小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
誰からおすすめをされ、いつ購入したのかもわからず積読していた一冊。
つい先日、上野の国立西洋美術館にて、写実主義の西洋画や印象派のモネ等の作品に触れ、東京都美術館開館100周年記念の大英博物館日本美術コレクションでは、葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵にも触れていたところだったので、ジャポニズムが語られる本作はタイムリーに楽しめた。
ちょうどその頃、上野の森美術館で夜のカフェテラスの大ゴッホ展が開催されていたが、あまりにも人気で行列ができていたので、入館しなかったことが悔やまれる。
とにかく日本人はゴッホのことが大好きなのだ。
日本で独自の発展を遂げた浮世絵が海を渡り、西洋の画家たちに衝撃を与え -
Posted by ブクログ
「大審問官」はさすがに圧倒的。テーマが多岐に渡り、内容の深さも難解さも段違い。
本編の感想ではないが、「大審問官」の理解のために、木下和郎氏のブログ「連絡船」が非常に参考になった。
同ブログは基本的に、この光文社の亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』について亀山氏の理解の間違いを指摘する内容のものだ。その部分は、読んでも別に面白くはない。
ただ、「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その六、と題されたページ(彼の亀山訳批判のタイトルの通し番号らしい)の「大審問官」評は秀逸。
途中に亀山氏の解釈への批判が挟まりは -
Posted by ブクログ
面白かった!こういう小説ばかり読んでいたい
情景 じゃなくて 比喩 に傾いているからごまかしがなくてうれしい 喩えって本当に大好き 暗いけど 豊か
ものすごく体力のある主人公だと思った
お金の話が都合上ほとんど消えてて それに脅かされることがない物語になってて だからこそ読みやすかったけど無視していいのかなと思った
農薬に触れた芋虫みたいにじっと横たわったまま青臭い体液を滲み出させ続けている
とか!最高
223ページ何回も読むべきだぜ
汗粒
恥ずかしさに支配されて心が世界を受け付けなくなっている覚えがあったので、ものすごくわかった わかってしまった -
Posted by ブクログ
しかし、途中で挟まる喩えや論考の深み重みよ!作者の声で語られているところが多い小説、大好き
一人一人の憎しみや罪が交錯していくと思ったら、いつのまにかそれら全てを時間が過去にしてしまう
時代の狂気に従うのが上手い人間は降りるのも上手くて、時代の罪は被ろうとしない いじめていた側はしたことを覚えてないという話と同じ
誰も他人のすべてを知ることも理解することも出来ない みんなルツィエの断片しか知らないで、そこに自分の人生を映そうとする それしかできないよな!ほんとに 真実を知るなんてできないから 自分にとってその人が何を意味するか/したか を考えないとしょうがないんだよ たとえ自分が加害者で -
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「もしも明日世界が終わるなら、何をする?」
ありふれた問いかけ。あくまで”もしも“の話。
きっと何を答えてもそれは私の本当の答えではないんだろう。いや、意外と本当にそうなのかも…?
なんてことをぐるぐる考えながら、最後の瞬間に最高かもしれないところにたどり着いた人の姿を見ていた。あるいは、揺れながらも自分と向き合い続けた人を。
生きていれば苦しい瞬間は山ほどあって、世界に絶望してすべてを終わらせたくなることはある。
でもきっと、そういうことを考えられるくらいにはまだ自分の中にエネルギーと余白が残っているんだろうな。よくわからない微かな希望がちらりと光るような作品だった。
あと、誰かを心の -
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アンネ・フランクに関する本を初めて読んだ。
彼女については、世界史で習った程度で、
未だに読めてないなと思い、小川洋子経由で読むことにした。
隠れ家についてや、協力者がいたことはし知っていたものの、
隠れ家の間取り図、構成人数やどういう人がいたかについて詳細を知らなかったので、よりアンネ・フランクがどういう環境で生きてきたのかがをしれてよかった。
また、この本の内容は基本アンネ・フランクの文を引用し、小川洋子が彼女の思いを解説していく、といったものであったが、
いかに彼女が立派な作家であったかを小川洋子は力説していた。
まず、とんでもなくストレスのつよい環境下で2年間、空をまともに見ず過ごし -
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ネタバレ前科持ちのミリーは、裕福な家庭に住み込みのハウスメイドに採用される。不可解な言動を繰り返してミリーを翻弄する妻、温厚で見た目も完璧、ミリーを影で支えてくれる金持ちの夫。第一部では妻から不条理な扱いを受けるミリーを中心に描かれるが、第二部の回想で真相が明かされ、第三部で物語は収束する。
正が邪に、邪が正に反転するどんでん返し。500ページのボリュームが全く気にならない極上のサスペンス小説。
主要登場人物が主人公含めて5人しかいないので、翻訳物にありがちな「こいつ誰だったっけ?」と登場人物一覧や前のページを確認するストレスも皆無。良くできた作品は登場人物の数は関係ない、という事を久しぶりに実感した -
Posted by ブクログ
長年本棚で眠らせ、何度も挑戦しては途中で挫折していた町田康氏の『告白』。もう読める気がしていませんでした。
この度、Audibleでの配信を機に「耳で聴きながら目で字を追う」という方法で、ついに最後まで到達することができました。
結果、本当に読んでよかった。ナレーターの方の河内弁が見事(特に間合いとユーモア!)で、過剰な思弁の渦に飲み込まれそうな読書体験を、笑いとテンポで最後まで力強く引っ張ってくれました。
実在の「河内十人斬り」をモチーフにした本作の主人公・城戸熊太郎は、プライドが高く、働くのも、人付き合いもダメ。社会生活から「はみご」にされています。「あかんではないか」。
しかし彼は決
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