ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ありか

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    人は、誰かの“ありか”になれるだけで、生きる力を取り戻せるのかもしれない。

    母との関係に悩みながら、一人娘のひかりを育てるシングルマザーの美空。
    離婚後も美空とひかりを気にかける義弟・颯斗との関わりを通して、血縁だけでは測れない支えの形を描く物語。

    ホッとする物語でした。
    大きな事件で強く揺さぶるというより、日常の中にある小さな優しさや、誰かがそばにいてくれることのありがたさが、じんわり残ります。

    そして、ひかりちゃんがとにかくかわいい。
    その無邪気さやまっすぐさは、ただ場を明るくするだけではなく、美空に「自分も誰かを喜ばせることができる」と気づかせてくれる力になっていました。

    人は、

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    2026年05月31日
  • 探偵小石は恋しない

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    前半のちょっとモヤっとしてた部分が、最後に怒涛のように伏線回収されて気持ち良かった。
    調査中の呼び名も最終的にしっくりきた。

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    2026年05月31日
  • 新装版 歳月(上)

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    江藤新平のことはほとんど知らなかった。維新後の明治政府の設立当初を描いた小説。幕末志士の小説や映画は数ありますがこの小説のテーマである江藤新平は、もっと活躍したかったかもしれませんが、二重鎖国的な肥前藩出身であり、卑賎の武士でありそれが叶いませんでした。維新後の活躍がみられます。とくに征韓論については教科書で1行で終わってしまう記述しか頭になかったが、詳しく関係する参議の心境についても記述がありとても面白いです。

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    2026年05月31日
  • 猫とメガネ 蔦屋敷の不可解な遺言

    匿名

    購入済み

    堅物エリートマンの転落。ロボットみたいで自分の事にしか感心がない人だと思って苦手な感じがしました。離婚を切り出されてからボロボロになってゆく。それでも自分は悪くないと思い続けていて、39歳でここまで頭が凝り固まってる人はもう無理なんじゃない?と、思っていたけれど、シェアハウスの人達と接している彼は時には子供みたいになったり。そんな一面も見えてき、離婚を回避する為に必死でもがいてる姿が、彼の本当の思いと少しだけれど相手の気持ちを分かろうと変わってゆく気持ちの変化がとてもよかったです。一気に変わるではなくて、ほんの少しずつだけど変わっていくのがよかったです。ちゃんと彼の人間性を見れた気がしました。

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    2026年05月31日
  • バッタ博士の異常な愛情~恋愛と婚活の失敗学~

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    ことごとく上手くいかない展開に読み物としては面白く読ませてもらったものの、エピソードがいちいち痛い。問題点と解決策が表にまとまっている点はさすが研究者。ちょっとウケる。巻末の対談にもあるように何度ももう一歩のところまでいっているので、本当に惜しい。失敗したり、ダメだと思ったあとも、フォローのためのもう一歩の行動があれば拾えた事案もあるかも。でもこればっかりはタイミングもあるだろうし、人対人のことなので何とも言えないね。同じ悩みを抱えている人にとってはとても参考になる一冊だと思う。

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    2026年05月31日
  • みかづき

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    昭和から平成へと移り変わる時代背景の中で、日本の教育がどのように変遷してきたのかがリアルに描かれており、非常に読み応えがある作品だった。

    「学校教育」と「塾」という異なる立場から、それぞれが必死に子供に寄り添おうとする姿には胸が熱くなる。

    また、教育への情熱によって結ばれ、時に衝突する三世代の家族の絆の描き方も見事で、作品世界にすっと入り込んでいった。

    教育の本質とは何か、そして家族とは何かを深く考えさせられる作品。出会えてよかった。

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    2026年05月31日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    ネタバレ

    成瀬は天下をとりに行くが成瀬あかりの中学2年生の2020年の時だから、2025年の大学生になっている姿を見ていつもの自由な生き方に笑いながらも成瀬の成長に感動した。
    最後は島崎も出てきてやっぱり成瀬の1番の相棒は島崎で間違いないなと安心した。

