小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読んでるだけで元気になるヨーロッパ旅エッセイ
<1か国x1ミッション>の鉄道旅!
デンマーク
p37「 デンマーク人は平等意識が強いから、人と競おうとしないんだよ」(だからデンマーク人は世界で幸福度が高い)
p44 (デンマークは)「欧州で一番、所得差がないんだよ。デンマークは土地の高低差がないフラットな国なんだけど、人間にも高低差がないんだ」
p49 (ポーランドから夏休みに稼ぎにデンマークに来た青年)「デンマークじゃ、1日200ユーロも稼げるんだよ。ポーランドの1ヵ月分のバイト代が、たった4日で稼げるんだ」「はぁ~っ、なんという国際感覚!彼らは外国に出稼ぎに行くことに、これっぽっちもハードルを感じていない」
オランダ
p66 信じられない!無給で残業させるなんて、現代とは思えない奴隷制だな。オランダじゃ、残業そのものが法律で禁止されてるんだよ
ドイツ
p108 シングルマザーのルースは苦労もしただろうに、別れた男たちの悪口を一切言わないのが素晴らしかった。(中略)私は言葉の虐待だと思うことがあるのだ。その点、ルースは日本人の私を避けるどころか、親しみを持ってくれているのが嬉しかった。
本当におもしろかった!最後は心がデトックスされている。でも続編の人情ヨーロッパの方がその内容に近いらしい。読むの楽しみ。 -
Posted by ブクログ
僕自身は大学を中退した分際なのでポスドクの気持ちはわからないはずなんだけど、勝手に主人公に感情移入をした結果、エモいってのはこの感情なのか!と初めて感じさせてくれる本だった。
好きな分野で研究職を続けていくうちにどん詰まりの環境にゆっくり追い込まれていく主人公、主人公の10年先を進んでしまってて後がない状況の尊敬してた先輩、研究職を諦めて社会的には成功を収めつつあるけど自分の中ではしっくりきてない友人の3者それぞれが進んでいく道は、果たしてどれ正解なんだろうと考えさせられる内容だった。
主人公が経済的に困窮して始めたバイトで出会う人にもそれぞれの事情があって、その有様が主人公にも影響を与えた結果、最後の決断に至ったのかなと思う。
面白かった。また必ず読みたい。 -
Posted by ブクログ
学生連合チームの新監督と駅伝中継を担うプロデューサーを中心に箱根駅伝に懸ける者たちの激闘を描く上巻。
箱根駅伝のランナーの闘いを描く表とそのテレビ中継に向き合うテレビ局の裏が同時に描かれ、あらためて箱根駅伝の大きさや深さを感じました。
また、ランナーたちの一人一人の思いやその背景なども丁寧に描かれ、チームとして少しずつ完成していく中で、一人一人の成長も味わうことができました。
テレビ中継の裏側にも、強い思いを持って臨んでいる人たちの姿が描かれ、仕事にかける矜持が伝わってきました。
この二つに共通することとして、それぞれの思惑が交差する中、人間関係の軋轢が壁となっていくのですが、その壁を駅伝にかける熱い思いで乗り越えていく展開に、胸が熱くなりました。
上巻は、駅伝が始まるまでのドラマが描かれ、いよいよ下巻では、駅伝の闘いが描かれる展開となり、どのような勝負が描かれるのか、目が離せません。
もうすぐドラマも放送開始なので、こちらもとても楽しみです。 -
Posted by ブクログ
いやぁ、すごい読み応えだったなぁ。
誰かの半生を描いた物語っていつもなら長くて途中で飽きてしまうんだけど、これは一気読みだった。
主人公を含め女性の登場人物が多く、みんな強くてかっこいい。読んでいて気持ちが良かった。
最初の教団での生活から逃亡劇へ。プロローグで17年間逃亡するのはわかってるのに、もう捕まってしまうんじゃないかというハラハラと、何もやってないのになんで、という理不尽さでどんどん読めてしまう。
最後まで読んで改めてプロローグを読むとなんとも切ない。
巻末の梶原阿貴さんの解説を読んでさらに驚き。
何、本当に逃亡していた人!?
