ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • イン・ザ・メガチャーチ

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    なんともまあ鮮やかな構成。
    登場人物の点と点を繋ぎながら、この本のテーマである「推し活」(とそれに類似する没頭)の良し悪しを相対化していく過程が、流れが綺麗すぎてどんどん先に進みたくなるのに、一つ一つのエピソードに心当たりがあるから自分の中でも考え込んでしまう、という贅沢なジレンマを引き起こしていた。
    私は絶対に物語にのめり込みたい側だけど、最近はそれがなくて悲しい。でもそれは、身近なものに迂闊にのめり込まなくていいくらいには、今の生活で事足りているということなのかも。
    なんとなく経験則的にわかっていたこの感覚を、これだけ理論化して小説に落とし込んだ朝井リョウ、すごすぎる。

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    2026年02月15日
  • 花束は毒

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    ミステリーはそこまで好んで読むほうではないですが、なんとなく読んでみました。
    あらすじも詳しく見たわけではないですが、最後のどんでん返しがすごく面白くて読み終わったときドキドキしました。
    終盤まで話があまり進まず、どうなるの?と思いましたが、最後にまさかまさかの展開といった感じ。
    探偵とその依頼者の2人を見守るような構成で進んでいき、読みやすかった。この作者の他の作品もぜひ読みたい!

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    2026年02月15日
  • ヨシモトオノ

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    遠野物語がばなな流になると…どの短編も温かくて優しい世界。怖い話も民話っぽさもあまりなく、「遠野?」とは思ったけれど、とはいえばなファンとしては大満足の1冊でした。
    あらためて思ったが、ばななさんが描く家族は、どの家族も本当に自然体で愛し愛され幸せな家族だ。もしかすると、私がばななさんの作品が好きなのは、センスよくスピっているからではなく家族のカタチが最強にステキだからなのかもしれない。

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    2026年02月15日
  • 今度生まれたら

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    読み始めてすぐ、本作が4年前のNHKプレミアムドラマの原作であることに気づいた。ストーリーの展開についてはほとんど覚えていなかったが、原作の小説の方が面白いと思った。完成度と面白さが際立っている。主人公は70歳の専業主婦という設定だが、主人公の回想と現在が交錯する展開はある意味スリリングであり、老境における自己の在り方を深く問いかけてくる。昨年末に著者が急逝されたのが残念だ。

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    2026年02月15日
  • 続巷説百物語

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    ネタバレ

    面白かった。前作は、興味深い復讐譚として面白いなぁで終わってしまったが、その裏にはこうした物語があったのか、とわかったら、もう一度前作を引っ張り出して読まなければいけなくなった。
    最後の悲しい結末は、それぞれが、自分にケリをつける、ということが、必要だったのかもしれない。自分のしたことに意味をつけて奮起してきたが、その意味が今度は自分を苦しめ始める。苦しんだあげく、もうここしかないというケリのつけ方が、あれだ。
    私にとって衝撃だったのは、百介が二度と又市と会うことがなかったということだ。シリーズはまだまだ続くのに、もうその結論があるのが、寂しいことこの上ない。

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    2026年02月15日
  • パティシエ☆すばる キセキのチョコレート

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    スイーツはもちろん、チョコレート大好きなのと、バレンタインをテーマにしていたので読みました。
    めちゃくちゃ面白かったですし、マダムクロエの奇跡のチョコレート作りを目撃出来て良かったです。

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    2026年02月15日
  • テヘランでロリータを読む

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    この本をイスラム教国、マレーシアで読み切ったことを誇りに思う。
    奢りではない。
    数年前に買って何回か日本で読んでるがその都度途中でやめてる本である。それを、イスラム教が身近になった今ようやく読み切ることができて単純に自分を褒めてあげたい。ただそれだけの話である。貧弱で陳腐なメンタルの持ち主なのである私は。

