小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ【シリアの家族】 小松 由佳 著
これはもう…壮絶。本年上半期の暫定第1位、文句なしのノンフィクション賞です。
写真家の著者がシリア人と知り合い結婚。シリア難民が国外に出ようとする惨状や英国に渡るまでの壮絶なルポ(この難民たちはボートが転覆して全員死亡)、アサド政権とこれを支援するロシア軍と反政府軍との戦闘、加えてISとの戦闘、反政府軍によるアサド政権の崩壊とその後のイラン・ヒズボラ対イスラエル戦争によるイスラエルからの空爆。これらを著者自身が肌で感じたことや、シリア親族・市民の動き、経済などを克明に描いて、全巻ハラハラ・ドキドキの連続です。国際政治に翻弄される国の姿や、『夜と霧』『エ -
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喜怒哀楽がありつつも、下手くそでも
"一緒に生きる"努力を怠らない。
子どもにイライラしてしまったり、時にはダメなことはダメ!と言わなきゃ行けない役回りだったりするけど、"一緒に生きる"のが親にできる唯一のことなんじゃないかなぁ
素敵なタイトル。
東さんが、子育て真っ最中だった自分にかけてあげたかったという言葉たち、たくさーん。
私は本当の育児の大変さに足を踏み入れてない。
余裕を持って子育てに向き合えている今だからこそ、本を読む余裕がなくなった時のために「言葉の貯金」をしておきたい。
育児はグラデーションの日々だなぁと思う。
数ヶ月前と比べると、 -
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いやもう…キレイに騙されました。
冒頭の一章は、ずっと夢の中を漂っているような不思議な読書体験で、「これは現実?幻想?」と足元がふわふわする感じ。何が起きているのか掴めないまま読み進めていたら、二章から一気に景色が変わり、山奥の“水没を控えた村”という舞台が立ち上がってきます。そこから物語は想像していた方向とはまったく違う方へ転がり始め、章ごとに視点が変わることで少しずつ謎が形を帯びていくのが本当に面白かった。
解説で「騙し絵の世界」と書かれていましたが、まさにその通りで、誰が主人公なのかすら揺らぐような独特の読後感がずっと続きます。
ラストについては…どうか平穏な幸せを、と願わずにはいら -
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クイズ番組の決勝戦
優勝のかかった最終問題
対戦相手の本庄は、
“回答を読み上げられる前”に正解してしまう、、、
『人は回答を聞かずに正解できるのか?』
『この正解には、説明できる根拠があったのか?』
この謎を追っていくうちに、
決勝戦で起きていたことがわかってくる気持ちよさ、
ただ問題を聞いて、答えているだけではない
クイズの奥深さにのめり込んでいきました!
一見単純に見えるクイズですが、
回答者の頭の中では高度なことが行われていて、
技術を高めながら正解に辿り着こうとする主人公たちを応援したくなりますし、クイズに真剣に取り組む姿は自分も頑張りたいなと思わせてくれました!
好きなこと -
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ネタバレ300ページもあるエッセイ集だが、テンポがよく良い意味で中身がないためあっという間に読めた。笑える話が多いため、静かな空間での読書はおすすめしない。
朝井さんの感性には思わず笑ってしまった。
海底の散歩中、暇だと思うのが面白すぎる。また、その感性は遺伝のようで、感受性の低い朝井家のエピソードもある。それも面白い。
手術中、暇だと感じるのもとてもいい。手術中、そんなことを思ったことなどなかったから、そのような考えがあることにおどろいた。
このエッセイ集は、日常、プロムナード、肛門記の三部作になっており、プロムナードは連載媒体にあわせて真面目な文体だ。
中でも興味を引いたのは朝井さんが合唱曲の -
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ネタバレ不倫している人、されている人等、いろんな立場の6人の女性を中心に物語が進んでいきます。
人間関係がちょっとずつ繋がっていて、最後まで繋がったときは怖くて「ヒィ〜」と声が出そうになりました(笑)。修羅場すぎる。
やっぱり不倫はダメですね。やるなら絶対バレないようにするのがマナー。あと避妊しよう。
登場する男性陣はクズばっか。直人が一番ヤバい。他人のお墓を実家のものと偽るなんて怖すぎる。関戸もポンコツ。
淳哉は父親としての責任を最低限果たしている点で一番マシかな。
色々書きましたが(笑)、女性の弱さ、強さがしっかり描かれていて読み応えがありました。面白かった!