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    2026年05月31日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    黄金風景
    清々しい読み物だ。「負けた」ことが、気持ちの良いものだ。

    皮膚と心
    最後「そう言われて私は、恥ずかしく思いました」が、わたしも、恥ずかしい気持ちになった。自分の頭のわるさが、わかり、また、皮膚病がサッサと治って、ばかみたいな自分を自覚した、それだけが残ったと思った。

    善蔵を思う
    丁度読んでいた時、自分は失敗したのではないかと苦しい心持ちであった。そうしたら最後、薔薇が偽物でないことが分かり、主人公の心が明るくなるにつれ、わたしの心持ちも明るくなった。「神は、在る。」と見て、ホッとした。間違いでなはないのだ、大丈夫なんだ、と思えた。心が泣いていた。

    きりぎりす
    昔から、お金を持つ

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    2026年05月31日
  • 幻夏

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    話題作だったので入手してすぐに読み始めた。帯の文言『誰か嘘だと言ってくれ!!』切ない展開、というのが腑に落ちた。探偵遣水や修司を知るには前作の『犯罪者』を読まなくては。久しぶりに先が気になって一気読み。

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    2026年05月31日
  • 短歌ください 反対に回して篇

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    雑誌『ダ・ヴィンチ』の人気連載「短歌ください」の単行本第6弾。
    読者が投稿した短歌の中から、歌人の穂村弘が選んだ短歌がコメントつきで掲載される。
    いくつか紹介したい。

    二歳児に眼鏡のレンズの色を問い「しろ」と言われたときの春風 (古河惺)

    この短歌は俺が短歌をはじめて間もない頃に掲載されていた記憶がある。穂村さんのこの短歌に対するコメントが素晴らしくて、今でも印象に残っている。

    上の短歌に対する穂村さんのコメント「「二歳児」さんは透明という言葉をまだ知らないんでしょうね。でも、いちばん近いと思う色を答えた。透明は万人の普通の正解だけど、「しろ」というその子だけの不正解には、それ以上の魅力

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    2026年05月31日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    面白かった。なんとなく展開としては予想通りだったものの、完全に思っていなかった要素があり驚いた
    かっこよすぎる
    個人的には柳が好き

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    2026年05月31日
  • 天冥の標 II 救世群

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    ここ最近読んだ本ではかなり衝撃的で面白かった。1巻はメニー・メニー・シープという地球外惑星を舞台に、人間や変異した人間、アンドロイドといった様々な種族の群像劇を中心に壮大なスケールで話が展開されるSFファンタジーである一方、2巻は私たちが生活している現代社会のような世界が舞台で、パンデミックとそれに翻弄される人々を精緻に描写したかなりヘビーな作品だ。1巻で時系列的にかなり先の場面もってきておきながら、2巻でその根源まで遡るのは時系列の把握が困難であるという批判はあるかもしれないが、2巻で地に足の着いた世界観を提示することで、1巻で披露された数多くのSF/ファンタジー要素が、そこから飛躍した結果

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    2026年05月31日
  • 死んだら永遠に休めます

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    ネタバレ

    とても面白く一気読み。
    パワハラで判断力が落ち、生活もままならないほど追い込まれた主人公は、その状態にまで追い込んできた上司殺人の疑いをかけられて…。

    上記の通り、最近の社会ではパワハラによる鬱、過労死の解像度もかなり上がっているため、こうなってしまう気持ちも分かる…。辛いよね…。
    と思わせておいて、実は本人の仕事の出来なさも大きな要因でした。さらに言えば、本人は自分がどれだけ仕事が出来なくて、他人に迷惑をかけているのかがまったく理解できてませんでした。
    この認知のズレがこのミステリにおける舞台装置としてかなりうまく機能している。

    中盤あたりから、これくらいは流石にできるんじゃない?、連絡

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    2026年05月31日
  • カラフル

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    【作品に感じた色】
    パレットに並ぶカラフルな絵の具の色

