小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
2026年23冊目
久しぶりに星5を付けた面白い小説。
本当はネタバレ含む感想を書きたかったですが、自分の軸とずれてしまうので、ネタバレ無しの感想を書きます。
本のタイトルにある、登場人物が全員嘘つきという設定は、ライアーゲームやカイジといったデスゲームのようなものを想像してしまうが、よく就活というシチュエーションでこの設定を取り入れたなと、そしてよくこんなに面白く書けたなと驚きです。
もともと気にはなっていた小説でしたが、就活を題材にしているというのを聞くと優先順位が下がってしまってましたが、読むと全然自分が想像していたような小説ではありませんでした。
謎が散りばめられ、どんな結末になるの -
Posted by ブクログ
ネタバレ東野圭吾さんの訃報に触れ、昔読んだことのある本作を再読。
改めて圧倒的な傑作だと感じています。
本作の最大の特徴は、主人公である二人の視点は一切描かれないこと。二人を取り巻く様々な人々の主観的な語りを通してストーリーが進みます。最後の最後で突然全てを種明かしするのではなく、じわじわと全体像が浮かび上がってくる構成が見事でした。
そして物語が終わる最後まで、二人の本当の関係性や人柄は明言されません。ある程度想像はできても、最終的な解釈はあくまで読者に委ねており、その余白の残し方が非常に美しいと感じます。
二人の関係性を表したタイトルも素敵。
800ページを超える長編で壮大なストーリーですが、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ晴子伯母さんが熟柿を啜るシーンが頭に残っていて、それがそのまま市木かおりの轢き逃げからの服役、刑務所内での出産、出所直後の離婚、前科者としての生き辛さと、不穏な空気感をまとわせる読書だった。市木は産んだ直後から息子に会えず、写真も見られない、しかし母としてしっかと息子のことを思い、生き辛さを受け入れながらたくましく生活をする。熟柿(じゅくし)はもちろん熟れた柿という文字通りの意味もあるが、別の意味もある。それが最後で市木を救う言葉となる。途中の不穏さが長いだけに、最後に一気に晴れやかな気分になって、最後に爽快さを感じる作品でした。
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Posted by ブクログ
『方舟』『十戒』に続く新約3部作の3作目。
今回も期待を裏切らない、あまりに過酷でカオスなクローズドサークルでした。
物語の舞台は、切り立った岩壁に囲まれた「楽園」。
そこで突きつけられるのは「誰か一人を殺さなければ、ここから脱出できない」という、あまりに理不尽で残酷なルール。
極限状態の中で人間の心理はどう変化し、どんな決断を下すのか。
ページをめくるたびに、主人公と共に閉鎖空間の重苦しい空気に飲み込まれていくような感覚がありました。
展開のテンポも良く、先が気になって一気読み。
そして何より、ラストに待ち受けている結末。
綺麗にこちらの予想を裏切ってくれる、夕木作品ならではの切れ味に -
Posted by ブクログ
ネタバレ成瀬に再会できたと思ったら、まさかのお別れ(完結編)とは。読みたい、でも読み終わりたくない。そんな葛藤を抱えながら、面白すぎて2日で読み終わってしまった。
前2作にも増して良質エピソードばかりの6編だった。成瀬の言葉が刺さる。成瀬と関わり合う中で語り手が辿り着いた心境に共感し、涙してしまう。過去の2作とも、ラストエピソードで全てが収斂する構造をとっているが、本作は完結巻なだけあって、これまでの全てが集結する、まさに大団円。最後の語り手が島崎というのもニクい。成瀬との永遠の友情を感じさせる締め括りに感動した。
やはり成瀬あかりは最高だ。名は体を表すかの如く、周囲を明るく照らし出す。琵琶
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