    話をこの本の感想に移そう。

    表現の自由がマジで規制されてるイラン。
    女子の教育の推進をかかげるも、スカーフの着用を強制させたり、西洋文学に染まってると頽廃的だと取り上げられたりもうなんだかよくわからない国だった。

    彼女たちと筆者の過ごした日々を遠くから眺めてる感じだった。
    特にギャッツ

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    2026年02月15日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    推し活の話と聞いて、切れ味鋭い朝井リョウに容赦なく刺されてズタボロにされる気がして、しばらく避けていた。けれど、好奇心には抗えず。

    構えて読み始めたが、思っていた切り口とは違った。
    色々な立場の登場人物が描かれるが、誰も正しいとか間違っている、と断罪されない。
    その分、読み手によって、共感する人、えぐられる人、気味悪く感じる人物がまったく変わりそうな構成が巧みで、脱帽する。

    個人的には視野拡大と視野狭窄の対比が面白かった。
    特に“りんファミ”のふたり。
    「視野が拡がった」と感じた瞬間に思考が閉じる逆転が起きたようで怖かったが、最後まで読むと、それを悪いことだとも言い切れない複雑な感情が残っ

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    2026年02月15日
  • 准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと

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    不幸の手紙…懐かしいですね。実際に目にしたことはありませんが小学生の時に噂になってました。
    それをもらってしまった難波くんですが、高槻准教授は流石ですね。5人目を自分宛にするあたりが。
    「鬼を祀る家」では高槻准教授と尚哉の信頼関係が強くなりましたね。准教授の物事の悪い面よりも良い面を見ようとする姿勢は見習いたいです。
    番外編は健司と影良の出合い編。2人とも可愛かったんだなぁ…。

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    2026年02月15日
  • ツミデミック

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    ネタバレ

    短編だけどどの話もちょっと薄気味悪い感じ。でも読み終わった後は嫌な感じは残らない。
    最初の話は不思議な体験だしあの子なのかそうじゃないのか結局真相は分からない。
    二つ目の話は普通の主婦の話だったしどこにでもあるような家庭の亀裂だったのに最後が予想外でびっくり!人間の頭って怖い。
    三つ目の話は幽霊の女の子の話。救いがなくて気が重くなるような話だけど主人公が記憶ないせいか性格なのか表現の仕方が個人的には好きで割とすっきりした。
    四つ目の話はハッピーエンドだったからびっくりした。今までの流れで絶対主人公やらかすと思ってたからなんかごめんと思った。家族で幸せになってくれ。
    五つ目の話はちょっとオチが物

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    2026年02月15日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネット上でしか知らない5人が、それぞれ実際に犯した殺人のトリックや共通点を推理し合うというトンデモ設定だが面白い。終盤の2度の衝撃がさらに惹きつけられて一気に読んだ。

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    2026年02月15日
  • Team383

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    連作短編集。
    75歳となり、家族から勧められて、それよりも、自らが自分の限界を知り、情け無くも運転免許を返上した。そんな後期高齢者が5人集まって、毎年正月に富士スピードウェイで開催されるママチャリカップに参加する事になった。
    人生の終末期を迎える老人たちの、味わい深いそれぞれの人生が交錯する。

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    2026年02月15日
  • 人間標本

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    この読書体験もヤバかった。
    ラストは思わず涙がにじんだ。
    感動なんかじゃない。心から込み上げるどうしようもない感情をどう表現するのか。
    さすがは湊かなえ。イヤミスの女王。とことん読者を突き落としてくれる。

    ほんとにさ、
    ボタンのかけちがいだったよ。

    SNSの章では見事に伏線回収をしてくれた。

    人より見える色が多い留美。そして至。
    こんなのお母さんじゃない。
    その発言の意図は私は至と同じ解釈をしてた。
    だけど、そうじゃなかったね。