    瑠璃色、若菜色、緑青色、緋色、曙色・・・
    文中にはたくさんの色が散りばめられ、主人公の気持ちの変化も見事に色で表現されていた。
    タイトル通り『カラフル』な色が溢れており、まるで、パレットに並んでいる絵の具のような作品だった。

    【感想】
    少し疲れていたので、サクッと読め、心に負担がなさそうな本を読みたいと思い、手に取ったのが『カラフル』だった。

    寝る前に一気に読めてしまうほどの文量に、軽いタッチの文体。幅広い年代に親しまれているのも納得の一冊である。
    ただ、内容については、タイトルと装丁から受ける平和で可愛らしいイメージとは異なり、い

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    2026年05月31日
  • モモ

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    最初は難しそうな本だし、時間泥棒ってどういうことだろうと思って読み始めました。

    読み進めるうちに引き込まれ
    私たちが生きる現代とリンクしていることにドキッとしました。

    私自身、子供に早くして!時間ないよ!とか言う事が多く
    その時しか感じられない子供の体験や感性を奪ってしまっているのかなと感じました。

    完成されたおもちゃを与える事で想像力をも奪っているのかと驚きました。

    印象的だった部分は

    「時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしている」

    「時間とは、生きるということそのものなのです。
    そして人のいのちは心を住みかとしているのです。」

    「時間とは人間ひ

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    2026年05月31日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    医局長の地位を手放し大学病院を離れて地域の病院で医師をするマチ先生。マチ先生の技術は素晴らしくても鼻にかけないところ素敵だし、若手の南先生もまっすぐで応援したくなる。まだまだ読んでいたかった。映像化にも期待。

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    2026年05月31日
  • また、同じ夢を見ていた

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    小学生の時に出会って何十回も読み返すほどすきな本。
    ちょっとおませな小学生の女の子が幸せを探す物語。
    初めて読んだ時自分はこの女の子と同い年くらいで同じ目線で読めて、今また読み返すと新しい解釈ができてすごくおもしろい。

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    2026年05月31日
  • リラの花咲くけものみち

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    ぼろぼろ泣いた
    母親を10歳で亡くしたさとりが父親の再婚相手と折り合い悪く引きこもりを経て祖母に引き取ってもらって獣医学部に進んでからの話

    中盤くらいまでさとりの物腰がうっとうしく感じてしまうけど獣医学部でのハードな生活でどんどん強くなる友達のあやかも
    こんな大学生活もいいなて大人になったいまだから思った

    1回生のときの夏休みの実習のシーンと父親との再会のシーンがさとりを強くさせてるというかターニングポイントて感じ

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    2026年05月31日
  • ぼくらは回収しない

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     ニュース番組で流れた街頭インタビューをきっかけに、SNSで起こった炎上。そのインタビューを受けていたのはクラスメートの姉だった。身内が理不尽な悪評の的になっている状況を救うために白羽の矢が立ったのは、人間観察眼が優れていることでちょっとした噂になっている伊達桐人だった。伊達はそのインタビュー映像に違和感を覚えるが。――「街頭インタビュー」

     結成五年目のお笑いコンビ「井の中のかわズ」。篠原美紀はその片割れであるボケの古井省吾に恋をする。うまくいきそうもない恋だったが、「井の中のかわズ」のお笑いコンテストでの受賞、省吾の気持ちの変化もあり、ふたりは付き合うことに。だけど付き合ったことで、今度

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    2026年05月31日
  • 高校事変

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    ネタバレ

    死刑囚である父を持つ主人公・結衣の異端さと年相応の子供らしさが彼女を取り巻く環境の歪さを強く感じさせます。
    作中に起きる武装勢力との戦争、描写が生々しくて少々グロテスクではあるもののグロさ故の緊迫感が伝わってきて読んでいる私までドキドキしました。
    結衣ちゃん自身は悪くないのに世間はそんな風に受け入れてはくれなくて、彼女自身も世間とはズレた特技があって、それを受け入れてもらえないことも理解している。とても考えさせられるお話であると共に、スカッとも胸糞も全部楽しめる一冊。
    とっても面白かったです。

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    2026年05月31日