小説・文芸の高評価レビュー
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ずっと読みたいと思いながらも、ずっと読めずにいた本。
読んでみた。
南さんの作品は、医療現場そのものに立ち会っているかのようにリアルだ。
今回も在宅医療という場に、自分もいるかのような錯覚を覚える。
「読みたい」と思っていた間に、自分が介護福祉士実務者研修を受講し、介護の知識を得たためか、ますますリアルに感じる場面が多かった。
人はいつか亡くなる。
それは当たり前のことなのだが、その最終地点がどこか。
病院か、施設か、自宅か。
在宅医療が患者はもちろん、患者家族にとってどれだけ大変なものかはわかっているし、今の日本は、病院死が多いのもわかっている。
でも、やはり、家で死ぬこと。
それが幸せ -
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読み応えのある短歌史だった。
自由律短歌が花咲いたのは、四人の歌人が飛行機に乗ったことが切っ掛けだったという記述から始まる本書。歌人たちが戦争を鼓舞した歌を詠んだのは、その時代の趨勢であり、必ずしも責められるべきものではないであろうとか、戦後GHQの検閲で出版は制限がかかったが、むしろ事前検閲から事後検閲に変わった時の自主規制のほうが、表現の自由がなくなったなどと、本当に興味深いことが多々記されている。やはり「昭和」といえば「戦争」だ。戦争に関する内容が多く、宮柊二や近藤芳美、竹山広などの歌集もこれを機に読もうと思っている。再読したい本書だ。 -
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読み応えのある本であった。
最初は昔の話からはじまったので読み進められるかな、と思ったがあっという間にすすんだ。
戦時中から現代まで時を超えて1つの事件を再審無罪にしようと尽力していく様子を描く。
舞台は三重、伊勢神宮があることから神都といわれた。
谷口事件の真相は最後の最後、まさかと思ったが、
冤罪事件の周りの人は人生を大きく変えられてしまうと感じた。波子が逃げ出したくなる気持ちがよく伝わってきたし、もう一度向き合おうとしたタイミングでのタツが殺されてしまうのは心が痛んだが、それでも花田や伊藤太一など支える人がいたことは心強く思った。 -
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Gシリーズだときがつかずに、なんと10作目から手に取ってしまいました・・・。しかもほかのシリーズを読んでいたので内容が繋がってしまって中盤まで気が付かずものすごく楽しめてしまいました。とりあえず後期3部作の始まりと書いてあったので次にいってみよつうかと笑
今まで読んだ作品のなかでもトップクラスでNETの凄さを感じられました。極めれば何でも凄いけれどエンジニアか及ぼせる範囲の広さに自分のちっぽけさを感じました。
ちょっと人間味が薄い島田文子がとても魅力的。人間臭さを排してあれだけの魅力を醸せる文章力と文章全体の無機質感の融合が他では感じられない不思議な心地よさの魅力。 -
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女王様キャラでブレイクして一発屋になってしまったにしおかすみこさんが、認知症が発覚した母の介護のために実家に戻り、認知症の母とダウン症の姉、酔っ払いの父と過ごす日常を描いたエッセイ集。
にしおかさんの鋭いツッコミとテンポの良い文章でさらさらと読めます。そのツッコミは漫才を見ているようで笑えます。
ただ文章の語り口調で笑いへと昇華できていますが、正直かなり辛い状況だと思います。ポンコツと書いていますが、言い換えれば理不尽と言ってもいい状況です。
先日亡くなった祖母が亡くなる前の数年、本で書かれていたように冷凍したものを冷蔵庫に入れ直してしまったり、話して数秒後にはまた同じことを聞いてきたり、何 -
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昭和、平成、令和を生きた四姉妹の物語。
長女の桜子。裁縫上手のしっかり者。空襲で足に大きなけがを負う。
次女の梅乃。お洒落でお酒好きの働き者。独身を謳歌する。
三女の桃音。不器用なほど真面目。失踪した父を忘れられないでいる。
四女の季花。歌が好き。明るい性格。
父が突然失踪し巨額の借金が発覚して姉妹の生活が一変してしまう。
仕事や結婚、そして老いを迎えるまで、姉妹それぞれの人生が描かれています。
大人になってから同じ場所にそれぞれ一軒家を建てて暮らしはじめる。
近くにいても分からない事はあるものだと実感した。
それから、時代が変わっても人間の最後は不変であるとも思った。
四姉妹の思いは -
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自他の境界に関する苦悩を描いた作品。
登場人物の結末を見るとやるせない一方で、「人間ってこんなもんだよな」という共感も覚える。
SNS等で他者の視点に触れることが増えた昨今、あえて視点を狭めて感情に身を委ねる意義が高まっているが、相対する人の気持ちや社会通念までも顧みなくなると破滅が待っている。
「他者に押し付けない」というラインを引いた上で、自分の感情を大切にするバランスが必要だろう。
とは言いつつ、自分の感情をうまく制御し、適切な距離感で他者と関わり続けるのは容易ではない。
人間のままならなさに寄り添ってくれる、味わい深い本だった。 -
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ネタバレ主人公と父親との確執を描いた作品で、父親は心臓病とその後認知症を患い、要介護者となる。そんな父親を、主人公と彼の妻、そして母親は対応していくことになるが、持病で苦しむ主人公、父の介護に疲労困憊する妻、父の妻として長年過ごした母親の苦労と、日常会話の様子を本作では描かれている。著者の体験をもとにしたこともあって、リアリティに富んだもので、介護人を持った家族の大変さがこの作品から伝わる。また、本作の途中で巨大地震の描写もあり、当時、震災に見舞われた人たちの、地震に対する恐怖心とその影響についても当事者だからこそ説得力のあるものとなっている。
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ネタバレ【最終巻読むまで間が開きそうなので備忘も含めネタバレあり】
浜松を超えてから一気に東京まで。進むにつれ強者しか出て来ないので、その分一番戦いが激しい巻。
蹴上甚六がまた良いキャラすぎて、生きてて欲しかった。小説だとイケメンキャラだと想像してたけど映像だと岡崎体育さんなのね…笑
陸乾を倒しちゃう刀弥が最後どんな風に絡んでくるかが気になる。
無骨も最後まで残って欲しかったなー。無骨の過去は何も描かれないのだろうか?まあ人の過去なんてのは想像もできないから、これもこれであり。
そしてやっぱりげんとうさいは残るのね、最後の試練の前に兄弟を殺しちゃったりしないんか?東京で何やるか知らんけど。
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