小説・文芸の高評価レビュー
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“月の満ち欠け”で直木賞を受賞した佐藤正午さんの小説。本屋大賞第2位の作品です。佐藤さんの本は初めて読みましたがめちゃくちゃ良かった。
僕は母子愛をテーマにした作品は元々好きで、角田光代さんの”八日目の蝉”、辻村深月さんの”ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ”とかも泣きそうになりながら読んだ記憶があります。どれもちょっと暗い話なんだけどね。多分、分かりやすく感情移入できるからなんでしょうね。
さて、この熟柿ですが、ひき逃げ殺人事件を引き起こした主人公かおりが、服役中に息子・拓を出産するが、出所後に夫に別れを告げられるところから始まる。
かおりは自らの罪を背負いながら天涯孤独な中で、懸命に生きていくが -
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遠い未来の人間が仕事をすることが無くなった世界。その世界では人間の代わりにAIが全ての仕事をする。
あれが欲しいといえば、その要求を受理したAIが素材から制作、配送まで全てこなす。
もはや通貨のようなものはなく欲すれば何でもAIが提供してくれる。食事も物も移動も記録も。
誰も働いたことなどなく、仕事にまつわる概念自体が失われている世界。
そんな世界で、人間を模倣して発達したAIが「うつ」のような状態になり仕事の機能が低下してしまう。それを人間がカウンセリングするという、立場の逆でした不思議な話。
ここからがとても面白い…‼️
仕事って一体何なのかという本質を、仕事をしなくても暮らして行け -
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ドラマを何回か観たので内容は知っているのですが、実は原作を読んだことがなく…新装版が刊行されたタイミングでジャケ買いしちゃいました✧*。
値段を見ずレジに持って行ったので、お会計の時に二度見してしまった…!
文庫なのに約2000円でしたΣ( Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
幼児なみの知能しかない32歳のチャーリイはネズミのアルジャーノンと同じ手術を受け超天才に変貌するがー…。
ドラマと原作とでは内容も感じ方も全然違って驚いたし、やっぱり原作の方がチャーリイの変化をよりダイレクトに感じられた。
かなり極端に描かれているけれど、チャーリイが経験したことは私も見に覚えがあるし、きっと誰しも経験があるこ -
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ネタバレ最近フェミニズム系の小説や新書ばかり読んでしまって、少し離れなければ…と思いつつ、またしても「母親」というワードが入った小説を手に取ってしまった…。しかし本書は、「母親」という役割に縛られることを否定するような話ではなかった。むしろ真逆で、「母親」という役割を買って出る女性の話だった…。
それがまた、とても切なくて、最後はとても泣けた。
色々な登場の目線で、「広美」という女性が描かれる。それで徐々に、彼女は母親がいなくなった訳ありの家庭に入り込み、小さい子どもの「お母さん」として数年を過ごしたのちいなくなる、ということを繰り返していたことがわかってくる。時系列になっていなくて、現在の広美は一 -
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ネタバレ終始面白かった。さすが湊かなえ、という感想。淡々と一人と人が心情を語るところから物語が始まる、湊かなえらしい始まりで一気に引き込まれる。
物語は、小学4年生の子ども5人が遊んでいた時に、その中の1人が男に声をかけられ、プールの更衣室で殺害されるという内容だ。そして、4人で亡くなったエミリを見つけ、警察やエミリの家など、手分けして大人を呼びに行った4人の視点から、その時のエピソードやその後の人生が語られる。
エミリが殺害された後、エミリの母親は4人の少女に、犯人を見つけるか、それに相当する償いをしろと罵る。4人の少女は、償いに葛藤しながら人生を送るという、何ともイヤミスの女王らしいストーリー -
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宣戦布告から物語が始まる。
冒頭からぐっと引き込まれる。
不倫をきっかけにSNSで袋叩きにあい自ら命を絶った天童ショージ。
天性の歌声と美貌を武器に一時代を気づいた奥田美月、彼女は週刊誌の記事をきっかけに歌うことを辞めた。
彼らふたりのファンを名乗る男が復讐なのか、彼らを貶めた83名の人々の個人情報をネットにあげるところから物語が始まる。
彼らがどうやって生きてきたのか。匿名を武器に好き勝手言う数多の人にどのように潰されていったのか。
ネットにあげた犯人とその弁護士を通じて本当にこんな世の中が正しいのかを問いかける。
正しいって何なんだろう。
正義面して、他人を蹴落とすことができるネット社会
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