小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ◯解放のファンタズマ
アメデオの無能っぷりが健在。それを凌駕する良い人。最後にローレンにかけた言葉がそれを表している。
フィオナは相変わらず優秀。どこかネジが飛んでそうなところもあるけど、やっぱり良い人なんだよね。被害者への接し方がさすがプロ。
シン博士の可愛げが目立つ。
ローレンの変装姿の講演会、行ってみたいものだ。
犯人に思い至ったとき、背筋が凍るようだった。
◯真緋色の轍 あけいろのわだち
アルバーノの半生がわかる。
すごく静かな物語だった。
仲間に会って殺し合いをするのだけれど、アルバーノの気持ちの揺らぎが静かで、水の波紋のようだった。フィジカルはボコボコなんだけど。
◯法王の魔導 -
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うえむらちかさんの新作セミノンフィクション小説は、足掛け10年で上梓を迎えた難産の作品とのこと。
1945年に原子爆弾で甚大な被害を受けた広島が、そして物語の主人公であるカズヱやその周りの人々がどのようにして立ち上がっていったか、今の時代では考えられないような社会的な風潮も背景にあり、そこにまたドラマが生まれていると感じる。
カズヱ=うえむらちかさんの実祖母…の証言だけでなく、歴史的事実も非常によく調査・研究されていて、1946年当時の広島の実情をわかりやすく知ることができる、ある意味、歴史書としても価値のある作品。
広島だけでなく、全国の若者にもぜひ読んでもらいたいし、ゆくゆくは舞台化 -
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ノンフィクション大賞の本をさかのぼって読もうと思い読みました。
内容は、訪問医療に密着した心を揺さぶるノンフィクション作品です。
普段、当たり前のようなダラダラテレビをみてゴロゴロしている毎日。
どの本でも1日1日を大切にと書かれているが、3日で忘れてしまう私。
ご飯美味しいね、このテレビ面白いねと家族との何気ない会話の日々の大切さを感じさせられました。
特に30代から40代くらいで子供がいて、親の介護などを考える世代には特に刺さります。
普段仕事のお昼休みは本を読んでいるのですがこの本、一章毎に目頭が熱くなり我慢できなくなりました。
一人でゆっくり読める環境でお読みすることをお -
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わずか7日間だけだった昭和元年に4人の赤ん坊が生まれるところから物語が始まる。
軍人、ヤクザ、満州に渡ったジャズマン→興行師、婦人運動家
第一部は主に親であるこの4人の物語で構成されている。
いったいどうやって調べたの?てぐらい描写が細かくて、当時こんなふうにして過ごしていたのかーというのが脳内で再現される。
アメリカと戦争するなんてとんでもないと全力で阻止しようとする軍人もいたし、特高の威張り散らした態度には腹が立つし、昭和初期の人々のさまざまな熱気をプンプンと感じる。建国直後の満洲国にも興味津々。
あれ?そこでそこの子供と子供が出会ってる?ていうような会話があったり、続きが気になる作品! -
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感動とか心揺さぶられるとかではない。
それなのに、この本を見つけられて良かったな、と読んでいる最中から思えた。
何故なら、次の読書のヒントを沢山受け取れたと思えたから。
視界が開けた感覚もある。
著者は多方面に色んな引き出しを持っていて、読んでいて色んな好奇心がムクムクと湧いてきた。
早速紹介されていた本を探してみよう。なければ関連図書も合わせて探してみようと、気になるジャンルや本のタイトルをメモメモ。
それにしても、何か出来事などがあって、それを「これは⋯アレだな」と別の似ている事柄に結びつけられる能力、記憶力が凄かった。着眼点も。
よほど色々な本や映画を網羅していなくては難しいだろうと思う -
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出版社のXでの紹介を見て読みたくなって手に取った。
主人公のエミリーはケンブリッジ大学の教授で、樹木妖精学研究者。
フィールドワークで各地の伝承や妖精を調査する、ごくごく平凡な見た目の女性。
少し人付き合いが苦手で、話すことも苦手。
そんな性質が災いし、北極圏に近いリョースランド島での妖精フィールドワークは村人たちの協力を得られず前途多難。
後からひょっこり現れて、図々しくエミリーの研究に合流した同僚のライバル、バンブルビーはその美貌と人当たりの良さと軽やかな口であっという間に村人に溶け込み、図らずもエミリーの研究が進めやすくなる。
相容れない2人の対立と協力体制を軸に、リョースランド島フラ -
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ネタバレ本館ミステリ長編。
バラバラ死体。
アルファベット荘。庭にAからZの立体の文字。Iは屋敷内。
ディは数年前より昔の記憶を持たない。
創生の箱。空っぽのはずの箱の中にいつの間にか物体が入り込む。
創生の箱は衆人環境に置かれていた。鍵は教授のポケット。後で開けると中から死体。
二重底ではない。底板が開くようなことはない。
事件。
庭に雪の足跡無し。
創生の箱、なくなっている。大広間の中央に置かれていた。
ミノルがその中で死んでいた。箱の底に鍵。
吹雪の山荘。
犯人は午前2時頃、ミノルさんの部屋に行き殺害後、広間にあった創生の箱の中に彼の死体を入れ、庭に足跡を残すことなく、創生の箱を -
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最近わが町の本屋さんもとうとう店仕舞いした。すでに徒歩圏内に本屋はなく、車か電車で行ける範囲に大手の書店があるばかりになってしまった。
そんな状況にあって、本作を手に取った。読んでいて、本屋を経営することの厳しさ、難しさとともに、本屋があることのありがたさ、心強さを実感した。
5つの短編それぞれが違った切り口から本屋を描写しているがどれも面白く、本屋で働くのも楽しそう…などと、さっきその困難さを言ったばかりなのに、思わず主人公たちと一緒に働く自分を想像してしまった。
とりわけ、一穂さんの作品は中身がぶっ飛んでいて、そんなふうに着地するのかと読み終わってしばらく放心状態になったほど…。おす