小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ「春が二階から落ちてきた」という冒頭の一文は、最初はとても情緒的な比喩表現だと思って読んでいた。しかし物語が進むにつれて、それが文字通り、弟の春が物理的に落ちてきた出来事だったと分かり、強い印象を残す。
それでも春という存在は、泉にとって「冬のあとに突然やってくる春」のようでもあり、比喩としても非常に美しい。物理的な出来事と心情的な意味の両方が重なり合って描かれているのが印象的だった。
放火魔を追う展開や、街中のグラフィティを消して回る描写など、少しアンダーグラウンドな世界が垣間見える一方で、日本のどこかに実際にあってもおかしくない物語だとも感じた。
映画のキャッチコピーである「家族の愛 -
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレお家に帰ったりゅうは家族が人間によって洞穴に追いつめられているのを知る。家族を助けるためにエルマーと一緒に知恵を絞る。
野良ネコがりゅうに気がついて、エルマーを起して、一緒に知恵を絞るのもいいなと思う。
三冊目も楽しい。りゅうの名前が「ボリス」という事もわかる。……りゅうには名前がないのかと思ってた。
ここでもいろんな植物が出てくるけど、『きんぎょそう』も出てくる。ひらひらの金魚みたいな花の金魚草は育てたこともあるのでイメージできる。わくわくする。
物語も素敵だけど、知ってるものが出てくるのはイメージしやすくてよかった。……もしかして、他の植物も実在する?どんな植物?と思ったので調べた。