けていく、取り残されてしまった人も登場人物...続きを読むも この時代の人情も優しく描かれていて良かったです シリーズ物らしいので、次の作品もまたゆっくり読みたい
17歳の”おちか”がお店を訪れる人々の不思議な話を聞いていきます。不思議な話とはおばけや霊といった話だけど、どれも面白かった!そして、意外な最後の結末やおちかの変化なども面白く良かった\(^o^)/
ずっと避けてきた時代モノ。怖い話読みたさに、手を出した。 結果、ビックリするくらい、するする読めた!ほぼ一気読み。昔は今より、妖怪とかもののけとかいそうなので、話がすっと入ってきた。人ってなんか、哀しい
素晴らしい。 シリーズの大ファンになりました。 季節に合わせたお菓子や客人の着物の気かたや柄などすべてが鮮明に映るようできれいだった。そしてやっぱり宮部さんの人描写、心の書き方が上手い
このシリーズも前後して読んでいる。それでも、問題なく楽しく読めた。 うーん、そういうことかと気づかされる話も盛りだくさん。 良かった。
納涼第三段は『このホラーが凄い!』でも紹介されている時代物ホラーです。 宮部みゆきさんはミステリー作家さんのイメージしか無かったのですが、実は時代物がお得意だと土瓶さんに教えて頂き、こちらをお勧め頂きました。 納涼レベルは0ですが、良質な和ホラー雰囲気5の切なさが4…。 そうです、怖いより切なさ溢...続きを読むれるホラーでございます。 和ホラーって悲しいイメージも強いんですが、これはまさに物悲しい…。 主人公のおちかは、生家の旅籠屋で非常に悲しい事件に遭遇してしまい、それが自身のせいであるとずっと苦しんでいました。 そこで叔父の家、三島屋へと預けられる事に。江戸で袋物屋を営んでいる主人と女将はおちかを本当の娘のように迎え入れ、いずれはお嫁に出そうと思っているものの、本人は結婚するつもりはなく女中のように働きたいと志願します。 人前に出るのも苦手になってしまったおちか。あんな過去があったらそりゃあそうなるよね…。 働いている時は自身の辛い悩みも忘れられると無我夢中に働いています。 そんな折、不思議な幽霊話をたまたま客人がおちかに話す事になりそれがきっかけで叔父は百物語を集める事に。 蝋燭も無ければ百話連続で話すわけでもなく、一人ずつやって来ては怪談話をして行く。この一風変わった百物語の聞き手役に抜擢されたのがおちかです。 おちかちゃん、何とも聞き上手!! どのお話も悲しい事情を伴っているのですが、一人一人の悲しみに寄り添うようにして、そんな馬鹿な、と一蹴せずに丁寧に聞き取って行きます。 カウンセラーみたいにも思えて来ますが、この一見バラバラな話が最後に驚きの繋がりを見せる事に。 おちかはなるべくして聞き手役になったのですね。 おちかは三島屋の縁側で話を聞くのですが、庭を挑めます。庭には彼岸花が。黄泉の花と知られているので本作でも世間では忌み嫌われていますが、叔父は敢えてそのままにしています。この彼岸花が良い具合に物語を彩ってくれており、百物語の前座としても非常に重要な役割を果たしています。 余談なのですが(珍しく早めに来た)中学生の頃、祖母の家に遊びに行く道中に彼岸花が大量に咲いている道を通った事があります。 運転していた父に「真っ赤で綺麗だね」と感想を述べた際に「なんであんなに赤いか知ってるか?人の血を吸ってるんだぞ。彼岸花の下には生贄の死体が…怖いぞ~」と安っぽい怪談話をしてくれたものでした。 父の怖いぞ~は、洒落にならなかったり(医者である父の友人が勤め先の病院で体験した話などは頼むからやめて!!と懇願した程)この人何歳だっけ?大丈夫?と思うレベルのものまで多岐に渡っていたのですが、こうした怪談話を聞く、話す、という事が日本の文化のようにもなって来ていますね。 話を戻しましょう。 時代物という事で、島流しや身売りなどが出てきます。非常に詳しく書かれてあるのでこの時代に明るくない私でも情景がありありと浮かんで来ました。宮部さんはこちらが真骨頂なのでしょうか?こんなに素人(というのも変な表現ですが)にも分かりやすく、かつ面白く書ける宮部さん、流石の筆力! 百物語、記念すべき1話目は不思議な屋敷の話。土蔵に付いている鍵が触り物で、人に噛み付くらしい。 ホーンテッドマンション?!と、つい愉快めに想像してしまいますが、とんでもない。 ここには座敷牢の存在があったのです。 1話目の最後に意外な展開が待っており、また、冒頭でも書きましたがこれが2話目以降に関係してくる非常に重要な始まりでもあります。 ですが読んでいる時は一切そんな事は気付きません。次の話は鏡の話です。 鏡の話がこれまた…辛い… 人が愛し合うとはこんなにも大変な事なのか…。 話を聞く事で少し自身も浄化されていくおちかが、最後にはより強くなっている姿が良かったです。 おちかが皆を救い、そして彼女も救われる。本作に登場するのはどれもベーシックな和ホラーなのに、最終的にはちょっと新しい時代物ホラーに変身。まだまだ色々なホラーの見せ方があるなあと感心してしまいました。 ホラーが苦手とか、あまり怖いのはちょっと、という方にもお勧め出来る作品です。 土瓶さん、宮部さんの時代物、堪能出来ました!ありがとうございます。 調べてみると、宮部さんファンの方は最近はまた時代物が多いけど現代ミステリーに帰って欲しいという声も多いみたいですね。 これもシリーズ物のようですが、単品としても十分楽しめました。現在シリーズ物が渋滞しておりますので一旦、百物語はこれにて終了いたします。
あさのあつこのおいちを同時期に読んでいた。どちらも怪異系の時代もので、主人公も同じ年頃で似ているがそれぞれに作家の個性が出ている。 一番好きな話は魔境。ありがちだが最後によくつながっている。伏線回収はお見事。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
三島屋変調百物語
新刊情報をお知らせします。
宮部みゆき
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「歴史・時代」無料一覧へ
「歴史・時代」ランキングの一覧へ
はじめての
電子書籍限定版 宮部みゆき よりすぐり短篇集
ブレイブ・ストーリー新説 ~十戒の旅人~ 1巻
色違いのトランプ
回向院の茂七~ふしぎ江戸暦~
SF JACK
江戸に花咲く 時代小説アンソロジー
荒神絵巻
「宮部みゆき」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲おそろし 三島屋変調百物語事始 ページトップヘ