あらすじ
犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷……もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた――。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。
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Posted by ブクログ
患者それぞれの過去が、全部繋がるのが面白いと思った。主人公が犬で、中身が死神というのが今まで読んできた本の中でなかったので新感覚だった。特に、主人公が人外の肉体なので、この本の面白いと感じるうちの一つだと思う。一つ気になったことは、結局、「死んだ魂はどうなるの?」ということだ。
友情
綺麗で,儚くて,優しいお話。
おとぎ話みたいに完全なるハッピーエンドではないけれど。
動物が出てくるお話は心が洗われるし,勧善懲悪的な結末はすっきりする。
人と犬の間にも,友情は成立するんだよね。
年齢や性別や種類なんて関係ないんだよね。
優しい死神は,天使だった。
この世で一番純粋で愛おしいもの。
ゆれる犬のしっぽ。