あらすじ
犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷……もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた――。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。
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Posted by ブクログ
"犬に憑依した死神"が患者さんの未練を解決する
"痛快な医療作品"だと思い込んでいて、完全に油断していました!
後半の展開は特に好きですね笑
本作には、余命わずかの患者さんが登場しますが、
誰一人悲壮感がなく、
残りの人生を賭けて最後まで生き抜こうとする
前向きな姿勢に心を打たれます、、、
寿命の長さなんて関係なくて、
「自分の人生を最後まで全うすると覚悟を決めたときから
なんだってできる!いつだって後悔のない人生にできる!」と励ましているように感じました
死神と患者さんのやり取りが微笑ましい、
心の温まる"新感覚の"ミステリー作品です!!
Posted by ブクログ
初めて読んだミステリー小説。最初から死神とか出てきて世界観についていけるか微妙だったけど、キャラクターが親近感に溢れていて終始読みやすかった。登場人物ひとりひとりに複雑な過去があって、最後には感動的な終わり方をしていて読んでる間に何度泣いたことか分からないくらい泣いた。
Posted by ブクログ
初めての知念実希人さんの作品です。
死神シリーズ第一弾。
友人からのオススメでした。
これまで読んだことがある死神関連と同じ匂いがしますが、ストーリーが丁寧に作られており、ミステリーにありがちな「不完全燃焼感」が全くありません。
どんでん返しもあり、ミステリーとして難関ではないですがその分非常に読みやすく、万人にオススメできます。
クールな主人公の死神(天使?)と死を目の前にした人間との話ですが、死について考える良い機会にもなりましたた。
Posted by ブクログ
患者それぞれの過去が、全部繋がるのが面白いと思った。主人公が犬で、中身が死神というのが今まで読んできた本の中でなかったので新感覚だった。特に、主人公が人外の肉体なので、この本の面白いと感じるうちの一つだと思う。一つ気になったことは、結局、「死んだ魂はどうなるの?」ということだ。
Posted by ブクログ
本を全く読んでこなかった人生でしたが本を読む楽しさに気づかせてくれた本のひとつです
全く人間に興味のなかった『案内人』が人間界に左遷されゴールデンレトリバーは地縛霊となってしまった人間の魂やなる可能性のある人間を救い我が主様の元へと導く事になった
菜穂さんから貰った大切な名前は『レオ』
地縛霊となる可能性の高い人間達それぞれのエピソードやレオの成長、菜穂さんの優しさによって本の世界に引き込まれ、最後はハラハラドキドキする展開や涙の別れがあり感動のあまり泣いてしまう作品でした
これを読んだら間違いなく続編が気になりシリーズをあっという間に読み終えてしまうと思います
Posted by ブクログ
現世に未練をもってる人たちと、可愛い死神の物語。
めちゃ良かったー˙ᴥ˙
優しい気持ちになります( * ॑꒳ ॑*)
何度も胸が熱くなる場面が。
ストーリーが起承転結気持ちよくまとまって感動。このまま映画化してほしいくらい。
シリーズものだと知って歓喜
次も読みます˙ᴥ˙
Posted by ブクログ
なかなか出ない星5、出ました。それくらい好きな本となりました。犬好きの贔屓目となっているかもしれませんが、そうでなくとも素晴らしい作品だと思います。レオの犬世界?人間世界?における成長、登場人物の個性や設定、過去の事件と現在との繋がり、そして諸々の解決と結末まで、個人的に見事にはまりました。死神、犬、病、ミステリー、恋心、、、といった全く異なる要素がひとつの作品としてしっかりまとまっている斬新さ、純粋に面白かったです。話しの構成自体も見事。読みやすいし展開もわかりやすく、割と長めではありますがスラスラと読み進める事が出来ました。菜穂が本当にいい娘で、、、あー、せつない…
