ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 鹿の王 水底の橋

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    名作『鹿の王』の後日譚。
    ただし、ヴァンとユナはいっさい登場しない。『鹿の王』のもう一人の主人公のような立ち位置のホッサルの物語であり、わたしにとっては気になる存在だったミラルの物語だ。
    とにかくミラルがかっこいい。今回は、少し情けないホッサルとの対比も鮮やかで、ミラルの魅力が全面に出ている。むしろ、本作の主役はミラルと言ってもいいかもそれない。
    副題の「水底の橋」も秀逸。『鹿の王』は、そのいわれを作品中で語られ、作品の内容をストレートに表現していたけど、これと比べると「水底の橋」は少しわかりづらいかも?
    水底の橋とは、今でも高知辺りでよく見かける沈下橋のこと。大水に流されない頑丈な橋……では

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    2026年05月10日
  • 火星の人〔新版〕 上

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    ネタバレ

    有人火星探査ミッションの事故により火星に一人取り残された宇宙飛行士の苦闘を描く、硬派サバイバルSF。
    まず舞台設定からしてものすごくシビアで、次々起こるイベントもハードなのに、物語を進める主人公の独白がものすごく軽くて深刻さが8割減になっている。作者様の描く宇宙機の事故は非常に解像度が高く、宇宙開発の難しさがリアルに伝わる。ライトノベルの皮を被った硬派なSF作品であり、今年の話題作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に勝るとも劣らない名作だと思う。

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    2026年05月10日
  • 赤と青とエスキース

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    青山美智子さんは大好きな作家さんです。
    今回も楽しみに手に取りましたが、想像していた以上の満足感。
    映画を観ていたような気持ちにさせてもらいました。
    1枚の絵が物語の中心になって広がって、最後はストン、というよりドシーンと落ちてきた。
    『竜宮城』『玉手箱』という言葉のピースの意味が最後に解き明かされたようなスッキリ感も味わえます。

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    2026年05月10日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    なんなんだこれは…
    短編ミステリーで後味最悪。
    でも考えさせられ、とにかく刺さって…
    ただの「イヤミス」とは言えない作品だった。

    人はこういうところ、あるよね。

    そう思う部分が、自分と相手と両方の行動、発言で見つかる。
    それは、「それこそが人間」ということであり、リアルに「他人事」ではない事象だからか。

    解説まで秀逸していた。

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    2026年05月10日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    子どももおとなも、幅広い年齢層のひとが読める本になっていた。
    鈴木俊貴先生の意思の表れなのだろう。
    さらさらと読めるのに興味深い事実がたくさん書き連ねられていて、ひといきに読んでしまった。

    この世界に対する興味や熱量と、それを知見に変えていく発想と、そしてそれらが世界に認められていく道行と……。
    言い方はよくないんだろうけど、こういうのを才能っていうのだろうなあ、と思った。なにもできない、しようとしない自分と対比して暗い気持ちになった。
    でも、明日から外を歩くときに、きっと鳥の声に聞き入ってしまうのだ。

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    2026年05月10日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    大変面白く感動的なお話。お仕事小説、成長物語であり、更に自然と食べ物の描写が楽しめる。
    ちゃんと食べなきゃしっかりした仕事はできない、は共感した。

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    2026年05月10日
  • 生きるぼくら

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    最近は仕事だけでなくプライベートでも効率やコストを気にしていました。最初は敢えて手間がかかる方法で米作りをしている意味がよくわかりませんでした。
    この米作りは周りの人の助けなしでは成し遂げられなく、そこに人との繋がりが生まれているのだと気付かされました。
    人生において、本当に必要なのは人との繋がりだと思う様になり、読んで良かったです。

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    2026年05月10日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    映画を見ずに小説を読みました。
    キャスト情報は事前に調べていたのでタゴサクが佐藤二郎さんなのは本当にピッタリだなぁと。
    倖田の伊藤沙莉さんもピッタリとハマり…
    類家は染谷さんの方がしっくりくるかな?と勝手にキャストイメージを変えながらも、面白く読み進められました!

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    2026年05月10日
  • 世界99 下

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    「可哀想」という言葉は、なんて身勝手で都合がよく厚かましい言葉だろう。その言葉を聞かされた他人は肯定しなければ、冷たい人間という烙印を押される。見る目を変えられる。
    それゆえ思っていなくても同意せざるをえない。なんて暴力的で脅迫じみているのだろうか。本作を読んで非常に嫌いな言葉になりつつある。そう思わされるのは、著者の筆力というほかない。「可哀想」は「娯楽」になる、と作中に出てくる。これは当事者というよりは、俯瞰した第三者から見た景色ではあるが、そんな見方もあるのだなと素直に感心した。普段何を考えていたらこんな物語を描けるのか、尊敬なのか畏怖なのか、自分でもよくわからない感情を抱かされる。

