小説・文芸の高評価レビュー
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名作『鹿の王』の後日譚。
ただし、ヴァンとユナはいっさい登場しない。『鹿の王』のもう一人の主人公のような立ち位置のホッサルの物語であり、わたしにとっては気になる存在だったミラルの物語だ。
とにかくミラルがかっこいい。今回は、少し情けないホッサルとの対比も鮮やかで、ミラルの魅力が全面に出ている。むしろ、本作の主役はミラルと言ってもいいかもそれない。
副題の「水底の橋」も秀逸。『鹿の王』は、そのいわれを作品中で語られ、作品の内容をストレートに表現していたけど、これと比べると「水底の橋」は少しわかりづらいかも?
水底の橋とは、今でも高知辺りでよく見かける沈下橋のこと。大水に流されない頑丈な橋……では -
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「可哀想」という言葉は、なんて身勝手で都合がよく厚かましい言葉だろう。その言葉を聞かされた他人は肯定しなければ、冷たい人間という烙印を押される。見る目を変えられる。
それゆえ思っていなくても同意せざるをえない。なんて暴力的で脅迫じみているのだろうか。本作を読んで非常に嫌いな言葉になりつつある。そう思わされるのは、著者の筆力というほかない。「可哀想」は「娯楽」になる、と作中に出てくる。これは当事者というよりは、俯瞰した第三者から見た景色ではあるが、そんな見方もあるのだなと素直に感心した。普段何を考えていたらこんな物語を描けるのか、尊敬なのか畏怖なのか、自分でもよくわからない感情を抱かされる。
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殺人の「動機」は「美しい」のか、「醜い」のか
ようやく手にしたS &Mシリーズの第一巻、ここに辿り着くまでにもうだいぶ続編を読んでしまったが、シリーズの中でも特に名作と名高い本書は「孤島」「密室」といったクローズドサークルの定番のミステリーらしさ、そして「VR」や「AI」といったとても30年前の作品とは思えない最先端テクノロジーといったこれからのS&Mシリーズの魅力の根幹になるものがそこには確かにあった。
犯人は読んでいく中でミステリー好きだと検討が付く人もいると思われる。ただこの作品の大切な殺人を犯すまでの「動機」、そしてそれを可能とする「状況」、といったものが奥行きのあ -
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宋VS梁山泊、おそらく最大の戦いが始まりそうな巻(あらすじとは)
扈三娘回であり、宋江&盧俊義回でもあり、久しぶり王進オジ登場回でもある今作。
真ん中あたりにド下ネタ(高校生男子みたいな)挟みつつ、私は凌振と魏定国のコンビが好き!!
オタクが好きなものを語るシーンが大好きなので、凌振が出てくるとほっこりする。魏定国との約束、果たせるといいなぁ。
王進オジのところにはまた新たなメンバーが参加。この子、たぶん楊令伝で活躍するっしょ(笑)楽しみ。
史進たちのあのシーンは間違いなく今作イチの下ネタ(笑)→
いやもう、笑うやろこれ……謙三ォォォ(笑)
大きな盛り上がりは感じないながらも、クライマッ
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