    留美は見えるものしか見てなかった。
    言葉も当然、そのままに受け取っていた。

    人間標本。

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    2026年02月15日
  • 月の立つ林で

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    ネタバレ

    めっちゃくちゃ大好き。ほんとに良かった、いっぱい泣いた。全部で第5章あって、全部の話がどこか繋がっているから、もちろん全部を含めて好きだけど、特に三章と、五章がほんとに良くて、涙が止まらなかった。感動した。読んでいく中で、これってもしかして、とか、うわそういうことか、!というような気持ちになるのもすごく楽しかったし、これってもしかして、が最後良い意味で裏切られて、そこもすごく感動して泣いてしまった。5人それぞれの登場人物の目線から描かれて、それぞれが思ってる気持ちとか、悩みとかを書いてくれているおかげで、いつの間にか、5人の登場人物みんなを応援していて、もちろんそれ以外の、主要では無いかもしれ

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    2026年02月15日
  • 優しい死神の飼い方

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    かなりバカっぽいレオと、これでもか!!ってくらいヒロイン感モリモリの菜穂ちゃんがいいコンビで読んでて楽しい

    特に菜穂ちゃんの告るシーンはよかった
    (言葉はチープですみません(汗)

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    2026年02月15日
  • 地雷グリコ

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    久しぶりにとんでもない作品を読んでしまった。
    おもしろすぎる!!
    青崎有吾先生恐るべし・・・!!

    高校1年生の射守矢真兎が挑むのは、
    特殊ルールを足した誰もが知っている遊び。

    グリコ。
    神経衰弱。
    じゃんけん。
    だるまさんがころんだ。

    なのに繰り広げられるとんでもない心理戦。

    ゲームは複雑だけれど途中で図や説明が入るので、
    理解が追いついていない自分でも、
    最後にはきちんと腑に落ちる。

    読み終わったあとは
    「すごいもの読んだな・・・」という高揚感、
    そして
    「読み終わってしまった・・・」という喪失感。

    久しぶりにいい本を読んだ。

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    2026年02月15日
  • invert II 覗き窓の死角

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    降参。面白すぎる。
    キャラクターのクセの強さややりとりの軽快さは、まるでライトノベルのようなのだが、内容は本格ミステリそのもの。シリーズはまだ続くようなので、次作が楽しみだ。

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    2026年02月15日
  • 殺し屋の営業術

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    江戸川乱歩賞受賞作とあればミステリー好きは手に取らずにいられませんでした。選考委員のみなさんがぶっちぎりで推したのも頷ける面白さでした!続編希望!

    私も営業なんですよね。ですから殺し屋サイドに足を踏み入れる前の鳥井が、ノルマ達成のために積み重ねてきた事は、裏付けのあるロジックですし、意味ある努力と言えます…鳥井のようにストイックに徹底できるのは決して当たり前ではなく、ワーカホリック以上の何か、があると思うのですが、鳥井本人はそれを『空虚さ』と称しており、殺し屋サイドへ転じるごとに生の実感を得ていく変化に一気読みでした!
    営業として私に足りないものは何かと考えさせられましたよ…ブラフかな…。

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    2026年02月15日
  • 熟柿

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    本屋大賞ノミネート作で本作のみ未読であったため、ようやく手に取り読みました。いやはや、すごいですねというか、濃密でしたね。どうオチをつけるか、気になって仕方ない展開だっただけに、このラストは素晴らしかったと思います。

    本作は、伯母の葬儀に呼ばれた主人公が帰り道に交通事故を起こしてしまうところから物語が始まります。そして、あろうことか主人公は轢き逃げをしてしまい、服役することになります。服役中に出産した息子とは、離婚をキッカケに生き別れになり、途方に暮れる主人公は果たして息子と再開できるのかというストーリー。

    1人の女性の人生をマジマジと読んでいるような非常に濃密な読書体験でした。住み込みで

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    2026年02月15日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    前半はしんどかったが、後半に行く程に盛り上がり一気に読み終えた。
    ミステリー大賞を獲るだけのことはある。

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    2026年02月15日