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    2026年05月10日
  • 悪女について

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    どこがって言われると難しいけど、めっちゃおもしろかった。どれがほんとの君子さん?登場人物それぞれが接した見てきた君子さん、誰が騙されていたの?みんな??みたいな。有吉佐和子作品に最近ハマってます。

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    2026年05月10日
  • 教誨師

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    ここ一年くらい読書をする中で、教誨師という役割の方がいらっしゃることを知り、ノンフィクションでもあることからこちらの小説を手に取りました。

    とりあえず読んで良かった。
    ノンフィクションだけに途中途中読むのに腰が重いってなった時はありますが、読むと没入します。
    教誨師である葛藤や、死刑囚とのやり取り、死刑実行の際のシーンなど色々印象深かったです。

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    2026年05月10日
  • 私たちの世代は

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    理由はわからないけど泣きそうになった。
    コロナ禍で私にも子どもたちにも少なからず影響があって、あれがなかったらどうなっていたんだろうと、良い意味でも悪い意味でも思っていたので、それを思い出した。
    子どもにもこの本を進めようと思う。

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    2026年05月10日
  • 百年の挽歌 原発、戦争、美しい村

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    ルポルタージュであるにも拘らず、読んでいて何度か泣けてしまった。以前、福島出身の知人から福島の浜通りの土地の美しさを、何度も酒の席で聞かされていたので、本書を読んでいて改めて東京電力による原発事故のむごさを思い知った。

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    2026年05月10日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    表現力がとても凄くて、実際にどんな曲を聞いているのか気になって調べて聞いてみた。けど登場人物達がどんな風に弾いていたのかいっそう気になった。

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    2026年05月10日
  • 汝、星のごとく

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    ネタバレ

    遠距離恋愛がうまく行かず別れたばかりの私には辛すぎてなかなか読み進められなかった。特にプロポーズ未遂の場面。
    発端はあきみのお父さんなのかな、そこから続いた連鎖で最後あきみが島を出てしまったら北原先生が傷つくなと思ったけど
    結局それぞれがそれぞれに落とし所をつけられて安心

    救いのあるようで、救いのなかった話だった
    若い頃の恋愛は、美化されるものなの?自分と重ねて何回も考えました

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    2026年05月10日
  • 旅猫リポート

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    猫好きには是非読んでほしい一冊。
    猫の会話シーンは面白く、実際はこんな感じに思っているのかなと思った。
    物語が進むにつれてどうして愛している猫を手放すのか謎が解けていくんだけど、泣けたなー。
    そんな事情があったとは(涙)
    いい物語でした。
    気になった方は是非読んでみてくださいね!

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    2026年05月10日
  • オリンピックの身代金(下)

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    下巻は一気読みの面白さだった。時間と視点が入れ替わる仕掛けもいい。いろんな立場の登場人物から当時の世相もイメージできる。クライマックスの臨場感もいいが、最後に国男の視点も欲しかった。余韻と想像力を掻き立てられた。

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    2026年05月10日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    殺人の「動機」は「美しい」のか、「醜い」のか

    ようやく手にしたS &Mシリーズの第一巻、ここに辿り着くまでにもうだいぶ続編を読んでしまったが、シリーズの中でも特に名作と名高い本書は「孤島」「密室」といったクローズドサークルの定番のミステリーらしさ、そして「VR」や「AI」といったとても30年前の作品とは思えない最先端テクノロジーといったこれからのS&Mシリーズの魅力の根幹になるものがそこには確かにあった。

    犯人は読んでいく中でミステリー好きだと検討が付く人もいると思われる。ただこの作品の大切な殺人を犯すまでの「動機」、そしてそれを可能とする「状況」、といったものが奥行きのあ

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    2026年05月10日
  • 水滸伝 十四 爪牙の章

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    宋VS梁山泊、おそらく最大の戦いが始まりそうな巻(あらすじとは)
    扈三娘回であり、宋江&盧俊義回でもあり、久しぶり王進オジ登場回でもある今作。
    真ん中あたりにド下ネタ(高校生男子みたいな)挟みつつ、私は凌振と魏定国のコンビが好き!!

    オタクが好きなものを語るシーンが大好きなので、凌振が出てくるとほっこりする。魏定国との約束、果たせるといいなぁ。
    王進オジのところにはまた新たなメンバーが参加。この子、たぶん楊令伝で活躍するっしょ(笑)楽しみ。
    史進たちのあのシーンは間違いなく今作イチの下ネタ(笑)→

    いやもう、笑うやろこれ……謙三ォォォ(笑)

    大きな盛り上がりは感じないながらも、クライマッ

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    2026年05月10日
  • コンビニ人間

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    この方の小説を初めて読んだが面白かった
    何かに従っている状態 完全に自分のない状態が安定していると言うのはわかる気がする
    こちら側あちら側 自分はどっちに属しているのかな 

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    2026年05月10日