小説・文芸の高評価レビュー
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初めて、村上春樹の作品を読んだ。
普段はもっぱらミステリーしか読まず、こういったファンタジーのような作品は長らく触れていなかった。
アリクイに、ジャガーに、シロアリの女王。夏帆の周りで起きる出来事は到底現実ではありえないのに読んでいてすんなり受け入れられることに驚いた。それどころか、夏帆に感情移入している自分がいた。夏帆の強い義務感と母親とすれ違いがある点。これ以外のほとんどが違っているが私にとっては十分な共通点だったのかもしれない。話が進むほどにファンタジー色も強まるのに、いっそう食い入るように本を読んでいた。
読後感もよく、非常に素敵な時間だった。これで、今日の夢にアリクイでも来てくれ -
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ネタバレ東畑さんの著書を初めて読んだ時から完全にファンになり、これが4冊目です
読書が苦手な私でも、東畑さんの文章が面白すぎてどんどん読めます…気づいたら4時間一気読みしていて夜中3時と気づいて中断しました(笑)
こちらの著書では、ご自身の臨床心理士が行う治癒と、「野の医者」と東畑さんが名付けた、沖縄でスピリチュアルな治療、ヒーリングを行う方々の行為を対比されながら
そもそも目指している「治癒」の状態が違うこと
どちらが優れているとか比べるものではないことを導き出されていて、心にスッと入ってきました。
本を読む前は、スピリチュアルに対してやや不信感があった私ですが、読み終わった今、ヒーラー達が傷 -
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やっと読む機会がやってきた。ちょっと気構える厚さだが、期待度MAXでワクワクソワソワと本を開いた。昭和百年は昨年のこと。昨年は何とも思わずスルーしてしまったが、本書を読んで、昭和百年の重みを感じた。ずしっ。
人の想いは時を超え、世代を超える。バトンを繋ぐようにして、最初の人の想いが果たされることがある。そんな物語に自分は弱い。世界あるいは時代のなかで、人ひとりはちっぽけだ。だけどひとりでは成せぬことを、想いをつたえ他人の心を動かすことで、何人もの手を渡って成しえることがある。それが、尊い人間らしさだと思う。想いが伝わるかどうかは約束されていない。綱渡りのようなバトンリレーであることも度々あり -
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ネタバレコンビニ人間に続き面白すぎる。
1章目から凄い。
鼻整形や歯のホワイトニングなど、現代にあるものにすると何が変なのかわからなくなる人がいるだろうけど、『鼻の穴のホワイトニング』にすることで違和感を全員にわかりやすくしているのが凄い。企業のマーケティングで整形や脱毛するのが当たり前になってる現代においての皮肉をも感じた。
縄文時代の土器も笑ったし、色々皮肉が効いててブラックユーモアというか、表現が面白すぎる。
原価の話も少しはわかる気持ちもありながら、でもその部分を極端に濃く派手に膨らますことでやばい変なやつを描くという、村田沙耶香さんの腕が凄い。
ジュウマンエンカエセ笑
2章目殺人出産のよ -
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何年か前に映画を観た。面白かった記憶があって、原作の存在を知り読んでみた。
僕自身、美紀と同じように田舎から大学進学を機に上京した人間で、重ねてしまう部分が多かった。
10年ほど東京に住んでいると、この街にいる"別の階級"の存在をたまに感じることがある。
例えば街を歩いていて、急に静かな住宅街に入ったなと思ったら、都心にも関わらずとてつもない豪邸が建っていたりすると、高い塀に囲まれたその内部にどんな人間が住んでいるのか想像したりする。
作中の中でも語られていたけど、彼らは彼らのコミュニティの中でのみ生きていて、一般人である僕らとは普通に生活していても交わることがない。そん -
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グロテスクな表現が賛否両論あると思うが、個人的には期待以上の作品で大満足でした!
完全に騙されたけど綺麗な終わり方で、「確かに…言われてみれば…不自然な点あったな…」と思いもう一度読みたくなります!
犯人含め登場人物全員、何かに満たされていないもしくは何かコンプレックスやトラウマがある、それが犯罪につながるか…もしくは人を不幸にするのか…人を愛せなくなるのか…。それらのコンプレックスやトラウマについて、一見大きな原因ではないものであっても結果、狂気に陥るか健全の範疇で止まるかは表裏一体だと感じた。
犯人が口にしていた本当の愛とは何か…。 -
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やっぱりこの人の言葉ってスッと入ってくる
本屋大賞はファイアドームが確だろうけど個人的にこっちのがすき
1 - 多様性を理解することは大事だけどもっと胸を張って1人の大人として生きていくことが大切、短編なのにいろんな伏線があった。ハッとなる。(4.5)
2 - リアルでささる。女友達が多いからわかる部分がめちゃくちゃにあった。地元ではおまえは美人で広瀬すずみたいでしっかり働いて忙しいんだな、東京では普通なんだよ。胸がここまで苦しくなったのは初めてかも。普通に生きることが難しくなってるよな、俺だって自由になりたい。とりあえず読んで欲しいこの章(4.7) -
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やばい、小学六年生のときに塾で扱ったエッセイと再会してしまった、向田邦子さんだったんだ、興奮がすごい。この人のエッセイ読みやすいのにすごく大切なことをズバッと突く感じが堪らない。
エッセイじゃない短編小説も面白かった。不思議な雰囲気の話ばかりでとても好みだった。理解力があまり無いのでまだまだ疑問ばかりだけれど、なるべくひとりでじっくり噛み締めて咀嚼したいと思えるお話が4つ。
学生時代にエッセイを読んだからかな、どのお話やエッセイからも懐かしい香りがして、読み終わったその日にまた何度も読み返してしまった。
心あたたまる、大切なことに気付かせてくれる、素敵な本だなと感じました。 -
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遠島を申し渡された罪人を乗せ、高瀬川を上下する、高瀬舟。弟殺しの罪人・喜助と、護送の任に就く庄兵衛を乗せた舟は、日没を過ぎた京都の町を横切る。
森鴎外の筆は、日も暮れた仄暗い都を縦断する川の、水面の揺れる音まで聞こえてくるような、静謐でどこか安らぎのある情景を描き出す繊細な筆致である。
喜助の罪人らしからぬ表情やその語り、そしてそれを聞き、喜助の生き様を知るにつけて、翻って我が身の上に思いを馳せる庄兵衛。対話の中で両者の心情が呼応するように深められていく構図が心地よい。喜助の行いは果たして罪かと、そう考える庄兵衛の思いは、おそらく読者である私たちも同じだろう。AI要約は、本作のテーマは「足るを