ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 地の星 なでし子物語

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    没落していく遠藤家とは反対に耀子は未来へ進んで行く…そんな終わり方。立海の耀子に対する想いが切ない。もう大人ではあるが、耀子の前ではいつまでも少年のよう。北村匠海のイメージ。もう3冊目なので読み易く、安心できる。

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    2026年03月29日
  • サクリファイス

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    自転車ロードレースを題材にしつつ、専門知識がなくてもすらすら読めた。競技ルールやチーム内の役割が物語の流れの中で自然に入ってくるから、読み手が置いていかれへんのがまず良い。序盤は「こういう世界なんだ」という発見の連続で、個人競技に見えて実は強くチーム戦でもある、という独特の構造がしっかり伝わってくる。

    読み進めるほど効いてくるのは、主人公チカの価値観の揺れ。勝利至上の論理だけでは割り切れない感覚と、組織の中で役割を背負う現実がぶつかり合って、単なる根性物語とは違う苦さがある。その苦さがあるからこそ、登場人物同士の会話や態度の変化が細かく刺さるし、チーム内の空気が少し変わるだけでも緊張感が走る

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    2026年03月29日
  • 星を編む

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    「汝、星のごとく」の続編ということで、読むのを楽しみにしていた。
    前作に登場するキャラクター達の過去やその後に掘り下げた作品。

    「星を編む」が好き。
    植木さんも二階堂さんも格好良かった。

    北原先生も暁美ちゃんも穏やかに暮らしてほしい。
    生み出したキャラクターの一生をここまで描くのは凄い。

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    2026年03月29日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    実話に基づいているのではないかと思うほどリアリティのある話が連続しており、夢中で読みました。特に「守護神」は苦学生の話で、自分は普通の中年会社員ですが、なんとか時間を作って勉強しなければと思いました。また、主人公裕介の“とても熱心なのに力の入れどころが少しずれている”不器用さが、実在しそうな人物像として描かれており、共感しました。

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    2026年03月29日
  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    マヤ文明が舞台の物語。マヤ文明のことをほとんど知らないこともあり、ファンタジー小説を読んでいる感覚だった。600ページ超える長編だが、どんどん読めてしまい、長さをあまり感じなかった。

    スレイ、ディノ、ヘルマス、レリイ、ファラ、シベリア、カザム・サク、フォスト・ザマ、ドルコなど、魅力的な登場人物がいっぱい。これは群像劇だ。
    その中でもレリイとフォスト・ザマの生き方が対象的に感じ、面白かった。理想をどこまでも追い求めていくレリイに対し、フォストは現実的な最適解を追求。後半、レリイは現実に絶望してしまうが、フォストは最後まで逃げず戦った。組織の中で日々格闘するサラリーマンのよう。フォストはどちらか

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    2026年03月29日
  • 消えない月

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    ネタバレ

    元恋人のストーカーに付きまとわれる女性の話
    この話を読んでいる最中に池袋のポケモンパークの事件(元恋人のストーカーが包丁持って暴れた事件)が起きて、重なってしまった

    本書はかなり惹き込まれる内容だった

    ■ストーカー側の心情
    ストーカーされる女性側の心情や目線だけでなく、ストーカー側のパートもあり、そこで心情やどのような動きをするかを見れる
    ただ単にストーカーに苛つくだけでなく、深い視点で物語を見れる

    ■魅力的な登場人物
    被害者と加害者だけでなく、友崎さんのような正義でも悪でもない立ち位置のキャラがいるのがかなり魅力的だった

    ■衝撃のラスト(かなりネタバレです)
    畑野先生の小説は、現実の

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    2026年03月29日
  • 汝、星のごとく

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    ネタバレ

    過不足なく美しく、そして儚い印象の表現で綴られる。
    島の美しい風景を思い浮かべながら読んだ。
    本物の風景も是非見てみたいものだ。

    親の呪縛に絡め取られ、その場でもがき、そして人生をすり減らしていく苦悩が切々と描かれる。
    もっとどうにかならなかったのだろうか。人生はその人自身のためにあるはずなのに。
    実の親が足枷となる様があまりにも歯痒い。

