小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
物語の内容と構成が素晴らしい。無駄のない緻密な物語の展開により、読み進めるほどに引き込まれ、後半は驚きと切なさで胸がいっぱいになる。必ずもう一度最初から読みたくなる。私は我慢できずに、途中で何度も戻りながら読み進めた。
モデルであろう実際の事件については、様々な意見や憶測があるために、非常に扱いが難しいテーマだったと思う。そこにこの小説を書くことに決めた湊かなえさんの信念の強さを感じた。これはあくまで物語。でも読んだ人が社会やその日陰で生きる弱者について考えが至るきっかけになればいいという願いがあるのだと思う。
また、単に宗教を悪としていないのも公平で、読者に考えさせる余地を与えているのもい -
購入済み
ゆったりした時にひとり静かに
のんびりとした午後にひとり静かに読むのに最適です。背中をどんどん押される物語は少し疲れる今日この頃。これもこれで幸せよねとお茶を飲みながらページをめくります。
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Posted by ブクログ
暴力事件でクビ寸前の主人公が、仕事を通してカスハラ、パワハラに立ち向かっていくお仕事小説。
読後は、同じ働く者として、とても大切なことを学ばせてもらったように思います。
何度も同じことを聞いてきて自分の時間を奪ってくる顧客に、嫌な顔ひとつせず誠意を持って対応する部下。
可能性がゼロでない限り、思い込みを捨てて必ず確認を怠るなと教えてくれる上司。
案件を重ねていくうちに、できることが増え、自信がついてくる主人公。そして、それは決して自分だけの成果ではなく周りが助けてくれたからこそ成し得たものだと自覚できたこと。この場所でこのメンバーで働けることを誇りに思えたこと。そして、これからも一緒に働き続け -
Posted by ブクログ
あらゆる後天的障害を抱えた人たちが入所し、生活訓練を受ける施設で施設長が刺殺されます。
容疑者である全盲の女性は容疑を否認。
彼女の弁護を引き受けた竜ケ崎弁護士が主人公の法廷ミステリーです。
証人尋問により思惑通りのコメントを引き出す話術。
裁判員たちへの印象付けの鮮やかさ。
検事とのかけひき。
依頼人の無実を信じ切る強さ。
スタイリッシュな竜ケ崎弁護士に痺れます。
そして明るみにされていく真相。
続きが気になってあっという間に読み切りました。
冒頭、目が見えない女性が施設内を歩くシーンから始まるのですが、
空間察知の仕方などが未知の事ばかりで一気に引き込まれました。
法廷での裁判のシーン -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作者の方は本当にリアルな人間を描くのが上手い。
タイトルにあるように主人公の子どもはどこにでもいる普通の子。時にからかわれることもあれば人に攻撃することもある。
でも、悪い面に全く目を向けずにいたらどうなるのか?色々考えさせられる。
主人公である母親も一般的には子ども思いの良い人なんだろうけど、言葉の節々から感じる自己保身のような言動。でもこれもある意味普通の子なんだろうなと思った。
最後のメールの返信は震える。
加害者は被害者の本当の笑顔を見ることはできない。
エリ自身も加害者だからこそ言える。
誰が悪いとかそういう話じゃないんだろうな。
いじめは絶対に悪いことだけど、首謀者は誰だ?と
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