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Posted by ブクログ
4話とおまけ小話の短編集。シリーズ第9巻。
帯びに「怖い! あたたかい、泣ける……。ぜんぶが詰まった江戸怪談!」。
これ以上的確なコピーはないというほど、怖くて、あたたかくて、泣けた作品だった。
今年も夏の季節に文庫化された本作。まさに夏にふさわしい変調怪談なのだった。
そして前巻にもまして、どの話も胸に迫り「ああ、いいものを読んだなあ」としみじみできる。すばらしい。
最後の話まで読み終えて「ああ、終わっちゃった……」と切なくなったところのおまけ。にくいったらありゃしないのである。すばらしい。
どの話も素晴らしいのだが、最終話はおそらく「ものを作り出す」ことに少しでも関わっておられる方なら身に迫ること請け合い。
私も涙ぐんじゃいました。
あやかしたっぷり、人の怖さもたっぷり、そして勇気と元気もらえる素晴らしい作品です。シリーズの9巻目だが、それにこだわらず、これから読んでもたっぷり楽しめる。
夏におすすめの作品です。
Posted by ブクログ
第一話 青瓜不動
第二話 だんだん人形
第三話 自在の筆
第四話 針雨の里
特別収録 面影鬼
洒落た一品をそろえる袋物屋<三島屋>の次男坊・富次郎は、いっぷう変わった百物語の聞き手を務めている。「黒白の間」で語られた怪談は、けっして外には漏らされないー。初代聞き手のおちかのお産が迫り、てんやわんやの三島屋を、土の匂いをまとった女が訪れた。「うりんぼ様」と呼ばれる不動明王像を連れ込んで語られたのは、行くあてのない女たちの話だった。短編「面影鬼」を特別収録した宮部みゆき流の怪談怪談!
第一話 瓜畑で採れたのっぺらぼうの仏像「うりんぼ様」にまつわる話
第二話 悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ、家族を守る人形の話
第三話 描きたいものを自在に描ける不思議な筆について
第四話 山の恵みに頼って生きる、慎ましい村に隠された秘密とは
おちかの赤ん坊が無事に生まれて本当によかった
富次郎は怪談の聞き手としては、感受性豊か過ぎて、なんだか辛そうな気もする
Posted by ブクログ
(01)《人の思いを雑に扱ってはいけない。》p.19。
(02)>いねが語る。捨てるために植える瓜と洞泉庵を開き居場所を失った女たちを護っている奈津とうりうりしてるうりんぼ様。おちかの出産護るため富次郎まさかの大活劇。>富次郎と気の合いそうな文三郎が語った話は〈丸升屋〉初代が子供の頃経験した、おびんという娘と土人形にまつわる話。>不思議な筆の話に富次郎は絵師になる夢を捨てようと決心したが…>門二郎が語る厄払いの紙人形、風舞さんに涙。>かつて祓ったはずの三津葉に憑いた鬼は小娘だった頃のお勝の勘違いだったこと。
(03)「青瓜不動」はジブリアニメにできそうな気がする。
Posted by ブクログ
富次郎が聞き手もだいぶ板についてに9冊目。
青瓜不動は予想外に富次郎がんばる!
これはおちかちゃんだったらない展開。
おちかちゃん、ご出産おめでとう。
最後は三島屋の慌てっぷりが微笑ましい一編でした。
だんだん人形は本当に辛い話だった。
おびんちゃんの念は怨念に変えない、人を守るための想いに変えるという気持ち。理不尽な気持ちもあるけど…だんだん人形は人を守るためにいたいと。
自在の筆は怖かった!そして富次郎の迷い。
針雨の里はなんとも胸痛い最後。人でないものの想いと優しい気持ち。この巻の中で1番好きだな。
富次郎はお調子もので、おちかちゃんとは違うのほほんとした感じだけど、純心な彼は彼なりに悩んで、立ち上がって、すごく身近に思える。小旦那がんばれ!と応援したくなる。
最後のお勝の短編も良かった。つづきが気になるー
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