小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ誰かを幸せにすると、必ず幸せは自分に返ってきます。そして自分の家族にも幸せは返ってきます。
遼賀は自然に、周りの人に幸せを与えて生きてきました。
遼賀は癌を患って短い人生になったけれども、遼賀に関わるたくさんの人に無条件の幸せを与えてきたから、みんなの心が荒むことなく、誰かを傷つけることなく、優しさや希望を持って、最後まで共に過ごせたはずです。
遼賀は、いつもの風景に咲く優しい花のような存在。普段は忘れちゃってるけど、本当はずっと心の中にいる。そんな人が近くにいたら、、素敵ですね。
どんなに苦しくて辛い状況でも、人を思いやる人生を送っていれば、幸せな最期を迎えられるのだと、希望をもらい -
Posted by ブクログ
短編というのはその都度、感情がリセットされるので、
どちらかと言えば苦手な部類なのだが、この作品は別格だった。
大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯がとれたサキコ。
そんなサキコが差し歯になった原因を作った乱暴者のりゅうちゃん。
サキコが幼い頃からずっと付き合ってきたのに、
今はどこかへ行ってしまったりゅうちゃんとの思い出、
そして思いがけない再会を描いた『カメルーンの青い魚』
夏休みにバイトに勤しむ中学生の啓太と、
啓太の同級生であり曰く付き少女である晴子との
交流を描いた『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』
恋人に突然自殺され取り残された沙世。
彼女が働く軽食ブルーリボン。
店主は男 -
Posted by ブクログ
小6の大場ケンは、夏休みに親戚の家へ行く。
その赤城家には、同じ年齢のヒサトと大学生のトーヤがいる。
そして、いつも遊びに来ているヒサトのクラスメートのカオリと3人で坂の上のお屋敷にある笹に吊るした短冊を見に行くことに…。
その短冊に願い事を書いておくと怪盗うみねこが参上しては、依頼を受けた短冊は持って行っている、という話である。
だが、この怪盗はなんでこんなものを…というような不思議なものばかりを盗む。
この3人が暴くのは…。
彼らが答えを出したのは、怪盗うみねこは、価値のないものしか盗まないのだが、価値というのは、人によって違うということで、物それ自体じゃなくて、そこから生まれる -
Posted by ブクログ
ネタバレ150ページちょいの本。
主人公はコンビニでバイトをしている30歳を過ぎた古倉恵子。
恵子は周りと協調がとれない……記載はされてないけど発達障がいだよね。
幼少期、公園で死んでた小鳥を見つけて周りの子はかわいそうと泣く中、恵子は「お父さん焼き鳥好きだから食べよう」
小学校ではクラスの男の子のケンカを止めて!と叫ぶクラスメイトを見てスコップで頭を殴り付ける…
喜怒哀楽の感情が極端に乏しい。
でも家族を悲しませるのはよくないと思い普通になろうと周りを研究し吸収していく。
恵子にとってコンビニの仕事は自分を社会の歯車だと認識させてくれ、社会との繋がりをもたしてくれる場所。
そしてもう1人のサブ主 -
Posted by ブクログ
1 with NOTO 能登の記者ノート
上田さんは,もちろん,毎日の新聞記事を書いているのだが,新聞で記事になったこと以外にも,朝日新聞社のデジタル連載企画「with NOTO 能登の記者ノート」にたくさんの日記を書いてきた。本書は,その「能登の記者ノート」を大幅に再編集し,まとめたものだという。
残念ながら,デジタル連載をすべて読むためには,有料の会員登録(朝日新聞)が必要だ。
2 5つの物語
本書に紹介されている〈5つの物語〉は,1度や2度の取材でできあがった〈物語〉ではない。それこそ,地域住民の中に入り,お互いに顔も名前も分かるようになるほどのお付き合いの中からできあがった〈物語〉ば -