小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
労働と読書の変遷から、「全身全霊」で労働にコミットメントする現代の働き方に疑問を呈し、「半身(=働きながら本を読める)」で働ける社会の実現を訴えていた。
現代において働きながら本を読めなくなった原因は、ネットやSNSでの情報取得が主流になった、あるいは労働時間が長いといったことだけではない。読書で得る知識は情報にはない「ノイズ(=他者や歴史や社会の文脈)」が含まれており、情報社会に生きる社会人にとってノイズは必要のないものと見なされていることも大きく影響している。
自分が社会人になり、自分のスキル向上やキャリア形成に関係のないものをノイズとして見なし、無意味に読書を遠ざけていたことに気づ -
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主人公が熱心に採用活動をすればするほど、その活動自体は成果を出すけど、比例して着実に会社の不利益になっていて、お互い噛み合ってしまっているところが皮肉で面白かった。
就活もビジネスも凄く平等に権利が与えられているように見えるシステムを作るのに、実は公平じゃないことが多くて、そういう歪さに初めて直面するのが就活なのかもしれない、、?
会社が定量的な物差しで決定をしてないことと対比して、主人公が一貫して同じ基準で採用活動をするところは、復讐というよりも会社へのアンチテーゼなのか?
内定を持っている先輩、OBOG訪問で会う社会人が神のように見えてしまう現象ってなんだったんだろう、、。この会社に -
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ネタバレ比嘉姉妹シリーズの二作品目で、前作を読んでなくても楽しめると思いますがやはり前作を読んでからの方がより楽しめると思います。
前作は序盤から一気に恐怖心を煽る感じでしたが、今作はじわじわ恐怖が押し寄せてくるといった感じでした。
前作、今作ともすごいなと思うのは心霊的な怖さだけではなく、人間って怖いなと心底思わされるヒトコワ要素もあるところ。
里穂の場合は病的ですが、人間誰しも自分にとって都合の悪いことを敢えて話さなかったり、忘れようとしたりとそういうのは多少なりともあるよなぁ、と。
そしてラスト、まさかのどんでん返しもありビックリです。
戸波さん、他の人も巻き添えになると知っていたらあの方 -
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子供の頃は豊臣方vs徳川方だと言われながら、でもどっちにも豊臣の旧臣いるじゃんと思ってましたが、
おねねvsお茶々の観点で関ヶ原の戦いを捉え直すとかなり腑に落ちる。でもかなり昼ドラっぽいから諸説あるんだろうなとは思う。
著者の別の作品「歴史を騒がせた女たち」でもこの部分は言及されており、当時も面白いと思って読んでいたが、改めておねね目線で観るとより人間の情緒も相まって背景への納得感が強い。
小早川秀秋のキャラクターとか動きとか、なるほどへえ〜って感じ。
秀吉の狂いっぷりを冷静に客観視できていた人、当時はおねねしかいないのでは?
秀吉の側で政争のどろどろを垣間見たり、側室どうしの女の闘いに巻き -
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子どもが本シリーズを2週以上するくらいに好きなので、ここは一つ試しに読んでやれと思い、第二ヒロインであるさくらちゃん初登場の本巻を手に取った(ちなみに、どこかの巻で出てきた人物相関図を見たことがある。)。
鉄道うんちくと少年冒険譚のマリアージュは思いのほかうまくいっていて、九州の個性的な電車をデザインしている水戸岡鋭治さんにはすっかり興味が湧いた。
やはりこの辺りは、著者の鉄道愛が文章に反映されており、読み手もこれに感化されてしまうのだろう。
個人的には、川勝萌がいいキャラクタだなと思った。
読む前のお目当てだったさくらちゃんは、そこまで推せるキャラにはならなかった。
たぶん浮世離れしているせ -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに有川ひろの世界観に浸りたくて購入。期待通りの世界でした。地の文でテンポの良い会話が繰り広げられる感じ、大好き。
そんな気持ちで買った本なので、作品の舞台が何なのかも確認しなかったのですが、宝石に関するお仕事小説でした。宝石には正直興味がないですが、色んな種類の石があって、それを生かすための技術があるということが分かって楽しかった。同じ名前の宝石でも色が全然違うものがあるとか、石を生かすために台座の色や太さを変えているとか。
章の終わりに作中に出てくるジュエリーのイラストとQRコードがあって、QRを読み込むとジュエリーの写真が見られます。個性的なジュエリーを作る職人がヒロインですが、そ
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