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苦しい経験から行動することを恐れていたこころが、皆のことを理解しようと少しづつ自分から行動していく成長がみられ、今子育て中の自分として親の立場的に見て嬉しかった。
アキの単独行動で皆が巻き込まれる形で大きく状況が変わり、最終的にこころがみんなの心に触れてそれぞれの心の痛みを抱えながら勇敢に立ち向かう様は素晴らしいと思った。
最終的な伏線回収でアキの人生が救われていて、そのアキに皆が救われるという構造が綺麗にまとまっていて良かった。
この本は読書会の課題本として読んで、この作者の本も初めて読んだが心情の表し方が素晴らしくて泣きそうになりながら読んだ。
人の心の機微な部分を書くのが上手だと -
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まるで3分くらいのPVを見ているかのようでした。
角田光代さん、有名どころを数冊しか読んだことがないのですが…!!表現が素敵
「ビール缶が困ったみたいにびっしり水滴をまとっている」
「笑う口にしか見えない月」
「河を渡ってしまった」
「炭酸のように笑いがあふれてくる、、」
もちろん文脈に馴染んでいるからこそいいんです。
しかし、こうやって引っ張り出してもいいなぁ。
帯文の「あなたの人生を変える」という部分に惹かれ、
読み終わった後どうなるんだろうと思いながら読む。
誇張ではなく、見える景色が変わったような気がする。
でもこの本を忘れたらすぐに元に戻ってしまいそうで、
大切な記憶として明日 -
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無機物に動詞をつける感じがとてもいい。
いきなり、ただの単語がゆるキャラみたいに見えるからおもしろい。
明朝体が立ったり、歩いたりしている。
普段言いたいと思っていることが大切に、大切に書いてあって感動の意味で泣ける。
「そういうものだから」で片付けちゃうこと、多すぎるね?
永井さんが「これがそうなのか」と思ったことを読んでいるうちに、自分なりのこれがそうなのかに出会う。
哲学は、あーでもない、こーでもないと話しながら
なんとか自分の納得できる場所を見つけるってことかも。
言葉について。
みんなが使っていて、
同じニュアンスで相手に伝わることが前提で、
それがいかに奇跡なのか…
普段使っ -
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おはよう、おやすみが言える事が当たり前じゃない
「困っているから」の園長のひとこと。
動く動機がその気持ちだけでシンプルに生きれたら、どんなに生きやすい世の中だろう。
生まれてからのほんの数年、誰かの手を借りれば親子でできることが増えるのに、借りる手がないからと諦めることのなんと多いこと。
スタートダッシュで躓いてしまったら、その後はガタガタである
子どもを誰かに預けるということは、
たとえ身内だとしてもとても怖い
何かあった時に子どもを失うのも辛いし
相手を責めることもできない
出先でもずっと子どものことを考える
しかし、働かなければ生きていけない
育児に関して、
「子どもがかわいそ -
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何が良くて何が悪いか。
立ち止まって考える時間をもらえないほど、
世の中に流されている感覚がある。
衝撃的なニュースに、群がる匿名の人たち。
みんなが言っていることなら言っていいんだっけ??
SNSのおかげで共感の文化が強くなりすぎていない?
一対一で面と向かって同じこと言えるのかな…?
言葉で救えることなんてないのかもしれないけれど、
「言葉を信じる」素通りしないエッセイに救われる時間。
答えがスッキリ出なくても、ぐるぐる考える時間。
同じようなことを「ん?」って思っている人がいると知る時間。
いわゆる「生きづらい人」「立場の弱い人」
と言われるけれど、どこを基準にしているのだろう?
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