シリーズの2作品も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
読み始めた時は何や…この上から目線のワンコは…って思ったけど、読み進めていくうちに犬(レオ)と患者、菜穂のやり取りが微笑ましくなって話の内容的には笑えないけど思わずクスッと笑えた部分もあった。
生きてるって当たり前のようで当たり前じゃないんやな。
読み終えた後には、後悔しないようもう少し自分の人生を自分なりにでええから一生懸命生きてみようかなって思えた一冊でした。
Posted by ブクログ
この方の描く文章は本当に。
現実感も厳しさも、そして優しさや愛情をたくさん感じられる作品。
そっか。死神って呼ばれることもあるけど,そうだよね。
登場人物たちの最後はやっぱり悲しいものだけど,
悔いなく行けたなら…
Posted by ブクログ
外で読んでて堪えきれず号泣しました。わんこ好きなら泣くって。
優しい話すぎる。わんこ頑張った。
わんこがちょっと痛い目に遭ってるので注意です。
Posted by ブクログ
人間はいつか死ぬ。自分もいつか死ぬ。未練が残らないように、地縛霊になってレオたちの手を焼かせないように、1日1日を大切に生きていこうとおもいました。
匿名
とても良かったです。
少し前に垣谷美雨の後悔病棟を読んだのですが、そのほんと似てました。この本が好きな人は後悔病棟も楽しめると思います。この本は、高貴な死神のレオの反応がとても可愛いく、お話も最後までとても良かった。
友情
綺麗で,儚くて,優しいお話。
おとぎ話みたいに完全なるハッピーエンドではないけれど。
動物が出てくるお話は心が洗われるし,勧善懲悪的な結末はすっきりする。
人と犬の間にも,友情は成立するんだよね。
年齢や性別や種類なんて関係ないんだよね。
優しい死神は,天使だった。
この世で一番純粋で愛おしいもの。
ゆれる犬のしっぽ。
Posted by ブクログ
短編連作形式のミステリ……大好物の作品形態で夢中になって読んでしまいました。
そして、いやはや犬が主役ってのは……もう、それだけでズルイ、駄目ですよ。もうそれだけで心惹かれてしまうもの、大型犬というのもこう良い感じに胸に突き刺さる。ズルイ。ホントにズルイ。
トリックや逸話などは、なんとなく想像がつく感じで、難しくなくて読むのにストレスがなかった。そして多分作者がリスペクトしているだろう映画作品から、参照にしているのだろうなあというシーンもあって楽しかった。
続編は難しいと思うけれども、もう一度この世界観で読みたいなあなどと感じた。
Posted by ブクログ
犬の姿を借り地上に降りた死神レオ。地縛霊になる人間を失くすことが任務。死神だけど時々現れる犬の本能や習性。犬を飼ってる人あるあるもあったり。けど、あくまで高貴な存在笑
死は非日常ではなく日常である、と改めて考えさせられる一冊。
Posted by ブクログ
死神×ミステリー、こうなるのか。思ってた死神とは違った。生きる力を与える死神?もいるのか。各話の内容が濃くて満足度は高い。少し苦手な設定もあったけど、物語後半の疾走感は◎。確かに優しい死神だ。
Posted by ブクログ
初の知念実希人さんの小説でした。
死神がわんちゃんの姿をかりて、未練を抱えている死期の近い病人たちを救うお話でした。
普段はあまり自ら進んでファンタジーを読むほうではないですが、ミステリー要素に惹かれて読み始めました。これが読み始めてみると病人の過去が重い話だったりするのが、このファンタジー(ちょっと天然?のわんちゃん)のおかげで緩和されているのが癖になりました!笑
病人の未練を晴らすために、もう変えることはできない過去の真相を夢の中で導くレオでしたが、最後は変えることができる未来を未練を晴らした3人の病人と、相棒の菜穂、そしてレオとが力を合わせて、より良い未来へ各々が行動していくところがとんでもなく心を揺さぶられました。
あんなに動けなかった3人の病人が、自らの意思で堂々と行動していくところがなんとも頼もしく、ここまで人は変われるものなんだと感心してしまいました。それもこれも菜穂がレオを救い、レオが菜穂の心の温かさに触れたところからこの物語始まったのだと気づかされました。
レオたちが天使なら我が主人様は神様なんだろうなあ〜〜なんて思いながら最後はほっこりした気持ちで物語を読み終えることが出来ました!