    残酷な現実に引き裂かれながら、また強く結びつく二人。
    櫂くんの最期の場面では、花火が早く打ち上がらないか、読みながら気を揉んでしまった。
    クライマックスを新幹線の中で読むのは失敗だった。

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    2026年03月29日
  • 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    昔映画館で観て、
    心に残っているので本でも読んでみたい

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    繰り返しのようにもみえるお茶のお稽古は、
    どんな日でもそれぞれがいいということを感じられるようになったり、

    人の心も季節によって変化するということを知ったり、

    「あー、ここがきれいだな」など
    自分の中で思う瞬間を見つけたり、

    「すぐにはわからないもの」
    がつまっている空間だった

    そして

    いつやめても、かまわない
    やめるまで、やめないでいる

    この言葉は少し軽やかになれると思った
    「お茶」もいいなぁ
    また久しぶりに映画も観たい

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    2026年03月29日
  • 粘膜蜥蜴

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    飴村行からしか摂取できない地獄の中毒になってしまった。粘膜シリーズはこの『粘膜蜥蜴』から読んだ方がいい。『粘膜人間』はどうしてもシリーズを踏破したいコアなファン向け。

    前作からは想像できない完成度の高さ。端正な文章、全く予測できない筋運び、そして思い切りの良い肉体破壊はそのまま、きちんと芯の通った真っ当な価値観の人間が数名混ざることで狂った地獄の描写がより凄惨に引き立つ素晴らしい演出。
    大真面目にさらっと笑いをとりにいくスタイルも加わり、薄い文庫本というのに非常に濃密な一作となっている。
    読み終わるまでの2時間弱で情緒は振り回され、最後は心地よい疲弊を覚えること請け合い。

    まさか飴村行の作

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    2026年03月29日
  • 正欲(新潮文庫)

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    多様性とはなにか。そして、その多様性を受け入れる覚悟があなたにはあるか。
    朝井リョウ「正欲」は、そんな問いを読者に真っ直ぐに突きつけてくる衝撃の作品だ。

    まず、読み進めるうちに、自分がこれまで信じてきた「普通」や「正しさ」がいかに脆いものだったかを思い知らされる。
    誰にだって、他人には言えない秘密の一つや二つはあるはずだが、その秘密が世間一般の「普通」からあまりに逸脱していたとき、社会はそれを「異常」という言葉で簡単に切り捨ててしまう。
    正しく生きたいと願うからこそ生まれる切実な苦悩や、決して相容れない価値観を持つ者同士が感情をぶつけ合う場面。それらを緻密に、リアルに描き出す筆力には、ただた

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    2026年03月29日
  • 逃げる田中

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    最高♪
    ダイスキ♡

    田中さん(中1、女子、クロスワードパズルを作るのが上手、意外にモテる、天文学に詳しい、話し方が成瀬っぽい、モノスゴく遠回りして家に帰る、一生食べ続けるならシュウマイより餃子、、、)は、とにかく逃げます。いろんな人から、イヌから。。。
     
     なんで?
    曽我クンは気になって仕方ありません。
     だってしょうがないじゃないか。

     わたしも気になりました。
    みなさんもきっと。。。

     田中、
     いや、田中さん、
       「待てーい!」

    1 おじいさんから
    2 同級生から
    3 友だちから
    4 犬から
    5 黒ずくめの男から
    6 天候から
    7 曽我以印(そが いいん)から
    8 黒ずくめ

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    2026年03月29日
  • 傷つきながら泳いでく

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    著書の思いが素直な言葉で入ってきやすく、すぐに読み終えられる。共感するところもあり、そうでないところもあり、色々考えたくなる、語りたくなる本。

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    2026年03月29日
  • そして、バトンは渡された

