あらすじ
犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷……もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた――。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。
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Posted by ブクログ
レオがいてくれたら、死ぬことも怖くなくなるかもしれない。
そんな風に思わせてくれる、心温まるストーリー。
ネタバレが苦手な方はまわれ右!
死神の世界にも、左遷というものがあるのか。
左遷だったとしても、犬の姿はかわいく思えてしまう。
レオが来たのは、末期がん患者が最後を過ごす、ホスピス。
それぞれの患者の未練を、見事解決。
3人の未練が、繋がっているストーリーの構成にも感激。
話の後半では、レオにも心が現れたようで、犯人と戦うシーンで応援してしまう迫力がある。
レオがピンチになった時、助けてくれたのはレオが救った人たち。
レオも無事に救われて、患者たちも心安らかに逝けたように思えた。
私の最後も、レオみたいな優しい死神さんに会えたら、怖くないだろうな。
友情
綺麗で,儚くて,優しいお話。
おとぎ話みたいに完全なるハッピーエンドではないけれど。
動物が出てくるお話は心が洗われるし,勧善懲悪的な結末はすっきりする。
人と犬の間にも,友情は成立するんだよね。
年齢や性別や種類なんて関係ないんだよね。
優しい死神は,天使だった。
この世で一番純粋で愛おしいもの。
ゆれる犬のしっぽ。
Posted by ブクログ
曰くありすぎの病院で患者たちの『未練』を解き放っていく死神犬レオの奮闘っぷりが良い。
犬にシュークリームを食わせるなというツッコミはさておき、私的には天久鷹央シリーズよりこっちの方が好きかも^^
文体がラノベ感強いのは否めないが慣れればサクサクと読みやすい。
前半の軽いジャブからの後半で菜穂の話が出てちょっと重くなるところから更にグッとストーリーに惹き込まれる。
強殺三人衆はちゃんと因果応報な目に遭ってざまあみそづけですわ( ◠‿◠ )
Posted by ブクログ
ホスピスという、期限付きの命が集まる場所。終わりがあるから、嫌でも自分と向き合わなければいけない環境ってキツい。もちろん近づいてくる死そのものも想像のしようのないキツさだと思うけど、死までの時間の過ごしようを考えるのも苦しいよなあ。
読み進める内に、菜穂との時間を経る中でレオに人間味(というのが正しいのか…犬み?)が出てくるのが愛着が持てます。
最後に同僚に指摘される通り、自分でも気づかない内に変わっていったレオ。
人間に共感し、人間のために行動して涙も流す。菜穂の旅立ちのシーンは、レオの悲しさが読み手にも伝わるような描写でした。
そして"呼び方"のところ、感動シーンのクライマックス後、ダメ押しの泣きポイントだよ〜〜と思って泣いちゃいました。
悲しいけど優しいファンタジーです。