しかもラストまで一気読みして初めのページに戻って読んでるし、その時私が感じたのと同じ事が書かれているし。
解説でこんなに心持ってかれることなかなかない。なんてこの本に相応しい人なの。
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Posted by ブクログ
なんとも言えない苦しさとあたたかさに包まれたこんな読後、いつぶりだろう。
言った本人は責任逃れでもなく、忘れる。
噂だけじゃなくて、いじめやちょっとした言葉もそう。わたしにも、過去の忘れられない言葉や出来事が、ある。きっと本人はそんなこと言ったっけ?だろうし、だからこそ、まだそんなことにこだわってるの?になるんだと思う。そんなこと、なんかじゃない。
そして、逆にわたしも誰かを傷付けて、今でも忘れられない傷を誰かが負っている可能性もあるってことに思考が向いた。
わたしは傷ついた、未だに忘れられない、と自分自分になってしまえばしまうほど、じゃあ自分は?も考えられるようになりたいし、
自分の傷が疼くと同時に、忘れてしまっている誰かがいるかもしれないことにも意識を向けたいと思う。
何気ない自分の一言や、周囲が言ってるからという軽い気持ちでの同調の重さや責任、、改めて深く深く考えさせられた2冊だった。
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Posted by ブクログ
「私は何が悪かったんだろう」 「何がいけなかったんだろう」 「どうしたらよかったんだろう」と、ずっと考えてしまう水無月。
この「考えている時間」が本当に苦しいんだよな、、と読みながら私も苦しかったです。 そしてどうしたらいいのかを水無月と一緒に考えていました。
執着や未練ってどうやったら変わっていくんだろう。
簡単に「違うことに打ち込めばいい。仕事でも他の男をつくるとかでも。」って言うことはできるけど、そんなのは本人も分かっているけど、執着や未練に飲み込まれてしまっている時は難しいですね、、
しんどくて何回か手が止まり、ずっと水無月大丈夫かな、、大丈夫じゃないよな、、って考えて、早く読まないと私もしんどい、、と思って最後まで読みました。
32歳で先生と出会って関係が始まり、ラストは40代になっている。 色んなことがあって長い時間が流れて、ラストは先生とたまに会う関係になっていて、激しい執着が完全になくなったように見えるけど、分厚い蓋をされてるように感じました。 この先大丈夫かな?ってちょっと心配だけど、、
完全に気持ちをなくさなくても、その気持ちが自分の人生を全部占領しなくなることができたように感じて良かったです。
「もしも、、」は私も考えてもしょうがないことは分かっているのに考えてしまっているところがすごく共感できました。
10年以上ぶりの再読で、めっちゃすごかった!としか覚えてなかったので初読の感じで読めました。 やっぱり良かったです。
水無月の心の動きや葛藤が苦しいくらい細かく描かれていて、満たされない感じがずーっとあって。 自分に何回も誓いを立ててるのに、分かっているのに、それができなくてまた同じことをしてしまうのが人間臭くてやっぱり好きです。
幸せな時も不安やどこか信用できない感じがあったり、親との距離感や、親友も友達もいなくて、荻原だけが唯一の友達で、荻原がいて良かった。
山本文緒さんの作品はこの本でハマって何冊か昔読んでどれも良かった記憶があるのでまた再読していきたいと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレL県(長野県)での失踪事件。
担任の佐村美冬 付き合っている記者の桜木透真
失踪した小学4年生の戌井光汰朗
祖父の新沼忠治
母親の新沼絵梨
昔事件に巻き込まれて亡くなった新沼紗英
紗英の少し前、失踪してなくなった田村晋也
新沼紗栄英を誘拐し殺した久我隆太
田村晋也、新沼紗栄英の事件を追っていた当時の記者浅川実
戌井光汰朗と同級生の速斗は宇佐美FCというサッカーチームに入っている。一樹は一個上のチームリーダだ。そのライバルチーム星森FC。
過去に星森FCで朝まで帰らなかった生徒がいるという情報から星森FCの練習場へ行く2人。
その中で一際上手かったミヤ。
練習後、巽に呼び出されたミヤ。特別レッスンでとても喜ばしい事のはずだ。
しかし、
コーチの巽にとある疑惑。児童虐待
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Posted by ブクログ
ネタバレ「テクニカルライター」という、これまであまり意識したことのなかった仕事の奥深さが、とても面白く描かれていた。
単に正しい文章を書くのではなく、「誰に、何を、どう伝えるか」まで考えることが説明なのだと気づかされる。
ごく身近な案内やマニュアルが題材になっているからこそ、その奥にある工夫や思いやりが実感できた。
知識が増えるだけでなく、咲良が悩みながら成長していく姿にも心を動かされる。
キャラクター同士の関係性も魅力的で、仕事小説として楽しみながら自然と学べる一冊。
あまりに刺さる場面が多く、何度か泣くのを堪えながら読んだ。
読後には、普段何気なく目にしている「説明」の見え方まで変わった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレものすごく面白かった!
アンディ・ウィアーすごい!
訳者の小野田和子さん、すごい!
読んでいる間ずっと、心はグレースとロッキーと一緒に宇宙空間に行っておりました(笑)
地球滅亡、特攻任務(しかも記憶喪失)という絶望しかない設定なのに、暗い作品にならないのは、科学者とエンジニアである彼らの好奇心の賜物だろう。そしていかなる困難な状況でも「今できることから一つずつ解決する」「自分で問を立てて、自分で答えを見つける」という方法がかっこいい。(←マクガイバー世代なので遺伝子に憧れが染みついている。)
知識とユーモア、そして相手を思いやる心は、全宇宙共通の困難を乗り越える力なんだと思う。今、こんな小さな地球(宇宙にいたもので)で、人類が争わなければならないことが、改めて愚かで哀しく思える。
予備知識無しで読んだので、ロッキーの登場は、グレースと同じくらい驚いた。(我ながら、知らなくて嬉しかった。)星新一じゃないけど、ノックの音がした時は「ひや〜〜」と本を閉じましたよ(笑)その後の互いを知っていく過程が、わくわくの連続。人差し指に代わってのフィストバンプがとてもよい、よい!(笑)
二人が何かをやり遂げるたび、もうこれ以上何も起きないでと祈る気持ちでした。
地球人の一人として考えさせられることも含め、本当に豊かな読書体験で、最後の一文まで未知との遭遇でした。
他2作のアンディ&小野田作品もぜひ読んでみようと思います。 -
Posted by ブクログ
冒頭のシーンで、いきなり挫折しそうになったけど、頑張って先へ。
そこを抜けてからは、面白くて読み易かった。
御子柴礼二もだけど、事件を追う2人の刑事、渡瀬と古手川のコンビもいい。古手川って、別シリーズで見た名前?言及されているのはあの事件?こういうつながりも面白い。
ある殺人事件の重要容疑者となった弁護士、御子柴のアリバイが驚きの法廷に立っていたっていうのがぶっ飛んでいてナイス。
それも、国選弁護人っていうのが、御子柴の性格と正反対に思えて、どんな裏が?ってなる。
依頼人である車椅子の青年とのやりとりが興味深い。
生まれながらの障害で車椅子の青年と、名前を変えて殺人を犯した過去を捨てた弁護士。
法廷で明かされる事件の真相も衝撃だし、その後も、、、
シリーズの続きを追いたくなってしまった。
読みたい本が増えて困るーw
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