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    大切な人がいる時に「大切にしたい」「より良い自分でいたい」「何をしてあげられるかな」という思い。そして、「こんな自分でいいのかな」っていう弱気。終始暖かい気持ちで優しく泣ける素敵な一冊でした。

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    2026年03月29日
  • 目には目を

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    自分が被害者や加害者の親の立場だったらと考えると、
    とても苦しい
    正論では片付けられない感情
    すごく読みやすくて、あっという間に読破
    でも、読み終わった後はドーンと残る

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    2026年03月29日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    女性が求められることについて、主人公を通して色々と考えさせられる一冊。

    自分の中で肚落ちさせたくて、年末から2回読み直しました。
    1度目は実際に起きた事件があることを知らず、純粋に小説として。
    2回目は現実の事件について、さ〜っと概要掴んでから。

    個人的には、純粋に小説として面白いと思いました。
    現実の事件のことは、やはりネットだけでは分からないので

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    2026年03月29日
  • 十字架

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    時間や立場が変わらなければ気づけないことがある。
    荷物は下ろせない。様々なものを背負って踏ん張って生きているすべての人に読んでもらいたい。

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    2026年03月29日
  • 暁星

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    ネタバレ

    自分の分の幸せは、大切な人のところに行った
    と考えたことがなかったので、そういう考えもあるのかとハッとさせられました。
    辻堂ゆめさんの「今日未明」を最近読んだので、事件の真実は我々が知らないところで起きているというような構造としては似たような小説だなと思いましたが、それを当事者2人の異なる視点(主犯が共犯について意図的に一切述べない)で書かれているのが非常に面白かったです。
    湊かなえさんはイヤミスが多いのですが、こちらはなんだか心が苦しくなる小説でしたが、読んで良かったです。

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    2026年03月29日
  • 暁星

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    小説家で現役文部科学大臣が壇上で刺殺された。

    犯人の男は獄中から手記を発し、自身の陰鬱とした生涯と被害者男性への恨みを記し連ねた。
    小説家としての人生を絶たれた父親、宗教に多額の献金をする母親、病に苦しんだ弟、明るい生き方を送らなかった自分。
    章を重ねるごとに、彼の怒りが立体感を増して共感をもって読み進めた。

    ところが、手記の最後に現れたとある小説家の書いた小説から、この事件を異なる位置から見ることになる。

    加害者と小説家の関係は。
    読み終えた今、間も無く夕暮れを迎える空に、星を探さずにいられない。

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    2026年03月29日
  • 5秒日記

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     とても読みたいと思っていた本でした。
    読めて嬉しいです♡
     
     「ある5秒にぎゅっと注目して200字で書く。」
    興味深い試みだと思いました。

     その日の日記に、どの5秒を選んで書くかは、後々日記を見返した時に、その時の自分が何に興味を持っていたかを知ることができる大切な記録だと思います。

     興味は日に日に変わります。そして、しばらくするとその興味が戻ってきたりします。
     長い期間で見ると、興味の移り変わりが螺旋状に循環しているのに気付いたりします。不思議です。
     きっと、忘れたくない何かが意識に浮かんだり沈んだりしてるのでしょう。自分のことが分かってきます。長生きはしてみるものですw

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    2026年03月29日
  • 80歳、私らしいシンプルライフ

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    著者・徳田さんの暮らし方が私の理想にとても近く、引き込まれるように一気に読み終えた。
    私自身も8年前から田舎で暮らしており、以前は都内まで片道2時間かけて通勤していた。都会の便利さは確かに魅力的だけれど、地元に戻ったときに感じる、自然の中で満たされる心の感覚は、ここでしか味わえない特別な心地よさがある。
    徳田さんは私の倍近くの年月を重ねている方で、その境地に至るにはまだ時間がかかりそうだ。けれど、今から少しずつ庭の手入れをしたり、自分や夫にとって心地よい空間を整えていきたいと思う。その過程そのものを、楽しみながら。
    元ファッション誌の編集長ということもあり、そのセンスの良さもとても印象的だった

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    2026年03月29日