小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ラブストーリーではあるけど、他の作品では無視されがちなカップルの経済状況(給料、家賃、貯金)とか、親の介護とか、”実際の”恋愛(特に30代)には必ずついて回る要素が主軸となっている。
主人公・都の境遇がなんとなく自分と似ており、少しの自己投影をしながら読んだ。年齢的には自分より少し先をいっている彼女の姿が、少し先の未来の自分と重なる。
書いてあるのは紛れもない事実というか人生の話。自分が今よりもう少し若かったら完全にフィクションとして読んでた気がするけど、おそらくほとんどの人が人生の中で辿るであろう苦悩が描かれていて、それらは20代後半の自分にとってフィクションとして捉えるには近いところにあ -
Posted by ブクログ
正直に言います。すっっっごく不快な本でした!
登場人物みんな気持ち悪い!!
でもそんな人達に所々共感してしまう。
現実に居そうで、でも居たら嫌だなぁというラインの人ばかりです。
本当に不快なのに、読んでて惹き込まれます。
内容を軽くお話しすると、
体調不良を理由にいつも仕事を配慮してもらう芦川さん。
頭痛を理由に早退した彼女が次の日、仕事を変わってもらったお礼にと手作りのマフィンを持ってきました。「頭痛薬を飲んだら治ったから作りました」と。
ありがとう!優しいね!と彼女を褒めるパートさん。
芦川さんはか弱いから仕方ない、みんなで助け合おうという上司。
生真面目で、そんな彼女と周囲を認 -
Posted by ブクログ
ネタバレほんわかした話なのかと思ったら、、、
恐ろしかった。
まずは芦川さん。
弱くて仕事ができない、犬の世話もできない。
何もできないはずなのに、お菓子を上手に作ってくる。あれ、何もできない人のはずなのに、お料理はできる。
何もできないふりはもしかして、生存戦略なのか。本人が無意識に行なっている生き残る力。
二谷さん。
女性に対しての貪欲さがない。全くない。自分のことをわかってくれる女はむしろ面倒で、だまってにこにこしてればそれだけで何も望まない。欲望だけはあるけど、相手を大切に思ったりする気持ちはないし好きでもない。
すごく今どきな人のような、昭和のお父さんのような感じ。
押尾さん。
自立したいと -
Posted by ブクログ
読み切るのに1ヶ月近くかかった。
各章のエピソードが長く、時代小説に出てくる名前やセリフを理解しながら読むのに時間がかかった。
途中、夜寝る前に読みながら1、2ページで寝落ちする日も何度かあった。
はい、時代小説×ミステリー小説ですね、とわかった気になり、各章で難事件発生し、主人公が官兵衛のヒントで解決的なストーリーかと思って少し退屈していた。しかし、終わりが近づくと、そんな薄っぺらい話では無く、全てが一つの大きな物語の必要な要素の一部で、自分はその一部だけを読んでわかった気になっていただけだと最後になってようやく気づいた。
またもう一回読もうと思う素晴らしい作品でした。
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Posted by ブクログ
この作品のテーマは「自分らしさ」だと思う。
成瀬は社交的ではない。
むしろ孤独を前提にした天才肌の人間だ。
それでも彼女は、自分らしさを失わずに、
時に人に寄り添い、関係を断たず、仲間を増やしていく。
迎合もしない。依存もしない。
それでも他者と繋がり続けるその在り方が、とても印象的だった。
自分らしさとは、結果ではなく「どう振る舞うか」。
成瀬はそれを一貫して体現していた。
読んでいて純粋に楽しく、テンポも良く、
久しぶりに「楽しいから読んだ」と思える一冊だった。
そして同時に、
こういう在り方を仕事の中でも実現したいとも思った。
自分らしさを保ったまま、ポジティブな人たちと繋がっ -
Posted by ブクログ
同じ時期に札幌で学生時代を過ごして柔道をやっていたのでなんとも言えない気分で読んでる 当時の七帝柔道は講道館柔道から異端視されつつも畏怖されていた その後の総合格闘技の隆盛と共に脚光を取り戻して今に至る 当時の社会的な背景や世相を懐かしく読み進めた
内地 マチに行く 雪道をザクザクと歩く グランド居酒屋富士 金富士 東北大の実在の柔道部員も懐かしい この人いたなー 同じ学年の中井先生の若かりおもかげもたまんないなー 自分はこんなに頑張れなかったな 東海第四とか道警は強かったな 舟久保さんの必殺技の元になったスーパーローリングサンダーの登場も感動した
こんな青春像って今の時代で受け入れられる -
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ネタバレシリーズ3作目
今作の巨悪で「キュレーター」は思っていた
以上に、ポー達の上にいたイメージ。
そしてさらに明かされる悪には胸が痛い。
最後の方、キュレーターの発言や数字の件で思わず前のページまで戻り、黒幕の正体に気づいた瞬間は頭を抱えそうになった。再度読み進めポーの出した答えを見た時、自身もしんどくなってきた。
真犯人の動機については、あまりにも自己中すぎると感じたが、犯人にとっては他を犠牲にしてでも叶えたかったこと。だがそれにしても多くの人を巻き込みすぎた。
ブラッドショーの存在は、今作も頼れる相棒でポーにとっての光だと思う。 -
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ネタバレSNSで度々「大どんでん返し」とおすすめに出てきたので気になって読んだ。
「9人のうち、死んでもいいのは、救われるのはだれか」というキャッチと、1人が犠牲にならないと他の人が助からないという特殊な状況にどうしたらなるのかが気になって最初の方は読み進めていった。
閉じ込められた状況で殺人事件が起こり、その殺人犯が犠牲になるべきだという共通認識から、犯人探しをしていくが、新たに次々と殺人事件が起こっていく。
人が死んでいくたびに、他の人を助けるため自分が犠牲になる確率はどんどん上がっていく。なのになぜ犯人は殺人を繰り返すのか。また、元々関係値のある主人公達だけでなく、その場にたまたま居合わせた -
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──わかんないよ。
あんたたちにはわかんない。
なにがわかんないのかも、わかんない。
『仲田蛍シリーズ』の第1作目。本作は『こどもの貧困』をテーマに描かれた社会派ミステリー。
貧困家庭の中学生に焦点を当てた物語。テーマがテーマなだけに、少し重たく時に辛く切ない空気を纏って進行していく本作。
ただ、本事件を通じて担当刑事の1人『真壁』が徐々に事件の本質と向き合っていく描写が、本作における『救いの光』を感じられるとともに、物凄い読後感へと導いてくれたように感じた。
そして、巻末最後に描かれなかった真壁のセリフには、死んでなんかいなかった『希望』を『想像』させてもらえた読者は多かったのでは
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