Posted by ブクログ
とても感動しました。
今を大切に生きようと思えるような作品です。
続きもあるらしいので見てみたいです。
亡くなった人間の魂を導く高位の存在がいました。
ある日を境に、その高位の存在が犬の姿となって人間の世界に来てしまいました。その犬はレオと名付けられました。そんなレオがホスピスにいる人間を次々と救っていく物語です。ただ救うだけではありません。最後には大きな謎が─。
Posted by ブクログ
同じように未練を無くしていく話が短編で続くのかと思いきや進むに連れて繋がっていって引き込まれた。
レオみたいな天使が居たらいいなと思った。人間の感情の大切さ、良さが改めて感じられて優しい気持ちになれる物語だった。院長推し。
Posted by ブクログ
読みやすく、スッキリして、面白かった。
戦いのシーンが、よくあるドラマの最後みたいな感じではあったが、クスって笑えるシーンや感動的なシーンもあり、死後のイメージが、本当にこんな感じだったらいいなーなんて思えたり。
長い説明などは、読み飛ばしても全然平気なので、軽い気持ちで読書するにはぴったりかな!
Posted by ブクログ
ずっと読んでみたかった作品。
世界観がとっても素敵でした!
レオの尻尾フリフリが可愛すぎる…!!!!癒し笑
犬の姿にされ、地上に派遣された死神のレオ。
彼が「ほすぴす」で出会った患者たち
戦時中の悲恋、洋館での殺人事件、色彩を失った画家。それぞれに未練のある過去が存在する…
そんな彼らの過去が明かされていく中、「ほすぴす」に危機が訪れる…
普段からあの時ああしていれば、こうしていれば…とよく後悔してしまうことが多い自分。この作品の患者のように最期を迎える時には、後悔はあれど未練だけは残さないように、日々を過ごしていきたいと思った。スマホを見て無為の時間を過ごすのはもうやめにしたい。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
犬の中に魂が入っている死神レオと、ホスピスにいる患者・スタッフとの話。
いつもより医療感は乏しい連作短編集。
始めはイマイチかなーと思っていたが、最後には良かった!となった(笑)
続きも読んでいく…!
Posted by ブクログ
前半は読み進めるのに、少し時間がかかったけれど、後半は夢中になってあっという間に読めました。
レオの尻尾の振り方などがリアルに想像させて、ほっこりしました。
犬におやつをやりたくなる作品
表紙のレトリバーに惹かれて購入。一話一話が積み上がって作品となります。出だしは普段本を読まない私でさえ、漫画か?と思うほど、デジャ・ビュに溢れています。
ただ、最終話のクリスマス会まで読んでほしい。それぞれの人生の最後に日常を感じる瞬間があることに、感謝しました。
Posted by ブクログ
ホスピスの患者たちの未練を晴らすために犬として地上に降り立った死神のレオ。
未練を晴らすために各患者の記憶を覗くと同じ事件に紐付いており、直近で起こっている問題にも繋がっていた。なんとか解決するぜ!という話。
黒猫のセレナーデで少し登場していた犬が今回の主人公。設定や舞台が同じなので入り込みやすかった。
つまらない訳ではないが、話の構成がほぼ同じなので新鮮さはなかった。
Posted by ブクログ
主人公が心は死神だけど体は犬なので、会話のやり取りなどがコミカルで読みやすかった。
高貴な精神を保ちたくても、犬の体質に抗えないレオが可愛かった。
唯一、展開が王道すぎて全て先が読めてしまうのが少し残念だったかな。